くるりん日記

くるりん日記

発達クリニックでの診断



ついにこの日がやってきました。
待ち遠しかったような、一生来なくても良かったような…そんな日です。

発達クリニックは、マンションのような建物の一室にある、小さなクリニックです。
名前を呼ばれて診察室に入ると、そこにはK先生がいました。
児童相談所のM先生に「K先生は、ハッキリものをおっしゃる方ですよ。」と聞いてましたが、本当にハキハキとした物言いが清清しい先生です。

まず書いてきた質問書を提出し、それに沿って先生からくるりんママにいくつか質問がありました。
その後、くるりんに本を見せて物の名前を言わせてみたり、間違え探しをさせてみたり、人形を使ったロールプレイのようなものをさせてみたりしました。
(くるりんは、この人形を使ったロールプレイの意味を、良く理解していなかったようです。)

その後くるりんだけ別室に待機させられ、くるりんママとK先生と心理の先生の3人だけになりました。

「自閉症ですね。」

K先生は、ハッキリした口調でそうおっしゃいました。
くるりんママは「やっぱりそうですか…」と言うしかありませんでした。
「でも、まぁ、のびのびと育ったお子さんですね。」K先生はニッコリ笑って、そうおっしゃいました。
K先生は説明の書かれた紙を出して説明してくださいました。くるりんは、広汎性発達障害と言えるのだろうけれど、自閉症と広汎性発達障害を分けることには意味が無い…そう先生は説明してくださいました。
「自閉症スペクトル」-そう言えばいいのかもしれません。

そして今後、彼の発達の傾向を見るためにWISC3という検査を受けること、脳波検査を受けることを説明されました。そして検査の予約をして本日の診察は終了。
長かったような短かったような診察が終わりました。

半ば覚悟していたことだったので、くるりんママは冷静だったと思います。
ただ、心の中に何か、ズシンと重いものが入っている…そんな感覚を拭いきれませんでした。

その日もいつものように「保育ノート」を書き、診断の様子と、診断の結果を保育園の先生方に伝えました。そして
「のびやかに伸びる枝を断つことなく、成長を助けてあげながら、綺麗な花を咲かせてやりたいです。」
…こう結びました。
そして先生方は、こうお返事を返してくださいました

診断の結果はわかりました。でも、私たちは今までと変わらず、くるりんに接して行きたいと思います。良いことも悪いことも、そのひとつひとつが「くるりん」だと思います。伸び伸びと見守っていってあげたいですね。

そのメッセージを見た時、くるりんママは嬉しくて泣いてしまいました。


ねぇ、くるりん、君は、一人じゃないよ。
たくさんの味方が、君を見守っていてくれるよ。
これって凄いことじゃない?


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