靴の専門用語た行

靴の専門用語

タックス
小さく先の尖った釘で、つり込み作業に使用。先端は靴型の鉄板に当たって折れるか、鋲状につぶれるようになっています。
タッセル
房飾りのことで、タッセルスリッポンもその一例。
タッセルスリッポン
甲の前部にUじ型のスキンステップがあつて、その上に房飾りを付けたスリッポンで、
1950年代ハリウットの俳優が作らせたというもので、ドレスアップもドレスタウンも出来る便利なくつでもある。
ダブルソール
本底と中底の間にもう1枚のソールを入れた、二重構造の本底。がっしりした労働靴などに用いる他、
あくまでもデザイン的な要素として、底回りのボリューム感を出すためにつくられているものもあります。
タン
舌革(砂除け革)のこと。ヒモ靴で甲の下にある革(スニーカーの場合は革ではない場合もある)を指す。
トップラインから 出ている部分は通称「ベロ」と呼んでいる。
短靴
トップラインが踝(くるぶし)より下にある靴。
タンクソール
ソールの模様が戦車(タンク)のキャタピラーをイメージさせるため、こう言われている。
ゴツい 靴底総称としても使われる。「ラバソール」、「ビブラムソール」参照。
タンニン
底革など硬い革に仕上げるのに適した、植物性のなめし剤の一種。
植物の種類や樹皮・幹・葉・実などにより含有量・性質が異なります。
タンニンなめし
木の皮・小枝・木の実・葉・幹などから抽出した、タンニンによるなめしのこと。植物から採ったタンニンであるため
「渋なめし」「植物なめし」ともいいます。硬くて伸縮性を必要としないものや、靴底などに使用。
チップ
爪先革の端に取り付けられる革片のことをいい、メダリオンなどの飾りが施されるものもあります。トウ・キャップとも呼ばれます。
チェーンステッチ
ちょうど鎖のようにつくるステッチ。いわゆるこの「鎖縫い」は一本の糸で縫い、糸は材料の穴を通って、
前のひと縫いでできる輪を後戻りしながら通り、さらに前方へ進んで一方向へ縫いあげる方法。
チェスナット
チェスナット(どんぐりの木の実)は、タンニンを含んでおり、タンニンなめしのなめし剤として使われます。
チェッカーブーツ
2~3のハトメのついたブラッチャー型のアンクルブーツ。主にスムースの場合を
チャッカーブーツ、起毛の場合をデザートブーツと呼び分けているのが現状である。
チュールメッシュ
ナイロンやポリエステルで網目状に作られた素材で、通気性がよい。靴では夏のアッパー 素材としてよく使われる。
チャンネル
ウエルト製法の場合、本底や中底を縫い付ける際に糸が通るよう、それぞれの縁に掘る溝。
溝を掘る工程は「チャネリング」といわれます。
チロリアンシューズ
高原や山歩きに向いたスポーティなシューズ。傾斜の多い草原で働く牧童たちに着用されていた丈夫な革製の靴で、
アルプスのチロル地方で伝統的なチロリアン・ブーツがその原型です。
通常、甲にはモカシンのようなU字型の袋縫いに粗いステッチワーク、靴底は頑丈なラギット・ソールなどが採り入れられています。
月型
甲革と裏革の間に挿入し、靴のかかと部の型くずれを防止するもの。
これにより、かかとのラインを美しく保つことができます。カウンターともいいます。
爪先上がり
靴型や靴の底面の先端が上がっていること。ヒールの高さや底の厚さに応じて変化し、
歩きやすさをもたらす大切な要件のひとつ。トウ・スプリングとの呼び名もあります。
爪先革
アッパーの前部の名称で、足の爪先部を覆う部分をこう呼びます。「つま革」「バンプ」とも。
積上げヒール
何枚ものかかと革を圧縮し積み上げたヒール。「スタックド・ヒール」ともいわれ、
積上げるかかと革は「積上げ(heel lift)」と呼んでいます。
つり込み
甲革部を靴型にはめて底部の周辺を引きのばし、靴型に合わせて周囲を小釘で靴型に止める作業。
デシ
わが国の皮革取引きにおける面積を表す単位(1デシは10cm平方角)。1958年(昭和33年)、メートル法の制定にともない、
従来の「坪」(曲尺一尺四方)から「デシ」へ変わりました。DCはフランス語deciの略。
ティーストラップ
婦人靴の前部カット部分から、足の甲の部分に付けられたT字型の細いベルト。
デザートブーツ
軽快なアンクル・ブーツの一種で、甲革の前部を折り込み、甲革の左右内側にミシンで縫い付けてあります。
もともとは砂漠(デザート)用であるため、靴の中に砂が入らないよう、こうした工夫がなされたもの。
ブーツの型としては、「チャッカー・ブーツ」と同じ。
デッドストック
死に筋、動かない在庫。廃版になり売れ残った商品(ジーンズやスニーカーなど)も デッドストックといつている。
デミブーツ
短靴よりもトップラインが少し高い、くるぶし位置位の深さのブーツ。
デッキシューズ
ヨットやボートの上ではく靴。すべらないよう切り込みの入ったラバーソール、水に強いオイルレザーを用いた甲、
モカシンタイプの紐付き…これがデッキシューズの平均的なスタイル。中にはキャンバス地もあります。
タウン用に着用することも普通になっており、甲の色がカラフルで、男・女・子供用、それぞれあります。
トウ
爪先、靴の甲先。これには四角いスクエア・トウ、やや丸味のあるソフト・スクエア・トウ、丸いラウンド・トウ、
尖ったポインテッド・トウ、爪先が斜線のオブリック・トウ、爪先の開いたオープン・トウなどがあります。
トウスプリング
「爪先上がり」のことをさします。
床革
床革(とこがわ)は、革を2枚以上にそいだ場合のぎん面のないほうさします。繊維が粗く弱いが価格が安いため、
靴の部分に使用されます。クロムなめしの床革をバフしたものを「床ベロア」といいます。
床面
肉面ともいわれる、皮および革の裏面、ぎん面の裏側のこと。
トップパッド
トップラインのはき口にスポンジなどの芯を入れ、柔らかな素材で包みんで縫い付けたパッド。
はき口の足当たりをよくするのがその目的で、スポーツシューズやカジュアルシューズなどに利用されます。
トップライン
靴のカットまたは“くり”。靴のはき口。
トップリフト
ヒール本体が損傷しないよう、ヒールの先端に取り付けられる小片。革・ゴム・合成樹脂製などがあります。
「トップ・ピース」「化粧革」「化粧」などともいいます。
ドレスブーツ
ドレッシィな印象を与えるブーツ。中でも、踝(くるぶし)より少し深めの革製のデミ・ブーツ(アンクル・ブーツ)をさすことが多く、
サイドゴアや内側のファスナー付きが一般的です。婦人用では、10cmから20cm丈の高めのヒールが付いています。
ドレスシューズ
本来はフォーマル・ウェア専用の靴だけをさしましたが、現在ではビジネス用シューズの総称として使われています。
トレッキングシューズ
本格的な登山靴よりも軽く、歩くための機能を重視した「軽登山靴(ブーツ)」。防水性・耐水性に優れ、
疲労を軽減する中敷やゴム底(ビブラム・ソールなど)に特長があり、若者のタウン・シューズとしても定着しています。
「トレッキング・ブーツ」「ウォーキング・ブーツ」「キャンピング・ブーツ」ともいいます。
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