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ハーフブーツ
ウエスタン・ブーツやインディアン・ブーツなど、膝と踝(くるぶし)の中間程度の長さのブーツをいいます。 |
ハイカット
トップラインがくるぶしよりも高いところにある靴。一時期レザースニーカー のバスケットタイプでハイカットのものが人気となった。 ハイカットバスケと呼ば れている。 |
ハイブーツ
長靴・深靴の中でも脛(すね)まで達するとくに深いブーツ。例えば、乗馬靴・雨靴など。 |
ハイド
なめしを施していない牛や大きな動物の皮で、重さが30ポンド以上のもの。 |
馬革
馬皮をなめした革。 牛革より繊維が柔らかく、ぎん面がなめらかなことから、靴の裏革・甲革・中敷に使われます。尻の部分はとりわけ組織が緻密で光沢が美しく、硬くて丈夫なため珍重されていいます。これを「コードバン」と呼びます。 |
バックスキン
ぎん面が削り取られた鹿・大鹿の革。靴や手袋、衣料革として使用されます。 鹿の床革からつくられた革は「スプリット・バックスキン」(split buckskin)といいます。 ただ、現在では牛革その他、革の表・革とは無関係に、鹿革と同じ方法で処理・仕上げたものであれば、 バックスキンと呼ばれるのが普通になっています。 この種のバックスキンには、以下の3つがあります。 |
バックストラップ
婦人靴で、かかとの部分が1本の革紐になっているスタイルのもの。 |
パテントレザー
強い光沢仕上げをした革。亜麻仁油などで何回も革の表面をコーティングした後、直射日光または赤外線で乾燥させます。 現在はウレタン糸、エナメル塗料で仕上げるため、エナメル革ともいいます。この光沢仕上げは、人工皮革にも用いられています。 |
はとめ
金属またはプラスチック製の環(靴紐の穴)。形状はいろいろあり、紐穴やその他の内縁に取り付けられます。 タイプとしては表はとめ・裏はとめ・隠しはとめなど。機能だけでなく、装飾の目的でも用いられます。 |
バフ
革のぎん面や肉面を、サンドペーパーで磨くことをいいます。 バフが施されるのは、スウェードやベロア、ヌバックなど。 |
バルカナイズ式製法
靴の底付け法の一つで、未加硫の合成ゴムを金型に流し込み、加硫と底付けを同時に行う方法。 直接加硫圧着式あるいはVP製法とも呼ばれます。 |
バルモラル
紐付きデザインのことで、イギリス王室の御用邸・バルモラル城の名がその由来。略してバル。わが国では「内羽根」と呼んでいます。 |
パン
靴底に厚みを持たせるため、中底本底の間にコルクや木、合成物を差し込んだ 部分をいう。厚いパンを入れた靴は「厚パン」と慣用的に言われている。他に「スト ーム」という言い方もある。また、パンの側面を革で巻いた場合は「プラット フォーム」という場合もある。 |
半敷
中敷のうち、長さがかかと部からウエスト部までしかないタイプのもの。 |
パンチング
靴のアッパーに細かい穴を開ける処理のことをいう。通気性が良くなることと、 デザイン面で効果がある。 |
ハンティング・ブーツ
狩猟用のハーフ・ブーツ。ゴム製の靴底と革製のアッパーからなる紐結び式が一般的です。 最も有名なのは、アメリカ東部・メイン州のL.L.ビーン社製。このメーカーのブーツは、「メイン・ハンティング・シューズ」 あるいは「ビーン・シューズ」といわれるように、ハンティングシューズの基本型となっています。 |
ハンマートウ 窮屈な靴 を履き続けることによって起こる足の病気。指が靴の中で充分伸ばせない ため、 凸型に指が曲がってしまい、靴を脱いでも元に戻らない症状。こうなると 指の上部にはタコ、指先には魚の目まで出来てしまい痛い。 ハンマートウには親指、小指以外の指がなる。 |
ひ |
低寸(ひくすん)
ローヒールのこと。ヒールの高さが3センチくらいまでのものをいう。 |
ヒール
スリッパのように靴にヒールがない場合、体重がかかとに集中して疲労しやすくなります。 そこで、この重さを足底の各部に分散・平均化するための調節役としてヒールが存在します。 また、高さを適度に上げたヒールは、足を蹴り出す力が地面に早く伝わり、それだけ楽に歩くことができます。 もちろん、ヒールはファッション面でも重要な役割を果たしています。 材料は、低いものでは合成ゴムまたは革積み。 高いものでは木やプラスチック、軽合金と木ないしはプラスチックとを組み合わせたものなど。 |
ヒール巻き
木・金属・プラスチックヒールの側面を覆う、革または合成シート。 |
美錠
靴を足に保持する機能、あるいはデザイン的な飾りとして用いる、金属やプラスチック製の留め具・締め具。 |
ビックスキン
豚革のことで強くて耐久性に富んでいる。表面には3つの毛穴の跡が3角形状に残っている のが特徴。 甲革の他、裏革、中底カウンターなどに使われる。 |
ビブラム・ソール
スパイクタイヤのように、はっきりした凹凸模様のあるゴム靴底。もともと登山靴用に開発されたもので、軽くて丈夫なうえ、地面からのショックをよく吸収します。現在でタウン・シューズとしても広く使用されています。イタリアのビブラム社の商品名。 |
ピンヒール
ヒールの形状のひとつ。高寸でヒールの先が細くなっているものをいう。 |
ふ |
ブーツ
はき口の高さが踝(くるぶし)より上にでるものは、ブーツ(深靴)と定義されます。 ただ同じブーツでも、アメリカとイギリスとではその概念に多少、ニュアンスの違があります。 イギリスの場合、シューズ(短靴)・スリッパー・パンプスなどと区別して、はき口のハイカットのシューズをさします。 一方、アメリカではふくらはぎを覆うもの、あるいはふくらはぎより上に出るトップ・ブーツ(top boots乗馬靴)のようなものをさすのが 普通で、日本語の長靴がこれに相当します。 |
ブーツキーパー
プラスチック・ボール紙・ビニールなどでつくれた、ブーツの中に入れる筒状の保型具。 |
ブーツジャック
長いブーツをぬぐ際に、かかとをはさんで足で押える道具。 |
ブーティ
婦人・子供用の軽い深靴、子供用の毛糸で編んだ靴、脇に伸縮性のまちを入れた男子用の半長靴はすべてブーティ。 また、編上げの半長靴も同様にいわれる場合があります。 |
フォーマルシューズ
礼装用の靴。 紳士用では、黒の総エナメル・パンプスかプレーン・トウのオックスフォードなどがこれに当たり、 燕尾服やタキシードを着たときにはきます。また、モーニングの場合は、黒革の靴ならよいことになっています。 婦人用の場合は、アフターヌーンやイブニングなどに着用するエナメルやスウェード、高級カーフなどの アフターヌーン・パンプスや、布地などでつくったパンプスおよびサンダルがこれに該当します |
複式縫い
ウエルト(細革)を用いた製法で、アッパーと細革を中底のリブにすくい縫いし、細革と本底を出し縫いによって接合するもの。 |
袋縫い式製法
1枚の柔らかい革で足の底から包みこみ、甲の上でU字型に縫いつける製法。 この方法のメリットは、中底をつけることなくモカシン縫いで仕立てるため、足によくなじみ、はき心地のよいことです。 |
フットベッド
解剖学に基づいてつくられた中敷。 足の裏に当たる面は、足の裏の起伏に添って凹凸の立体形状を施すことで足全体を支え、足を安定。 この起伏の付け方によって、足のトラブルを緩和・矯正することも可能になります。 |
ブラッチャー
紐結びの部分(はとめのついた部分・腰革)が、外羽根に仕立てられた靴またはブーツ。 現在では短靴型が多く、オックスフォード型の一種にかぞえられています。 |
プラット・シューズ
上の甲革と同じ革でくるみ(プラットフォームという)、爪先からヒールまでの底を分厚くした靴。 このスタイルは、1954年頃からわが国でもよく見られるようになりました。 |
フレアヒール
ヒールの形状のひとつ。下に向かうにしたがって太くなっているヒールの総称。 ルイヒールもこの中に属するヒールといえる。 |
フレンチ・サイズ
コンチネンタル・サイズともいわれる、フランス式のサイズ表示法。 3分の2cmを単位とし、踵点を起点(「0」)とし、1、2、3…と靴型の寸法が表示されます。 つまり、「36」という表示なら、これに3分の2cmを掛ければ、靴の長さを求めることができます。 わが国のはき口サイズと違って、フィッティングには捨て寸を考慮する必要があります。 |
プル・オーバー
木型の上にアッパーをかぶせたもので、靴のスタイルの見本として用います。 アッパーには先芯・月型・裏革、いずれも取り付けられていません。 |
プル・ストラップ
靴のはき口の後部などに取り付けるつまみ革、または布テープ。 |
フルグレイン・アッパー・レザー
ぎん付き甲革。 |
プレーン・トウ
靴のデザインの一種で、甲が無飾りのものをいいます。 |
プレーン・パンプス
プレーンは「簡素な」「無装飾な」を意味し、パンプスの基本中の基本。最も正式なフランス風のパンプスは、 甲が丸くえぐられおり、ハート型のものは、アメリカンスタイル。 |
ブローグ
W型の爪先飾りや模様穴飾りで、後の月型の部分まで親子穴とギザ抜きしてあるゴージャスな靴。 IVY調の靴に属し、「おかめ飾り」ともいわれています。 |
へ |
ベアフット・サンダル
ベアフットは「裸足」「素足」のこと。したがって、足の甲の露出部分の多いサンダルをさします。 |
ペコス・ブーツ
スチールのトウ・キャップが入った、がっしりしたトウと分厚いヒールのついた、頑丈な作業用のブーツ。 機能性はいうまでもなく、デザインが受け入れられ、タウン用としても愛用されています |
ペッグ
靴をつくる際に使用する木製の釘。 |
ベビー・ドール・シューズ
トウが丸く、ローヒール。このスタイルが人形の靴ようであることから、この名があります。 ミニスカート全盛の時代に、これにコーディネートさせてはかれた靴。 |
ベロア
牛革の裏面を起毛した毛足の長い革。床(とこ)革の裏面を起毛した「床(とこ)ベロア」は商品価値が劣ります。 |
ペンシル・トウ
靴型・トウのひとつで、尖った鉛筆の先端のようなスタイルをさします。 |
扁平足
足裏のアーチ部分が極端に浅いか、ない扁平な足。先天性ないし遺伝性によります。 ただ、表面的には扁平足でも、骨格はアーチ状になっていて、機能的には正常のケースがほとんどです。 |
ほ |
ボート・シューズ
滑りにくい底の付いた、船の甲板ではく専用の靴。革製と布製があります。デッキ・シューズもこの一種。 |
ボール
足の親指の付け根と、小指の付け根の最も突出したところ。この部分の回り寸法を「ボール・ガース(ball-girth)」といいます。 |
ポーリッシュ
編上げの婦人靴。ヒールの付け根から上に5インチ、あるいはそれより少し深くなっています。 もともとはポーランドではかれていたため、ポーリッシュ(ポーランドの)との名があります。 |
ポインテッド・トウ
靴型・トウの中で、先端の細いものをいいます。 |
細革
本来は細い帯状のぬめ革で、「押縁」「ウエルト」とも呼びます。 グッドイヤー・ウエルト式製法においては、甲部と底部を接合(甲部と中底リブとをすくい縫いした後、 本底を出し縫い)する役割を果たします。 マッケイ式やセメンテッド式製法などでは、アッパーと本底の境目のすき間を埋めるために、こばに貼り付けたり縫い付けます。 また、グッドイヤー式製法に見せかけた単なる装飾の場合もあリます。 これらのケースでは、ゴムや合成皮革などの細革も使われます。 |
ボックス・カーフ
ぎん面がボーディング仕上げ(本来はクロムなめし)されたカーフ。 |
ボックス・トウ
爪先部に入れるもの。先芯。靴の爪先の型くずれを防ぐことがその役割で、 現在では床革からポリエステレンなどを原料とする化成品に変わりつつあります。 |
ポリッシュ
「つや・光沢」との意味から、靴クリームのこともいいます。 |
ボロネーゼ製法
靴の製法・マッケイ式の一種で、ボローニャ(イタリア語・ボローニャ風の意)発祥の製法。 マッケイ式のモカシンでは、U字型に甲革を袋縫いし、本底にマッケイ縫いをします。 このU字部分の面と本底をマッケイ縫いしたものがこの製法です。 マッケイ式と比べて、中底がないため足によくフィット。さらに、返りのよさを特長としますが、 わざわざ中敷を敷いて、その機能性をかえって損ねているのもあります。 手の込んだつくりなのため、主に高額品に採り入れられています。 |
ホワイトバックス
ホワイトバックスキンシューズの略。白の雄鹿革を起毛させ、白チョークで仕上げた靴。 オックスフォード大学の学生がスポーツ観戦に好んで履き出したのが源。 のちイエール大学のバンカラ学生たちによる「汚れたホワイトバックス」がダーティバックスの ルーツ。 |
本染め革
毛を除いただけの自然で美しいぎん面を生かした、クロムなめし・染料仕上げの革。 いわゆる革らしい革で、「ぎん付き」ないし「フル・グレイン」とも呼ばれます。 |