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の音源でお楽しみ下さい。
パロを出発したおいら達は
一路首都ティンプーへ向けて車を走らせます。
車窓に広がるのは、どこか懐かしい田園風景。
なんとなく、鹿児島の田舎で車を走らせていた時の風景を思い出してしまいます。
ここはチュ・ゾムと呼ばれる、パロチュ(「チュ」は「川」の意味)と
ティンプーチュの合流地点。
ブータンでは、川が合流したり、分離したりする地点は
神聖な場所であると同時に、重要な交通の要衝なんだそうです。
川のほとりには3つの仏塔が建てられており、それぞれネパール様式、
インド様式、ブータン様式で建造されています。
カッちゃんの話によると、この国では山あいの地形と豊富なヒマラヤの雪解け水を利用した
水力発電による電力が国の大事な財源だそうで、
その60%を国内で消費し、40%を外貨獲得の為に隣国インドへ輸出しているそうです。
そうして得た外貨で、国の医療費や教育費の無料制度を実現している訳なんですねー。
(↑益田由美アナウンサーの口調で)
しかしどこへ行っても空気がさわやか。
この国はとにかくマイナスイオンパワーが充満しています。
気分はすこぶる快適。
ブータンの風と美しい風景を楽しみながらの心地よいドライブ。
しかし飛行機が2時間遅れてしまった為、首都ティンプーへ到着した頃は
すでに午後2時過ぎになっていました。
とりあえず本日宿泊予定の ホテル
で先にチェックインをし、
ホテルのレストランで遅めのランチをとる事になりました。
本日のお宿「ホテル・ミグマール」です。

神々しい造りの外観。デコは豪華ですが派手さは感じられません。

まるで美術品のようなエントランスです。

こちらがレセプション

メインロビーの家具もとにかく王朝風です。

壁面には、こちらも又歴代キングの肖像画が。

第5代 ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王です。

ちょっとアントニオ猪木&坂上忍が入ってますが、凛々しいですね。
30歳独身だそうです。そこの未婚女性のあなた、国王夫人の座を狙ってみては?
では、客室へ入りましょう。
新しいながらも、重厚感のある廊下を抜けて・・・


ティンプー市内では最新のホテルの一つだそうです。
薄型テレビをはじめ、近代的な設備が整っています。


清潔感のあるバスルーム
とりあえず荷物だけ部屋に放り込んだ後で、
ガイドのカッちゃんと一緒にしばしランチタイム。
では、この機会にいろいろとカッちゃんへインタビューしてみる事にしましょう。
インド風のカレーや、中華風の炒め物など。野菜が中心。
外国人用に辛さはマイルドに抑えてあるそうです。
カッちゃんは30歳で、息子2人が上は小学生で下は3歳。
もともとはブータンの東側にある町で生まれ、今はティンプーで家族と共に
暮らしているそうです。
ツアーガイドになって6年目。当初はトレッキング専門ガイドでしたが、
今はトレッキングだけではなく、観光地全体をアテンドしているとの事。
英語の学習は小学生から、っていうか、授業自体が英語で行われるのだそうです。
つまり、国の言語として「ゾンカ(ブータン語)」の存在はありますが、
実質的な公用語は英語なんです。これも国王の方針。
道理で英語ペラペラな訳ですね。
でもカッちゃん自身は、意外にも一度も海外へ出た経験がないんだそうです。
現国王とは、「同級生でした」とあっさり。
でも存在感、というかオーラがぜーんぜん違ったんだとか。
会話をしながら、仏様を、国王を、親を、そして目上の人を尊敬し、
日々信仰心厚く過ごしている、というカッちゃんの姿勢が窺えました。
自分の存在は人々の支えと自分の精進によって初めて成り立つ。
何に対しても常に「ありがとう」の気持ちを持つ事が大事なんですね。
バナナとスイカのデザート。
うーん。30歳とは思えない、この落ち着きと悟りよう。
さすがブータニーズガイ。
おいらへの質問も、「日本の伝統と文化は」とか「最近のメディア媒体は」とか
非常に真面目で向学心旺盛な青年でした。
それにひきかえ、四十を過ぎていまだヘラヘラしているおいらからの質問と言えば、
「民族衣装の下には何を穿いているの」
とか
「夜は何して遊んでるの」
とか、
そんな下世話なものばかり。
あぁ、もっと文化的な話をすれば良かった・・・と後悔。
カッちゃんの中の、日本人の印象がサゲサゲにならなかった事を祈るばかりです。
ちなみに民族衣装「ゴ」の下ですが、(←まだこだわっている)
今の時代は普通に「パンツ」を穿いているそうですが、
その昔は「ノーパン」だったんだそうな。
さぞかし「おさまり」が悪かったろうなぁ、と推測します。
首都「ティンプー」とは良く言ったもので・・・・はっ失敬。
御婦人になりかわって、捨て身で
ガイドブックには載っていない有益な情報を引き出しました。(←いらん情報)
ご飯も美味しかった~。
高原野菜のアスパラガスは、特産品のひとつだそうです。
「オーストラリアはアスパラ高いから、嫁はんが買ってくれない」
と言うと、「全部召し上がって下さい」とカッちゃんは
皿ごとおいらにすすめてくれました。
そして、
「今度は家族と一緒にいらして、お腹いっぱいアスパラガスを食べさせてあげて下さい」
と。
もったいない、ありがたきお言葉。
おいらの家族さえも気にかけてくれるカッちゃんに
後光がさしていたような気がしました。
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