徒 然 な 日 記

徒 然 な 日 記

震災の思い出


8年経ったいまでも
思いだすとかなりしんどい
実家が見事に倒壊した
祖母が家の下敷きになったが
無傷だった
家族に誰もけが人はいなかった
それだけで幸せな事なはず・・だった

避難所暮らしの母が
家族の人数分以上に
お弁当をもらっていた
必要以上に水を確保していた
なさけなかった
でもすべてを無くした人間なのだから
お弁当くらい余分に欲しがっても仕方なかった・・

新しい家をすぐに建てた
親戚がいらぬ口をはさんだ
隠し財産があるのか・・と
年寄りが死ぬまでローンを背負った・・

仕事場がつぶれた弟は
前に動けずブラブラ遊んでるように見えた・・
若いくせにだらしないと思った
本人は呆然としていた・・

当事者はきっと心が砕けそうになる出来事
何かを無くしたあの日から
人によって時間差でやってくる苦しさや悲しさ

復興・・街は見る見る綺麗になっていく
人の心はどのくらい元に戻ったのだろう
元に戻るのだろうか
戻って欲しいと祈るしか出来ない・・
                       2003年1月17日




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