★読書メモ
『「頭がいい」とは、文脈力である。』
(斎藤孝、角川書店、2004、1200円)
★★★★★ 5つ星!!
こういった言い切りがきもちいい。
おすすめの一冊です。
以下、本を読んで線を引いたところから部分抜粋
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・鍛えれば身につく「場を読む力」
(鍛えれば身につくということは、 だれでも身につく
ということ。
生まれつきだとか、今からじゃしょうがない、とあきらめてしまうことは
ないという意味で、非常に励まされる考え方です。)
・意味をつかまえたときのすっきり冴え渡った感覚が
幸福感につながります。
・物事の関係を縦横から捉えることができるということ
・ 関連性 までもきっちり把握できているということ
・ 「頭がいい」というのは状態のことであって、
誰でも、何歳からでも変えられるのです。
・ 自他関係ばかりでなく、「 他他関係
」にまで気を配れる人は、
かなり文脈力に富んでいます。
・受け取り手の頭の中で起こることを計算
・ 関係の中で新しいものを生み出していけるような力。
そういう力を「頭がいい」と見なしたい。
・アイデアを生むというのは、
今までつながっていないものをつなげること
網ができていくイメージ
・ 相手はつねに意味のあることを言っている
それが重要なのです。
・元に戻る、違うところにつなげる、
それができることが文脈力の基本
・ピンボケをはっきり「指摘」する。
・その質問の脈絡を問う。
・具体と抽象を往復できる力
=「たとえば」と「つまり」の効果的な使い方
・ カオスとコスモス
~混沌と秩序を往復するような運動がおもしろい
↑ ↓
・あんまりまっすぐつながっていたらおもしろくない
・ある現実からどれだけの意味を引き出す技術を持っているかによって、
幸福度は変わる。
・(サッカーで)いろいろ考えすぎのプレイが増えている。
→
もっと シンプルにプレイしよう
・物理や数学の世界では、シンプルにすることができる人ほど
頭がいいと見なされています。
・頭を鍛えることは、一種のスポーツ
・十の力でやらなければつづかないようなことを、
からだを使って延々とやることで突き抜けていく
・自分のからだを関わらせていくこと、
踏み込んでいくことで、
現実を質感あるものとして捉えることができるようになる。
・(テンションを上げる導入のグループワーク)
最初にいきなり拍手とハイタッチ
(1)スタートを合図に、
グループになった4人全員が立ち上がって拍手をする。
(2)発言者が声を出しながら、
他の3人とパンパンパンとハイタッチをする。
・ 本来、学校とは、
「頭がいい」状態を何度も経験させ、
それを技化させ、
そこに一生を通じて幸福感を感じられるようにしてあげる、
そういう場所だと私は考えています。
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学校の教師としても、これからもっと成長していきたい一個人としても、非常に納得でき、参考にしていきたいことが山盛りつまった1冊でした。
なお、最後にp184より、
もっとも印象に残った一段落を引用します。
(読みやすいよう改行しています)
====================================== 視点を自在に移動できると、
自分への囚われというものが少なくなっていきます。
しくじったって、たいしたことないや、とか、
これがダメでもこんなふうにすればいい、と思えるようになる。
これは自己肯定にもなりますが、他人を認めることでもあり、
社会という枠組みの中で生きやすくなることでもあります。
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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
この読書メモが、あなたにも参考になるものであれば幸いです。
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