『 子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
付箋を貼ったところを具体的に読み返していく連載記事の第6回。
「 母親の不安 」という章に入ります。
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『 子どもへのまなざし(続)
』読書メモ6 (p119~)
( #の後の緑字
は僕のコメントです。)
・ 人を信じている、人から信じられているという自信
があるから、
ひとりでもいられる、孤独の状態でいられる。(p121)
・ 人間の幸福というのは、 人を信じる力 にある 。
あるいは、 信じられる人を持っている ということだ。
・人間というのは、孤独、孤立になればなるほど、
自己愛的になっていく。
自己愛的になるということは、
自分自身のことが大切ですから、
自分が望むようにまわりの人を操作しようとします。
・「おまえはそのままでいいよ。
こんなすばらしい点があるんだから」とか、
「君にはこんないい点があるじゃないか」と
親として、臨床者として 共感を感じる
ことができれば、
その子はたいてい、うまく育っていきますし、
患者さんも順調に回復していく。(p132)
・育児とか教育にとっては、
その子が持っているいい点を、
そのまま子どもに気づかせてあげることが、とても大事
。
・しつけるときに大切なことは、
その子どもに長所のほうをたくさん気づかせてあげ、
欠点や弱点はずっとあとで直せばいいという姿勢
のほうだ。(p133)
#教育現場ではよく「自尊感情を育てることが大事」ということが 言われます。
自分で「自分が大好きです。」と言える気持ち。
他人との比較に目を向けるのではなく、
「自分らしさ」を見つめ、自信を持つことが
すべての行動の基本になるのでしょうね。
「人のせい」にしてしまってイライラしている時には、
そういうことを振り返って、
自分に返して冷静に考えてみることにしています。
「自分がキライ」と思ってしまうときは、
本当につらいです。
それを支えるのは、やはり仲間であったり家族であったりします。
ありがたいことです。
そういう持ちつ持たれつの人間関係に気づけたとき、
単純に他人を非難して自己愛に走ることもなくなるのだと思います
。
・自分の家庭で、自分のクラスで、
子どもたちに対してあれこれと、注意ばかりいってきたと思いませんか。
私たち臨床者は、しばしば、自分が日々やっている臨床的な営みを、
ビデオカメラで全部収録
して、終わった後にそれをみて、
あのときあんな言い方をしないで、こういう言い方をすればよかったとか、
おたがいにディスカッションすることがある。(p135)
#ビデオにとるとか、ICレコーダーで録音するということが、
今の時代は比較的簡単にできます。
僕も、そういう客観的な記録をとって、あとでふりかえることが
すごく有意義なんだろうな、と思って、機器の用意だけはしています。
でも、なかなか実際にやってみるところまでいっていません。
思い切って、やってみよう・・・
いや、でも・・・と、言い訳を探して逃げてしまう自分がいます。
本当に教師として成長しようと思ったら、
恥ずかしくても、自信を失いそうでも、
そういう振り返りをしっかりやることが必要なのだと思います。
あ~、覚悟を決めなくっちゃ!
子どもへのまなざし(続)
』p141まで)
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本書の抜粋部分は、前後を省略して編集していますので、極論に聞こえる部分があるかもしれません。
本書は、子育ての悩み・質問に答える形での書き方がされていますので、その文脈に沿って理解されるのがベストです。
興味をもたれたら、ぜひ本自体をお手に取ってください。
『 子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
次回は、「 家庭について 」です。
ここまでで、本書全体のおよそ5分の2!
まだまだ続きそうです・・・。(^^;)末長く、おつきあいください!
☆ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 (^0^)
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