この本に書いてあることが、今の教育には必要だと思います。
今日は、5段階のプランの具体的内容を紹介します。
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『 子どもが輝く「魔法の掃除」~自問清掃のヒミツ
』 読書メモ3
(第4章のp92~p117まで。)
・ 5段階 の清掃プラン
1) がまんとやる気という意志力を目標にする段階
=「がまん玉」を磨く「 がまん清掃 」
2) 黙っていてもどれほど人の心を汲む気働きができるか
を目標にする段階
=「しんせつ玉」を磨く「 しんせつ清掃 」
・「言葉でなく行為で協力する」ことを目指す。
(目配せや手招きなどによる連絡の仕合も×)
・言葉で連絡をとらないという不便さに、わざと身を置いてみる。
3) 最後の一分まで仕事を見つけとおすことを課題とする段階
=「みつけ玉」を磨く「 みつけ清掃 」
4) 目を内に向けて感謝の気持ちで働けるかを自問する段階
「 感謝清掃 」
・「やだなあ」と思って机を拭くんではなくて、
ありがとうという気持ち、感謝の気持ちを込めて、
雑巾や箒を使う。
・廊下を歩いているとき、
「ああ、あの隅はだれも知らないが、
昨日この僕がきれいにしたのだ」
と思える。それは、学校の中での自己の存在感を持つことであり、
学校を愛する心の具体的な現れだ。
5) いっさい自分自身の心を尺度にして正直に過ごす時間とする段階
「 正直清掃 」
・自分が黙ってやれるようになって初めて、
平気で人に話しかけることがいかにいけないか、
迷惑をかけることになるかが、徐々にわかってきます。
わかってからできるのではなくて、できてから初めてわかるのです。
・「がまん清掃」が実現するまでには、相当に個人差がある。
・5段階の発想は、ヴィゴツキーの「 発達の最近接領域 」という概念に一致。
(他の子どもや教師の援助によって達成できる可能性の領域)
・「自問清掃」では、子ども達にまず到達すべき地点を示し、
そこに至るための手順と方法とを、5つの段階と条件という形で
モデル化して提起します。
次回は、第5章「魔法の『水をやる』」を参照します。
それでは、また!
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