Lake Moraine ~Book Cafe~

Lake Moraine ~Book Cafe~

PR

カレンダー

2007.07.16
XML


大好きな作家の新刊を開く、この喜び!本のためなら女房の小言も我慢、我慢。眺めてうっとり、触ってにんまり。ヒーローの怒りは我が怒り、ヒロインの涙は我が溜め息。出会った傑作は数知れず。運命の作家S・ツヴァイク、目下の“最高”N・デミル、続編が待ち遠しいT・ハリスに、永遠の恋人M・H・クラーク…。ご存じ読書の達人、児玉さんの「海外面白本追求」の日々を一気に公開


31冊目
 児玉清氏といえばパネルクイズアタック25の司会をず~としてたり、ちと古いけどTVドラマHeroや
トップキャスターで飄々としているけど実はとっても頼りになるダンデイ~な上司を演ずる
還暦すぎてもかっくい~い俳優さん。

そればっかりじゃなくミステリーを中心に英文原書のハードカバーもさくさく読んで
おまけに原作者のインタビューのためで渡航したりすると知ったのは
数年前のNHKラジオ英語講座の巻末の連載エッセーを読んだ時。
(たしかN・デミルの将軍の娘を紹介していました。)

本好きが高じて翻訳物を読み尽くし、邦訳されるのを待つのも耐えられないとのことから


原書といったってせいぜい自分が観た映画のペーバーバック(でなきゃ物語たどれない)。
それも多分これまでのトータルで多分10冊いってない軟弱者の私はいたく感心し、
記憶にしっかり氏のことをとどめていました。

そして本屋で物色していた時に見つけたこの本! 
それも一冊しかなくて、「こりゃ 私が読むためにここにあるのよ」とばかりに
ひっかんでレジに向かいました。

 内容は子供の頃の講読本との出会いから読書好きとなった経緯を語りだし、
学生時代の岩波文庫との僥倖へ。Boo○ offなどチェーン店などなかった良き古書店の時代 
岩波文庫一冊ポケットにしのばせておけば 
時間の開いた時ベージを捲るもよし、コーヒー代等に窮すれば古本屋に立ち寄って
(なんと半額以上での買い上げと)
 小遣いが手に入れば作品によっては再度購入といった学生時代のお話や 

お姉さんがはまっていた”少女小説"を甘ったるいお涙頂戴物語とこきおろすつもりで
書棚から一冊失敬して読んでみたら不覚にも感動しミイラ取りがミイラ。 


できずに時は過ぎ 30数年経ってからその復刻本を持ってお姉さんに事の顛末をつたえ謝罪した話などなど、

そうして海外作家達の諸作品への紹介とすすんでいきます。
 F・フォーサイスのデビュー作「ジャッカルの日」はプロットは面白いけれどピンピンしている(当時)ドゴール仏大統領
(当時)の暗殺計画なんて売れる訳ないと出版社にすげなくされたとか、
超訳で日本でも大ブームだったS・シェルダンは
口述筆記しているとか(だからあんなに多作!) など裏話も満載

当然おもしろかったですが、自分の気に入った本をこんな風に紹介できるその語彙の豊富さ。情緒の豊かさ。
 自分なりにがんばって読んだ本の感想をblogに書いていても 自分が感じた事思った事の半分も
かけない私にはもううらやましいかぎりです。 精進しよう。



主人公と同じく物語に登場する女性に芯から惚れることにある。
言葉を替えれば、観念の世界で理想の女性達に巡り会えた時の嬉しさは最高である”

   女でも男でも魅力的な登場人物の本は面白いってことですね。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.07.17 01:07:13
コメント(4) | コメントを書く
[本の感想 作家別-か行] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: