
そんな中、会社の同僚が「WBが以前勤めていたホテルを見てみたい」と言い出しました。
WBが以前務めていたホテルについては、以前の日記で書きましたが、Hawkes Bayに長年住んでいても一度も敷地の中まで入った事がない人が結構います。
ホテル自体が道路からかなり奥まったところにあり、入り辛いせいもあるのでしょう。
又客層がこの地域の人たちではなく、主に海外からの宿泊客のせいもでもあります。
そこで忙しい仕事の合間を縫って、同僚を連れて一寸だけホテルを訪れみました。
4月にホテルを辞めて以降初めての訪問です。
駐車場に車を停めると、元部下だった女性マネージャーが事務所か出てきて暖かく迎えてくれました。
「今どうしてるの?」 「元気?」 「そっちはどう?」などとお互いの近況報告の後、彼女が突然「そうだ貴方に渡す物があるのよ! 一寸待っていて。」と持ってきたのがこの写真。
皆さん良くご存知のオリビア・ニュートンジョンがWBの為に書いてくれたオートグラフです。
Hawkesbayでは毎年2月にMission Concertと呼ばれるコンサートが行われます。
これは、NZ最古のワイナリーのMission Estateを使って、全世界から毎年色々なアーティストを招待してコンサートを行うものです。
そして今年の2月のコンサートでは、ONJこと オリビアニュートンジョンがゲストとして出演しました。
W
B
が務めていたホテルはこのミッションコンサートとオーガナイザイーと5年間の宿泊提供サービス契約を結んでいて毎年色々なコンサートに出演するゲストが期間中宿泊します。
前年はロッドスチュアート、今年はオリビアとクリス・デ・バーグ。
ところで皆さんクリス・デ・バーグって知ってます?
Woman in Red(スティービーワンダーではないですよ)という曲で有名になった英国の歌手。
曲は非常に有名だから皆さんも聴いた事があると思います。
でも彼の場合、後にも先にもこれ一曲だけ。

さて、話を元にもどして。
では、ここでオリビアが滞在した時の話しをちょっと書きましょう。
こんな事を書くとオリビアファンには怒られるかもしれませんが、オリビアの第一印象は、以外や以外、極々普通の白人のオバサンでした。
オークランドから車で来て疲れていたせいもあったのか、到着時はスターとしてのオーラもないし、正直これ誰?って感じでした。
でも、夕食の時に会ったオリビアはやはりスターでした。
到着時と違い、薄化粧をしてあの魅力的なスマイルを見せてくれました。
我々と同年代の彼女ですが、さすがスターですね!
テンションが上がるに攣れてオーラの量もドンドン増えて行きます。
そしてコンサートの日は、体中からオーラが出ているのが感じられるほど輝いて見えました。
その後3日ほどホテルに滞在しましたが、彼女は時に一人で果樹園を散策したり、木陰で静かに本を読んだり。
丁度ホテルの工大な果樹園の林檎が盛りで、たわわになった林檎を?いで食べては喜んでいました。
十分にリラックスしているのが傍目にもわかるくらいにノビノビと時間を過していました。
夕食後は、自らピアノの弾き語りをしてくれたり、我々従業員とも親しく接してくれました。
映画「グリース」の撮影中のこぼれ話や、乳がん撲滅を目指し、現在せつりつ資金を集めている病院の話とか、色々な話も聞かせてもらいました。
勿論、彼女らの滞在中はホテルは全室貸切。
一般のお客さんは宿泊できません。
我々は仕事があったのでコンサートには行けませんでしたが、その代わりに生のオリビアの美声を聞いたり、一緒に彼女と歌ったりできました。
これって貴重な体験ですよね?

オリビアはよほど我々のサービスが気に入ったのでしょう。
出発の前に「有難う!」のハグと一緒にWBに渡してくれたのが写真でした。
彼女は結構な日本贔屓。
日本へは何回も行っているし、大の日本食ファンだそうです。
WBが日本人だと知って、「でも貴方みたいに背の高い日本人は初めてよ!」なんて言われてしまいました(笑)。
彼女はこのNZコンサートの後は大阪・東京でコンサート開いたようですね。
出発の日、WBも空港まで見送りに行きましたが、そこでも一般の人、関係者が見守るなか再度ハグをしてくれ、「何時か私のホテルにも遊びに来てね?」と言ってくれました。
社交辞令だとしても、見送りに来ていた沢山の人の中、ハグして貰ったのはWBだけ。
皆、アイツ誰だい?見たいに不審な顔で此方を見ていましたが、チョッピリ優越感に浸れた一瞬でした(笑)。
現在彼女は今アメリカではなく、オーストラリア人のボーイフレンドと一緒に豪州でリゾートホテルを経営しています。
今回の旅行は彼も一緒でしたが、彼も非常に我々のサービスが気に入ったようで、盛んにサービス内容についてWBに質問していました。
こんな思い出が詰まった写真でしたが、このホテルの日本の親会社の幹部(社長と部長)の陰謀で追われるようにホテルを辞めさせられた時に、持ち出す事ができませんでした。
でも、WBの後を継いだKiwiの総支配人が「是非ともこの写真はWBに渡すべきだ!」と主張してくれたそうです。
勿論彼もWBが見込んで雇い入れた人間です。
そんな訳で大分時間が掛ったけれど、 オ
リ
ビ
ア
か
ら
の
贈
り
物
はやっと我手元に戻ってきました。
セレブと親しくしたからと言って舞い上がる歳ではありませんが、人生の一つの出来事、良い思いでとして我が家の居間で飾って置きましょう。
では。
追伸 来年2月のミッションコンサートのゲストの一人はエリッククラプトンだそうです。
WBは彼のファンなので何とかコンサートに行きたいなぁ なんて思っています。
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