
近頃、 不二家
自称不二家のファンとして寂しい限りである。
不二家の歴史はWBの生まれ育った町、横浜の歴史とかなり密接な関係にある。
幼い頃、母親に連れられて横浜の伊勢崎町で買い物をすると、必ず不二家によってホットケーキ、パフェなどを食べさせて貰ったのを覚えている。
子供心に母親が教えてくれた「此処は(伊勢崎町のレストラン)は不二家の本店なのよ。」と言った言葉が今も心のどこかに残っていたらしい。
それを確かめる意味で不二家のサイトで歴史を調べてみると、第一号店は横浜の元町にあったとある。
なるほど。
WBが子供の頃、伊勢崎町は横浜随一の繁華街。
横浜の人間は伊勢崎町と呼ばず「ザキ」と呼び鳴らしたものだ。
またザキの裏通りは通称「親不孝通り」と呼ばれ、そこいらにたむろする人間には絶対になってはいけない!!とかなり厳しく言われたのも不思議と心に残っている。
一方当時の元町は今の元町とは全く違い、高級店がポツポツとある静かな商店街だった。
元町で買い物をする。
それはザキで買い物をするのとは全く違った意味合いを持っていた。
WBの記憶でも小さい頃に元町に連れられて行ったのは数える程だ。
後年、元町に会った英語学校に通うようになるが、なぜか元町は懐かしくもそして心が落ち着く町でもある。
話が横道にそれたが、当時の"ザキ"の不二家は入ると確か回り階段があったと思う。
子供の頃の記憶なのでもし間違っていたら許して欲しい。
ドアを入ると、ガラスケースにケーキがならび、お菓子もこれでもかと言うほど、溢れんばかりに並んでいた。
レストランに入り席に座って、不二家のオネエサンが注文をとりに来るまでの時間がなんとも言えなかった。
後年、食券を先に買うようになって、あのドキドキするような長いような短いような待ち時間がなくなり味気なくなったのを覚えている。
待つ事しばし。
出てきたホットケーキはふんわりと柔らかく、シロップを一杯に掛けて口一杯に頬張って食べた。
いまでもホットケーキと言えば必ず不二家のあのホットケーキを思い出す。
まさに三つ子の魂百までである(笑)。
さて、その歴史ある不二家。
不祥事を起こし、それを自力で更正できないほどの事態に陥っているらしい。
WBはホットケーキばかりでなく、ショートケーキ、シュークリームも大好きである。
そう、WBは甘辛両党使いなのである(笑)。
もっとも近年シュークリームは大振りのコージーコーナーがお気に入りであるが(笑)。
こんな歴史ある不二家。
あるいは歴史あるゆえにこうなったのか? とも言えるが、とに角一日も早く更正して庶民の洋菓子店として復活して欲しい。
浜っ子の一人として節に願うものである。
では。
WB
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