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価格が価格だけに状態がいまいちでも仕方がないが、ボトルの由来は気になる。
店はネットで通販もしていた。ただ、楽天の店などと違って「店に受け取りに行く」という選択肢がなく、旅行まで日数がなかったため、購入手続きをする場合は日本までの送料を含めた料金をカードで決済しないといけなかった。それは困るので「●日に店に行くので、それまで私のためにキープしておいて欲しい」「当日ボトルをみて不満がなければ買う」とメールで伝え、了解してもらった。
もし、ボーヌ駅前にフリーのタクシーがいれば乗車し、ヴォルパトを予約している次の店と、その次の店まで乗るつもりだったが、案の定タクシーは不在。この時点で、ボーヌ駅から遠い2つめの店に行くのは、ほぼ絶望的となった。
蛇足だが、昼間のディジョン駅なら駅前でタクシーに乗れる確率が高いが、ボーヌ駅では待機しているところをみたことがない。シャニー駅もいない。以前、足を伸ばしたマコン駅やブザンソン駅では、1台だけタクシーが待機していた。
東京都内の駅のように乗車待ちのタクシーが大量に控えているなんてことはないので、地方の駅からタクシーを使うのであれば予約はした方が良い。お金に糸目をつけないのであればディジョンで乗った車を数時間借り切れば良い。ではなぜ「ボーヌ駅前にフリーのタクシーがいれば」という前提条件を置いたのかというと、旅行前の手間や、現地での出費を減らすため。でたとこ勝負でルートを決めるのは観光旅行の楽しみであるし、タクシーを使い過ぎるのはお金の無駄である。
ボーヌ駅前にタクシーがいなかったので、店まで歩く。スーツケースを運びながら歩くのは不便で、少し道に迷ったが、スマホとグーグルマップを使えばすぐに店の位置が分かる。便利になったものだ。
初めて訪れた店は、1階と地下室にワインが置かれている、よくあるタイプのつくりの店だった。ヴォルパトは以前から販売されていた98と、ラベルが傷んでいる新着の91の2種類があり、在庫は98が1本、91が4本。全部買い占めると荷物が重くて旅行が辛くなるので、98と、2本の91を選んだ。最初は2本だけ買うつもりだったが、もう手に入らないだろうからと、1本余計に購入した。
ボトルの由来を尋ねたところ「個人の所有」とのことだった。フランスのワインショップは「ワイン買います」という店が頻繁にあり、この店のウェブサイトにも記載があった。個人から持ち込まれ、買い取ったのだろう。
こういうワインは、保管状態を気にする愛好家は避けるかもしれない。ただ、ワインショップがボトルをみて買い付けたものであり、個人的には気にしないので買う。昔から何度も行ったことがあるブルゴーニュの店(前出の「2つめの店」)でも、アンリ・ジャイエなど古いヴィンテージのワインはこうして入荷していたのだろう。
次の客が来たので、店のカードをもらい礼を述べて引き揚げた。店名はあえて伏せるが、許可を得て撮影したカーヴの写真を掲載しておく。どこの店か分かる人は重度のブルゴーニュワインオタクだと思う。(続く)
