秘密の隠れ家
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
あなたと付き合ったとき私は17歳で、そんな私はもう22歳。あなただって36歳なんだもんね。どうりで私も大人になるわけだ。「必ず迎えにくるから」って言ったあなた。それに応えようとした私。でも私はもう大人になってしまった。年月は私を随分とすれさせてしまって、高校生の時に馴染んでいた制服や校則だった2つ結びはもう私にはもう似合わないだろう。高校生の頃の私はとても真っ直ぐで、前から吹いてくる風をものともせずに、大人とか世界とか未来が憎くて、あなたが遠すぎて少しでも近づきたくて、ただただがむしゃらに前に進むことができていた。ある意味今よりずっと大人だった。でも、今、私の目の前に大きく横たわる茫漠とした大人とか世界とか未来とかいうやつは、私がどんなに頑張ったとしても少しも変わることなんかないって、私には分かってしまった。むしろ私をどんどん巻き込みながら傷を付けていって、ともすれば私を飲み込もうとするってことを知ってしまった。私は変わった。たぶん、私が好きなのは、17歳だった私と31歳だった頃のあなたなのでしょう。そしてあなたが好きなのも、31歳だったあなたと17歳だった私なのでしょう。もう今の2人では、あんな世界が溢れるような恋は二度とできない。あなたが嫌いな訳じゃない。だけど、さよなら。あなたと出会えたことは、私にとってとてもよかったことです。どうかどうかお元気で。
2008年11月16日
コメント(0)