かつて弱小球団と呼ばれた楽天が、創設9年目にして悲願の初優勝を飾った。今季、数々の無敗記録を打ち立てた田中将大が、西武の4番浅村を153キロの直球で空振り三振。ありったけの声で雄叫びをあげた。
中日、阪神を優勝に導き、3球団を優勝に導くのは史上3人目となる星野監督も、西武ドームで舞う7度の胴上げはまた格別だった。
9年間の道のりは平たんではなかった。2004年に球界再編の波を経て、05年から約半世紀ぶりとなる新球団がパ・リーグに誕生した。1年目は、田尾監督が率いた。05年は38勝97敗1分けでぶっちぎりの最下位だった。2年目から野村監督が、チームの強化に着手した。07年には4球団の競合末に高校生ドラフト1巡目で獲得した田中がいきなり新人王(11勝)を獲得した。09年にはレギュラーシーズン2位で、クライマックスシリーズ初出場。チームは敗戦を肥やしとして一歩ずつ成長を積み上げた。
10年はブラウン監督が指揮を執ったが最下位となり解任。11年から星野監督が指揮を執り、粘り強くチーム力を引き上げた。
優勝星で貯金26とした楽天だが、「絶対エース・田中」が開幕から22連勝。1人で貯金22を積み上げた鉄腕マー君が、V記念日となったこの日は、9回から救援でマウンドに上がり、ちょっぴりハラハラさせたが、最後は締めた。
楽天は10月17日に始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで、初の日本シリーズ進出を懸ける。そして、日本一の称号を東北にもたらすつもりだ。
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