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「各ヒレの外縁をホワイトバンドが覆っている」のがバタフライならば、少なく見積もっても全てのソリッド系をベースにしたバタフライが存在するのですが、実際にはブルー&ホワイト以外のソリッドベースのバタフライは本当に希少です。過去10年近くにわたる「さかなおやじのなんちゃってベタ画像コレクション」を捜してみても、ここでご紹介できるレベルのソリッドベースのバタフライがほとんどいませんでした。バタフライ系のほとんどは、ブルー&ホワイトかラベンダー・サラマンダーあたりで、後はマルチベースかマーブルベースのものばかりです。 今日の個体も純粋な意味でのソリッドベースではありませんが、まぁ「ピンク・バタフライ」と呼んでも良いレベルなのではないかと思います。ただ、ベタのピンク系品種の常としてヒレはローズピンクでもボディは薄いパステルピンクで、今までボディまで濃いローズピンクのこの系統の個体は見た事がありません。 この系統自体は、ラベンダー・バタフライにパステル・ピンクを交配すれば結構簡単に作出できるようなので、バンコクでは結構ポピュラーな品種ではありますが、今日の個体レベルにくっきりとした色調の個体は探すのが大変です。また、パステル・マルチベースの個体に共通する事ですが、交配の自由度が高い事から、ショーベタとしてなかなか優れたフォルムの個体を容易にゲットできると言う長所があります。また、この個体も「バンコク産バタフライ」の常にもれず、腹ビレにバタフライバンドが無いんですよね~。
2014/11/12
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ホワイト系の基本3色のなかでは一番新しく登場した色彩です。その名のごとく絹地の布の様なキラキラとした光沢のある美しいホワイトが特徴です。色彩だけを取ってみれば、おそらく一番美しいホワイト系なんだと思われますが、なぜか完全なソリッド(単色)の個体がほとんど見当たらない品種でもあります。ほとんどの個体は、今日の個体の様にヒレ先が若干クリアに抜けるのが特徴です。別にヒレ先がクリアに色抜けしていても構わない・・・と言う訳にもいかない様で、やはり「純白」の好きな日本人としては、全身真っ白の方が好みの様です。そういう訳で、現時点ではオペックホワイトの人気にはまだ追いついていないのが現状です。 まだ個体数でもオペックやパステルに比べるとぐっと数が少なく、入手が一番困難なホワイト系でもあります。まぁ、単純に色彩で考えれば一番美しいホワイトの発色なので、今後改良が進められヒレ先まで見事に「光沢のある純白」に染まった個体が出回るようになれば、オペックを凌ぐ人気品種になることは間違いないと思います。
2014/02/28
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ベタの色彩 概論 改良ベタのカラーには想像付かないほど多種多様なバリエーションがありますが、それを構成する色素胞は黒色素胞・赤色素胞・黄色素胞・白色素胞そして主に金属光沢の元となる虹色素胞の5種類です。これらの色素胞がベタの体表に混在する事で、我々が実際に目にするベタの発色が形成されていると言う訳です。 これらの色素胞は必ずしも同一平面状に存在するのではなく、何層かに分かれて散在していると言われています。つまり、クリアな各色のセロファン紙を重ね合わせたような状態です。と言う事は、例えば最上層にベッタリと金属光沢が乗っているドラゴン系などの場合は、実際にはその金属光沢の発色の下層には別のカラーが隠れている事もあり得る訳です。だから、ベタの体色遺伝は厄介なんですよねぇ~・・・って、別にベタに限らず生物全般に言える事ですけど。 「ベタの色素胞は3層に分けれて存在する」と言う、ある研究報告を元に机上の空論を展開してみると、各層に5種類の色素胞が存在する/しないで2の5乗で、それが3層ある訳ですから32768通りの色素胞の配置パターンが考えられる訳です。実際にはすべての色素胞が3層すべてに存在する訳じゃないはずですから、ここまでは多くないはずですけど、いずれにせよ物凄い数のカラーバリエーションが存在して当然な訳です。 上記の様に色素胞の配置パターンが違えば、例えば同じブルー系と言っても微妙にニュアンスが異なる発色になるのは当然の事です。さらに、単なるカラーバリエーションの他に、バタフライとかマーブルとかカラーパターンによる区分もある訳ですから、これはもう・・・ はじめから逃げ腰ではありますが(笑)、ベタのカラーリングに関する遺伝を解明しようなんて試みは素人レベルでは到底無理でしょう。例えば、「自分の家でレッド同士で繁殖させたら次世代はすべてレッドになったから、レッド同士の交配で得られる子供はすべてレッド」と言い切るのは非常に危険と言う事です。たまたま、その時用いたペアの遺伝形質がそうだっただけかもしれない訳ですから。 ちなみに、ずいぶん以前から我が国に存在するレッド同士の交配では、少なくとも私のところでは次世代はすべてレッド系が生まれていました。でも、バンコクで入手したレッド同士の交配では、一部カンボジア系の子供が生まれてきたり、マーブルになったりと必ずしも一様ではありませんでした。 それでも、そう言った実際に得られたデータを蓄積していけば、そのうちかなり正確な「ベタの色彩に関する遺伝」の真実が明らかになっていくのではないでしょうか。その為にも、ベタ愛好家各位が自分の所で実際に手掛けた繁殖結果を公表するのは非常に有意義な事だと思います。例え「イエロー同士の交配をしたら、次世代がすべてメラノブラックだった」などと言う、常識的には絶対ありえなぇ~っ!みたいな場合でも、それが真実ならば、誹謗中傷を恐れることなく勇気を持って公表すべきです。・・・たぶん(笑)。
2013/08/29
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ダンボ(ビッグイアー) 最近になって登場したまだ比較的新しい品種で、胸ビレが通常よりも遥かに大きくなるのが特徴です。市場に出回るようになった当初は、ビッグ・イアー(Big Ear=でか耳)と言う名称で呼ばれていましたが、最近ではディズニーキャラである空とぶゾウから「ダンボ」と呼ばれる事もあります。大体、新品種のネーミングって奴は命名者のセンス疑うようなものが多い気がしますが、この「ダンボ」は言い得て妙なので、個人的にはこの呼び名の方を使っています。 個人的には好みかと言われると・・・うーん、微妙なんですが(笑)、市場での人気はなかなかのようで、瞬く間にポピュラーな存在になりました。登場した当初は、ラベンダー・バタフライかサラマンダー・バタフライのプラカットタイプだけだっのが、今では様々なカラーリングだけでなく、ショーベタやジャイアントのダンボまで登場しています。 ただ、かなり普及したと言っても良個体を探すのは結構大変です。と言うのも、この品種の最大であるでか耳(胸ビレ)が大きければ大きいほどこの品種としては良いのでしょうが、そういう個体は往々にして「でか耳」がボロボロです。この品種に関しては、ハーフムーン並みの慎重かつ丁寧な維持管理が必要なはずなんですが、作出者達にとっては「ヒレの丈夫なプラカット」と言う感覚があるらしく、育成管理が雑なんだと思います。 それと、私自身が繁殖を試した訳ではないので憶測にすぎませんが、この「でか耳」をノーマル耳?と交配すると、中途半端な胸ビレの個体が出来るようです。従って、バンコクでは「ダンボ」とも「ノーマルフィンのプラカット」とも言えない様な、どっちつかずの個体が氾濫しています。ラベンダー・バタフライあたりになると、「間違いなくノーマルフィンのプラカット」と断言できるような個体は本当に見かけなくなりました。 どちらかと言えば「ノーマルフィン」が好みの私としては、今後あらゆるプラカットが、中途半端に「でか耳」になっちゃうのは勘弁して欲しいものです。
2013/08/27
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オーバーハーフムーン OHM 最近ではハーフムーン以上の、つまりは180度以上の尾開きを持ったオーバーハーフムーン(OHMと略)と呼ばれる系統も作出されるようになりました。ただ、既にハーフムーンの時点で、尾ビレと尻・背ビレは重複し隙間がない状態になっているので、せっかく尾ビレが180度以上に開いたとしても、観賞面ではそれ程優れたポイントとはなりえないと思います。個人的にはハーフムーンでもう十分って感じです。尾ビレも肥大化しすぎて、フレアリングの際に完全にヒレを開く事が出来ず、結果的にヒレの変形や癒着を生じてしまっている個体もよく見かけます。 今日の画像の個体でも、「開きすぎた尾ビレ」が背ビレに食い込んでしまっているのがお判りいただけると思います。前から度々言っている事ですが、我が国のショーベタに対する審美意識は、ハーフムーンが我が国に導入されて以来、間違えた方向に進んでしまった様な気がします。それ以前は、尾ビレだけでなく、背・尻ビレそして全体的なフォルムを重視したものだったのが、それ以降「尾開きがすばらしい個体=逸品」的な考え方が大勢を占めるようになりました。その結果、背ビレの貧弱な個体や全体的なシルエットの歪な個体が激増してしまったのは間違いありません。 今日のオーバーハーフは正直な所、実質的な観賞価値よりも希少価値とネームバリューって言う感じでしょうか。
2013/07/27
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連休前に、父親の死去に伴う銀行口座解約の余波を受けて出品できなかったヤフオクですが、昨日無事再開いたしました。といっても、もちろん亡父の名義で取得したいたIDではなく、自分名義で別IDを取得しての新規スタートですから、オークション評価とかはまっさらの状態です。 もちろん、亡父IDの時は「ベタの買い付けや撮影、オークション出品作業、落札者とのやりとりなど」を私が無償にて代行していただけで(笑)、収入はすべて亡父のもの、税の申告もちゃんと亡父がやってましたから、法的には何の問題もなかったんですが死んでしまったらねぇ。 あらためて、新規のIDでオークション出品してみると色々と不便な点が。ヤフオクでは取引量に応じて「利用者のランク」が決まるのですが、新規IDだと最低ランクからのスタートですから、毎月の無料出品点数とか様々な点で不利になります。 うーん、今度は全額母の収入になるから、遺産相続って事で亡父のIDで再開させてくれんもんかのぉ(笑)。まぁ、どっちにしろ最終的に母の小遣いに替わる訳ですから。別に私の収入になるんじゃないんでその点ではそうでもいいんですが、本業の収入と併せて税務申告するのがわずらわしくっていかん訳ですわ。税金も余計に支払わないといけないしねぇ。
2013/05/08
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つい先日海外出張から帰国したのですが、本来この出張は本業の為のアメリカ行き。通常ならば、帰路にバンコクに立ち寄り副業の為にベタを仕入れてくるのですが、今回は日程的にバンコク入りは無理のはず・・・でした。でも、成田からシカゴまで腰痛持ちには耐え難いほどの長旅を終えて、携帯の電源を入れるとなにやらアメリカの取引先からメールが。 「至急連絡を乞う!」って言うメールだったので空港から取引際の会社に電話をかけると、「誠に申し訳ないが社長のご親族にご不幸があった為、今回の商談は延期してもらえないだろうか」との事。・・・もうアメリカ来てるんですけども(涙)。まぁ、我々日本人ならばこんな時でも仕事優先しそうなものですが、欧米人は家庭第一ですからねぇ。よくプロ野球の助っ人外人なんかでもシーズン中に奥さんの出産に立ち会うため急遽帰国とかして物議をかもし出してますから。 どちらかと言うと、スタンス的には欧米人に近い考え方の持ち主なので、今回のドタキャンは理解できます。ただ、成田空港で飛行機乗る前にその情報知りたかったですねぇ。ここで私の採るべき選択肢は3つ。(1)すぐさま日本にとって返し、国内で仕事に励む。(2)このままアメリカに留まり、久々の観光旅行を満喫する。(3)こうなりゃ副業で稼ぐしかって事で、いきなりバンコクに向かう。 まぁ、当然私の性格から入って(3)を選択した事は言うまでもありません(笑)。でも、なぜかアメリカ~バンコクの航空券が手配できません!うーん、困った。でも、なぜか成田空港への復路の日程変更ならばなんだか空席があるようです。さらになぜだか、台北経由のチャイナエアならば成田・バンコク間の翌日出発の航空券が手配できるようです。仕方がないから、到着したばかりのアメリカからとんぼ返りで一路成田へ。 成田に到着したら、空港で4時間ほど時間をつぶしてチャイナエアで今度は台北へ。台北でまたまた5時間ほど時間をつぶしてようやくバンコク入り。これだけ短期間に、何回もトランジット繰り返す奴なんてそうそういない筈・・・って言うか、日本人でわざわざ一旦帰国してから他の国に出発する奴なんて皆無でしょう! まぁ、よく死んだ爺さんが「人に出来ない事をやれる人間になれっ!」って言ってましたから、それをちゃんと実践してるって事で・・・って、爺さんがあの世で「違うだろぉ~っ!!」って突っ込みいれてる気もします。 でも、これだか延々と飛行機に載ってれば、当然ながら私の腰の方が無事なはずもなく(涙)、バンコク到着時には絶えず辺りの人に敬礼してるくらい上半身が前傾姿勢になってました。それに、ようやくバンコクの定宿に到着してからもとにかく疲労困憊、更に翌日になってもまったく体の疲れは取れずという状態でした。正直言うと、今でもまだ体の疲れがぜんぜん取れてない気がします。いやぁ~、改めて「年取ったんだなぁ」ってつくづく思い知らされちゃいました。
2013/04/25
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バンコクにおける改良ベタの各品種の中で、一番現状が深刻なのがショークラウンでしょう。何しろ、ほとんど見かけなくなりつつありますから。ショークラウンはハーフムーンやプラカットに比べて価格が安い為、どうしても多量生産可能な大手のブリーダーのみが手掛ける様になり、小規模ブリーダーは販売価格の高いハーフムーンやプラカットの方を手掛けると言った図式は以前からあったのですが、ここに来て大手生産業者が廃業したり生産の主力をハーフムーンに切り替えたりし始めた為品薄になったと言う訳です。 もっとも、トラディショナルーベースのチープなクラウンテールは相変わらず大量に出回っていますが、見た目で劣る事やカラーバリエーションがほとんどない事からとても仕入れる気になりません。 もちろん、市場で品薄になれば需要が供給を上回るようになり、結果としてまた多くのブリーダーが手掛けるようになる筈・・・と言うのも少々期待薄かも。何しろ、ベースとなるショークラウンがどんどん姿を消している訳ですから、いざブリーダー達がショークラウンの生産を再開しようと思っても、種親がいないっ!と言う事になるのは明白です。当分の間、ショークラウンに関しては不毛の時代が続くんじゃないでしょうか。 そんな中、唯一の希望が!最近、ショークラウン専門のブリーダーを一人見つけてきました。彼が主力にしているのが、尾ビレの軟条が互いに交差する「キングクラウン」です。画像の個体はキングクラウンとしてのグレードは低いもので、あまりはっきりとした交差は認められませんが、良個体になると思い切り交差した尾ビレの軟条が実に見事なものです。しばらく前までは、ブラック・ドラゴンの系統だけでしたが、前回訪タイした際にはオレンジ、レッドのキングクラウンを確認しています。 彼の生産する個体はキングクラウンだけでなくショークラウンも非常に素晴らしいフォルムの逸品揃いなのですが、あまり大規模ではない為カラーバリエーションが少ないのが難点です。更には、その販売価格の高い事!確かに物凄いクオリティなんで自信満々なのは判りますが、ハーフムーンクラスのショーベタが3、4尾仕入れられちゃう値段だとちょっと腰が引けちゃいます。更に、キングクラウンだろうとショークラウンだろうと統一価格ってのもなぁ。普通タイ人ブリーダは数を購入すればディスカウントに応じるのですが、彼の場合は余程自信があるのか頑として値引きに応じません。これは私だけではないようで、現地で顔見知りになった台湾、韓国、日本の業者の方も同様の状況を嘆いてました。 それでも、ショークラウン界期待の新星って言うか「唯一残った希望」みたいな人ですから、出来る限り支援しなくっちゃ・・・と言う事で、訪タイの度にある程度は黙って文句も言わず仕入れるようにしています。
2013/02/28
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またまたずいぶんと更新が出来ませんでしたが、一応生存はしていたようです(苦笑)。おかげさまで視力の方はだいぶ回復してきたのですが、視力が悪い間ほったらかしにしていた本業の方のあれやこれやで、物凄く忙しい毎日でした。今回も、半年ほどほったらかしにしていた顧客との話を進める為アメリカに行ってきました。まぁ、本業の方はハリケーンに遭遇しそうなタイミングではありましたが、うまく切り抜け無事終了。そして、帰路にはベタを仕入れにいつものようにバンコクに。 実は私、自他共に認めるトラブルメーカーでして(苦笑)以前からこのブログでも様々な武勇伝・・・もとい失敗談を披露して参りましたが、今回もありましたよぉ~!それもてんこ盛りで(笑)。 まずは、副業のベタ通販の為にベタを仕入れに本業の帰路にバンコクのスワンナプーム国際空港に到着したときの事。いつものように入国管理のカウンターでパスポートと入国管理シートを提出。普段は、ほとんどノーチェックでスムーズに通過するんですけど、今回の入国管理官のオバチャンは使命感に燃えている方らしく、私に質問を。「今回はどの様な用件でバンコクに?」「観光です」「観光って言うけど、あんた毎月バンコクに来てるわよね」「はぁ、バンコクが大好きなもんですから」(ここはタイ語で、親しみを込めて)・・・って大概はこの辺りで、相手がニコッもしくはニヤッ(相手が何を想像するかによる)としてオッケーなんですけど、今度の相手はなかなか手ごわい奴です。「あんた、何かバンコクで商売してるんじゃないの?」「いやぁ、とんでもないですよぉ」「ここにバンコクでの滞在先を書きなさい」 しかたなく、入国管理シートにバンコクでの定宿のアドレスを記入・・・って、ここで第一のトラブルは起きました!なにしろ、あまり眼がよく見えないくせに眼鏡掛けるの極端に嫌いなもんですから裸眼にてカキカキ・・・。でも、入国管理シートの文字がよく見えないもんですから、本来記入すべき所じゃない所に記入したらしく、入管のオバチャンが「あんた、そこじゃないわよっ!ここっ!!」「あっ、すいませんね~、カキカキ」「だから違うってっ!」 なんだかオバチャンが妙にヒートアップしてきたもんですから、こっちもちょっとあせってきてバッグの中からおもむろに眼鏡を取り出し装着っ!!でも、なんだか鼻の辺りが妙にチクチクって言うか結構痛いんですけど・・・それでも我慢して、カキカキ。 すると入管のオバチャンがいきなり金切り声を上げてカウンターから逃げ出すじゃありませんか。それを見たセキュリティーの屈強な担当者が2,3人こちらに形相を変えて走ってきます。「うわぁ~っ、一体なんだってんだ。なにも悪いことしてねぇ~ぞ!」 こちらに走り寄ってきたセキュリティの一人が私の二の腕をガシッとつかむと・・・って、なんだか怒っている様には見えません。どうも「大丈夫かっ??」って言ってるようです。「はぁ?別に俺は大丈夫だけど、入管のオバチャンは大丈夫じゃないんじゃないのか?」「馬鹿を言えっ!一体何が起こったんだ!!」「だから、何もしてないってば」「だったら、なんで顔面から血を流してるんだ??」「えっ???」 なんと、眼鏡の鼻を挟んで止める部分の金具が壊れていたらしくその部分は鋭くとがった針金がむき出しになってました。それを全然気が付かずに、しかも入管のオバチャンのネチネチした口撃にいら付いていたので、かなり勢い良く眼鏡を掛けたもんですから・・・ その後、事情を説明して(もちろん別室で)最後はみんなで大笑いして無事入国管理を済ませましたが、まったく・・・。しかも、セキュリティのおっちゃんが別れ際に、入管のオバチャンには俺が事情を説明しといたからって。「はぁ、何の事情?」「判ってるって。お前、バンコクに愛人がいるんだろ?タイの女性は綺麗だし気立てがいいからなぁ。そりゃ毎月でも来たくなるわなぁ」・・・って、おまえ違うぞっ!でも、毎月バンコクにベタ仕入れに来てるなんて入管のオバチャンに言ったら、ワーキングパーミットなしだと違法とか言い出しそうなんで、その場はそう言う事で(苦笑)。
2012/10/31
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昨日も話題にしたように、今このブログを他のところに移転しようかどうか考えています。理由はただ一つ、楽天ブログには「予約投稿」がない為、今の状況ではとても定期的なブログ更新が困難と思われます。ブログを更新できないって言う事が想像以上に憂鬱な気持ちにさせてくれちゃうんですよね~。自他共に認める「いい加減人間」のくせに、変な所几帳面だったりします。 まだ、「移転確定」ではないのですが、FC2ブログの方では既に「さかなおやじのひとりごと FC2版」として新たなブログを立ち上げています。ちなみに、FC2には他所のブログの過去記事をそのまま移行できるって言うシステムがあり、昨日試しにこのブログの過去記事を移動させてみたら、あっという間に移行完了しちゃいました。 ちなみに、FC2ブログの方は以下のURLとなっておりますので、興味のある方は一度尋ねてみてください。今の時点では過去に逸品堂で仕入れたベタの逸品を毎日2個体ずつ紹介しているだけですけどね。新ブログ 「さかなおやじのひとりごと FC2版」http://haruplan.blog.fc2.com/ それにしても最近の身体ならびに「おつむ」(苦笑)の方の疲労ぶりはまったく持って情け内の一言です。前は結構記憶力いい方だと自負してたんですけど、最近では見事なほど忘れっぽくなってます。家族は「若年性のアレじゃないの?」って心配しているみたいですが、医者によると「身体の疲労がピークに達している為、注意力散漫状態」になっているらしいです。 先日の海外出張では帰国便の搭乗時間を間違え、飛行機乗り遅れちゃいましたし(涙)。そしてつい先日もやっちゃいましたぁ~!前々回の海外出張直前にクレジットカードが見当たらない事に気づいた私。・・・って、その時点で相当ヤバイ状況ですが。ひとまず、かなりあせりながらクレジットカード会社に連絡し、カード利用をストップしました。身に覚えのないカード利用はなかった様でまずは一安心。でも、翌日から海外出張だったので、「再発行手続き」は帰国後にする事に。・・・って、そのまますっかり忘れておりました。 もともと「カード利用」を極端に嫌う男ですし、仕事用の「法人カード」もありますから、海外出張の際のカード利用はそっち使ってますので、個人カードなんて10年位本当に使った覚えがありません。・・・って勘違いだったんですねぇ。実は最近Yahoo!オークションで結構頻繁にベタを出品してるんですけど、そちらの利用手数料とかの支払いが紛失したカードだったようです。自分で登録しておいてまったく知りませんでした・・・って言うか正確には記憶にございませんでした。しかも、オークション利用手数料が毎月カード払いになっているにもかかわらず、もう何年もその事実に気が付かず・・・。基本、通帳記入とか一切しない「いい加減な男」なものですからねぇ。 26日にYahoo!からメールが来て「あなたのカードが使用できない状況なので、利用料が引き落とせません。速やかに他の支払手段に切り替えてください。さもないとオークション利用できなくなっちゃうよ」って言う趣旨のメールが。そこで初めて「そういや、カードの利用止めたままだったな」って思い出す辺りかなり重症です。 あわててカード会社に連絡し再発行手続きを・・・でも、折からのGWですし新しいカードが届くのは早くてもGW明けでしょう。法人カードでは登録できないって言うし、銀行引き落としの申請しても切り替わるのに1週間以上かかるって言うし・・・このままだとGW中はオークション出品できなくなっちゃいそうです。一番のかき入れ時だって言うのに困ったもんです。しかもGWの翌週辺りにはまた海外出張行かなきゃなんないのに、オークションで売る予定で仕入れてきた魚たちはどうすりゃいいんでしょう。ほんとに困ったもんです(涙)。
2012/04/28
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カージナル・テトラ ネオン・テトラの紹介が済めば、当然次はカージナルって事になるでしょう。それ位、この2種は良く似た外見をしていますし、熱帯魚の定番中の定番商品でもあります。カージナル・テトラ Paracheirodon axelrodi (Schultz,1956)は、南米のネグロ川やオリノコ河流域の細流に生息する、全長4cm程度の小型カラシンです。とくにかくその美しさは、淡水性観賞魚の中でもトップクラスでしょう。近縁種のネオン・テトラは体側部中央を走るメタリックブルーのラインの下部前方がシルバー、後方がピュアレッドに染まるのに対して、カージナルでは、メタリックブルーのラインの下は全部真っ赤に染まりますから、その点に注意してみれば両者を間違える事はないでしょう。 ネオンテトラ同様非常に温和で飼育しやすい魚です。本来の生息域では、かなり酸性の度合いの強い軟水に生息しているのですが、我が国の水道水を塩素中和した水で問題なく飼育できます。また、ネオンよりはやや高めの温度にも耐えるため、夏場はネオンよりもうまく乗り切れるのではないでしょうか。餌も人工餌を良く食べてくれますので、わざわざ生餌を用意する必要はありません。販売されている時はまだ若魚である事がほとんどですが、飼い込むとネオンよりも一回り大きくなり見栄えがします。また、寿命もネオンよりは長いように感じます。 カージナルにはいくつかのバリエーションが知られています。今日の画像の個体は、実は「ショートライン・カージナル」と呼ばれるタイプで、ノーマルのタイプではメタリックブルーのラインが、脂ビレ(カラシン特有のヒレで、背部の尾ビレ前方付近にちょこんと乗っかっています)の真下辺りまで到達するのに対して、ショートラインではその前方でラインが終わっています。まぁ、別に観賞価値の点からはまったく問題にならないレベルの話なので無視して構いませんが、カラシンマニアは結構こだわったりしてます。 また、本来黒褐色であるはずの背部が金色もしくは銀色に鈍く光る「ゴールデン」「プラチナ」タイプも存在します。これは、ネオンの時とは違い、改良品種ではなく野生種です。体内にある種のバクテリアが寄生する事によって、キラキラした光沢が出てくるもので、ゴールデン・テトラをはじめ、南米産のカラシンには時々見かけられる現象です。ちなみに「発光」する訳ではありませんのであしからず。こちらのタイプも観賞という観点からはノーマル個体より劣化している気もしますが、希少価値という点でマニアの間では珍重されております。また、アルビノタイプも存在します。こちらは正真正銘の改良品種ですが、やはり個人的には原種の方が数段美しい気がします。 飼育は容易なカージナル・テトラですが繁殖の方はかなり難易度が高い種類と言えるでしょう。飼育の際には問題にならなかった水質ですが、繁殖の際には酸性の軟水を用意してやることが最低条件となります。ピートやマジックリーフなどで腐食酸の豊富な水を作ってやるのが一番です。水質が合っていれば産卵までこぎつける事は可能ですが、孵化した稚魚はネオン同様非常に小さく、初期餌料として孵化したてのブラインシュリンプを使うことが出来ません。さらに、水質が酸性に傾いている為、ロカバクテリアの繁殖が抑制されており、「残餌ですぐに水質が悪化=稚魚全滅」と言うパターンに陥りがちです。カージナルの繁殖が出来るようならば、小型カラシンの繁殖テクニックは上級レベルといって過言ではないと思います。 あっそうそう、カージナルテトラの学名、正確には属名が以前のCheirodon属から、ネオンと同じParacheirodon属に移されたようです。・・・って、凄く当たり前の気がします。素人目に見ても、カージナルとネオンの属が別って言うのは明らかにおかしいかと思います。・・・実は、もう一種近縁種がいるんですが、そいつなんか以前はHemigrammus属と言う、ぜんぜん異なる属に区分されてましたからね~。確かに、学問的に分類となると外見なんかよりも骨格構造や鰭式、アイソザイムとかそっちが重要なんですけどね。それにしても、この3種はどう考えても、同一属だろうって言うのは、数十年前からアクアリスト達はみんな思ってたはずです。
2012/02/10
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形状による区分 プラカット ダブルテール 前述の様に、ベタの尾ビレにはシングルテール(ST)とダブルテール(ST)が存在します。ダブルテールとしてよく見かけるのはショーベタを初めとしたロングフィンタイプですが、もちろん他のカテゴリーでもダブルテールは存在します。 逸品堂の主力商品であるプラカットにもダブルテールは存在しますが、その絶対数はショーベタタイプに比べると希少なのが現状です。やはり全体のフォルムが円形に近い長楕円形になるのが理想とされているショーベタに比べて、元々フォルムは円形にはならないプラカットだけに、ダブルテールのメリットの一つである「広い背ビレ」が、左程のプライオリティをもたないと言う事なのでしょうか。 ただでさえ希少な存在なのに、脊椎骨異常の件もあって私自身がダブルテールをあまり好まない事から、逸品堂にプラカットのダブルテールが入荷する事は非常に稀です(笑)。でも、今日の画像レベルの個体となると話は別です。たとえダブルテールであろうと、たとえ尾ビレ上葉が少し欠けていようと「ゴールドにオレンジダルメシアン」なんて言う、いまだかつて見た事がないようなカラーリングの個体眼にしちゃあ、コレクターとしての血が・・・・ 従来、店主である「私の好みで仕入れた魚は売れないっ!」と言うジンクスがあるのですが、さすがにこの個体は販売開始直後にオーダーが入りました(笑)。現在の逸品堂は、仕入れたプラカットの50%以上が会員の皆様からの事前オーダー、つまり入荷時点で既に売約となっており、逸品堂ホームページの方にはこれらの個体は姿を見せることなく闇から闇へ(笑)流通して行っちゃいます。でも、さすがに事前オーダーの常連さん達も、今日の画像の様な個体は想像出来なかったらしく、販売終了後も何人もの常連様から「あの個体と同じ品種はもういないのか」とか「なんでもっとたくさん仕入れてこないっ!」と言うお問い合わせを頂戴しました。その後も事前オーダーのリクエストにたびたびこの品種があります。でも、後にも先にもバンコクでこの品種見かけたのこの1個体だけなんですよね~。 この個体を購入したブリーダーのファームも昨年末にバンコク近郊を襲った大水害の際に壊滅的ダメージを受けたらしく、ブリーダーの行方も判らなくなっちゃったし(涙)。そんな状況では、例えブリーダーが復帰してもこのタイプの種親保存していない可能性の方が断然高いでしょうから、今後も残念ながら期待薄です。
2012/02/02
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タイ人気質 その1 マイ・ペン・ライ これから数回は、私が感じたタイ人の気質についていい加減なレポートを(笑)。もちろん、ここで書く事はすべてのタイ人に当てはまる訳ではありません。ただ、毎月の様に訪タイしトータルでの渡航回数が100回を超える勢いですから、それなりにタイと言う国やそこに住む人々と接する機会があったと自負しております。ただ、あらかじめ申し上げておきますが、評価の際の標本となったのは、どちらかと言えば庶民階級や農村部の人々が主力であり、一部を除くと富裕層との付き合いはございませんので、その辺りを考慮しつつ読んで頂ければ幸いでございます。 タイ人気質を紹介する上で最もよく使われる言葉が「マイ・ペン・ライ」ではないでしょうか。日本語に訳すと「どってことぁねえぜっ!」とか「気にすんなよ!」とか「まっ、別にいいんじゃね?」みたいな、どちらかと言うとあまり好ましくない単語として扱われている気がします。 ただ、個人的にはバリバリの仏教国であるタイ国民が「達観した悟りの境地に至ったゆえの言葉」なんじゃないかな、と思ってます。確かにタイ人は我々日本人からすればいい加減でグウタラに見えるかもしれません。でも、すべての国々が日本のように平和で社会的格差の少ない環境にある訳ではないのです。 例えば、選挙で自分たちが選んだ政党が、その度に軍事クーデターで政権交代させられる国なのです。まぁ、クーデター側に言わせれば、「正しい御政道に戻しただけ」って事になるんですが、どちらの言い分が正しいのか部外者である私には判りません。ただ、我が国で民主党の政治がひどいからと言って、軍事クーデターによって自民党政治が復活するなんて事が有り得るでしょうか?そんな時、破れた側のタイ人は、諦めの気持ちを込めて「マイ・ペン・ライ」ってつぶやくのです。 昨年末にバンコク近郊を襲った大水害で、我が国の企業の工場を含む多くの企業が操業不能になってしまいました。そんな場合、我が国ならば例え工場が稼動していなくても企業が従業員に対して給料を支払うのが当然です。また、支払う能力を企業が失った場合は、国が失業保険などの制度で何らかの対策を講じるでしょう。しかぁ~し!我らがタイランドではそんな甘っちょろい博愛精神なんてものは通用しません。「工場が操業できない?じゃあ仕事がないんだから従業員は自宅待機ね。もちろん、働いてないんだから給料なんてびた一文払わないもんね!!」ってな具合です。もちろん会社の幹部たちや日本企業であれば日本から出向いている日本人社員の給料は保証されてますけど、工場で働く従業員なんて惨めなもんです。そんな時、彼らは「マイ・ペン・ライ」って力なくつぶやくしかない訳です。 ベタショップでたまたま知り合ったベタブリーダーが「俺のファームに来れば、もっと凄いベタがゴマンといるぜっ!」って言うのを真に受けて、翌日半日かけてわざわざ奴のファームに出向くと、なんとそこにいるのはベタじゃなくてフラワーホーンばかり。落胆と憤りに打ち震える私を見ながら、サラッと「マイ・ペン・ライ」ってブリーダーが一言・・・って、最後の例は違うだろっ!いい加減せぇ~よ!!おいっ、トン、お前の事だぁ~。 まぁ、そんなこんなで色々と理不尽な事の満ち溢れているお国柄だけに、いちいち正義感や義憤に駆られて熱くなってちゃ精神衛生上よろしくありません。そんな時は、どことなく遠い目をしながら「マイ・ペン・ライ」ってつぶやくと、一気に脱力感が湧いてきて、怒りや絶望感もどこかに言ってしまうと言う訳なんだと思います。
2012/02/01
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本日7月3日はタイの選挙が行われています。まぁ、普通の日本人にはあまり関係のない話でしょうが、毎月の様にベタの買い付けで訪タイしている私にとっては、かなり気になる問題です。ご存知の方も多いとは思いますが、タイでは選挙によって政権政党となったタクシン元首相のグループに不満を持つ軍部や政治家がクーデターを起こし政権を奪取、その後も選挙の度にタクシン派が勝利、その後クーデター・・を繰り返し、最後のクーデターでそのまま居座ったのが現首相のアビシット氏の率いる政党です。そして、今回再び選挙が・・・ バンコクのマスコミや世論では、再びタクシン派が第一党に返り咲く事が濃厚との話です。その場合は、タクシン元首相の実妹がタイの首相に就任すると見られています。現地でタイ人と話をしていると、タクシン支持者(以下赤シャツ)は「現政権(以下黄シャツ)はクーデターによって我々国民が選出した政権を打倒し、そのまま居座っているのは不当だ」っていいますし、現政権側は「タクシン派は金の力で地方票を獲得する汚いやり方で第一党になっただけ。そんな奴らにタイの政治を任せる訳にはいかない」ってまくし立ててます。個人的には、他国民が国籍を持たない国の政治に干渉する事は好ましくないと考えていますので、この場合現政権とタクシン派のどちらを応援とかは言うつもりは毛頭ありません。ただ、黄色シャツの方も選挙の際に盛大に裏金ばら撒いているようですから目糞鼻糞レベルの主張みたいですし、事情はどうあれ軍事クーデターと言うのは民主的ではないと思うので、心情的には赤シャツよりかなぁ? 今回の選挙後も結果はどうアレ、負けた側はまた勝ち組の不正を言い立てて抗議行動に出るんでしょうね~。まぁ、今回の我が国の国会での民主党vs自民党の低レベルの争い見てると、我々日本人にタイの政治を笑う資格なんてないんですけどね。違うのは、政治の世界に軍部(日本で言えば自衛隊って事になるでしょうか)が介入してこないって言う点くらいなもんです。 ただ、数年来毎月のようにタイに行っていて感じるのは、タイ国民の意識は確実に変化しつつあると言う事です。以前なら、軍事クーデターで政権交代しても政権の座を追われた側の支持者も、「まぁ、こんなもんだよ(=タイ語で言うならばマイペンライって奴ですね)」って言う諦めムードでした。でも、最近では「政治家や指導者がどう考えようが、我々国民の民意によって選出した政党が政治を司るべき」って言う主張をするタイ人に良く出くわすようになりました。しかも、いわゆるインテリ層ではなく、どちらかと言うと低所得の肉体労働者の間でこの意識は高まっている感じです。 赤シャツvs黄シャツ(正確には現政権は黄シャツとは袂を別っていますけど)の対立構造は、思い切りおおざっおぱに説明してしまうと、地方の低所得者層vs都市部の富裕層です。今回の選挙で、地方の低所得者層が選んだ赤シャツを、黄シャツが再度軍事クーデターという強硬手段で押さえ込もうとすると、今度は物凄い大きな規模の反政府運動になっちゃうんじゃないでしょうか? タイには、両方のカテゴリーに属する知人が複数いますが、どちらかと言うと富裕者層である現政権側の支持者の方に、危機感が希薄な気がします。私の知人達も多くが「まぁ、今赤シャツ赤シャツって騒いでいる奴らは、地方で仕事のない奴らで金で買われただけ」って言う見解をしているようです。でも、実際に赤シャツ支持者の話を聞くと、単純に金をもらっているから義理でって言う感じではなくなってきている気がします。赤シャツ支持者の間では、我が国の自由民権運動の時はこうだったんだろうなぁ~って感じられる、ある種の熱気が感じられます。それに対して、黄シャツ支持者の見解は、長年ぬるま湯に浸かって楽をしている者特有の鈍感さなんだと思います。 選挙権を持たない非タイ国民ではありますが、今回の選挙がどうでアレその結果を厳粛に受け止めて、破れた側も民主的な手段で今後政権政党と対抗していって欲しいと思います。そして、タイがより民主的で平和な方向に進んで行ける事を心から願っています。
2011/07/03
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今回バンコクで仕入れたプラカットの内、個人的にはイチオシなのが今日の画像の個体です。まぁ、品種的にはオレンジ・マスタードって事になるのでしょう。ロイヤルブルーのボディとヒレの鮮やかなオレンジの対比が見事ですが、それ以外にヒレには真紅のダルメシアンスポットが散在しているって言うのがポイント高いと思います。それと、通常この手の個体はヒレのブルーとオレンジの境界線が余りはっきりしないのが普通なんですが、この個体は見事にくっきり色別れしています。また、尻ビレの外縁部分がボディと同じロイヤルブルーにくっきりと縁取られているのが、個人的にはもっとも評価が高いところです。 ただ、これだけならば「オレンジ・マスタードガスのダルメシアンタイプの逸品」と言う事で済んじゃいそうなもんですが、今回指摘イチオシなのには別の理由があります。画像の個体のボディをご覧ください。・・・何だかすこし変じゃありません?実は、ロイヤルブルーの地色の上に、ホワイトの鱗がモザイク状に散在しているんです。雰囲気的には、金魚のキャリコみたいな感じです。これが、遺伝的形質ならば今までに無い新しい形質だと思います。もっとも、観賞面から考えると別にボディがモザイク鱗になって無くても・・・と言うかなっていない方が一般受けしそうな気がします(苦笑)。要するに、単なるマニア乗りって言う事なのかもしれません。 さすがに、この個体の作出ブリーダーはこの個体の希少価値を認識しているらしく、仕入れ価格の高い事高い事(涙)。マーブル系のプラカットを除けば、バンコクで仕入れたプラカットの仕入最高金額を更新いたしましたぁ。この個体に関しては、別に逸品堂で売れ残っても構わないと思ってます・・・って言うか、売れ残ってくれて自分でいろんなタイプのメスと交配し、次世代以降で遊んでみたいと思ってます。もっとも、意外な事に(私個人としてはですが)、オレンジ・マスタードって案外人気が無いので、望まなくてもこの販売価格じゃ「売れ残り必至!」の気もします(笑)。
2010/08/03
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ショーベタではかなり希少と言えるドラゴン系にあって、ブラック・ドラゴンはかなり安定して生産がなされている品種と言えるでしょう。一口にブラック・ドラゴンと言っても、ボディはほとんどシルバーに輝くメタルドラゴンから、逆に全身にほとんど金属光沢のないブラック&カッパーまでバリエーションは非常に豊富です。しかも、それらのカラーリングをベースに、ヒレにレッドやイエローが入ったり、ボディがマーブルパターンだったりと、その色彩の変化は千差万別です。まぁ、逸品堂では細かく品種設定するのがメンドクサイので(苦笑)、これをひとまとめにして「ブラック・ドラゴン」って名称にしちゃってます。 ただ、個体数自体はバンコクでかなり豊富なブラック・ドラゴンですがヒレが見事に伸長した完品はそれ程見かけません。もちろん、逸品堂では意識して出来るだけ若い個体を仕入れるようにしている事もありますが、それだけではなく成魚になってもソリッド系やマルチ系などのショーベタに較べてヒレの身長の度合いがやや劣る気がします。少なくともバンコクで仕入の際に、びっくりするほどヒレの伸長したブラック・ドラゴンを見かけることはまずありません。まぁ、もし見かけても仕入れてきませんけどね(笑)。 あくまでも個人的な考えですが、ブラック・ドラゴンのショーベタを作出する際にプラカットの血を導入してまだ古典的な品種に較べて時が経っていないため、若干プラカットの影響が出ているのではないでしょうか。
2010/03/18
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すこし間隔が開いてしまいましたが、「タイの正統派スイーツ」の続きを(笑)。今日紹介するのはカオニャオ・ナーと言うお菓子です。普通タイのお菓子には「カノム=タイ語でお菓子の意味」が冒頭に付くのですが、もち米を使ったお菓子の場合は、ネーミングの冒頭は「カオニャオ=タイ語でもち米」となるようです。ちなみに、「カオ=米」の意味なので、普通のお米の方はカオスアイ、おかゆならばカオトム、チャーハンならばカオパット(パット=炒め物)って言う具合になります。 タイ語の料理名は結構単純で、例えば鶏肉入りのおかゆならばカオトム・ガイ(ガイ=鶏肉)、エビチャーハンならばカオパット・クン(クン=エビ)みたいに単語の羅列になってますから、後は中に入れる具のタイ語名さえ覚えれば、かなり食べ物やでの注文は楽になる筈です。 話がそれましたが、カオニャオつまりもち米を使ったスイーツはこれまたタイでは非常にポピュラーです。すべてがそうなのかどうかは知りませんが、私の知る限りではお菓子に用いる場合、もち米をココナッツミルクでほんのり甘く炊き上げるようです。ちなみに、もち米を使ったタイスイーツで一番日本人に有名なのはカオニャオ・マムアン、この「マムアン=タイ語でマンゴーの事」ですから、その名の通り「もち米のココナッツミルク炊きマンゴー添え」であるこのタイスイーツは、タイの一流ホテルやレストランでもメニューに載っているほどポピュラーです。ただ、個人的にマンゴーが少々苦手な為(苦笑)、私がこのスイーツを自分の意思で積極的にオーダーする事はありません。 それでもって今日の本題であるカオニャオ・ナーですが、極端な例えをすればココナッツミルクで炊き上げたもち米の押し寿司みたいなもんです。まぁ、寿司と違って酢飯じゃないですけどね(笑)。ほんのりとココナッツの甘味があるもち米をダンゴのように丸めて、その上にいろんなネタを乗せてあります。今回紹介する奴は、もち米の上にオレンジ色に色付けしたココナッツの千切りを乗せ、更にその上をベージュの蒸しパンみたいなネタが覆っていると言う代物です。ちなみに、画像では寿司で言えばワサビの場所に位置するココナッツの千切りを見せる為、上に載ったベージュのビローンとした奴を半分引っぺがしてあります。 このベージュの物体は、帰国後タイのお菓子の本で調べたら山芋だそうです。おそらくは、摩り下ろした山芋と小麦粉か上新粉か知りませんがそんな物を混ぜ合わせ、蒸した物なんだと思います。・・・で、「山芋はタイ語でコーイ」ですから、例のごとく、このお菓子の名前はカオニャオ・ナー・コーイって訳ですね(笑)。 肝心のお味の方は、ココナッツの味が苦手な方でなければ大変美味しうございます。ほんのり甘いもち米と、やや塩味の千切りココナッツのハーモニーはかなりよろしいんじゃないでしょうか。ただ、もち米のスイーツだけに、結構腹に溜まります。タイ料理を満喫した後のデザートとしては少々荷が重いかも。
2009/12/10
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ついにプラカット・マーブル部門のランキングも第5位の発表まで来ましたね~。堂々の5位入賞はこのトリカラー・マーブルですっ!やっぱりマニア度の高いマーブル部門だけあってランキング上位になると、作出難易度の高い多色系マーブルばかりになってきてます。逆に言うと、マーブル部門の上位個体は案外外見はあんまり綺麗じゃない奴かもしれませんよ!(笑)。 今日の個体はマーブル系の基本品種であるブルー&ホワイト・マーブルにさらにイエローのマーブル模様がプラスされています。私の拙い写真技術では上手く表現できていませんが(苦笑)、イエローのマーブル模様はヒレだけでなくボディ前半部分にもしっかり載っています。入手はやや以前の事で、この個体をバンコクの市場で発見した時には「今までコンテスト会場でしかお目にかかれなかった(購入不可でした)イエロ・マーブルがついに流通をはじめたのかぁ~!」と物凄く感慨深かった覚えがあります。これ以降、ごく僅かではありますがイエロー・マーブルの個体を入手可能になってきましたから、そういう意味では記念すべき個体って事になります。 後、意外と気が付きにくいのですが実はこの個体はボディの前半部分にブラックのマーブル模様も存在しています。つまり、本当はトリカラーではなくマルチカラー(多色系)・マーブルなんですよぉ♪ただ、実際問題としてこの個体にブラックの色彩が必要かと言うと少々疑問かと・・・。やっぱり、クリームホワイト&ロイヤルブルー&レモンイエローだけの方が絶対華やかですからね。後は、マーブル模様をより細かい物に持っていけばもっと上位を狙える品種なのは間違いありません。まぁ、これだけの個体に更に注文つけるのは贅沢ってもんですけど・・・。 ただ、少々心配なのですがこの個体以降同じ系統とはっきりわかる個体はバンコクで見かけていません。単にブリーダーが出し惜しみしているだけなら良いのですが、系統が途絶えちゃったりしていたら結構ショック馬鹿でかです(苦笑)。まぁ、以前から書いているようにバンコクのベタブリーダーなんて零細ですから、例えば数日間雨が降り続いてショップで販売が出来なかったなんてだけで破産し一家離散なんて事は十分ありえます。また、各ブリーダーは各自独得の系統を維持してますから、「1品種=1ブリーダー」なんて事は当たり前だけに危険が一杯! 幸運にも我が国に持ち帰る事が出来た品種は、バンコク任せでは無く日本国内で系統維持するくらいの意気込みが必要です・・・って、真っ先にそれをしなきゃイカンのにただ販売してるだけじゃねぇ~・・・うーん・・・
2007/10/07
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うーん、ここの所非常に気持ちが落ち込んでおります。通常のどん底を軽く突き破って、さらにすごい勢いで下降している感じ。理由ははっきりしてます。私の古くからの知人である筒井良樹氏が先日お亡くなりになったからです。筒井氏と言えば、知る人ぞ知る?有名グッピーショップ「メダカ館パート1」の店主であり、またアクアライフやピーシーズなどでグッピーに関する遺伝的な問題に真正面から取り組んでいる事で有名な、業界でも超メジャーな存在。 そんな彼が、先ごろ「無酸素症候群」でポックリと・・・。なんだか聞きなれない病名ですが、要は喘息が悪化して窒息と言う事です。実は、私自身10年ほど前にまったく同じ症状で2度ほど救急車のお世話になっており、他人事とは思えません。でも、筒井氏が喘息だったとは20年ほど前からの付き合いながらまったく知りませんでした。 私と筒井氏の出会いは、彼が当時努めていたフィッシュマガジンが私の実家近くに越してきた事に端を発しています。私の行きつけの熱帯魚屋に取材で訪れていた彼と話を交わしたのが始まりでした。それからは、年齢が近い事もあり本当によく遊びました。・・・と言っても、筒井氏の場合はひたすら呑む飲む~♪でした。池袋の盛り場で、終電なくなるまで酒を飲んで始発までの間私の温室で暖を取るなんて事もしばしば。私の結婚式では、式がぶち壊しになるからアクアリスト仲間は3名までと義父母に釘をさされて(苦笑)、悩みぬいた末に選んだ3名のうちの1人でもあります。もっとも、その時のメンバーこそがアルコール入ると最も危険なメンバー達だったんですが、幸いにその時は結婚式会場のレストラン「クイーンアリス」の厨房に乱入し、皆さんにお出しする予定のデザートを食べまくっただけで済みました(笑)。 彼は、一見すると根暗な外見とは裏腹にウイットに富んだ男で一緒にいて実に楽しい人でした(酒が過ぎなければ・・・)。体が細くてめちゃくちゃ弱いクセに、酒が入ると池袋の盛り場で通行人に喧嘩を吹っかけるのも得意技でした。一度など、明らかにその道の方(笑)と思われる怖いおにーさんに喧嘩を売った彼がもちろんお約束どおりにぼこ殴りになっているのを、当時すでに肝機能不全で酒を受け付けない体になりつつあったしらふ(メンバーの中では)の私が止めに入り、何故か成り行きで相手を張り倒して、近くの組事務所らしき建物から相手の仲間がドワッと飛び出してきた事もあります。 フィッシュマガジンをやめてからの彼は、グッピー専門店を板橋にオープンさせ、各雑誌にグッピーに関する原稿を連載し、毎日気の会う仲間たちとひたすら飲む呑むノム~♪(笑)の毎日を送っていましたから、周りの人からは「自分の好きなことをやって生きている幸せな男」と思われていたようです。しかし、実際のところ彼はショップなんかやりたくなかったでしょうし、酒びたりの毎日なんか送りたくなかったのだろうと思います。本当に気のおける仲間と少人数で呑んでいる時などにポソッとそんな本音を漏らすことがありました。 私の知る限りでは、業界随一のあれだけの文才と人脈、そしてカリスマ性を持った彼にはもっとグローバルな仕事をして欲しかったと思います。また、かれもそうしたかったのでしょう。それが痛いほど判るだけに、酒びたりの彼を見るのが辛くて結婚を期に彼と飲み歩く回数は減っていき、ここ数年は私が今の場所に越してきた事もありまったくの音信不通状態になってました。 今となっては、彼が日本に持ち込んだエンドラーズライブベアラーの直系子孫が温室に泳いでいるだけになってしまいました。もうかれこれ、10数年間ずっと直系のまま維持しているエンドラーズが天才 筒井良樹の唯一の形見とは悲しい限りです。そして、彼のお通夜に出て以来何度か彼が夢の中に出てきます。そして、彼はアルコールなんか一滴も入っていない様子で「さかなおやじ君もこのままの人生で悔いは残らないのか?」と、彼独得の低音で話しかけてくるのです。うーん、これは結構危険な兆候だ!(笑)。さかなおやじの独立の日はそう遠くないのか!!どうするよっ、オレ~(笑)
2005/12/21
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さて、明日からいよいよ第二回バンコクベタツアー・・・じゃなかった、タイ出張のスタートです。したがって、ブログの更新や皆様へのお返事などはしばしお休みさせていただきます。今回のタイ出張では、過密スケジュールの激務(笑)の間隙を縫って皆さんに楽しんでもらえるようなネタ集めに奔走してきますので、どうぞ御期待ください。 また、30000番のキリ番プレゼントになりそうな賞品あったらゲットしてきますので、そちらもお楽しみに!それでは行ってまいりま~す!・・・って、まだ何も用意してないんですけど・・・
2005/09/09
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