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前回テトラミンスーパーを滅多切り(笑)したこのコーナーですが、今回は一部アクアリストに絶大なる人気のあるおとひめをご紹介いたしましょう。日清丸紅飼料というバリバリの飼料メーカーから発売されているこの餌は、本来は海産養殖魚のための餌です。したがって、熱帯魚用フードと言うカテゴリーとしては番外編とでも言うべきでしょうか。 おとひめは顆粒タイプの餌で養殖業者向けの餌だけあって、そのサイズは実に細かく分かれています。ちなみに画像のものはおとひめB-2と言う商品で、顆粒の直径が0.36-0.62mmと孵化したてのブラインより一回り大きなサイズになっています。まぁ、小型カラシンやグッピー辺りならばこのサイズがお勧めです。ベタ成魚ならばその上のサイズのC-1かC-2辺りが最適でしょう。本来は緩やかな沈降性、つまり始めのうちは水面に浮いていますが水を含むとゆっくりと沈んでいくタイプの餌ですが、コリドラスなどの底棲魚ならばおとひめヒラメと言う沈降性のタイプもありますからそちらをどうぞ。 本来海産養殖魚用のこの餌がなぜアクアリストに支持されているかの一番の理由が、その嗜好性の高さにあります。市販の人工餌の中でも確実にトップクラスの嗜好性を誇り、この餌を食べない魚は生餌以外受け付けないんじゃないかと言うほど!人間様が食べてもいいかな?って一瞬思わせるほど(笑)、エビの香ばしい香りがします。あっ、あとクリープ(コーヒークリーム)の匂いもするんですが、この件に関しては私の友人たちはお前の鼻だけに匂うんだっ言ってますので本当のところは判りません。また、養殖魚用飼料ですから栄養価の点でもまったく心配要りません。 抜群の嗜好性と安価なことから、一部の熱帯魚ショップでこの餌を販売しているところもあるようです。もちろん、非常に優れた餌ですからぜひとも世に広めていただきたいものです。その点では諸手をあげて賛成なんですがぁ~(笑)、ショップオリジナルフードって謳うのはいかがなものかと思います(苦笑) 今のところ褒めてばかりいてまったく欠点の無い餌のようですが、実は大きな問題点が2つほどありまして・・・。一つは、元来養殖業者向けですからメーカーも一般アクアリストの事などはアウトオブ眼中です。したがって、小分けされたものなどは存在しません。ちなみに2枚目の画像が一袋、つまり最小サイズって事になります。その重量はなんと2kg!どれ位の量かって言うのは一緒に写っている私の携帯からご想像ください。 はっきり言って、絶対に一般家庭で使い切ることの出来ない量です。一度開封してしまえば、どんなに気をつけて貯蔵しても餌の劣化・酸化は進行してしまいますから、開封後せいぜい半年もすればいくら残っていても廃棄って事になるでしょうね~。その点からもショップが購入し、小分けにして販売と言う形が望ましいでしょう。 2つ目の問題点が、栄養価!えっ?さっき栄養には問題ないって書いてたじゃないかって?(笑)。実はこの餌、高タンパク質と共に高脂肪でして・・・。もちろん、元々養殖魚を少しでも早く成長させて出荷可能サイズにまで育てることを目的に作られているんですから当たり前の話です。べつにこの餌の栄養バランスが異常なのではありません。でも、アクアリストが嗜好性が高いからってバカバカこの餌与えていると・・・与えているとぉ~!・・・間違いなくあなたの愛魚はブタ一直線です。また、熱帯魚と温帯魚である金魚は必要カロリーの要求度も違いますから、金魚愛好家の方がこの餌使うときはブタにならないように細心の注意が必要です。 ですから、私の所でもベタの成魚にはこの餌与えていません。変にふくよか(笑)な個体に仕上がっちゃいますから。ただ、ベタの幼魚用フードとしてはほぼ完璧かと思われます。私のところでは、孵化直後からブラインのみで育成していたベタの稚魚が生後1ヶ月過ぎくらいの時点からこの餌に切り替えます。ブラインだけだと栄養バランス偏ってるみたいですから。この餌使い始めるとベタの幼魚たちの成長スピードがグンッとアップするのが実感できます。たぶん、グッピーやランチュウマニアの方々も同様の使い方をされているのではないでしょうか。 まぁ今のところ稚魚~幼魚期の人工餌としては嗜好性、価格の両面からベストの選択であることはほぼ間違いないおとひめですが、願わくば日清丸紅飼料さんが変なスケベ根性だして(笑)、脂肪含有率を抑えた鑑賞魚用おとひめを発売してくれないかなぁ~?100g容器くらいのサイズで。
2008/05/16
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今や完全に不定期更新になりつつある(苦笑)熱帯魚用品論評コーナーですが久々に更新を・・・。今日の獲物はテトラミンスーパー!テトラミンで市場のシェアNo.1のテトラ社がテトラミンの高級バージョンとして発売したのがコレ!一応、専門店でのみ販売と言うのが建前となってます。 まず、栄養価から見てみましょう。粗タンパク質は48%以上とテトラミンと同じ水準です。粗脂肪に関しては、テトラミンが8%以上なのに対してスーパーでは10%以上とやや高い値ですが、特に問題となる数値ではなく合格点です。外見は下の画像で比べてみてください。左側がテトラミンスーパーで右の山がテトラミンです。テトラミンに比べて、緑色のフレーク(おそらく植物成分を多く含有していると言うことなんでしょう)の色が薄いのがすぐにわかります。ただ、この会社はフレークに着色するから本当に成分まで違うのかどうかはよく判りませんけどね(苦笑) この2つのフレークフードは共に、すべての熱帯魚の主食と言うことになってます。・・・って事は結局のところどこがどう違うの?って言う疑問が出てきて当然でしょう。一応、高級バージョンとされているスーパーでは原料にクリル、カルニチン(脂肪を燃焼)、ミネラルを強化配合したらしいです。そのため、やや脂肪含有量が高まったのでしょう。 実際に使用してみると、なかなかの出来だと思います。魚の嗜好性も高いほうだと思います。まぁ、クリルを多めに配合しているんだから当たり前ですけど。それと、ベースになるテトラミン自体が着色を除けばほぼ完成されたフレークフードですから、その発展系であるスーパーが悪くなるわけは無いでしょう。 ただぁ~し!だからと言って手放しで褒めちぎると思ったら大間違い!!(笑)。大体、説明書どおりスーパーがそんなにすばらしい改良を施されたのならば、テトラ社はなんでステープルフードをテトラミンからスーパーに切り替えないんでしょう?これはこの商品が原則専門店でのみ販売されると言うところから容易に想像できます。つまり、従来のテトラミンは大量仕入れの量販店の仕入れ価格が安くなりすぎて、少数しか仕入れられない専門店は価格面で太刀打ちできなくなってしまったからです。そのため、専門店は利益が取れないテトラミンよりも他社の製品を客に薦めるようになったのです。そのため、年々シェアを落とし続けているテトラ社の考えた作戦がコレ! テトラミンとは別の専門店向けの高級フレークと言うことでこの餌を専門店のみに流通させると言えば、専門店はまたテトラ社のお客様に回帰してくれるだろうって読みです。しかし・・・ふざけるなよぉ~!「じゃあ何かい?量販店の客はレベルの低いテトラミンでも上げてりゃ十分です」って事かぁ~。エンドユーザーをなめきったこの驕り高ぶった考えも大嫌いなら、原料にチョコチョコっと小細工したダブルスタンダードで安直に量販と専門店の両方にいい顔したいと言う軽薄な発想もうなずけません。 それに新製品と言ったって、所詮テトラミンをベースに原料の配合を変えただけじゃないですか。この場合、新製品出すんじゃなくてテトラ社のステープルフード自体をニューテトラミンとか銘打ってチェンジするのが正しい道ってもんな気がしてなりません。そんな姑息な手を使わなくたって、すばらしい品質の餌作る技術あるんだから堂々と王道を歩んでいただきたいものです。それに、テトラ社が考えているほどエンドユーザーはおろかじゃない気もしますけどね(笑)。現に、このスーパーがテトラミンを凌駕するほど専門店で売れていると言う話は私の周りでは少なくとも耳にしたことがありません。 ただ、一言補足しておきたいのですがここでボロクソにけなしたからと言ってテトラ社という会社の評価が私の中で低いわけじゃありません。基本的に評価をしている会社だからこそ要求するハードルの高さが高く、ここまでの厳しい評価になると言うことです。それと、日本の販売会社であるテトラジャパンはこの軽薄な戦略にはあまり関係ないと思います。あくまでも、本国の問題ですから。おそらくテトラジャパンの方々は製造元と小売店の板ばさみで大変なご苦労なさっていると思います。 そんな訳で、今日のテトラミンスーパーは製品としての品質は好評ながら周りを取り巻く環境の悪さが思い切り響いてテトラミンスーパーの評価は なんと!☆なし!! でも、この商品がニューテトラミンになってテトラ社のステープルフードになって、代わりにテトラミンが廃盤になった後ならば☆☆☆をあげてもいいけどね。
2008/05/01
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さてさて、前回は熱帯魚用フレークフードのスタンダードであるテトラミンについて論評を加えましたが、今後登場するフレークフードは原則としてこのテトラミンを基準として評価をしていきたいと思います。それでもって、今日まな板の上に取り出したのは(笑)、日本が世界に誇るブランド「キョーリン社」のひかりフレーク熱帯魚用です。 キョーリンは、我が国の観賞魚メーカーの中で唯一と言って良いほど世界に知られたメーカーです。まぁ、錦鯉と金魚の餌の分野では今の処我が国の製品が一番優れているようですから、キョーリンの知名度の多くもこの2つのカテゴリーに依存する割合が多いですけどね。でも、他のメーカーがアジアの製造工場からバルクで餌を購入し、自社パッケージに詰めて販売している事が多いのに比べて、キョーリンは自社生産です(たぶん)。さすがに、工場は海外に拠点を置いているかもしれませんけど。 また、キョーリンは系列会社にカミハタの養殖用飼料会社もありますから商品開発部門にも信頼が置けます。なんたって、人様のお口に入る魚や家畜の餌作ってますから。以前にも書いたかもしれませんが、私は結構いい加減な男に見えて実はやっぱりいい加減です・・・じゃなくて(笑)、案外国粋主義的な思想も潜在的に持っている様です。そんな私が、我が国の観賞魚用品メーカーとして世界で頑張るこの会社を嫌いな訳がありません!基本的に、私はこのキョーリンブランドに対して概ね好意的であることは否めませんね~。 それでもって、今日紹介するひかりフレーク熱帯魚用ですが、栄養組成的には粗タンパク質47%以上、粗脂肪7%とまったく問題の無いレベルです。このフレークの最大の特徴は何と言ってもその外見にあります。2枚目の画像をご覧いただければお判りのように、実に質素・・・もっもとい、シンプルでナチュラルな色合いをしています。あの、極彩色のテトラミンとは雲泥の差ですね~。つまり、原料を加工してなにも着色しなければこのような地味な色に仕上がるって事です。判ったかぁ?テトラミン!さっさとあの無意味な着色ヤメレって! また、テトラミンに比べてフレークの厚みが非常に薄いのもこのフードの特徴です。まぁ、例えて言うならばケロッグのコーンフレークとカルビーのそれみたいな感じ・・・って普通の人には判らない例えか(苦笑)。フレークが薄いために、水の中に入れるとすぐに柔らかくなるようで、小型魚にとってはテトラミンより食べやすいのは確実でしょう。ただ、フレークの厚みが無いって事は、我が国では短所にもなっています。つまり、容器を開封後当然の事ながらフレークは湿気て変質していく訳ですが、手で摘んだ際の質感がすぐにシンナリしてしまうのです。テトラミンのように厚みの有るフレークは結構長期間パリパリ感を維持できるんですけどね~。もっとも、酸化や変質の速度はどちらも変わりないんですけどイメージがね・・・ さて、我々エンドユーザーにとってもっとも関心のある嗜好性ですが・・・うーん、残念ながらテトラミンに比べて優れているとは言いがたいかも。もちろん、嗜好性が悪い訳ではないのですが、魚達が飛びつくようにして貪り食うところまではとてもとても。すでにこの世に君臨するテトラミンの牙城を崩すべく登場した後発のフードは何かしらテトラミンより優れた部分を持っていないとアクアリストの心に訴えかけられないんじゃないでしょうか? 実は上記のような理由から我が家の温室でこのフードを使わなくなって久しいのですが、今回の記事のために久々にゲットしてきました。そこで気が付いたのですが、この餌以前と違ってますね~。パッケージにも「おいしさそのまま 新製法」って書いてあります。この餌の場合、「おいしさそのまま」じゃなくて「おいしさアップっ!」しなくちゃダメじゃん(笑)と言うツッコミはさておき、一番変化を感じたのは匂いです。以前の製品は、イワシやサンマなんかのいわゆる光物を多く原料に使っていたのか、鮮魚特有の生臭い臭いがありました。一般のユーザーでは気が付かないレベルでしょうが、我が家のように水槽が100本以上ある状況で以前のこのフードを使っていると、温室内に生臭~い悪臭が充満して辟易しました。 でも、どうやら私の知らないうちに原料の配合割合を変えていたみたいです。うーん、これだから餌とか用品の論評する時は気を付けないといけませんね。今回わざわざ新たにゲットして来なければ「ひかりフレークは生臭いっ!」って書いちゃうとこでした。そんな訳で、以前は大問題であった臭いの面に関してはクリアされていると言って良いでしょう。 じゃあ、結局の所ひかりフレークの評価はどうなのさですって?うーん、特に悪い所は見当たらないんですけど、テトラミンに比べて格段と優れた点も見当たらないんですよね~。現在テトラミンを使っているアクアリストに「この餌に替えた方がいいよっ!」って言う根拠が・・・。これは実験で立証されたのではなく感覚的な物に過ぎないのですが、長期間与え続けた際の魚の仕上がり(体色や体型など)も、正直言ってテトラミンの方が上の気がします。そんな訳で、この餌の評価はゴメンなさいっ!の今回のひかりフレーク熱帯魚用評価は☆
2008/04/10
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えーと、前振りばかりで中々スタートしなかった(苦笑)「観賞魚用品をぶった切る」のコーナーですが、ようやく腰痛も落ち着いてきましたしそろそろスタートしなくちゃねっ!・・・って訳で、記念すべき第一弾はやはりこの方の登場でしょう!押しも押されぬ熱帯魚用フードの第一人者「テトラミン」です。 まぁ、この餌に関しては今更説明の必要が無いほど世界中のアクアリストの間に認知されてます。熱帯魚を飼育し始めてから大型魚以外飼育した事がないって言う方を除くと、一度もこの餌を使った事がないアクアリストはいないのでは?と言い切りたくなるほどの普及率です。しかも、初めて世の中に発売されてからすでに30年以上、我が国に輸入されるようになってからの歴史だって他の製品の追従を許しません。何しろ、私が小学生の頃にはすでに超一流ブランドとして君臨してましたからね~。 まずは、基本的なデータから。一番重要と思われる粗タンパク質含有量は48%以上、そして粗脂肪は8%と標準的。栄養組成から見ると問題は見当たりません。値段面では定価はなんだかビックリするような高額に設定してありますが、実際にその価格で購入する方がいらっしゃるとは思えません。そういう点から言うと、いい加減この馬鹿げた希望小売価格設定やめりゃいいのにって思います(笑)。まぁ、地域的な価格差もあるでしょうが、ポピュラーな52g容器で一般的な熱帯魚ショップで900円代、量販店のセールだと400円前後になることもあります。 最近ではなくなってきたようですが、以前この会社は滅茶苦茶な添付条件を大量購入する業者に提示することで有名な会社でした。つまり「何個以上買ってくれたら、サービスで何箱付けますぜっ!」って奴です(笑)。その結果、量販店での販売価格が398円と言う馬鹿げた値段で売りまくられていました。冗談抜きで、町の小規模の熱帯魚ショップなんて問屋さんに仕入れに行くより隣のホームセンターに個人客として買いに行った方が仕入れ価格が安いなんていうタワケた現象まで起きてました。正直言って、問屋がメーカーから仕入れる価格以下で小売してる場合だってありましたからひどいもんです。 販売価格という面で評価すれば有る意味最悪の商品でしょう(苦笑)。20年以上前から我が国で着々と地盤を固め一流ブランドとして君臨していたくせに、頼まれもしないのに下々の土俵に光臨し、価格崩壊をしちゃった訳ですから。そのまま高値安定で行きゃいいものを・・・。しかも、近年のアクア業界の不振を受けて慌てて販売価格を高値の方向に持って行こうと動き回ったり、ポリシーってもんが感じられませんな! ただ、品質面で言えば特に問題は無く安心して使える餌の一つです。まぁ、一流ブランドで使用上問題の有る餌なんてないですけどね。魚の嗜好性も高い方だと思います。テトラミン与えたのにあまり喜んで食べない魚は、元々人工餌を好まない種類と考えてもいい位です。 意外と重要視されていませんが、フレークの厚さがある方です。余程極端でなければ、フレークの厚みなんて魚にとってはどうでもいい事ですが、これが販売面で言うと中々馬鹿になりません。というのも、我が国はヨーロッパに比べると湿度が高いため容器の開封後に餌が湿気やすいのです。この時、厚みのないフレークフードは何だかしんなりした感じになって「あっ、これ湿気てるっ!」ってすぐに判ります。しかし、テトラミンは厚みがある分しんなりしにくく、長期間にわたってパリパリした感触を維持できるのです。以前、ヨーロッパの某アクアメーカーの日本支社で働いていた時この点を本国に指摘し「フレークの厚みをテトラミン並に厚くしてくれっ!」と提言して、本国の社長に激怒された憶えがあります(笑)。 品質面でテトラミンに苦言を呈するとすれば、あの毒々しい色合いを何とかして欲しいって事でしょうか。大体、どんな原料を使っていればあんなに色鮮やかなフレークになるというのでしょう!・・・って言うか、着色しているんですけどね(笑)。これが魚の色揚げに効果があるって言うなら文句はありませんが、基本的に魚はこの着色料を体内に取り込めないみたいで、魚の糞が見事に色鮮やかに仕上がってくれます。それら糞は水底の砂利の間やフィルターなどに蓄積し、水槽の掃除の際にげんなりさせてくれます。「品質のブランド」って謳い文句なんだから、無意味で魚にとってなんの益も無い着色みたいな事は止めてもらいたいなぁ~。 まぁ、初回だし結構厳しい事も書きましたがまずは及第点でしょう!今後の餌の評価基準を星の数で現して行こうと思ってます。物凄く素晴しい商品は☆3つまぁオススメですが☆2つお好きなら別によろしいんじゃないですかが☆1つ出来れば世の中から消えてください(笑)が☆なし!今回のテトラミンの評価は☆☆
2008/03/29
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昨日のベタ用フードに引き続き、本日はバンコクのベタブリーダー達御用達?のウォーターコンディショナーをご紹介いたしましょう!その名も・・・うーんと、良く判りません(苦笑)。だってタイ語で書いてあるからサッパリ読めないんです。まぁ、画像を見ていただければお判りのように、テルテルボウズみたいな形をした奴が噂のソレ(笑)です。一つの小袋に3つテルテルボウズが入ってます。このテルテルボウズをベタを飼育している容器の中にチャポンッ!とぶち込めば、ア~ラ不思議!数分後には、画像の2つの容器の右側みたいにブラックウォーターの出来上がり。 中身はベタの健康促進と体表の抵抗力強化促進を増強する特殊なハーブが配合されているそうですが、まともに受け止める人もいないでしょう(笑)。個人的には、マジックリーフみたいな広葉樹の枯葉を岩塩で練り込んだ奴だとにらんでます。マジックリーフは水質を手軽に調整できるので一部マニアの間で重宝されています。基本的には、枯葉に含まれるタンニンや腐植酸がポイントです。こいつらは酸性物質なので水質を弱酸性にキープするのはもちろんの事、弱酸性の軟水を好む魚の健康維持に大きく貢献すると言われてます。実際にピートなどを用いるとカラシンやラスボラ辺りが物凄く調子よくなるのは周知の事実です。 我が国でも、関西のショーベタフリーク達は日常的にマジックリーフ使っているような話を聞いたことがありますし、実際に使っている方も存じ上げております。なぜか私の住む関東地方ではショーベタ飼育にマジックリーフ使っている方がいないのか、はたまた私が知らないだけなのか判りませんが、少なくとも私の周囲には存在しませんね~。まぁ、マジックリーフってバビロ~ンって巨大な葉っぱですし、それに比べればテルテルボウズをポンッ!の方が手軽なのは間違いありません。また、一緒に練りこんである粗塩の存在が、ベタを飼育している小型容器の水質がリン酸等によって急激に酸性に傾くのを防ぐ働きや、コショウ病の予防や初期の治療にも役立つでしょうから、使って損は無いかもしれません。 実際は私の所でもバンコクから仕入れてきた直後のベタ達には、コイツを使ってます。効果がどの位あるのかどうかは定かではありませんが(苦笑)、少なくとも仕入れてきたショーベタが我が国の水に馴染めなくてヒレ先が溶けると言う事は確実に減った気がします。もっとも、日常的に使い続けるのはめんどくさいし、ベタなんて基本的には滅茶苦茶丈夫な魚ですから、いったん馴れちゃえば我が国の水道水でまったく問題ありません!って事で、普段は使いませんけどね。 まぁ、唯一の問題と言えば、昨日のベタ用フードと違って日本に販売代理店なんてありませんから入手が困難って事でしょうか。えっ?オマエが代理店やれって??えーと、この手のいかがわしい商品は輸入の際に結構厄介なんですよね~。へたすりゃ薬事法に引っかかったりしかねないし・・・。我が国のお役所に内容成分表示を提示しろって言われても困っちゃうし・・・って事で手を出したくない商品です(苦笑)。
2008/03/27
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このシリーズも随分間が開いたので、古くからの読者の方は「また、企画倒れかぁ~ッ?」って思ってたでしょ?ねっ、そこのア・ナ・タ!(笑)。でも、もううっとおしいイギリス人も帰ったしコレでだいじょぶです。今日なんて、ほんとは成田空港から温泉直行の予定をこのブログのために帰宅したんですからね! さて、前回良い餌の決め手はやはりバランスの取れた栄養価にあると書きました。でも、市販の餌ってほとんどが似たような栄養価なんですよね~(笑)。例えば、今日の画像の後ろに写っているスタンドパックの餌は、かの有名な100均ショップ「ダイソー」で購入しました。後ろにある栄養組成によれば粗タンパク47%、粗脂肪7%となかなかの水準です。「じゃあ、別に数百円も出してテトラミン買わなくたっていいじゃんッ!」って事になっちゃいますね(苦笑)。 そこで登場してくるのが、栄養価以外の決め手となる要因です。その一番手が何と言っても嗜好性でしょう。やっぱり、せっかく餌をあげたのに愛魚達が見向きもしないんじゃ、飼育者としては淋しい限りってもんです。魚の嗜好性をアップするには、原料にある種のアミノ酸やヌクレオチド、ベタインなどの物質が効果的なのは判っています。ただ、1種類のアミノ酸がすべての魚種の摂餌を促進する訳ではない所に難しさがあります。また、製造コストの問題から良いと判っていても使えないものもあるでしょうし。まぁ、大概のメーカーは食いつきの良いエビやオキアミ辺りを増量する事で魚の食欲増進を謳っているようです。でも、コレじゃ釣りの撒き餌と変わりないじゃん(笑)。 また、嗜好性の高い餌が必ずしも魚の健康維持に良い保証はどこにもない訳です。本来、餌の良し悪しは、一つの餌をある程度長期間与え続けた事により魚が健康で美しく維持できるかどうかで判断すべきなんですけどね~。少なくとも我が国では、一に喰い付き二に喰い付き、三四がなくて五に価格(笑)って感じです。別にこの傾向はアクアリストに限った事ではなく、本来観賞魚管理のプロである筈のショップのオーナーでさえ同じです。 以前、ドイツに本社のある某メーカーで働いていた時、嫌ってほど経験しました。「この餌、物凄く高品質の原料使ってますから魚の仕上がりが違うんですよ~」「ふーん、でもテトラミンの方が食いがいいじゃん」「いや、長期間使い続ければ違いは歴然ですから」「でも、テトラミンの方が安いじゃん」「・・・もういいです」 ってな会話をどれだけ繰り返したことか(苦笑)。その典型と言うべきなのがデュプラ社(日本ではデュプラジャパンが取り扱い)の熱帯魚フード「デュプラリン」でしょう。この餌は、顆粒(サイズは各種あり)タイプの餌で何だか薬みたいな妙な臭いがします。少なくとも、他の餌にありがちな香ばしいエビの香りなんて微塵もありません。そして、最悪な事に魚が慣れるまで抜群に(笑)嗜好性低いんですよね~。大概の方は、1・2回使ってみて「なんだよ、この餌全然食べなじゃん!高かったのによ~!」って事でお蔵入り決定でしょう。でも、でもでも頑張って2ヶ月くらい与え続けると、あ~ら不思議、魚達は抜群の仕上がりを見せてくれるようになります。 当然の事ながら、我が国での評価はかなり低いですね~。このブログでは、そのような不遇な境遇にあえぐ良品からネームバリューに胡坐をかいているだけで実際には「鼻くそ丸めて万金丹(笑)」程度の有名品まで徹底的にバッサリやってやりますからね! ということで、次回からは待望の「観賞魚用フード各論」に入ろうと思ってます。さぁ~っ、メーカー関係者諸君ドンドン掛かってきなさいっ!(笑)。滅多切りにしてやるからね。あっ、でも褒めるべき所品はちゃんと褒めますのでその辺はご心配なく。また、メーカーに対する個人的な感情は一切排除してますので、個人的にあまり好きでないメーカーでも良い商品は良いとちゃんと言いますので、その点もご安心を!
2008/01/24
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さぁ~て、国内外を問わず観賞魚用品を言いたい放題、天衣無縫・縦横無尽(笑)に一刀両断してしまおうと言うある意味禁断のコーナーがスタート!以前も一度企画したんですが、当時はまだ国内のメーカーさんとの仕事上の繋がりもあり(笑)、書きたくて書けない事が一杯で途中で断念しました。でも、今現在そう言ったしがらみないもんね~♪ もっとも、ここに書いてある事はすべて私一個人の独断と偏見に満ち満ちた私見であり、全然違う見方をされる方がいて当然だと思います。ただ、コレを機会にもう少しオープンに観賞魚関連グッズに関してストレートな意見交換がなされても良いのではと期待しています。そう言う意味では、メーカー寄りの方の御意見もお待ちいたしておりますよ~(笑) そんなこのコーナーの標的第一号は熱帯魚用フード!ただし、個人的な好みで大型魚など全然飼育経験のないカテゴリーに関しては、語る権利を持ち合わせないためこのコーナーには登場しません。あくまでも、個人的なブログですから(笑)。 そんな熱帯魚用フードの中でもまずは、一般魚用と銘打った汎用フードから。皆さんは一体どのような基準で餌を選んでます?一番多いのがショップに勧められたからでしょう。また、値段が安かったからと言う方も多いのでは?でも、それでいいんです!今のところ名のあるメーカーの汎用フードはどれもさほど品質に差が無い様です。まぁ、当たり前の事で「その餌あげたら魚の調子が悪くなる」なんて製品はある訳ありませんし、もし間違えて世の中に出てきてもすぐに販売中止のはずですから。でも、それで終わりにしたらこのコーナー存続しませんから重箱の隅をつつくように色々揚げ足とっていかなきゃね(笑)。 一般に観賞魚用フードの良し悪しを決める最大のポイントは栄養価にあると言えるでしょう。えっ?嗜好性だって??確かに嗜好性は大事ですが、例えば自分の子供によく食べるからと行って毎日毎日ポップコーンばかり与える親がいるでしょうか?(いたりして)。それと同じ事で、やはりバランスよく各栄養素が含まれているものでなければなりません。現在の魚類飼料学の進歩から考えれば、嗜好性だけを追及した餌を作るのはさほど困難ではないでしょう。各種アミノ酸などの摂餌促進物質を後先考えずに大量にぶち込めばいいんですから。でも、そんな事して栄養バランスが崩れちゃ仕方ないって事で各メーカーの開発担当者の皆さんは日夜頑張っている訳ですよ、たぶん。 では我々は一体どのような所に気をつければ栄養バランスの取れた餌をチョイスできるのでしょう?・・・一番簡単なのはパッケージの裏面にある主成分表示の項のタンパク質と脂肪の含有量を見ることです。まぁ、大概の汎用フードの裏側には表示があるはずです。ここでタンパク質含有量が45~50%、脂肪が10%前後であれば問題ないでしょう。ちなみに、タンパク質含有量はこれ以上であっても問題ありません。しかし、脂肪の含有量が15%を越えるようだと主食フードとしては少々バランス悪いかも。例えば、キョーリンさんのミニクリルは脂肪含有量が18.5%とありますから、コレばかり与えているとあなたの愛魚はデブ一直線です(笑)。ただ、キョーリンさんのためにフォローしときますがこの餌は元々主食ではなく補助的フード、つまり色揚げだったり餌付けだったりおやつだったり、とにかくそう言った使い方をすべきものですのでお間違いなく。 それと、タンパク質含有量が多ければ多いほど良いと言うならそこだけ見て判断すれば?って言う考え方はいけません。基本的には間違えていませんが、メーカーの成分表示はあくまでも目安である事に御注意ください。だって考えても見てください。例えばテトラミンを作る時に、サバを100kgと川エビを20kgと、小麦粉も1kgつなぎに入れてっと・・・みたいに原料の割合をあらかじめ決めておいて混ぜ合わせる訳です。でも、サバの栄養価が一年を通してまったく同じわけないじゃないですか。産卵期前は栄養豊富でしょうし、産卵後なんて栄養価がた落ちでしょうから。つまり、メーカーの成分表示はあくまでも平均的な値に過ぎないと言う事です。ですから、数%の差でもって各メーカーの汎用フードの良し悪しを決める訳にはいきません。 ・・・ってまぁ、こんな感じで今後やっていこうかなぁ~って考えてます。ここ何回かは総論的な内容ですが、そのうち各商品を一つずつ個別に一刀両断していきますから。次回は、汎用フードの嗜好性について言いたい放題してみたいと思います。
2007/12/27
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