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そろそろ暑さも本格的になって来ましたね~♪夜間の気温も極端に低下しなくなって来たのでそろそろ恒例の?ビオトープ作りの時期がやってまいりました。・・・と言っても、我が家のビオトープは巷で見かける観賞目的の高尚な奴ではなく、屋外で熱帯魚をほったらかしで繁殖させるための容器に過ぎません(苦笑)。1年の内7~9月一杯くらいは、保温器具なしで熱帯魚飼育が可能(私の住んでいる東京では)ですから、この時期を最大限に活用して例年複数の即席ビオトープを作り、繁殖のめんどくさい熱帯魚をここで自然繁殖させて秋に収穫?(笑)すると言う試みがここ何年も続いています。 どんな魚を選ぶかというと、概して孵化したばかりの稚魚が小さく初期餌料を与えるのがめんどくさい奴が多いですね~。毎年必ずビオの住人となるのが下の画像のクラウンキリーです。コイツは、産卵まではそんなに難しくないのですが、とにかく稚魚が小さく育成が面倒です。特に、最近老眼?で小さなものがよく見えなくなってきている私にとっては、水草の茂みに産み付けられた卵をピンセットで取り出す、もしくは水面直下を泳ぐコイツらの稚魚をスポイトで吸いだすと言う作業は、心身ともに消耗が激しい作業になってますから(笑)。 その点、屋外のビオトープに親魚をぶち込んでおけば彼らは勝手に産卵し、孵化した稚魚もその辺に自然増殖した微生物を勝手に食べて成長してくれますから本当に手間要らずです!7月頃に生まれた稚魚は9月末の収穫祭?の時には1cm位には成長してくれたます。そして、この時に大量繁殖させたクラウンキリーをリビングにある我が家唯一の(苦笑)観賞用水草レイアウト水槽である120cm水槽に収容し、秋から春先まで楽しむと言うのが我が家のある種年中行事の一つになってます。 他にも毎年何種類かの熱帯魚を同様の方法でビオを使って楽々増殖させているんですけど、今年は何にしましょうかね~?なんだか、ラニーニャ現象でしたっけ?事には猛暑だとか気象庁も言ってますから、屋外の涼しげな所にビオトープを設置して温室内の魚を避暑に行かせてやる事にしましょう。・・・って、本当は我が家の温室は業務用エアコンフル稼働で夏でも吐く息が白い!(笑)と言う環境ですから、別に屋外に避暑に行かなくても水温は大丈夫ですけどね。でも、屋外で太陽光線を十分に浴びた魚は、蛍光灯下で飼育下個体に比べて驚くほど色鮮やかに仕上がりますから、その意味だけでも屋外飼育の存在意義はあるってもんです。 ところで、屋外ビオトープで魚を繁殖させる際の注意点としてビオトープは直射日光ガンガン当たりまくりの場所に設置しちゃダメッ!って事が挙げられます。理由は、夏の直射日光下では水温が40度前後まで上がっちゃう危険性がある事と、植物プランクトンの猛増殖で水がグリーンウォーター化しちゃう事にあります。グリーンウォーターでの飼育が好結果をもたらす魚種もいますが、基本的に水質の急変を招く原因にもなりあまり好ましくない様です。 3枚目の画像のように、あくまでも水が澄んだ状態でキープするのがコツです。ちなみにこの画像は昨年のビオトープですが、水が若干茶色いのはピートを用いて水質を弱酸性にキープしているためです ところで、冒頭の画像は今年今現在のビオトープの1つのです。・・・って、水が思いっきりミドリじゃんっ!(苦笑)。まぁ、これはビオトープの植物を冬越しさせる間は日当たりの良い場所にビオを移動させていたためで、このままの状態ではもちろんクラウンキリーの飼育・繁殖には向きません。今度の土日にでも頑張って、ビオトープをリニューアルしなくっちゃね!
2007/06/12
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さて、昨日は出先からの更新だったのでそっけなく当選者の発表だけで終わってしまいましたが、やっぱりこう言うイベントは盛り上がるから楽しいですよね~♪コレで、もう少し暇で趣味に時間が割ければもっともっと面白い企画色々やっちゃうのになぁ~(苦笑)。ビジネスの方はおかげさまで着々と前進していて、下手をすると来週またイギリス行きかもしれません・・・。ッてことは、下手をするとクリスマスイブはロンドン?いやいやもしかしてバンコクぅ~??なんて事でしょう!別にクリスチャンじゃないですが(笑)、クリスマスくらいは我が家で家族と過ごしたいものです。・・・ところが、家族にその話を披露すると家内まったく問題なしっ!娘はクリスマスプレゼント前倒ししてねっ!ただ唯一の救いは息子(小3)のパパがいないと淋しいなぁ~まったく、中年オヤジの安息の場なんて家庭に求める方が間違いなんでしょう(苦笑)。 ところで、今回のプレゼントの商品である淡水ブラインシュリンプですがイギリスのメーカーとの商談ではフェアリー・シュリンプと言っていますので紛らわしくていけません。そこで今後は名称をフェアリー・シュリンプに統一するとして、今回当選された873mさんとおぎのさんですさんが休眠卵を孵化させるあたりに下手をすると日本脱出してますから(涙)、この場をお借りして簡単な飼い方について説明しておきましょう。 ・・・とか言ったって、大して注意すべき点も少なくすごく簡単です。飼育水は水道水でOK!我が家で確かめた範囲では塩素中和も必要無いみたいです。ただ、水槽の水を使うとたまにまったく孵化しない事がありました。おそらくは、フェアリー・シュリンプにとって有害な魚病薬か住金属イオンが水槽内に残留していたのかも?いずれにしても、水は水道水を使った方が無難です。近所の川や池から水を汲んでくるのも止めた方がいいかも。・・・と言うのは、そこにもともと棲んでいた?他の水棲微生物がウジャウジャ湧いて来る可能性がありますからね(笑)。それが、ミズミミズやヒドラなどの本当に招かざる客であったら論外ですが、ミジンコあたりでも餌についてフェアリー・シュリンプと競合しちゃう可能性ありますから。 水温は、今の所15℃位までは大丈夫のようです。ただ、今の時期屋外や室内であってもあまり寒い所はボツでしょう。出来れば25℃前後まで水温を上げてやると調子もよく成長も早いようです。餌は、休眠卵と混合されている乾燥緑藻だけで大丈夫だと思いますが大量に成体を得たい場合などはそれだけでは餌不足ですから、クロレラあたりを与えましょう。乱暴に言っちゃえば基本的にはミジンコとほぼ同じ習性ですから、ドライイーストあたりでも十分飼育できるはずです。 水温が25℃前後であれば、ほぼ1昼夜で休眠卵から稚エビ(ノープリウス幼生)が孵化してきます。サイズはブラインのそれよりもかなり小さいので、馴れないと初めの内は見つけにくいかも。幼生は成長を続け3日前後で親と同じようなブラインシュリンプ型になります。この後、順調に行けば2週間前後で冒頭の画像のような姿形になる筈です。そして、ブラインなどよりもやや長生きするようでその後1ヶ月以上平然と生育を続けている個体もいます。やはり、初夏の水田に現れて生後1ヶ月足らずで死んでいく自然環境とは違い、かなり恵まれてるんでしょうね水槽内は。 成熟したフェアリー・シュリンプはまもなく繁殖を始めます。このあたりの仕組みはブラインとほぼ同様で、メスは卵が沢山入った卵嚢をお腹にぶら下げてイナバウワー泳法で泳ぎ回ります。ちなみに、オスメスの区別は頭の形状を見るのが一番早いでしょう。さいずち頭でシュモクザメ状態なのがオスで、比較的まともなのがメス。ちなみに、冒頭の個体はメスです。 卵は非常に微細で肉眼では識別しにくいサイズです。・・・ってそれは私が老眼だから?(苦笑)。卵はそのまま水槽内に放置しても原則として孵化しません。と言うのも、彼らのライフサイクルの中には、一度周囲の水が無くなり乾燥状態になるって言うのが重要なポイントになってますから、飼育下でもそれを再現してやる必要があります。と言っても、別に難しい事ではなく飼育容器の水を抜いて一度カラカラに乾燥させればOKです。しばらくして、また水を注げばまたまた稚エビの登場です。 と言うように、フェアリー・シュリンプの飼育は非常に簡単なので別に問題は無いと思いますがやはり相手は生き物ですから、機械のようにいつも同じ様に上手くいくとは限りません。上記の通りにやってみたのにうまく行かなくたって文句言わないでね!(笑)。それと、あくまでも甲殻類ですから、水中の重金属イオン特に銅イオンの存在には非常に敏感なのでその点には御注意くださいね。
2006/12/12
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さかなおやじのひとりごと30万HIT記念プレゼント企画、淡水ブラインシュリンププレゼントの当選者が決まりましたぁ~♪発表が遅れてゴメンなさい。娘と息子がどうしても自分達がガラガラ廻したいッ言ってたのですが、日曜日は親戚の家から帰宅したのがあまりにも遅く実施できず、本日学校から帰ってガラガラさせました。今回は応募人数は最終的に55人、番号は82番まで割り振りました。本当に沢山の御応募ありがとうございましたっ! ・・・と言う訳で、肝心の2名の当選者様でがナンバーで言うと047番と063番でした。 って事は当選者お一人目は873mさんに決定~♪。そしてもう一方はおぎのですさんになりました。せっかく御応募いただいたのに外れちゃった方はゴメンなさい。こんなに沢山のご応募いただけるのであれば、もう少し当選人数を多くしとくんだったかな?なぁ~に、そのうちすぐにまたこの手の企画やりますから(笑)楽しみにしていてくださいね! ちなみに当選されたお二人の方は、このブログの私書箱宛に住所・氏名など淡水ブラインをお送りするのに必要な事項を御連絡くださいね。あと、受け取り希望日も出来れば書いていただくと助かります。 それと、実は私自身は未だ家に帰り着いておりません(涙)。したがって、モバイルノートPCとエッジでの更新となるため、こんな簡単な結果発表になっちゃういましたがその辺は御容赦ください。・・・それにしても、一体何時に家に帰りつけるんだろう?今日の夕飯はやっぱり松屋の牛焼肉定食かぁ~??
2006/12/11
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さかなおやじのひとりごと30万HIT記念を兼ねて行った、淡水ブラインシュリンプの休眠卵プレゼントですが、本日12月9日いっぱいで応募を締め切ります!本当に沢山の方から御応募いただきました~♪ それでもって、以下にズラ~ッと御応募いただいた方のネームと割り当て番号を記載してしまいますので、あれっ?私申し込んだのに記載されてない~!と言うような方は、お手数ですが本日中にこのブログまでお申し出ください。抽選は明日行いますので、それ以降にクレーム来ても無責任なようですが、見なかった事にしちゃいます(笑)。ちなみに、ネームの前のマルが黒い方は番号が一つ、赤丸の方は常連さん特典として(笑)番号が3つ割り振られてます。●Skull_J9さん {001}●魚坊主さん {002}●日本人2005さん {003・004・005}●高垣さん {006}●ねみみさん {007}●**taka**さん {008・009・010}●呂比須さん{011・012・013}●柊聖也さん {014・015・016}●☆なるい☆さん {017・018・019}●ごうさん {020}●一般事務さん {021・022・023}●satoruppeさん {024・025・026}●coffee3636さん {027・028・029}●hiroki1230さん {030・031・032}●keenmoonさん {033・034・035}●杉山さん {036}●カミカミ478さん {036・037・038}●大磯さん {039・040・041}●おでっせいさん {042}●waldさん {043}●わるとんさん {044}●シーサイドさん {045}●Spixさん {046}●873mさん {047・048・049}●更紗丸さん {050・051・52}●ぷーさん {053}●kumi0903jpさん {054}●kayagonnさん {055}●サイケ26さん {056}●ちちんぷいぷいの木さん{057}●おさかな娘さん {058}●アポロ28号さん {059}●ベタマニアさん {060}●エビそねさん {061}●キリマンジャロjpさん {062}●おぎのですさん {063}●YO-YO-YAさん {064}●システム手帳マニアさん {065}●スーパー文化人さん {066}●エンドリストさん {067} まだ、応募の方間に合いますからまだの方はよろしければ御応募くださいね!注目の?(笑)当選発表は明日10日の夜か11日のお昼にでもする予定です!
2006/12/09
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さて、皆様にお知らせしていたように遅ればせながらさかなおやじのひとりごと30万HIT記念プレゼント~♪ 今回の景品は、予告どおり淡水で孵化・飼育が出来るフレッシュウォーター・ブラインシュリンプ、別名フェアリー・シュリンプの休眠卵です!・・・って、普通に言えばホウネンエビなんですけどね(笑)。でも、まぁこんな季節外れの時期にホウネンエビの飼育楽しめるんですから良しとしなくちゃね(笑)。ところで、皆さんの中には稚魚用フードとして試して見たいっ!と言う方も大勢いらっしゃると思いますが、今回は飼育用と言う事で。つまり、現在商談が進行中の外国の企業との兼ね合いもあって、稚魚用餌料としてサンプル配っちゃうのは如何なものか?と言う懸念がありまして(苦笑)。もっとも、当選された方が孵化させたフレッシュウォーター・ブラインシュリンプをどのように扱おうが、それはもう当方の関与するべき問題ではありませんので御自由にどうぞ(笑)。 今回プレゼントするものは、エビの休眠卵と餌となる緑藻類を一緒に乾燥させた、いわゆる飼育キットとして考えているものです。したがって、送られてきたものを水に漬けても向こうが見えなくなるくらい孵化するという密度では休眠卵が入っていませんからあしからず。でも、100匹やそこらは軽く孵化してくるはずですから、飼育を楽しむのであれば十分すぎる数でしょう。 ところで、肝心のプレゼント当選者の選出方法ですが、今回はなんと斬新なガラガラ方式です!(笑)。つまり、ビンゴの時なんかにガラガラとまわすと中から番号つきの玉が出てくる機械ありますよね?アレを使っちゃいます。なんで、そんなものが一般家庭にあるのかはさておき(笑)、プレゼントに御応募いただいた方に番号を割り振り、その番号を入れたガラガラを文字通りガラガラしちゃう訳です!すごく斬新な選出方法でしょ?? 一応、厳選なる抽選の結果2名さまにプレゼントしますので(笑)、フレッシュウォータ・ブラインシュリンプに興味があって言う方はどうぞ、このブログの私書箱まで御連絡ください。ちなみに、一見さんでも応募できますがそれじゃ常連さんに失礼だっ!と言う事で、このブログがお気に入りに登録させていただいております皆様から御応募いただいた際には、特別に番号を3個割り振らせていただきます。つまり、当選確率が3倍と言う訳です。それと、応募期間は今週いっぱい、つまり12月9日までということでお願いします。 ここで追加事項を!どうも私の日本語の表現がまずかったようで(苦笑)、このブログがお気に入りに登録=こちら側で先方のブログをお気に入りに登録しているということですので、皆さんがこのブログを登録していただく事が条件ではございません。なんだか、皆さんにこのブログをお気に入りに登録してもらおうみたいな表現になってしまった事をお詫びしなくちゃ(笑)。ただ、記述があいまいだったのが悪いのですでに申し込みいただいた方で、私のブログをお気に入りに登録してくださった方に関しましては無条件で番号を3つ割り振らせていただきます。タッチの差でこの条件クリアできなかった人はゴメンなさい! それでは、皆様からの御応募をお待ち申し上げております。それと、天邪鬼な方でプレゼントは欲しいけど、淡水ブラインじゃなくてもっと違うものくれよ~っ!って言うワガママな方は(笑)、一応希望商品を書いてみてくださいね。例えば「世界最大のオオミジンコがいい」とか「卵生メダカの休眠卵がいい」とかね(笑)
2006/12/04
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今日のアップは魚ではなくカエルです。水面にだらしなくポカァ~ン♪と漂っているのはアジアウキガエル(Occidozyga lima)。このカエルは中国南部から東南アジアに広く分布する体長3cm前後の地味なカエルです。このカエルの最大の特徴は、普段から水に浮いている事(笑)。もちろん、スイレン等の葉の上にチョコンっと鎮座している事もありますが、基本的には浮いてまぁ~す♪ 驚いたりすると、チョットの間だけ水に潜ったりしますが肺に空気を入れすぎなのか、すぐに浮かび上がってきてその後またポァ~ンと浮かんでます。別に見た目が可愛い訳でもなんでもないアジアウキガエルがなんで我が家にいるのかって?よくぞ聞いてくれましたぁ~! 実は、アジアウキガエルは最近結構ペットショップで見かける機会の多いカエルになりつつあるんです。別に綺麗じゃないし習性だって特に面白い訳ではないこのカエルが何で?・・・実は、このカエルはアロワナをはじめとする大型肉食魚の餌として売られているのです。確かに、肉質に富んだ良い餌なんでしょう、大型肉食魚にとっては・・・ 日曜日に冷凍アカムシを購入するために近所の大型熱帯魚ショップに行った時の事。この有名なショップは、安価な魚をあらかじめ袋詰めしてワゴンセールしている事でも知られています。個人的には、魚やそのほかの生き物をあらかじめパッキングすると言う発想にあまり賛同できないため、普段はこの店で餌以外を購入する事はほとんどありません。・・・が、昨日に限って袋に書いてある妙な文字が眼に飛び込んできてしまったのです!(笑)。 そこには確かにうまい!の文字が・・・。??魚が美味いぃ~?良く見ると、そこには袋詰めされた哀れなアジアウキガエルがポカァ~ン♪(笑)と袋の中で浮かんでました。別に、金魚やメダカ、そしてアジアウキガエルを餌にする大型魚飼育が残酷とか判ったような発言をする気はありません。でも、でもっ!このコメントはあまりにも強烈過ぎてダメでしょぉ~!ウ・マ・イ。 あまりの哀れさに、柄にも無くアジアウキガエルゲットして我家に連れて来てしまったさかなおやじなのでした。でも、これからどうすんのっ?アジアウキガエルは、カエルによく見られるように基本的に生き餌にしか興味を示しません。今のところ、冷凍アカムシも乾燥アカムシも、フリーズドライブラインシュリンプもクリルもまったく彼らの食欲をそそらないようです。大の虫嫌いの私に、虫を捕まえてこいってかぁ~!!
2006/04/03
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今日、知人から電話があり「オフィスで飼育しているメダカが冬になったらまったく産卵しなくなった」と言ってました。聞けば、水槽にはちゃんとヒーターを入れて水温を23℃位にキープしているとのこと。秋口までは、盛んに産卵していたのに冬になったらサッパリ産卵しないそうです。メダカは冬場には産卵しないのでしょうか? 実は、メダカは条件さえ整えば一年中産卵する魚です。だからこそ、メダカの卵が遺伝子工学の実験材料として重宝されているのであって、ある季節にしか採卵できないのであれば、他のシーズンは研究を休まなくてはいけませんから(笑)。それでは、知人の飼育しているメダカは何で産卵しなくなったのでしょう? メダカの繁殖に最も必要な要因は水温と照射時間です。水温の方は23℃前後をキープしていると言う事ですから、まったく問題ありません。となると考えられるのは光の照射時間です。メダカが繁殖行動を行うのには11~13時間以上の日照時間が必要なことが実験で確認されています。つまり、自然界でメダカが繁殖を始めるのは、春先になって水温が上昇しなおかつ、日照時間が長くなってきたのがスイッチになっていると言うわけです。 その辺りを知人に確認すると、2ヶ月位前からオフィスの窓にブラインドが取り付けられ、オフィスが開いている時以外は室内が真っ暗な状態になったそうです。つまり、メダカの繁殖に必要な日照時間が得られなくなったと言う訳です。また、不思議な事に日照時間には敏感なメダカですが、光の強さにはあまり敏感ではないらしく時間さえ十分であれば、あまり明るくない環境でも問題なく繁殖期を迎えるようです。 それにしても、メダカが繁殖しないと言う事は1日のオフィス稼働時間が13時間以下と言うことですから、実に羨ましい職場環境です(笑)。こうなりゃ、さかなおやじのオフィスにもメダカを飼育して「メダカが産卵するようなら労働基準法違反だ!」と張り紙でもしてみようかな?
2005/12/18
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今日は、魚じゃなくて餌の方を紹介しましょう。皆さんはマイクロワームと言う餌を御存知でしょうか?マイクロワームは体長2mm前後の極小さなワーム(読んで字の如し)で、ブランシュリンプと同じように孵化したての稚魚の餌に適しています。もっとも、ショップで市販されているようなものではないので通常は自家培養する事になります。 先日、友人と話していた時に「熱帯魚の繁殖楽しんでると、孵化した稚魚が摂餌を開始した直後の数日間、ブラインを食べられない種類がいるから大変だ」と話しました。そう言った極小の稚魚の場合、我が家では自家培養のインフゾリアを与えるのですが、この培養液の臭いのなんのって・・・。まるでメタンガスの発生したドブをさらっているような気分になれること請け合いです(苦笑)。そんな事を話していると友人が「それなら、俺のところにいるマイクロワーム分けてやるよ!」と言ってくれました。 マイクロワームは、前述のとおりミクロサイズで稚魚の餌としてはちょうどいいサイズです。しかも、体が非常に細いため孵化したてのブラインが口に入らない「おちょぼ口」の稚魚も、うどんか蕎麦をツルツルと飲み込むようにマイクロワームなら食べる事が出来るのです。そんなありがたい申し出をこのさかなおやじが断るはずもなく、マイクロワームは無事に我が家の温室に届いたのでした。マイクロワームは友人宅から封筒に入れて送られてきたのですが、その容器の小さい事!あまりの小ささに、親友ながら「こいつ、ドケチ?」とか疑っちゃいました(笑)。 マイクロワームは、魚の人工餌にドライイーストを少々混ぜた培養地で育てます。培養地の材料を適量、プラ容器に入れて水を加え「グチャグチャ状態」にしたところに、ほんのチョットしか送られてこなかったマイクロワームの種を入れました。こんなにチョットで、きちんと殖えてくれるんだろうか?心配性のさかなおやじは、不安で夜も練れない毎日を過ごしました(笑)。 しか~し!そんな心配はまったく無用だったのです。マイクロワームは、日に日に増殖・・・いや爆殖を続け、見る見るうちに容器一杯になってくれました。トップの画像は、静止画像なんで不気味さが伝わりませんが実際には、培養地の表面が盛り上がるほどの凄い数のマイクロワームが蠢いています。冗談抜きで、表面がゾワゾワと波打つほどの量です。これだけ不気味な光景は、ホラー映画も真っ青な迫力と言えるでしょう(苦笑)。 稚魚に与える時は、ゾワゾワと蠢く培養地の表面を少量割り箸の先などで掬いとって水に溶き、それを水槽内に投与します。水中でもマイクロワームは、激しく体をくねらせて蠢くので、稚魚達の食欲をそそるのか稚魚達は夢中になって食べてくれます。そう!マイクロワームは非常に素晴しい稚魚用の生き餌だったのです。 これで、悪臭さえなければね・・・。マイクロワームの培養地は、日に日に素晴しい芳香を放ち始めます。この芳香のかぐわしいことったらありゃしない!(笑)。40数年、堕落した人生過ごしてきたこの中年おやじも、経験した事のないほどの素晴しい香りです。友人からは、マイクロワームに通気するため容器は密閉しちゃダメ!と言われてますが、はっきり言って無理です(笑)。中のマイクロワームがどうなろうと、自分の生命の危機に較べればどうという事もありません。もちろん、容器はぴったりと密閉し、一日に一度だけ、庭に出て鼻を摘みながら容器の蓋を開け、酸素の補給をしてます。 もし、万が一培養容器が床に落ちて中身がこぼれ出たりしたら、私は躊躇なく家を捨てるね!(笑)。そして、1年間くらいは旅に出て、温室には戻りません。と言うより、入りたくても入れない状態になると思う。ここではっきり断言しておきますが「マイクロワームの培養地の臭いは、世界3大悪臭の一つに絶対入る!」。今となっては、友人が極少量しか送ってこなかった気持ちがよく理解できます。やっぱり、あいつは良い男だったんだなぁ~!・・・でも冷静になって考えてみると、その前にマイクロワームの培養地の悪臭について、一言レクチャーあってしかるべしだったような気もします(笑)。 皆さんも、「世界3大悪臭」のひとつを自宅にいながらにして経験して見たくはありませんか?今までの、ぬるま湯のような甘ったれた人生観が180度変わっちゃうほどの強烈なインパクトですよぉ~♪77777番をヒットした日本人2005さん!ベタの初期餌料にお一ついかがでしょう?少なくとも餌としては非常に優秀ですし、孵化したてのブラインよりも半日くらい前からベタ稚魚が摂餌開始できるので、歩留まりが全然違いますよ!
2005/12/14
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さて、今回の「私は誰でしょう?」の正解はカマツカでした。熱帯魚じゃないんで難しいかなって思ってたら、なんの事はない簡単に正解されちゃいました(笑)。 カマツカは我が国に棲息するコイ科の淡水魚で、北海道を除く日本全土に広く分布してます。バビローンな唇から想像できるように、細かい砂をもごもご方張りながら、餌を探します。写真の個体はまだまだ幼魚なので、全身がなんとなくキラキラして綺麗っぽいのですが、成魚になると褐色のまったく冴えない魚になってしまいます。 砂をもごもごする様などは結構可愛いので、底モノ好きな方ならば結構気に入るかもしれませんね。当然、日本産淡水魚なので冬場でも保温の必要はありません。もっとも、あまり寒いと動きが鈍くなってしまうので保温のない室内で飼育と言うのが冬場の正しい過ごし方かも・・・ 飼育は別に難しくありませんが、サイズが20cmオーバーに達するため最低でも60cm水槽は用意したいところです。性格は比較的温和で、同居の魚たちに危害を与える事はあまりありません。餌は、赤虫などの生き餌を好みますが、人工餌にも餌付きますから心配ありません。 観賞という面からは取り立てて優れたところのないカマツカですが、食べると美味いんです!(笑)。チョットゲテの入った外見からは想像できないような、上品な白身で塩焼きは絶品です。以前、学生時代に日本産淡水魚の調査実習の際、捕獲したカマツカを採れるそばから塩焼きにして賞味したのは私です。おかげで、調査した河川にはカマツカは1尾も生息してない事になってましたが(笑)。指導にあたった教授は「あれっ?この川には以前はカマツカいっぱいいたのになぁ~??」とか首をひねってましたが、ホルマリン漬けになるよりは、美味しくいただいた方がカマツカも成仏できるってもんでしょう。 もちろん、今回紹介した個体は飼育用ですから成長後に塩焼きコースって事はありませんよ!安心して成長してくれたまえ、カマツカ君!!
2005/12/09
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今日は、久々に出張です。ここのところ内勤が多くていい加減飽き飽きしてたので、気分転換になって大変よろしい状況です(笑)。今は、午後の商談前に時間が空いてしまったので、喫茶店でコーヒー呑みながらブログアップしてます。そういう状況なので、あまり長時間にわたってキーボード叩いているわけにもいかないので、ここで一つ問題を・・・ さて、本日アップした画像は何でしょう?ヒレがキラキラと金色に輝いて地味ながらそれなりに見栄えがしてます。今日の問題は結構難しいかも(笑)。えっ、ヒントですか??そうですね~、見てお判りのように底モノです。それと、念のため言っておきますがアルジーイーターではありませんからね。それとテーマ区分もヒントになってるかもしれませんね。解答は、今日自宅に戻ってからアップします。
2005/12/09
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今日、東京はあいにくの空模様です。ただ、この時期キンモクセイの香りにやられっぱなしのさかなおやじとしては、雨の日は症状が軽くなるので結構助かったりします。実は今、成田空港のコーヒーショップでノートPC使ってこの更新をしています。実に残念な事ですが、別に突如「第3回バンコクベタ旅行!」に出かけるのではなく社用でヨーロッパからのお客様の送迎に来ているだけです。 しかも、今朝いきなり社長に呼ばれて「さかなおやじさん、今日ドイツから◎◎さんが日本に来るの知ってるよね」「はあ、そうでしたね」「さかなおやじさん!今からすぐに成田に迎えに行って!」「は?だって社長自らお迎えするって先週言ってませんでしたっけ?」「えっ、いやぁ~、急遽仕事入っちゃってさぁ~。だから頼んだよ!」社長が急遽送迎を取りやめたのは何故かよ~く判ってるんですけどね。社長に同行するはずだった社員が今日、体調不良でオ・ヤ・ス・ミ!こうなりゃ、英語恐怖症の社長が外人と2人だけで会うなんてはずないですから(苦笑) それにしても、急に仕事押し付けるなって言いたいですなぁ。こっちにも予定ってもんがあるんだし。でも、仕方なく、車すっ飛ばして成田までやって来たと言う訳です。大体、語学堪能でもないのに顔も見たことないドイツ人と会話するなんて気が重いです。一応、会社の業務提携先のお偉いさんなので、あまり適当にあしらっちゃう訳いかないしね~(苦笑)。 画像は以前バンコクから連れ帰ってきたシオマネキ達です。土曜日に水換えしてる時に、2匹ずつ向かい合うようにしてじっとしてたのが面白かったので撮影しときました。一応、2カップルともそれぞれ同種とのカップリングなので、この行動に何らかの意味はあるんでしょうね。でも、写真に写っている4匹はすべてメスなので、厳密にはカップルじゃないですね。言ってみれば近所のおばさんガニの井戸端会議ってとこでしょうか(笑) それにしても、このシオマネキ達すごく飼育し易いようで、バンコクから4種類連れて来たのですが今のところどの種類も一匹も☆になっていません。こりゃいよいよバンコクから大量に輸入して、東急ハンズあたりで「シオマネキ飼育セット」でも売り出して一攫千金狙うかぁ~♪淡水鉄砲エビもいるし(笑) ところで、シオマネキって言う名前の由来は御存知でしょうか?上の写真はシオマネキのオスなんですが、片方のハサミが異様に大きいでしょ?シオマネキのオスは干潮(潮が引いた状態)の砂浜でこの大きなハサミを打ち振ってメスに求愛したり他のオスにプレッシャーかけたりするんですけど、この様子があたかも引いてしまった潮に対して「早く戻って来いっ!」と招いているように見えることから「潮招き」って事なんですよ。 そう言えば、今日のお客さんを入国ロビーで出迎える際に互いに顔知らないので大きなプラカード持たされてるんです。いっその事、このカードをカニのハサミ型に切り抜いて、シオマネキみたいに「こっちこい、こっちこい!」ってやってみるかな?相手がよほど出来た人間じゃなければ、一発で業務提携終了!って事になるだろうな~♪あ~やってみたい!(爆笑)
2005/10/17
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以前ブログで取り上げたバンコク土産のシオマネキですが、今のところ元気です。でも、彼らの生息環境を考えて水量を少なくして管理していたら、ほぼ毎日のように水を替えないと臭くなってしまうのです(苦笑)。一番の原因は、定員オーバーですからかなりの数を、周囲のカニマニアに分配しました。そして、本日バンコク出張以来初めてゆっくりと過ごせる休日となったので彼らの新居を作ってやることにしました。上の画像がその水槽の一部です。 水槽はニッソーのアクアテラリウム専用水槽(前面が大きくカットされた奴)を倉庫の奥のほうからゴソゴソと引っ張り出してきました。フィルターも、いつぞやメーカーが新発売の際にサンプルでくれた小型水中モーター式の奴を使いました。今回は、水量を増やして水質の悪化を防ぐつもりなので、陸地代わりに同じくもらい物のマルカンの亀用の陸地を用いています。・・・って、ここまで書いてきて全部貰いもんじゃん!うーん、役得役得!(笑) 飼育水は今のところ、真水8に人口海水2の割合で混ぜた汽水で飼育していますが、カニたちはすこぶる快調です!今回は水量を増やしたので水換えも1週間に一回で済むのではないかと期待しています。 餌は、熱帯魚様の顆粒状フードを用いていますがカルシウム含有量などを考えると、ザリガニ用の餌に切り替えた方がよいかもしれませんね。いずれにしても、飼い易くてすごく可愛いカニたちなのでショップで販売するようになれば結構人気出るんじゃないでしょうか? そう言えば、ここの所さかなおやじの元にちょっと風変わりな話が2つ舞い込んで来てます(笑)。一つは、某アクアメーカーが観賞魚の飼育相談室をネッ上で一緒にやらないかと言う話です。こちらは回答者はもちろん私、それに対する報酬?はそのメーカーの製品の無償提供だそうです。あまり得したとは言えないけれど、飼育相談みたいなものをメーカーが本腰を入れて取り組もうと言う姿勢はすごく評価できるので、どのような形になるかどうかはともかく協力しようと思ってます。 そしてもう一方は、知り合いのショップからさかなおやじのブログに自分の所の通販事業部をコラボレイトさせたいという話です。例えば、今回紹介しているシオマネキを万が一欲しい人が、このリンク先であるこのショップに飛べば入手できると言う仕組みです。確かに、欲しい人にはすごく便利なのかもしれませんけど、購入した生体に対してなんだか責任が生じるみたいで躊躇してます。別に、それで私の懐が暖かくなる訳ではないのであまりメリットがないかと思われます。先方からは、ブログで紹介する魚のモデルを無償提供するという話が出てますが、元々さかなおやじの購入する魚はそんなに高額じゃないし。それに、サラリーマンである以上、おおっぴらにバイトする訳にも行かないし・・・ね(苦笑)。
2005/09/25
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さて、9月10日(土)に淡水鉄砲エビをゲットして、すっかりその露店が気に入ったさかなおやじは、翌11日(日)も、その店を目指しました(苦笑)。その日の夜には日本に戻ると言うのに、荷造りもまったくせずにウィークエンドマーケットへGo!! まずは、昨日取り寄せを頼んでおいた数件のベタ屋から、注文したカラーのプラガットを回収し、その後例の汽水魚屋に向かいます。ありましたありました(笑)。相変わらず、路上にビニール袋並べて営業していました。淡水エイ、スピニーイール、カワアナゴなどなどけっこう珍しげな魚が所狭しと並んでいます。もっとも大型魚に興味のないさかなおやじは、ほとんどそれらは無視しましたが(笑)。 と、ある袋に目が釘付け状態になってしまいました。なんと、袋の中にはヘビが入っているではありませんか!しかも、水の中に潜んでいるところを見ると、これが噂の?ミ・ズ・ヘ・ビ??ヘビは2種類いて、冒頭の写真の茶褐色の地味な奴はヒゲミズヘビだと言う事はさかなおやじにも何とか判りました。完全に水棲のヘビで、水中を泳ぎ回り魚などを捕食します。鼻の先がシュノーケルのようになっていて、これが名前の由来になっています。 でも、もう一方の白と黒のバンド模様の奴は?うーん、さっぱり見当のつかないさかなおやじが店のおやじ(少しだけ英語OK)に「このヘビはウミヘビじゃないの?」と尋ねると、おやじは「い~や!これは川にすむヘビじゃ!!」と答えます。「どう見てもウミヘビにしか見えないんだけど、毒とかあるんじゃない?」「ぜんぜんOK!毒なんてないもんね。おとなしいヘビだよ~♪」「ほんとかなぁ~?思いっきり猛毒って事ない?」「アンタもしつこいね~。疑うなら買って試してご覧よ!」「じゃあ、袋から出して手でつかんでみてよ」「嫌だ!」「・・・・」会話はかなりデフォルメされていますが、大体内容はあってます(笑)。それと、店のおやじの拒絶反応の強さから黒白バンドのヘビはウミヘビでコブラ並みの猛毒である事は確実だと思われます(笑) けっしてヘビが好きではないさかなおやじですが、ヒゲミズヘビはちょっとだけ欲しい!と言うのも、以前爬虫類に詳しい友人からヒゲミズヘビは、敵に襲われたりすると体を硬直させて木の枝に擬態するって聞いていたからです。うーん、どうしてもこの手でヒゲミズヘビ握って、ほんとに硬直するか試してみたい~♪ しかも、売価はヒゲミズヘビが100バーツ(280円)、黒白ウミヘビ?が200バーツと超お買い得価格になっておりましたぁ~♪残念ながら、さらに10%のポイント還元こそありませんでしたが、300円程度で「ヒゲミズヘビは硬直して木の枝に擬態するか?」と言う、生命の深遠に触れる真理をこの目で確かめる事が出来るのですゾ!(笑)もちろん、猛毒と決め付けてかかっているウミヘビの方は、はじめからアウトオブ眼中!ですが、ヒゲミズヘビの方は・・・うーん、うーん・・・しばらくその場に立ち尽くして考え込むさかなおやじなのでした(笑) さて、みなさん!さかなおやじはドロップアウトしたとは言え、一度は生物学者を目指した学究の徒として真理の追究をすべく、ヒゲミズヘビをゲットしたか否か!どっちだと思いますぅ~?(笑)
2005/09/23
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さて、飴細工屋で不気味なサソリ飴(笑)をゲットしたさかなおやじは、更なる獲物を求めてマーケットを彷徨います。すると、ありましたありました!道端に袋詰めの魚を売ってる店が。早速のぞきに行きましょう! マーケットのペットショップは大きく分けて2通りあり、一つはきちんと店舗を構えて営業しているショップで、規模の差こそあれ我が国のペットショップ同様です。アクアショップであれば、アングルに多数の水槽が並べられて蛍光灯の光の中で熱帯魚が美しく泳ぎまわっています。しかし、もう一方で冒頭の写真のように道端でビニール袋にあらかじめパッキングされた魚達を販売しているショップ?もあるのです。そんな所は、大概自分で生物を採集しそのまま行商に来るらしくいつでも営業しているわけではありませんが、以前紹介したシオマネキのように、あまり商業ルートに乗らない面白い生き物を取り扱っている事が多く侮れません。 この露店で売っていたのは、主に汽水域に棲息する魚や水棲生物でした。おなじみのミドリフグやデルモゲニーに混じって、見つけましたよ~♪鉄砲エビを(笑)、エビやカニなどの甲殻類マニアのさかなおやじにはたまらない獲物です!皆さんは鉄砲エビって御存知でしょうか?砂混じりの磯などに棲息する小型のエビで、オスの片方のハサミが異様に大きいのが特徴です。オスは縄張り争いなどの際に、この大きなハサミを使って大きな破裂音を出すのです。パキンッ!とプラスチックの板を割るようなビックリするほど大きな音が出るので、初めてこの音を聞く人は一様に驚きを隠せません。 通常我々が見かけるのは海産の鉄砲エビで、日本の磯で見かけるものは地味ですが、海外から観賞用として輸入されてくる鉄砲エビには信じられないほど鮮やかな色彩を持ったものも多く、小型水槽のタンクメイトとしてかなり人気があります。でも、この店の鉄砲エビは店のおやじの話では淡水産だというのです。淡水産鉄砲エビと聞いてはさかなおやじがゲットしないはずはありません(笑)。袋に入れて並べられている全個体をゲットしましたぁ~♪ちなみに、1尾15バーツ(40円位)でした。 上の写真がオスの個体で、片方のハサミが巨大化しているのがお判りでしょうか。体長は3cm程度です。そして、下の個体がおそらくはメスでしょう。オスのように巨大なハサミを持っていません。彼らは、無事我が国まで持ち帰ることが出来ました。 さて、自宅に持ち帰った鉄砲エビですが飼育に関する情報はほとんどありません。店のおやじは淡水域に生息していると言ってましたが、鵜呑みにするのも危険です。ここは、一番棲息の可能性の高い汽水域にあわせて若干の海水を混ぜた汽水で飼育してみる事にしました。今のところ、淡水8に人工海水2の割合で混ぜた飼育水で飼育していますが、まったく問題はないようです。今後は、一部のエビを真水で飼育してみようと思っています。餌は、顆粒状の熱帯魚フードを喜んで食べていますから飼育に関しては結構容易かもしれません。 色彩的には取り立てて見るべきものはないエビですが、なんと言っても淡水で飼育可能な鉄砲エビです。エビマニアには堪えられない逸品と言えるのではないでしょうか?(笑)。我が家の淡水鉄砲エビたちは、今日も水槽の中でパキンパキンと大きな乾燥した破裂音を立てて、鉄砲の打ち合いをしています(笑)。うーん!プリティだぁ~!!
2005/09/22
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さて、初日空港からホテルまでの移動で大変な目に遭ったさかなおやじでしたが。2日目は快調そのもの!朝7:30に商談先の部長がホテルまで定刻ぴったりにボルボで迎えに来てくれて、そのまま相手の会社に・・・商談も激しい攻防の末、こちらの要望がほとんど通ると言う、なんだか恐ろしいくらいのスムースな展開!こう快調だとかえって身構えてしまうほどでした・・・ってやっぱり皆さんお待ちかねの問題が発生しはじめました。(苦笑) 2時間ほどの商談を済ませ、会議室で一息入れていると社長秘書の女性がなにやらドリンク剤を社長に持ってきました。相手先の社長は、それを飲もうとして手に取ってから私の存在を思い出したようで「君も飲むかね?」と尋ねてきました。大体、金持ちの飲むドリンクなんて碌なもんじゃないのが通り相場ですから、ここは躊躇なくパスする事に。すると、この会社の部長でもある私の知人が社長に向かってなにやらタイ語で「×××××・・・???」すると社長が「なんだ、君は肝臓が悪いんだって?それならこのドリンクがすごく効くから是非とも飲みなさい!ほら君(秘書の事)、日本からのお客様にも1本お持ちしなさい」 まもなく秘書が持ってきたドリンクは、日本のオロナミンCやユンケルみたいな小さ目の茶色いガラス瓶に入ってます。「それじゃ、両社の繁栄と君の肝臓に乾杯~♪」ご機嫌の社長さんはボトルをラッパ飲みします。私も覚悟を決めて一気にゴクゴク・・・ちゃんとジャパニーズビジネスマンらしく、片手を腰に当てて上を向いて一気に飲みましたゾ(笑)。BGMにリゲインのテーマソングさえ流れていれば完璧です。決して美味い物ではないですが、何とか飲める味でした。その後、社長の昼食のお誘いを丁重にお断りして次の目的地に向かいます。 もちろん、次の目的地はベタや面白グッズが待ち受ける宝の山?のウイークエンドマーケットです。マーケットには知人の部長がボルボで送ってくれましたが、その道すがら彼がいたずらっぽい顔をしながら「あのドリンクどうだった?」と尋ねてきました。どうせ「今夜はバリバリ全開になっちゃうぜ!」とか言うくだらない話だろうと思って適当に返事していると、彼が空になったドリンク剤のビンを渡してよこしました。「中に何が入っているか判るかい?」「ん??どれどれ・・・」ビンのラベルはタイ語と中国語で記載されていました。「何々・・・龍××・・・、フンッこれはニシキヘビだね。虎▼×、これは本物の虎じゃなくて猫らしいな・・・。花果狸?何だコリャ??ハクビシンかアライグマかな・・・」確かに原材料は楽しいものではありませんが、世界の未開地でゲテモノ食べさせられているさかなおやじがこれしきの事で驚くはずもありません(笑)「残念だったな、これしきでビックリするとでも思ったのか?」私がからかうように彼に話しかけると、彼は薄笑いを浮かべながら最後まで読めと言います。「んだよ!めんどくせえなぁ~。どれどれ、蝗?これってなんて字だっけ?ムシヘンに皇だから・・・げっイナゴかよっ!」さかなおやじが異常に虫嫌いなのをよく知っている彼は、すごく嬉しそうに話し始めました・・・「そのドリンクにはね、イナゴ、イモムシ、クワガタの幼虫、ムカデ・・・」次の瞬間、私の手が彼の横面を殴りつけたのは言うまでもない事です。「テメ~、車止めろっ!無礼打ちにしてくれるわっ!」私がここまで逆上すると思わなかった彼は、車をあわてて道の端に止めてひたすら謝り続けています。そんな彼には目もくれず、車から飛び降りると口の中に指を突っ込んで・・・この先の記述は省略させていただきます(苦笑)。 完全に不機嫌&気持悪い状態のさかなおやじを乗せたボルボがマーケットに到着したのはそれから30分位後の事でした。さかなおやじの機嫌をとらないとぶち殺されるとでも思ったのか、彼は完全に下出に出ています。「なぁ、さかなおやじ。すぐそこにすごく美味しいごった煮を食わせる店があるんだが、行かないか?もっもちろん虫なんて絶対入ってないから」無言のまま首だけ縦に振るさかなおやじ一行は、マーケット内の得体の知れない屋台に到着。そこでは、人が3人位楽々収容できる大鍋になにやら得体の知れない肉類がぶち込んであってグツグツと音を立てて煮えてます。確かにすごく美味そうな匂いです(笑)。おそらくは豚や牛、鶏などの肉や臓器などすべてをぶち込んであるのでしょうが、哺乳類や鳥であれば何でもOKの私ですから、ほくほくしながらテーブルに付きました。 料理が運ばれて来るまでなんと待ち遠しい事でしょう(笑)。そんなさかなおやじの鼻先をなにやら香ばしい芳香が・・・ちょうど、ベッコウ飴が煮えている時のような匂いです。ただ、心なしか気になる脂っぽい匂いもするような・・・すっかり、その芳香を漂わせている料理を食べたくなった私は知人に「あの料理買って来てくれよ!」と頼みましたが、なぜか彼は首を横に振るではありませんか。それも、なぜか必死の形相で首を振るのです。「何だぁ??その料理すごく高いのか?金なら自分で払うから買って来てくれって」その問答をみていた屋台の手伝いをしている少年が、たどたどしい英語で「どうしたんですか?」と聞いてくれたので、渡りに船とばかりに少年に頼む事にしました。「あのさ、いまなんだか甘くていい匂いするだろ?この匂いがする料理買ってきてくれないかな。もちろんチップ弾むよ!」その利発そうな少年はすごく嬉しそうにうなずいたので、彼に100バーツ(約300円)わたして、これで適当に買って来いオマエのチップは20バーツだぞ!と指示をして待つ事5分位・・・ 私の目の前に置かれた、例の得体の知れないしかしすごく美味そうなごった煮を食べようとしたその時、少年が大きな皿を持って嬉しそうに駆け出してきました。そして、バーンと机の上に置かれたものは・・・「グワァ~!!」正直言ってその後の数分間はよく憶えていないのですが(笑)、知人によると皿の中のものを見た次の瞬間、私は立ち上がり物も言わずにその場から走り去ったそうです。かなり離れた場所で、ハアハアしているさかなおやじの後を必死に追いかけてきた知人が「オイ!大丈夫か?顔が真っ青だぞ。一回ホテルに戻ろうっ!」と言うので、とにかく彼の言うとおりにひとまず退散する事にしました。 そうです!皿の中身は油でからっと揚げて、甘辛い味を加えた山盛りの虫だったんです(涙)。つまり、あの香ばしい芳香は虫の揚げられたときの匂いだったと言う訳です。タイでは、今でも虫を食べるのは決して珍しいことではないようで、マーケットの中でも、容器の中でうごめくバッタ、蛾のサナギ、イモムシ、ミルワームを大量に積んだ屋台が行きかうのは知ってました。しかし、よりによって虫嫌いの私がそれを注文してしまうとは、そして知らぬ事とは言えあの匂いを芳香だと思ってしまったとは・・・ 力なくヨロヨロと知人の車を目指すさかなおやじでしたが、ある地点でパタッとその足が止まってしまいました。「オイ!どうした?気持ち悪いのか??」心配して声を掛けてくれる知人の存在も無視してさかなおやじは一軒の屋台の前にすっ飛んでいきました。そこは「カニ屋!!」(笑)もちろん、食べるカニではなく、様々なシオマネキの仲間をペットとして売っているのです。地獄の虫づくしに行きも絶え絶えだったはずのさかなおやじは一気に気力回復です!(笑)。まるで瀕死の状態でカラータイマー点滅しているウルトラマンが太陽光線浴びたみたいな回復振りで、あっけに取られている店のおやじから網を分捕って、次々と目あてのカニをゲットしていきます。 この露店では、5種ほどの小型のカニを売っていました。ほとんどがシオマネキの仲間なので河口付近棲息しているものと思われます。したがって、4倍くらいに薄めた海水で飼育した方がよいと思われますが、どうです?可愛いでしょう??一番大きな種類でも甲羅の幅が2cm位しかありません。1匹3バーツ(9円)で30匹前後ゲットしたさかなおやじは意気揚々と次の獲物を探してマーケットの更なる奥地へと前進を続けます・・・ えっ?気持ち悪いのはどうしたって??ホテルに帰る??一体何の話でしょうねぇ~♪さかなおやじエンジン全開です(笑)
2005/09/13
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いやぁ~。なんだかオオミジンコの奴大人気みたいです(笑)。やっぱりミジンコ好きなのはさかなおやじのような一部の変人だけじゃなかったんですね。正直ほっとしました。やはり、肉眼で観察できると言う点がより高い評価につながったようです。 ところで、さかなおやじの駄文を延々とアップしてきた「さかなおやじのひとりごと」もなんだかまもなく10000HITみたいです。おやじの戯言にお付き合い下さった皆様、ただただ感謝でございます。日頃の御愛顧(誰がだ!)にお応えして、今回は「10000HIT記念!オオミジンコ大頒布会」をいたしまする(笑)。ッて、なんて事はない「希望者の方にオオミジンコを差し上げます」と言うただそれだけの事(苦笑)。もし、御希望の方がおいでのようでしたら、さかなおやじの私書箱までメールでお知らせください。 一応、ゆうパックの利用を考えておりますので運賃(東京から)分だけ御負担いただければと思います。なお、万が一応募者が複数いるようであれば先着5名様までとさせていただきます。また、まずあり得ないと思われますが応募者が予定を超えてしまった場合は、日頃「日記リンク」していただいている方を優先とさせていただきますので御了承ください。あっ、それから「たけち~よさん」はいち早く予約と言う事なので、残り4名様まででした。 夏休みにお子様にどんな自由研究やらせようか悩んでいるお父さん・お母さん、大切なあの方へのプレゼントに(やらないって)悩んでいるそこのあなた!お一ついかがでしょう。「結婚10年目に10匹のビッグミジンコを君に贈ろう」なんて、10スイートダイヤモンドよりずっと素敵だと思う。少なくとも男側からしてみれば(笑)。一人暮らしで話し相手が欲しいそこの君!君はやめておいた方が良いかもしれない。危ない世界に入っちゃうかも(笑) 詳しい飼育方法などはミジンコに同封しますが、受け入れ準備として小さな容器(ガラスのコップやプラケースで十分)に塩素中和した水を張ったものを用意しておいて下さい。 また、ミジンコについてもう少し調べたいと言う人は以下の図書がお奨めです。1.「ミジンコの都合」日高敏孝・坂田明著 晶文社 ⇒動物行動学の権威である日高教授とジャズミュージシャン坂田明さんの対談風読み物。内容は軽めだが、それだけに肩肘張らずに読むことが出来ます。2.「ミジンコ道楽」 坂田明著 講談社 ⇒同じく坂田明さんの本。3.「プランクトンウォッチング」 小田部家邦 著 研成社 ⇒身近なプランクトンについてざっと説明してある、プランクトン入門みたいな本。飼い方と言うよりは、分類的な話が多い。
2005/07/26
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今日のアップはオオミジンコ(Daphnia magna)です。ミジンコと言えば金魚の餌としか思っていない方が大部分だと思いますが、これでなかなか可愛いもんです(笑)。さかなおやじは大学院でこのミジンコをお友達として日夜研究に励んでおりました。 ミジンコは単細胞生物と思っている方も多いのですが、立派な多細胞です。しかも、エビやカニと同じ甲殻類なのですよ!CRSがここまで人気になるならば、ミジンコの地位ももう少し向上させたいものです(笑) ミジンコの仲間の最大の特徴は単為生殖する事です。つまり、メスの背中の中にある卵はその場で発生を開始し、母親の体内から出てきたときにはもう立派なミジンコなのです。しかも、オス要らず!メス1匹だけでジャンジャン子孫殖やせます(笑)。当然、生まれてくる子供たちもすべてメス。まさに、アマゾネス状態ですな。 しかし、ミジンコにオスがいないのかと言うとそうではありません。水質の悪化や水温の低下など環境が悪化すると、メスは息子達も産むようになります。そして、その後は他の生物同様にオスメスで受精卵を作り、休眠卵の形で産卵します。休眠卵はブラインシュリンプエッグ同様、乾燥や低温・高温に耐え環境が改善されると、卵からまたミジンコが孵化して来ると言うわけです。つまり、田んぼなどで見かけるミジンコは、冬になる前に休眠卵を産み、そのまま冬越しして初夏の頃再び孵化して来るというサイクルを繰り返すのです。 また、ミジンコは体が透明なので倍率の高いルーペや顕微鏡などで観察すると、心臓の鼓動まで見えるから子供の教育教材としては最適なはず・・・。しかも、良く観察すると大きな目やオールのような両腕(実際には鰓脚と言う)など結構キャラ的にもいい線行ってると思うのだが・・・ しかし、それならばなぜ人気がないっ!それはサイズが小さすぎるからでした(涙)。良く我々が見かけるミジンコはせいぜい2mm程度。これでも結構大きな方で、もっと可愛らしい外見のゾウミジンコ(ゾウのような鼻を持つ)やマルミジンコ(まんまる)などは体長1mm以下と極小サイズ。これでは人気も出るはずない訳ですな! ところが、こんなミジンコ達にも期待のホープがいるのだ!それが、今回紹介するオオミジンコで、何しろこ奴は体長が5mmに達すると言う超特大サイズ!どれくらい大きいかは、上の写真を見れば一目瞭然でしょう。一緒に写っているのはアジアンランプアイの稚魚(メダカの稚魚とほぼ同サイズ)ですが、ほぼ同等のサイズです。写真の個体はもちろんメスで、まさに「肝っ玉母さん」状態です。撮影途中にも、大きな両方の腕をぶんぶん振り回して近くにいたランプアイの稚魚を張り飛ばしておりました(爆笑) さあ、今日から皆さんもミジンコフリーク!特にお子さんをお持ちのお父さんお母さんは夏休みの宿題に「オオミジンコの観察日記」をお奨めします。それこそ、小さなコップやプリンカップで家族中が楽しめますよ。
2005/07/26
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今日は、我が家の園芸担当者である妻に連れられて近くのホームセンターに行ってきました。妻の目的は「コレウス」です。以前、さかなおやじが花壇のすみの方にコレウスを寄せ植えしておいたのが成長して、写真のように育ってきました。「コレウスなんて所詮シソよっ!」と当初は鼻にも掛けない妻でしたが、だんだんと成長した来たのを見ると考えを改めたようです。 今朝いきなり「ホームセンター行くわよ。コリウス買って、ハンギングバスケット作るんだから」とぬかしやがっ・・・もとい、おっしゃりました。本当は、家でゴロゴロしていたかったのですが、後々の事を考えるとここはおとなしく同行した方が身のためかと・・・(苦笑) 妻が夢中になってコレウス選んでいる時、暇を持て余したさかなおやじがその辺をプラプラしてると、見つけちゃいました(ニンマリ)。 「表示価格の50%引き」なるポスターを。実は、さかなおやじは処分品が大好きと言う弱点があったのです(笑)。今回は、スイレンやその他のウォーターガーデン用植物の処分販売だったので、なおさらです。もう、眼をぎらつかせながら選んじゃいました。 結局、コビトヒメビシ・ミズオジギソウ・ウォーターマッシュルームの3種類×2株をゲットしました。どれも200円以下と破格の安値!ほくほくして家に帰って来たさかなおやじ夫婦でしたが、鼻歌混じりでハンギングバスケット制作に取り掛かっている妻の横で「うっ、こいつら一体どこに植えればいいんだっ。スペースがぜんぜんないじゃん」と一瞬途方に暮れたさかなおやじなのでした。
2005/07/23
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今日のアップは最近巷でチョットだけ噂の「光メダカ」です。昨日我が家に遊びに来た大学院時代の友人のお土産です。途中で学究生活からリタイアしてしまった根性なしのさかなおやじと違い、彼は今でも遺伝生物学の最前線で頑張っています。今回のお土産のメダカ達は彼の研究材料でもあります。 光メダカの最大の特徴は、背中にキラキラと輝く金属光沢があることでしょう。また、背ビレが他のメダカのカラーバリエーションと異なり幅広いことも特徴の一つです。また、尾ビレはひし形をしている個体が多いようです。光メダカは、なぜか理由は判りませんが本来背中側である部分に腹側の一部が出現してしまった突然変異です。背中のキラキラした部分は、腹部の内臓を覆っている銀色(虹色素)が背中に移ったものですし、幅広い背ビレは、本来は尻ビレ起源のものだそうです。これって何かに似ていませんか?そうです、ショーベタのダブルテールとまったく同じ突然変異なのです。 光メダカは、メダカの様々なカラーバリエーションすべてに出現すると思われます。ちなみに、写真の個体は白メダカの光バージョンと言う事です。どのカラーでも光物の観賞価値はかなり高いと思いますが、あまりにも奇形が眼につくのがチョット気になります。ショーベタのダブルテールも同様ですが、ショップなどの販売水槽を見ると歪んだ体形の個体が過半数を占めているような気がします。もっとも、光メダカ自体が一種の奇形なのですから考え方の問題かもしれませんが、見る者が辛くなる様な歪な魚を平然と販売する方の神経が理解できません。 メダカの品種改良を進めてより観賞価値を高めるのは素晴しい事だと思いますが、一方で光メダカやバルーンメダカなど本来のメダカの体形とは程遠い品種がどんどん作出されていくのを見ていると「メダカよお前はどこに行くんだい?」と心配になってしまうさかなおやじなのでした。
2005/07/18
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今日は久々に水棲生物でアップします。今日の写真は我が家のヒメツメガエルです。コンゴなどの西アフリカに生息するため別名コンゴツメガエルとも呼ばれる、完全に水中に適応したカエルで、生涯陸上にあがり生活することはありません。成長してもせいぜい3~4cm位の小型サイズであることや、熱帯魚などと同じ飼育方法で簡単に飼える事から、中々人気があります。 さすがにカエルだけあって、水中で鳴くらしいのす。カエルに詳しい友人によるとチーと(決してジーではないと変に力説してました)非常に小さな声で遠慮がちに鳴くそうですが、中古のエアーポンプやモータ辺りがブルブルとかバリバリとかけたたましい音を立てているさかなおやじの温室では、残念ながら遠慮がちに「ちーだかジーだか」つぶやいてもな~んも聞こえないもんね。 飼育に関しては、通常の小型熱帯魚の飼育設備で十分で水質も中性付近をキープしていれば問題ないでしょう。エサは生き餌や冷凍エサしか食べないという記述も眼にしますが、馴らせば結構人工エサも食べてくれます。ただ、両方の前足でわんこそばでもかっ込むように食べるため、フレークフードなどでは口に入る量と粉々になって口から逆流してくる量が同じくらいという事にもなりかねず、飼育水が汚れてしまうのでペレットタイプの方がお勧めです。また、水槽の厄介者スネール(最近結構話題になっている)を食べると言う人もいるが、少なくとも我が家ではスネールを好んで食べている様子はないようです。ただ、基本的に口に入るものは何でも食べてみると言う、遠慮や恥じらいなどとは無縁の生き物なので、間違えて口に入ればスネールだって食べるくらいの事はするだろうと思う。 うまく飼育できていれば、春先などに繁殖も経験することが出来るでしょう。水温調整が可能な飼育設備を持っている人であれば通年繁殖可能だと思われますが、通常は水温が22~24℃位の時に繁殖を行うようです。夏場の高水温はあまり好まないようで、この時期には繁殖行動を見かけたことはありません。オスメスの区別は体のでかい方がメスと考えておけばほぼ間違いありません。ただ、それだけではちょっとと言うのであれば、繁殖シーズンのオスのわき腹に出現する赤みを帯びた虫刺されの後みたいなもので判断するとより確かでしょう。ペアはオスがメスに抱きついたまま水面近くまで浮上し、水面に卵を生み出します。卵は水面に浮かび、大体24~30時間で孵化し、小さなオタマの誕生です。 決して色彩的には美しくありませんが、ユーモラスな行動と小型で飼い易い点は評価できると思います。ただ、ヒメツメガエルに非常によく似たアフリカツメガエルという種類もよくショップで売られています。こちらの方は、小さいうちの可愛さは同様なのですが、エサを阿呆のようにたくさん食べ、見る見るうちに巨大化し手のひらからはみ出すほどにでっぷりとしたその姿はユーモラスと言うより、結構醜悪でおぞましいと思います。皆さんも、間違えてアフリカの方手に入れないように。両者の簡単な区別方法は、体の表面がザラザラしているように見えるのがヒメツメ、洗顔フォームを使った顔面のようにツルツルスベスベなのがアフリカです。写真のヒメツメは2世代目なのですが、彼らの親ガエルと同時に購入したアルビノのアフリカツメガエル(娘の可愛~い♪の一言で購入決定)は、今では我が家で唯一の理解者であったはずの娘にさえ「あの白ブタ」と言う愛称?で蔑まれております。 ところで、我が家には現在自家繁殖物の5匹のヒメツメがいるのですが、中でも一番のチビでヤセなカエルが、よく水草に寄りかかるようにして「阿波踊り」のようなポーズを決めているのです。他の兄弟も同様の格好をする時ももちろんありますが、チビは頻繁に阿波踊りしとります。そのせいか、5匹の中では娘や息子から一番可愛がられております。もっとも彼女らの可愛がると言うのは、さかなおやじの温室の飼育水槽からチビガエルを掬い出し、コップなどに入れて自分の部屋に連れて行くという物なので、当のヒメツメは可愛がられていると言う認識は皆無だと思います。それにしても阿波踊りのポーズだけで気に入られるとはやはり「踊る阿呆に食う(本当は見るですが・・・)阿呆、同じ阿保なら踊らにゃ損々」なのだろうか?と真剣に今後の自分の処世術について哲学するさかなおやじでした。
2005/06/08
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昨日、久しぶりに早く帰宅できた私のところに娘と息子がプラケースを持って走ってきました。何か欲しいものを買って欲しい時位しかこうした歓迎振りをされた覚えが無いものですからつい身構えてしまいました(汗)。 「パパ、今日いいもの買ってきたよっ」と子供たちが見せてくれたのはサワガニ。「???」確かに、大学院での研究が「ミジンコのDNA比較」だったさかなおやじは、大のエビ・カニ好きですが、なぜ良い物なのか一瞬理解できませんでした。すると、上の娘が「パパ、サワガニはパパの喘息にいいんだって。魚屋のおじさんがそう言ってたよ」と説明してくれました。妻が脇から補足してくれた所によると、よく行く近所の魚屋(食べる方です)の店先でサワガニを販売していたそうです。物珍しそうに見物するうちの子供に魚屋のおじさんが「サワガニ飼ってご覧よ」と言って分けてくれたそうです。そして、買い方などを質問する子供たちに「サワガニは健康にもいいんだよ」と言ったそうです。下の息子が「パパの喘息も治る?」とたずねると、魚屋のおじさんは自信満々に「もちろんだよ、パパの喘息なんて一発で治っちゃうよ」と請け負ってくれたそうです。 そんな馬鹿なと思いつつも、子供達の思いがけない暖かい心に思わずジーンと来たさかなおやじでした。「だから大事に飼うんだよ」と言う息子の言葉にも柄にも無く素直にうなずいてしまうさかなおやじは早速、サワガニたちの飼育水槽をセットしました。ひとまずは仮住まいを作っておいて、今週末にでも本格的な住処を作ってやろうと思います。 ところで、サワガニには色々なカラーバリエーションがあって、ポピュラーな赤系の他にホワイト系やブルー系、パープル系などコレクションも楽しめます。それにサワガニって結構簡単に殖やせるんですよ。わが国で唯一の純淡水ガニだけあって、メスのお腹にくっつけた卵が孵った時にはすでにミニサワガニの姿になっています。ちょうど、7月前後が繁殖シーズンなので、この機会にサワガニを大量繁殖させて持病の喘息治してしまおうかな。 虫の良い事を考えながら、ご機嫌に水槽をセットし何気にサワガニの文献見てたら確かにありました、サワガニの薬効についての記述が。「サワガニを黒焼きにして用いれば、痰を取り除き喘息を治癒せしむ・・・」って、オイオイ子供たちよ、サワガニを大事に飼育するんじゃなくて黒焼きにするんだろうが~と一気に疲れが出て、なんだか喘息の発作で息が苦しくなってきたような気がするさかなおやじでした。
2005/05/26
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