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去年の三ケ日の終わりは、芭蕉の絵巻見聞に嵯峨野の福田美術館を訪れたが、今年は40年近い活動の澱を一掃することに明け暮れている。
微生物・
きのこと親しむ文化醸成こそが
21世紀の疲弊した地球を明日へとつなぐ
と信じて日本キノコ協会を興した。その当時感じた予兆がことごとく現実化してきた"人新世"時代、きのこは目には見えないが実在し、われわれの生命を育んでいる微生物や異類全体の生存証明として我々に働き駆けてきたことを想う。
来年よりはじまるきのこ暦第Ⅴ期8年を人新世紀元年ととらえてNEO博物学を脱構築しながら新たな指針のもと、活動をはじめなければならない。その脱成長資本主義の担い手はこれまでの苦い経験から極く少数のアーティストでしかありえないことが判明した。したがってヘテロソフィア芸術のトレンドにどれだけアーティストたちを集めることができるかにかかっている。政治や経済から自立した想像力の深化がためされる時代、これこそがあらゆる意味で人新世時代を支える武器を捨てた戦士像だと思っている。
氷上町の五台山にて 2025年07月01日
草山温泉やまもりの湯 2025年04月10日