団塊世代の楽天活用日記

2012/03/12
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テーマ: ニュース(100580)
カテゴリ: 社会ニュース
3.11は一日TVで震災特集を観て過ごした。
大切な家族が突然の津波に流されたこと、九死に一生を得た
体験談などなど、被災地の悲惨な話しに改めて心が痛んだね。

2万人近い人々が亡くなった今回の災害を我々は
未来への教訓にしないといけないと思う。
それが犠牲になった人たちへのせめてもの報いです。

高台移転は簡単なことではない。大昔の災害時には
実現できなかったこと。それが年月を経てこのたびの惨劇に繋がった。
歴史は繰り返し、起きたことは、けっして取り返せない。


ここは前向きに捉えて、小異を捨て大同に従うことだ。
高台移転は50年、100年先の子孫のためでもあります。

大事な事は歴史を教訓にして、禍いを断ち切ること。
同じ過ちを何度も繰り返えさないこと。



以下は、百年以上前の明治28年に起こった三陸津波のこと。
実話として当時より伝承される「遠野物語99話」です。


 代々の山臥にて祖父は正福院と云ひ、学者にて著作多く、
 村の為に尽くしたる人なり。

 清の弟に福二と云ふ人は海岸の田の浜へ婿へ行きたるが、
 先年の大津波に遭ひて妻と子とを失ひ、生き残りたる二人の
 子と共に元の屋敷の地に小屋を掛けて一年ばかりありき。

 夏の初の月夜に便所に起き出でしが、遠く離れたる所に
 在りて行く道も浪の打つ渚なり。
 霧の布きたる夜なりしが、その霧の中より男女二人の者の近よるを
 見れば、女は正しく亡くなりし我妻なり。思はず其跡をつけて、
 遙々と船越村の方へ行く崎の洞のある所まで追い行き、
 名を呼びたるに、振返りてにこと笑ひたる。

 男はと見れば海波の難に死せり者なり。
 自分が婿に入りし以前に互いに深く心を通わせたりと聞きし男なり。
 今は此人と夫婦になりてあると云ふに、子供は可愛くは無いのかと
 云へば、女は少しく顔の色を変えて泣きたり。

 死したる人と物言ふとは思われずして、悲しく情けなくなりたれば
 足元を見て在りし間に、男女は再び足早にそこを立ち退きて、
 小浦へ行く道の山陰を廻り見えずなりたり。

 追ひかけて見たりしがふと死したる者なりしと心付き、
 夜明まで道中に立ちて考え、朝になりて帰りたり。
 其後久しく煩ひたりと云へり。





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Last updated  2012/03/12 11:35:08 PM
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