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フィードバック回路のような自動制御の設計に必要な基礎知識とも言えるフーリエ変換、ラプラス変換とz変換、積分、および極座標平面に示す角周波数(角速度)に対する応答特性を評価するナイキストの安定判別法といった内容を網羅している。製品として動作可能なソルバーを作るのには伝達関数のような数理学として扱うだけだが、本書と合わせて一般的な関数解析の入門書を読めば、より数学的な特有の考え方に対する理解が深まることが期待される。
【まえがき】本書の構成を述べよう.第1章と第2章ではフーリエ級数との基礎をそれぞれ解説する.第3章ではラプラス変換の基礎と制御理論への応用を解説する.第4章では積分方程式を題材に線形作用素のスペクトル理論を解説する.第5章ではルベーグ測度とルベーグ積分についてその構成法を概観し,各種定理の使い方に重点をおいて解説する.第1章から第4章の中で,厳密にはルベーグ積分論に基づく議論が必要になる場面もあるが,それらはおおらかに扱うことにした.また,全体の書きぶりは講義での口調,板書を基準にしている.そういったわけで,本書は正統的な教科書ではなく読物である.本書を関数解析の一般的な入門書と合わせて読めば,関数解析特有の考え方に対する理解が深まるのではないかと思う.
発売日:2024年12月10日頃
著者/編集:瀬戸道生(著), 細川卓也(著)
出版社:内田老鶴圃
ページ数:244p
ISBN:9784753601738
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