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dokidoki1234さん
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一組の親子がいるだけで、とても静かでした。
かえでは、抵抗なくプールに入れるようになってはいるものの、
やっぱり芋を洗うような混雑より、静かな方がいいに決まってる。
よし!今日は思い切り遊べるね(^_^)v
とはいうものの、今夏、私がプールに付き添ったのは初めて。
私は入らないので、プールサイドで見守りです。
先に来ていた子は、分教室の中2の女の子(ミサちゃん)とそのお父さん。
ミサちゃんは、かえでよりももっと重度の自閉症と知的障害があります。
自傷もひどくて、いつもヘッドギアを着けています。
発達センターへ通ってた頃や低学年の頃は、身体も小さく弱々しい感じで、
外にいると土や草を食べてしまうような異食行為もありました。
久々に会ったミサちゃんは、身体も大きくしっかりとしてきて、表情も良く、
落ち着いてきたのかな?という印象を受けました。
シャワーを浴びて、かえでもプールに入ります。
入ってわずか2~3分、ミサちゃんが奇声を出し始めました。
かえでも大きな声を出しますが、
ミサちゃんの奇声は、昔からそれをはるかに上回るものすごい声です。
声というより音と言った方がいいかも?(^o^;)
このすごい声は、かえでにとってかなり苦手な種類の質です。
せっかくこうして入って貸切り状態なんだから、
どうかあの声に反応することなく平気でいてくれよ・・・と、祈るような気持ちでした。
最初は聞き流しているふうだったかえででしたが、
だんだん気になってきたのか、眉間にシワを寄せてプールから出てしまいました。
わ~・・・やっぱりダメか~(ToT)
プールサイドに上がってしまったかえでに、「どうしたの?もう終わり?」と聞くと、
『まだプールには入っていたいのだけど、どうしても「苦手」なことは受け入れられない』
という顔をして、じーっとプールの方を見つめています。
そして、シャワーの近くに座り込んで、
ミサちゃんの声がするたびに、耳を塞ぎながら泣き出してしまいました(;´д`)
ミサちゃんのお父さんは、かえでがプールから出てしまったことが、
ミサちゃんの声のせいか?と、少し思ったのか、
ミサちゃんが奇声を上げるたびに、
「ミサ、うるさいよ。静かにしなさい」と言っていましたが、
ミサちゃんも言ってやめるわけではありません。
それどころか、そのお父さんの怒ったような「うるさいよ」の口調にも、
かえでが反応してしまう始末です(;´Д`)
プールサイドで、ミサちゃんの声がするたびに、かえでが「うわ~ん」と泣くのを見て、
ミサちゃんのお父さんが、
「あの、すみません、いいですかねえ?うちの子が入っていても」
と、プールの中から声を掛けて下さいました。
でも、「いいですかねえ?」と聞かれて、
「困ります。出てください」なんて言える訳ないので、
かえでが泣いているのは、ミサちゃんのせいではないですよ、
という意味のことを伝えました。
ここで、そそくさと帰り支度をすれば、
いかにもミサちゃんの声を嫌がって帰ると思われてしまう。
かえでも、まだ名残惜しいのか、帰ろうとする気配も見せないし、
どうしよう・・・困っちゃいました(-_-;)
さらに奇声が激しくなるミサちゃん・・・
特に機嫌が悪いわけでもなさそうだし、
きっと一人で気持ち良くプールに入れて、声も自由に出せて、
解放的な気分だったんでしょう。
ミサちゃんも、かえでと一緒で、
普段はなかなかいろんな場所に行けない不自由さがあると思うし、
こうして、やっと一人きりでプールに入れて、
お家の方も、たっぷりとプールを満喫させてあげたいと思っているでしょう・・・
でもでも、かえでだって、やっと今年はプールに入ることができて、
楽しみにプールにやってきたことはかわりがないのです。
私の両手をとって、クレーンで耳を塞いでくれと要求してくるので、
しばらくは私がかえでの両耳を塞いでやってました。
特に、ミサちゃんの声が上がった時は、なるべく聞こえないように強く塞いでいました。
こんな場面、ミサちゃんのお父さんにも見えてるはずです(>_<)
あまり露骨に見せちゃうと、嫌味っぽく感じるだろうと思って、
私の身体でかえでを隠すようにしていましたが、
私だって、自分の息子を守るために必死・・・
楽しみに来たプールでしたが、
思いがけないことで、プールがとても残念な時間になってしまい、
かえでに、何回目かの「終わりにしようか?帰ろうか?」の言葉で、
かえでもシャワーに向かう気持ちになってくれて、
泣きながら、シャワーを浴びて着替えをして、駐車場に向かいます。
私も、何と言っていいのか、不完全燃焼なまま、帰らざるを得なくなりました・・・
静か過ぎて、かえって奇声が耳に付いたのかもしれない。
もう少し人数が多い方が、いろんな意味で、不安がごまかせるのかもしれない。
人が少ないと、思いっきり「苦手」をかぶることになるのかも。
かえでだって、大きな声を出します。
それによって誰かに迷惑をかけることもあるので、
「お互い様」みたいな感じでもあります。
なので、今回のことも、ミサちゃんが悪い!とか、めちゃムカつく!とか、
あまり思わなかったけど、
もし、同じような立場になったとき、たぶん私は、周りに気を遣って、
自分たちが先に失礼する方法をとるだろうと思うの。
うちの子のために、誰かが泣いて帰るなんて、居ても立ってもいられないですもん・・
夫が連れてきていたら、どうしていただろう?
夫にこの話をしてみると、その場にいてみないとわからないとのこと。
うん、たしかに・・
これまでにも、なんか夫が連れて行く時は、あんまりトラブルがなかったような気がする。
というか、夫本人がトラブルだと気が付かないだけかもしれないけど(笑)
今の正直な想い。
ちょっと悔しい。ちょっと辛い。ちょっとため息。ちょっと残念!
これがきっかけで、プールが嫌いになるとかなり切ない・・(-_-;)
でもまあ、こういうこともあるあるやで。
かえでも、いろんなことを経験して強くならないとね。
まだまだプールの機会はたくさんあるから、
次は楽しいプールになりますように♪(。-人-。) と願うばかり。
あっという間の一年(*_*; 2025年01月06日 コメント(6)
それは、ある日突然やってきた・・ 2021年09月28日 コメント(3)