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昨日も触れましたが、ここ楽天の容量があまりにも少なく、今後もまたしょっちゅう以前の記事や画像を削除しなければならないことが予想されるため、突然ではございますが本日の更新より週刊マリコベはこちらへ移動いたしました。(画像をクリック)昨日このことに触れたことで読者諸氏から過去のものを削らずに画像を掲載する大変良い方法なども教えていただいたのですが、容量もさることながら最近の楽天に対する姿勢にも幻滅を感じていたので急遽引越しを決めました。尚、これまでの週刊マリコベはこのまま置いておき、皆さんのところへもなんら変わることなくお邪魔しに行く予定ですので、何卒変わらぬご交誼を賜りますようお願い申し上げます。
2008.06.19

本日内容を変更してお送りしています。あれから1年、またもや画像がいっぱいになってしまい、今回お届け予定の画像満載北海道の初夏の様子をUPすることができなくなってしまいました。現在過去の記事と画像を削除する作業に追われておりますが、容量の少ない楽天からどこかへ引っ越すべきか大真面目に悩んでおります。とりあえず本日はこちら↓をお楽しみ下さい。実家にいる犬のあしですが、犬のあしというのはなんて可愛いのでしょう。クケッと曲がっているところがたまりません。見ていたらだんだんコーフンして、思わずこのあしを掴んでまじまじと眺めると「イヤ~、やめてぇ~~」と身をよじるのがまた可愛くてのう~。(セクハラしてるオヤジみたいだ)さて、やっこさん、前回帰った際にずいぶん歳を取ったものだと思ったのですが、あれからまだ3ヶ月くらいしか経っていないのにもかかわらず前にも増して耳が遠くなり、現在は静寂の中で穏やかに生きているようです。
2008.06.18

お久しゅうございます。皆様の週刊マリコベが帰って参りました。長いこと何をしていたかというと、2月の末に亡くなった祖父の納骨があったので私も参戦してきたのでした。さて、一般の人々は東京から北海道へはどうやって行くのでしょう。やはりここから出発する人がほとんどではないかと思い、私もここから出発してみました。あゝ上野駅♪ (BY 井沢八郎)陸続きではない北海道へ陸路で帰りたがるバカモノがほとんどを占めている我が家(2人中2人)では、安くて早い飛行機のチケットよりもこちらの切符の方が断然価値が高い。今回は私一人で行ったのですが、先日の夫の北海道出張をうらやましがる私にヤツは「こんな切符持っているヒトにそんなこという資格はアリマセン!!」と。今回の方法は「乗り継ぎ大作戦」と称して以前よく利用したものでした。この度はほぼ3年ぶりの利用なのでもう楽しみで楽しみで5時起きも苦になりませんでしたわよ。嬉しくてあまりにも早く家を出てしまったので上野駅で30分も待つことになったけど、それでも楽しいの。早朝の新幹線はやはりビジネス客が多くを占めているようです。久々の東北新幹線にも鼻血も出んばかりに大コーフンの私。見慣れた東京近郊の景色も新幹線から見ると何て新鮮なんでしょう。それらを見ながら頬張る駅売りの大したことのないサンドウィッチがえらく美味に感じるぜ。朝食後は仙台まで爆睡。仙台から八戸までは首を90度に曲げてマドにへばりつきますが、北上するにつれて緑の濃さがだんだんと淡くなっていったり、田んぼの稲の成長が巻き戻しされていく様子を眺めるのが実に楽しいのだよ。朝7時2分に発車した新幹線が八戸に到着したのは定刻の10時3分。わずか3時間で八戸とは。東北新幹線が盛岡までしか行ってなかった頃は盛岡から八戸までも結構な時間がかかったものです。隔世の感がありますな。八戸では函館行きの特急・スーパー白鳥に乗り換え。新幹線も楽しいことは楽しいが、鉄道の旅の醍醐味はやはり地面に敷かれたレールの上を走ること。新幹線から在来線に乗り換えると、何でも間近に見ることができて車窓が一層楽しいねぇ。青森駅では進行方向が変わるので寝ている人を叩き起こして座席の向きを変えます。これを知らずに青森手前で弁当に手をつけて慌てていたサラリーマン君よ、函館まで行くのならまだ弁当広げちゃイカンよ。青森出発して通過する駅をよーく目を凝らして見てみよう。「蓬田駅」(よもぎた)を過ぎると間もなく右手に海が現れます。弁当を広げるならここだ。どうせ食べるなら車窓が楽しい方がいいぞ。お弁当を広げるのが遅すぎてもいけません。青函トンネルに入ってしまいますからね。何も見えないところで食べても面白くないので私は青森からトンネルに入るまでにお弁当を終えてトンネル内に入っている約30分は寝てしまいます。さて、トンネルを抜けるといよいよ北海道ですよ。間もなく右手に海が見えて参ります。青森の海を楽しんだ後は北海道の海を楽しみましょう。天気のいい日にキラキラ光る海を眺めることほど楽しいことはありません。このようにフルに海を楽しむためには八戸-函館間の特急の指定席を取る際にはD席と指定しましょうね。私は必ず「D席だよ」と、くどいほどに念を押してから切符を買います。10時15分に八戸を出発した特急は定刻から少々遅れて13時20分頃函館到着。乗り継ぎ大作戦のラストランナーは札幌行きの特急・北斗11号。乗り継ぎ大作戦のハイライトとも言えるのはここ函館からです。函館を発車したらボヤ~っとしてはいけませんよ。まずは大沼が見え、そして駒ケ岳がどばーんと姿を現すからね。次から次へと楽しいもの出てくるので瞬きすらできないのよ。しかしどうですか、この駒ケ岳の美しさ。私はこれを見るたびに「ああ、北海道へ来たな~」と思うのです。「いかめし」で有名な森駅の辺りも海の横を通るので実に楽しいポイントなんだよ。よって、函館-札幌間を走る特急の指定席を取る際にはD席と指定しましょうね。同じ窓側の席でも、海側とそうでない側でには大きな隔たりがあるのですよ。後で悔しい思いをしないように、旅は常に先手必勝なのだ私は食べ物は勿論本も携帯しましたが、もう車窓を眺めるのが楽しくて本を開く間もありませんでした。まぁ、車窓を眺めていない間はホゲホゲ寝ていたのですが。13時29分に函館を発車した特急は定刻の16時49分に新札幌到着。約10時間の列車の旅でしたが、あまりにも楽しくて「もう到着か~」という感じです。しかし北海道の寒いこと。東京は初夏でも北海道はまだまだ遅い春。湿度は低く晴れて空っ風が吹くその寒さは東京の真冬並み。そこをすっかり初夏の装いで降り立ったものだから私の体の縮むところは全て縮みました。ただでさえ小さな脳味噌も縮みに縮んでコトンと音を立てたよ。やはり5月はまだ寒かった。実家では着られるものはもうすべて着込んでコロコロのアヤシイ人間になり、夜は冬のパジャマで2枚重ねた布団に入るのが何よりも楽しみというくらい寒かったのですが、さすがに6月に入ると日に日に太陽の光が強くなり、いかにも北海道らしい爽やかな季節を迎えました。そのようなわけで次回は北海道の初夏の模様をたっぷりとお伝えいたします。
2008.06.12

皆様こんにちは。地下鉄をめぐる旅のお時間がやってまいりました。さぁ、ヘンシューチョーがまたもや偉業を達成したよ。(5月17日のことです)今回挑んだのは地下鉄・都営浅草線。既出の銀座線と丸の内線は帝都高速度交通営団(現在東京地下鉄株式会社。愛称・東京メトロ)よるものでしたが、浅草線は東京都交通局が経営する「初」の都営の地下鉄です。涙出るね。さて、東京都墨田区の押上(おしあげ)と東京都大田区の西馬込を結ぶこの地下鉄、私にとっては大変馴染みのある地下鉄でもあるのです。何故ならば、我が家に最も馴染みのある京成線に乗り入れているから。(最寄り駅は京成高砂)今でこそ地下鉄と私鉄の相互乗り入れなどは珍しくはありませんが、なんと都営浅草線と京成線の相互乗り入れは日本初だったのですよ。エヘン!!(お前が威張ってどうする)京浜急行電鉄や京成電鉄と相互乗り入れを前提として建設された地下鉄なので、神奈川県の三浦半島(三崎口)にも行くことができれば、千葉県印旛郡印旛村(路線図には載せていませんが)や成田空港や羽田空港までも行くことのできるなかなか便利な路線、これが都営浅草線なのさ。ということでこの地下鉄線内には・都営浅草線 イチョウは東京都のマーク・京成電鉄・京浜急行電鉄・北総鉄道・芝山鉄道(画像なし。一編成しか所有していないのでめぐり逢うのはかなり難しい車両です。)の5社のバラエティに富んだ車両が乗り入れてくるので、この路線を初めて利用する方は面食らってしまうかもしれません。(各社においてもデザインの違う車両が存在するので↑以外にも様々な車両があります。)1960年に押上-浅草間が開業し、全線が開通したのは1968年のこと。というわけで、私たちも押上から出発してみました。京成電鉄と東武鉄道の本社がある押上。東京で3番目にできた地下鉄ということで地下とはいってもまだ浅いのです。改札を抜けると地下鉄なのにホームへ向かうにはこのエスカレーターで上に行かねばなりません。初めて利用した時には驚いたものでした。「地下鉄なのになんで上に行くの~?」って。本所吾妻橋。浅草から眺めることのできる雲のようなウ○コのような不思議なオブジェのあるアサヒビールのビルへはこちらから。この路線の名前にもなっている浅草。乗降客は大変多いです。おもちゃの問屋街がある蔵前。都営大江戸線の乗換駅ですが、一旦外に出ないと乗り換えることができません。何でや?浅草と間違える人が多いのか「ここは浅草ではありません」と書かれて貼られている浅草橋。「このことにも触れとかなきゃいけないな~」なんて思いながら写真を撮っていたら、夫がまさに浅草の三社祭に行こうとして間違えて浅草橋に降り立ったスペイン人を拾ってしまいました。2人で浅草方面の電車に押し込みましたよ。浅草橋は人形の問屋街。ビーズの問屋さんも多いので好きな人にとってはパラダイスでしょう。繊維の問屋街が集まっている東日本橋。和服・洋服いろいろあるよ。浅草線には問屋街がたくさん。人形遣いが多く住んでいたことから名付けられたらしい人形町。日本橋。メジャーじゃない出口から出た光景がこれです。東京駅にほど近い宝町。本好きのパラダイス・八重洲ブックセンターへはこの駅が便利です。金次郎さんもいるよ。銀座4丁目にある東銀座の駅。歌舞伎座へ行くならこの駅をご利用くださいませ。しかし、こんなお店があるのは東京ならではでしょう。(その2へ続きます)
2008.05.29

(その1から続く)おじさんにインタビューを申し込みたいなら夜の新橋へ。よくテレビで酔っ払ったおじさんたちにインタビューしていますね。停車するたびに思わず西部警察のテーマを口ずさみたくなるその駅は大門。JR浜松町の駅と隣接しています。東京モノレールに乗るなら大門で降りてね。思わず「見てない」といいたくなるその駅は慶應義塾大学の代名詞、三田。「大使館をめぐる旅」ではこのあたりをウロウロしたものでした。泉岳寺。浅草線の駅でもありますが、京浜急行の駅でもあります。駅名標がすでに京浜急行ですね。シロガネーゼの住む白金台のそばの高輪台駅。ヤッテラレネーゼの私が住むのは柴又。品川区にある五反田。バスを見ると、このあたりはどうやら東急のシマらしい。戸越。ここはですね、戸越銀座という全長1.6キロもの日本一長~い商店街があるのですよ。多くの商店街が衰退していく中、大変元気のいい活気に溢れる商店街なのです。あまりにも元気が良すぎて青果店なぞは道路にまでハミ出して物を売っている始末。救急車なんかが通ったらあのメロンも小松菜もじゃがいもも、みーんな轢かれてしまうに違いない。戸越の商人はナイスなんだよ。余談ですが、戸越の駅を出たところで誰かが夫の名を呼ぶではありませんか。何とバイクのお仲間。「なんでこんなところにいるの~??」何て言われていたが、最近すっかりバイクから遠ざかり仮面ライダーとして生きているヤツのこと。「バイクじゃなくて地下鉄に乗ってる」なんてとてもじゃないが恥ずかしくて言えやしねぇ。これだけ人が多い東京で見つけられてしまうとは。悪いこたぁできねぇ。中延。東急大井町線の中延駅とは50メートルほど離れております。乗り換えの際、雨の日は傘が必要です。馬込駅。駅構内にある浅草線馬込文庫がイカしてるんだよ。乗っちゃダメだぜ。一駅ごとに地下と地上を行ったりきたり。途中駅のベンチにヘタりこみながらも「これも試練だ!」と言い聞かせついにここまでやってきました。(試練ではありません。やらなくてもいいことをやっているのですから。)西馬込。こんなにドラマチックにたどり着いたのに周りには特に何もありません。普段からよく利用している浅草線ですが、全ての駅に降り立ったのは今回が初めて。あらためて浅草線を考える良い機会となったのでした。しかし地下鉄の旅をした後は鼻の中が真っ黒になってのう。最近本当に鼻毛の成長が著しいです。葛飾柴又でバカボンパパのような人が歩いていたらそれは私です。見かけたら「ヘンシューチョ~」って声をかけてね♪~お知らせ~週刊マリコベ 次の営業日は6月12日です。
2008.05.29

さぁさ、今日のマフィンはそんじょそこらのマフィンとは違うよ。砂糖は一切使わず100%蜂蜜を使ったマフィンだよ。さて、砂糖と蜂蜜は糖度が違うので置き換える際にはまず計算せねばいけません。何故ならば、お菓子において甘みというものは「甘い」だけが目的ではなくて出来上がりの焼き色や水分を保つためにも必要なものですから適当に使うと失敗を招く恐れがあるからなのですね。その甘みに関してですが、さらに深く突っ込むとショ糖や果糖、ブドウ糖などにも触れなければいけないのですが、なんせワタクシ高校から専門分野一直線の道を進んで理科は理科Iで捨てた女。今回はあくまでも「甘み」という点からでのお話になることを勘弁しておくんなまし。さて、砂糖の糖度ですがグラニュ糖は約99度、上白糖は約97度とバラつきがありますが、今回は私が普段使っているキビ砂糖のおおよその糖度である96度で計算してみました。というわけで、砂糖を100グラム使用する際にそれを蜂蜜に置き換えると、81.25グラム使用すればよいということになります。蜂蜜も種類によって糖度に違いがあり、今回は平均して78度とひとまとめにしてみましたが、もっと厳密に量りたい方はこちらの計算式をお使い下さい。***というわけで本題のマフィンです。今回のはちみつはクセがないという鹿児島県産の菜の花の蜂蜜と、以前購入したんぽぽの蜂蜜を2:1の割合で混ぜて使用しました。このたんぽぽの蜂蜜、最初は「おお、力強い香りではないか」と思ったものの、だんだんとそのニオイの強さに堪えきれなくなりそのままでは食べられなくなってしまったものです。いや~、柔らかくしたバターと蜂蜜とを混ぜている時には本当に心配になりました。「こんなに重たい液体をいっぱい入れて果たして膨らむのだろうか」「こんなにクサい蜂蜜を入れて食べられなくなったらどうしよう」バターが品薄のこの時期、失敗は許されませんからね。おお、ちゃんと膨らみましたよ。膨らみすぎて焼き上がった時には4つばかりチューしてくっついていたけれど。(間隔をあけなかった私が悪いのだが)食べてみるととってもフルーティー。今回はドライフルーツも入れてみたのですが、これが良かったのかな。このドライフルーツ、前回実家に帰った際にかーちゃんがオヤツに食べている面白いものを見つけたので強奪してきたもの。クランベリー・グリーンレーズン・パイナップル・パパイヤ・マンゴー・レーズンの6種類のドライフルーツがこんな風に個装されているのですが、これが大層使いやすいではありませんか。生協の製品なので多分生協に売っていると思います。(商品名「果樹園そだち」)で、前日の晩にこれらにブランデーをたっぷり飲ませておいたのだよ。***マリルレロ(以下マ)「やぁ、ドライフルーツくん、ブランデーでもどう?」ドライフルーツ(以下ド)「気遣いは無用だよ」マ「遠慮しないで。イケるクチなんでしょ」ド「じゃあ、ちょっとだけ」マ「ちょっととは言わんとたっぷり飲めよ~」ド「グビ~」マ「どうだい、うまいかね?」ド「ウィ~」マ「英語で一人称複数は?」ド「ウィ~」マ「任天堂の次世代ゲーム機は?」ド「ウィ~」マ「あなたはフランス人ですか?」ド「ウィ~」***ブランデーをしこたま飲んですっかり「ウィ~」と酔っ払ったこれらのドライフルーツを混ぜ込み、さらにはドライフルーツが飲み切ることのできなかったブランデーもたっぷり入っているのですが、液体がたっぷりと入ったためか、それとも蜂蜜によるものかは定かではありませんが、いつものマフィンよりもしっとりと柔らかく仕上がりました。一晩中ブランデーに浸かってふにゃふにゃになったドライフルーツのうまいこと。もう少し入れても良かったかな。前回栗のはちみつを入れて焼いたマドレーヌも今回のマフィンもそうでしたが、どうやらお菓子に入れて焼かれた蜂蜜は香りが飛んでしまう傾向にあるようです。クセのある蜂蜜もない蜂蜜も果たして出来上がりは同じなのでしょうか。聞けばフランスでは蕎麦の蜂蜜は焼き菓子に欠かせないとか。この次は大変クセの強いあの真っ黒な蕎麦蜂蜜100%のお菓子に挑んでみたいと思います。
2008.05.26

最近あまりにも頻繁に地震が起きるので先日決心した陶器類の疎開大作戦。押入れの天袋に顔を突っ込んではガサゴソとやっております。こちらの一式の他にもまだ同じ柄のものがあるのですよ。しかし、これらはすでに廃盤となってしまったものでもう手に入れることはできません。こちらの方はなかなか気品に溢れたカタチで、これでお茶を淹れるとますますおいしくなったような気がしたものでした。西洋人が東洋に憧れて取り入れて作ったものを、今度は西洋に憧れた東洋人が手に入れて使っているという、東洋と西洋がクロスしているところが魅力なのかもしれません。そんな器だからお茶の味わいまでもが違ってくるのだよ。さて、我が家からこれらのものがいなくなってしまうのは大層寂しいものですが、我が家にはまだこれがいる。これらは現在も入手可能なのでしばらく現役として活躍していただくが、これらももう時間の問題かもしれないなぁ。お宝と化してしまう日もそう遠くないはないはず。え?同じ柄ばかりでアンタも好きねぇ、って?そうなのよ~。
2008.05.22

遠藤周作の小説のようなタイトルだねぇ。( 白い人 黄色い人 )おおバター、固形のお前が舌の上で溶けていく時のあの恍惚感。お前は己を溶かしても尚我に旨味を与え続ける。バターのないパンなんて、星のない夜空のようだ。***バター不足の折、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。我が街のスーパーでは入荷があったりなかったりと供給が不安定な様子です。最近では一箱800円もする手作りバター(サツラク)なるものが登場し始めました。ちなみに我が家では使いかけの他に常に冷凍庫に2箱ストックが入っている状態です。もう結構前のことになりますがある朝のこと、何気なくパンにつけて食べていたバターがやたらにおいしいことに気がつきました。聞けば夫も同じことを考えていたというではないか。このバター、生協で取り扱っている岩手県は二戸で作られている全国酪農業協同組合連合会、略して全酪のバター。これが普通のバターに比べると色が白いのです。デジカメというものはなかなかその色そのものを写し出してはくれないので私の腕前ではこれが限度だったのですが、比較のために普通のバターとこの二戸のバターとを写してみました。違いがわかるかな。何故にこのバターがおいしいのか朝っぱらから2人でまだ目覚めていない脳味噌をフル回転させて考えてみました。例えば、作られてから間もないので白くておいしいとか。・・・でもそうすると普通の黄色いバターがまるで酸化して黄色くなっているかのようで悪者になってしまいます。なので、真相はどうなのか調べてみたところ、なんと、牛のエサの違いでバターの色が変わることを突き止めたのでした。簡単に言うと、牧草にはカロチノイドという脂溶性の色素があり、北海道あたりの大草原で草をムシャムシャ食べている牛の乳でバターを作ると色が黄色くなるわけです。なるほど、黄色い方のバターは北海道の十勝の牛乳から作られたものだし、昨年夫の両親がニュージーランドに行った際にお土産として買ってきてくれたバターも北海道のバターに負けず劣らず真黄色でした。白いバターのことを調べていくうちに美味と評判のカルピスバターにブチ当たったのですが、どうやらカルピスさんの白いバターを作る際にも岩手の牛乳を使用しているらしい。(岩手だけではなくて何箇所かの牛乳を使用しているようです)しかし、それでは白いバターを作る乳を出している岩手の牛さん達は一体何を食べているのでしょうか。・・・これは調べても簡単にはわかりませんでした。実際に牛さんに訊いてみないと。そのうち編集長がこの疑問を解決すべく岩手の牛さんにインタビューを申し込んできますので楽しみにお待ち下さいませ。報道一筋取材は体当たり週刊マリコベ編集長
2008.05.20

皆の衆、おはよう。休日の遅い朝のために昨晩炊き出しの如く大量に作っておいたミネストローネ。私はこれに豆をたーくさん入れて食べるのが大好きで、今回も欲望の赴くままに豆を入れたところ、豆のトマト煮みたいになっちゃったじゃないの。でも、やっぱり豆はうまいわ~。朝起きたらこれを温めて、コーヒーを淹れて、パンを焼いたらブランチの出来上がり。バゲットを齧りながらムシャムシャと豆食ううまさよ。***最近関東地方で頻繁に地震が起こっております。脳天気な私でも危機感を覚えるほど。そんなある日、母がニュースを見て慌てて電話をよこしました。本人夕食の真っ最中だったにもかかわらずよ。最近の中国の地震といい、関東の気象条件といい、どうやら関東大震災の時のパターンとよく似ているらしい。当座の水や食料など、私も一応の用意はしてあります。でも阪神大震災クラスがきたらもう何をしてもダメかもしれないなぁ。で、私の一番の心配事はやはりこれらのもの。かーちゃんには「そんなこと心配している場合じゃないでしょ。バカタレ~」と怒られるが、父に似て「石橋があったら何も考えずに渡り、崩れ落ちたら泳げばいい」とおもっている私のこと。結局はこれなのさ。(ちなみに母は、石橋を渡ろうとする人がいたら「ちゃんと叩きなさいよ」と忠告しに行くタイプ)今回考えた挙句、これらのものを北海道の実家に疎開させることに決めました。うちの母を含む年配の方から見れば「こんな古い柄~」と珍しくもなんともないものです。中には「おばあちゃんちのトイレがこんな柄だったのでこれ見るとトイレを思い出してさ~」などという方もおられました。でも、私から見ると古くて新しいというところでしょうか。これらのセットは、結婚が決まった時に何よりも真っ先に注文したものですが、しばらくして廃盤となって手に入らなくなってしまったためにちょっとしたお宝と化してしまったのでした。そのため「もっと安心して使えるものを」と別メーカーの同じ柄のものを求めて使っていたのですが、それらもまた廃盤となりお宝となってしまったのでした。これらは現在も使用中ではありますが、使っていて壊れたのであれば諦めもつくけれど、地震となるとねぇ。さようならお前達、しばしのお別れじゃ。いつか大きな地震のないところに居を定めたら引き取るからそのときまで待ってろよ。その前に私が地震でやられちゃうかもしれないけれど。
2008.05.18

みなさま、お待たせいたしました。(誰も待っていません)地下鉄をめぐる旅の第2弾・東京丸の内線(以下丸の内線)の登場です。偉業とはこれのことですよ。写真の編集に時間がかかったので今頃出していますが、これはGW中の5月4日に制覇したものです。さて、丸の内線というとこちらの古い車両を思い浮かべる方も多いでしょう。このデザイン、何だか丸の内線だけが特別な地下鉄のように思えて私は好きでした。この古い車両ですが払い下げられて、何と現在はアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスの地下鉄として元気に走っているそうです。「乗務員室」という日本語までもがそのままにされているんだってよ。古い車両がどうしても懐かしくなっちゃったら、ブエノスアイレスに見に行きましょう。さて、昭和29年にまず池袋と御茶ノ水間が開業した丸の内線。その後少しずつ距離が延びていったのですが、新宿~荻窪間と中野坂上~方南町間は開業当時は荻窪線と呼ばれていました。そして1972年、その荻窪線と丸の内線の名称を統一して現在の丸の内線となったそうです。地下鉄をめぐる旅を進めていくにあたり私達はルールを設けました。路線は違っても同じ駅を利用することがあり、地上に出た証拠写真が以前に写したものと全く同じになってしまう場合もありますが、それでも必ず一旦地上に出て写真を撮ることにしました。ルールって、何を大層なこと言うかと思いきや、・・・ヒマやねぇ。では池袋から出発だい。東口には西武、西口には東武があるちょいと紛らわしい池袋。こちらは現在の車両。丸の内線のホームにはすべてこのようにホームドアが設置されていました。新大塚。このあたりは学校の多いところのようです。茗荷谷駅。丸の内線の何が楽しいかというと、それは地上に顔を出すこと。それは地形の問題でそうなったのかと思いきや、先日テレビで面白いことを言っていました。戦後日本が地下鉄を作ろうとしていたところ、GHQが「敗戦国に地下鉄なんてアカン」と反対するので「いや~、地下鉄なんて立派なもんじゃないんですよ。ホラ、地上に出ちゃったりもするんですから~」とGHQの目を欺いたらしい。まぁ、丸の内線は谷になっているところを通っているので、そこをわざわざ掘り下げるのもなんだから地上に出してしまったのもあるでしょうけど。でもGHQのお陰で地下鉄なのにこんなに楽しい路線になったんだねぇ。さて、ここ後楽園駅は丸の内線のハイライトと言ってもいいでしょう。地下から飛び出したと思ったら、東京ドームやら後楽園遊園地が見えるのだから。東大の赤門をイメージしたのでしょう、本郷三丁目。東京大学へはこちらからどうぞ。学校の多いところを走っている丸の内線。ここ御茶ノ水も学校がいっぱいですよ。オヤジの街、本の街神田へはこちら淡路町から。たくさんの地下鉄が集結する大手町。地下鉄を降りては地上へ出てまた戻るを繰返している私達には大きい駅は地上へ出るのがもう大変で。地下鉄で唯一「東京駅」があるのは丸の内線だけ。大手町と東京駅はものすごく近いのに、目の前だというのに、歩けばあっという間につくのに・・・それでも地下鉄に乗って進まねばいけない私達。地下鉄をめぐる旅は甘くないのだ。元は西銀座駅だったのが改称されて銀座駅に。GW中ということで閑散としている霞ヶ関。写真左手は外務省でございます。写真右手にはよく見るとおまわりさんが立っております。「国会議事堂前駅は本当に国会議事堂前なのかな?」と外へ出た私達。そこにそびえていたのは首相官邸だ~。警備も物々しいです。バリケードに手をかけているおまわりさんの図は大使館をめぐる旅でよく目にしました。ずっと緊張しっぱなしなんだろうなぁ。「今夜のゴハン何かな」なんて考えちゃいけないんだろうなぁ。同じく大使館をめぐる旅でよく見かけた警備車両も待機しています。そして、ついに出た国会議事堂。こちらは衆議院側です。丸の内線は大物(?)がいっぱいあって楽しいなぁ。ひとつのホームに銀座線と丸の内線が並ぶ赤坂見附は、銀座線の時にもお話しましたが乗換えがしやすいように計画的に作られた駅。この四ッ谷駅も地上にポンと飛び出してちょっと楽しい駅。駅のホームの半分は覆いがなくて地下鉄なのにスカーンと開放感があっていい。(雨の日は困るけど)おまけにホームから中央線を見下ろせるんだぜ。地下鉄なのにJRより上なんだよ~。上智大学の最寄り駅です。四谷三丁目。新宿御苑へはこちらからも行くことができます。(大木戸門)新宿御苑前にある新宿御苑前駅。新宿駅からちょっと距離のある伊勢丹百貨店・三越百貨店へは新宿三丁目駅で下車するとすぐです。ちなみに三越様と伊勢丹様は先日ご結婚されました。やっとのことで新宿へ。京王百貨店もオバQ百貨店もあるよ。(その2に続きます)
2008.05.16

(その1から続く)西新宿は1996年にできた比較的新しい駅。都庁やその周辺のホテルへはここで下車を。ここ中野坂上からは支線が出ており、3両編成の電車が方南町との間を行き来しています。(例外もあります。詳しくは中野富士見町駅のところで)中野新橋からは急に駅が昭和の香りを放ち始めました。(簡単に言うと古いということだけど)このあたりは特に何があるわけでもなくて人の営みの中にある地下鉄という感じがします。地下鉄の本数もグッと減りました。中野富士見町駅。この駅で時刻表を見ていた夫が何かに気がついた。どうやら、この駅には時間帯により本線からこの駅止まりの直通の電車があるらしい。ということは、ここには車庫か何かがあるということだ。ということは、中野坂上で本線に乗り換えて池袋・大手町方面へ通勤する人は隣の方南町(支線終点)付近に住むよりも、中野富士見町付近に住んでこの駅を使う方が本数も多いし乗り換えなしで行くこともできるのでちょいとはラクに通勤できるということだな。これからこのあたりへ引越しを考えている人はこれも一緒に考えよう。支線の終点方南町。ほ~ら、地下鉄の終着駅だよ。地上でも地下でもやはり終着駅はそそるなぁ。この駅には本線から直通する電車はなく、中野坂上とこことを行き来する3両編成しかやってきません。何故に前の駅の中野富士見町を終点にしなかったのでしょう。有力な政治家でもいたのかな。「オラが街に是非地下鉄を!!」って。ここから中野坂上まで一気に戻ります。一駅ごとに降りて撮影するので立ちっぱなしでしたが、ここでようやくシートに座ることができました。わずか3駅なのに居眠りしちゃったぜ。地下鉄をめぐる旅はなかなかハードなんだよ。中野坂上駅で本線に乗り換えて一路終点荻窪を目指します。新中野。東高円寺。新高円寺。南阿佐ヶ谷。立て続けに4つ出ましたこれらの駅、青梅街道に沿っていることもあり雰囲気がよく似ています。周りには特に何があるというわけではないので、このように強制的に下車する機会でもないと降り立つことなどないに違いありません。先ほどの支線もそうだけど。さて、池袋を出発してからノンストップで全ての駅に降り立ち地下と地上を行き来してきましたが、ついに終点・荻窪です。長い路線だっただけに感慨もひとしお。地上に出るとすぐ横には総武線が走っています。さて、終点ということで出口を選んで出てくればよかったのですが、荻窪など滅多に来ない駅なので勝手がわかりません。有終の美を飾るにはちょっと拍子抜けするような商店街が私達を迎えてくれたよ。銀座線の次に開業した丸の内線。ということは、2番目に浅い地下鉄ということになります。いや、銀座線とかぶっていない箇所は最も浅いところを走っているので地上に出やすいところが救いでした。長いこと地下に潜って、しかもちょっと利用するだけで鼻の中が汚くなる東京の地下鉄だよ。しかもハードワークだからさ、私も夫も日が当たらないからすっかり青白くなって痩せこけて、汚い空気から自らを守ろうと鼻毛がもう伸びて伸びて大変な形相で帰ってきたのさ。あれから10日以上経ってようやく普通の人間に戻ることができました。地下鉄の旅は本当に大変だわ~。これを偉業と言わずして何と言おう。
2008.05.16

効果的に腹筋を鍛えるには、反動をつけずに鍛えている筋肉に神経を集中させましょう。そして、同じ筋肉を毎日酷使しては回復できず発達させることができないので、トレーニングした筋肉を休めて回復させる必要があります。また、よい筋肉を作るためや痛んだ筋肉の補修にはたんぱく質も必要です。良質のたんぱく質を摂取するよう心掛けましょう。
2008.05.11

皆の衆、おはよう。夫が出張で不在の為、今朝は私一人の朝食でした。普段は「あれも食え~」「これも食え~」とテンコ盛の我が家の朝食ですが、こういう時こそ時間をかけずに適当に済ませるいいチャンス。これ以上削ることは不可能な、お茶とトーストだけの最低限度のコンチネンタル。普段はもっぱらコーヒーですが、こういう時は何故か紅茶がいい。ポットにたっぷり用意して、ちびちびとミルクを入れて時間をかけて何杯も飲む。ちょっとお行儀が悪いが新聞にも手を伸ばしながら、忙しくない朝を楽しむのさ。難点は、このメニューだと燃費の悪い私にはウルトラマン並にしか持たず、すぐにハラが減ること。***昨年度、夫は部署を変わったのですが、何と今年度になってその部署が夫を追いかけてきて、二足の草鞋を履くようになったら以前担当していた北海道までもがくっついてきた。昨日ヤツは1年ぶりに北海道へ出張して行ったのでした。そのことを聞いた、以前札幌で一緒だった夫の上司が「エエなぁ~」とうらやましがると、「何言ってんですか、ボクは行きたくないけど行かなくちゃならないんですよ」などとほざき、私が「いいな~」とうらやましがると、「何を言ってるんだ。仕事なんだぞ、仕事。」などとキビしいことを言うが、その口元は思い切りニヤついていた。昨日、北海道へ向かう機内で、札幌へ向かうJR快速エアポート内で、札幌駅で降り立って、道庁の前で、大通公園を突っ切りながら、涙を流しているサラリーマンを見かけたならば、それはウチの夫です。ヤツにまた北海道の日々が戻ってきた。
2008.05.09

これはJR御茶ノ水駅のホーム上にある、乗車位置を知らせるものです。中央線がやってくるホームにはこちらのオレンジの電車が並び、総武線の方にはこちらの黄色い電車が並んでいるですが、子供が描いたような、ちょっとおとぼけ顔のこれらの電車のかわいいこと。もっとも本物の電車の方はすっかりステンレス製の味気ない車両になってしまったけれど。うぐいす色一色の山手線や、真っ青な京浜東北線、そしてみかん色と濃い緑に塗り分けられた通称「みかん電車」の東海道線など、車両全体に塗装が施されたゴトゴトと重い音のする一昔前の電車はなかなか味わいのあるものでした。まぁ、実際に重いので現在のステンレス製の車両が普及したのでしょうが、私にはどうも味気なくて。寝台特急でも私は、斬新なステンレス車両のカシオペア号(上野-札幌)よりも、同じくゴトゴトと重い音を立てる昔ながらの深いブルーに乗られた文字通りブルートレインの方に魅力を感じてしまいます。思わず頬ずりしたくなるほど。おっと、青ではないけれど深い緑色に塗られたトワイライトエクスプレス(大阪-札幌)ももちろん大好き。ステンレス製の通勤電車が軽やかに行き交う駅で、これらの見るからに重たい車両を見ると、どこか取り残されたような、そこだけ時間がゆっくりと流れているようで私はいたく旅情をかき立てられてしまうのです。これらの列車が味気ないステンレス車両になってしまわないことを心から祈っておりますが、寝台車はすっかり人気がなくなってしまい毎年廃止になる列車が増えている最近のこと。車両が新しくなるそれより前に、列車が廃止になってしまわないことを祈らなければいけないようです。***列車の連結部分です。私はですね、子供の頃これが怖くて怖くて連結部分を渡ることができなかったのでした。走行中、もにょもにょと動くこれに食われてしまうんじゃないかという恐怖感があったのでしょう。下の板だって私に噛み付かんばかりに動いていたような気がしたし。できることなら車両を移動したくなかったし、移動せざるを得なかった際には決死の覚悟で飛び越えたものです。何でこんなものが怖かったのか。コドモは訳がわかりません。
2008.05.08

GW明けの月曜日のような水曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。このGW後半、ワタクシはまたもやある偉業を達成したのですが、編集にエラく時間を要するのでちょっと後回しにして先にどうでもいいものを出してみます。あ、皆さん、「偉業」だなんて言っていますが、アイツ(マリコベ編集長)のことですから大したことではありませんよ。あまり大きな期待をしないで下さいね。***さて、その始まりは昨年の夏のこと。夕食に作ったドライカレーの残りにマッシュしたじゃがいもを混ぜてパンに挟んでホットサンドにしてみたのですが、これがカレーコロッケみたいでなかなかウマかった。2007年8月3日 2008年1月18日なので、その後は残り物ではなくホットサンドのためにわざわざ中身を作ったりしていたのですが、今回はさらに改良を加え、今度はじゃがいものゴロゴロ感を残してみました。 炒めた玉ねぎやピーマン、挽肉にカレー粉やウスターソース、塩・こしょうで味をつけ、そこに茹でて粗く潰したじゃがいもを投入。そのじゃがいもにしっかり味がつかねばおいしくないのでもうこってりと味をつけましょう。で、翌日は起きてから前日あらかじめ作っておいたそのアンコをエイヤッとパンに挟んで焼くだけ。嵩があるのでパンに挟むのに苦労しますが、簡単なのにボリュームたっぷりでうまいこと。しかも、じゃがいもがゴロゴロしている方が以前のマッシュしたものよりも数段ウマいではないか。う~ん、私の朝はハード&ワイルド。いやもうすっかりトリコです。「朝にはこれがある」と思うと眠れなくなってしまうくらい楽しみ。それを考えると前日の手間なんざハナクソよ~。***GW最後の夜、我が家では家族揃って大手巻き寿司大会を開催したのですよ。(とはいっても二人しかいないのだけどね)しかし、酢飯というのはどうしてあんなにスルスルと入ってしまうのでしょう。いつもは1回の食事につき2人で1合のゴハンを炊いて食べている我が家ですが、昨日は2人で3合も食っちまいました。白メシではこんなに食べられません。もう調子に乗って海苔の上にご飯をテンコ盛りにして無理やり巻いて、「バズーカ巻だ♪」なんてやっていたら最後の方ではご飯と海苔のバランスが悪くなって、かなりご飯を節約しなければならない事態に陥ってしまいました。しかし食べた食べた。その後、満腹のあまりに動けなくなってウンウン唸っている間にGWは幕を閉じたのでした。苦しかったよ。生きているイカ飯みたいなものです。人間版イカ飯。CTやMRIを撮ったら私の体の中にはびっちりゴハンが詰まっているんだろうな。
2008.05.07

上野動物園でたくさんの人々を楽しませてきたパンダのリンリンが4月30日に天国へと旅立って行きました。かなり高齢だったということですが、具合が悪いと報道されてからあっという間のことでした。今回のパンダクイズは、このGWに上野にパンダを見に行く人々のために「GWスペシャル パンダクイズ」と銘打ってやる予定だったのですが、リンリンの具合が悪いと報道された時には「リンリン応援 パンダクイズ」と名前を変えねばと思っていたところでした。しかしその願いもむなしく、「リンリン追悼 パンダクイズ」になってしまったことを非常に残念に思います。現在、上野動物園のパンダ舎にはリンリンの写真と花、そして好きだったサトウキビが置かれ、献花台と几帳台も設けられているそうなのですが、それらの前で涙をぬぐう人々の姿が見受けられるそうです。パンダのために泣いてくれる人たちがいる。そんな人々のいるこの国が私は好きだ。今日はこのパンダクイズでリンリン、そしてかつて上野で活躍したパンダ達のことをうんと思い出してあげて下さい。***さて、熊を白と黒に塗り分けたようなパンダ。一見皆同じに見えてしまうのは仕方がありません。しかし、よく見るとみんななかなか個性的な顔立ちではありませんか。リンリンは♂だったのですが、そのほっそりとした優しい顔立ちはまるで女の子のようだと私は思ったものです。いきなりパンダの顔を見分けるのは難しいと思われる方はまずこちら2007年10月18日の週刊マリコベで予習をしてから臨んで下さい。特徴を掴めば簡単に見分けることができます。そんなことしなくてもパンダのことなら任せてという方はすぐに挑戦して下さい。(答えは各自2007年10月18日の週刊マリコベで確認してください。)これらの往年の上野のスター達の名前と画像のパンダたちを一致させてください。それではいきますよ。いかがでしたか?パンダってこんなにも顔が違うものなのですよ。では、シャッフルしてもう一度いってみましょう。いかがでしたか?では最後にもう一度シャッフルしますので、自分に本当にパンダ力がついたのかを確認してください。マリコベ☆パンダクイズ、お楽しみいただけましたか?それでは明日からのGW後半を楽しくお過ごし下さい。
2008.05.02

マリコベの読者ならもうとうに御存知でしょうが、私はチェックが大好き。テーブルクロスも エプロンもお洋服も 夫のネクタイもテーブルマットも 夫のパジャマも (着倒したこれはちょっとお見せできない) 夫のパンツも(はき古したこれを見せるのはもはや犯罪)何でもかんでもみ~んなチェック。もちろん食器だって。ついにここまできたかとあきれている方の顔が見えるようです。私も思うよ。よくもまぁ見つけるもんだわ~。昨年の私の誕生日、夫に「何が欲しい?」と訊かれたので以前から目をつけておいたこれらの品のことを伝えるとOKが出たのでお値段を問い合わせてみたところ、ユーロ高も手伝ってとんでもない値段になっているではありませんか。その値段を聞いた夫の目玉がピョ~ンと飛び出してコロコロ転がったよ。しかしそれでも「よし、買うちゃる」と頼もしい返事。ベルギーからお船に乗って、長い時間をかけてインド洋やマラッカ海峡をドンブラコ~ドンブラコ~とはるばるやってきたよ。マラッカ海峡では海賊に盗られてしまわないかと気が気でなかったね。待つこと約3ヵ月。やっとこさ届いたそれは、スコットランドの素朴なタータンチェックというよりはどこかおフランスの香りがするちょっと垢抜けて洒落たタータンチェック。陶器ではなくて磁器であるところがそう思わせるのかもしれません。こういうものには一切頓着のない夫でさえ「ホウ」とため息を漏らしたよ。コーヒーにも紅茶にもミルクティーにも、何にでも合うところが素晴しい。これからじゃんじゃん登場しますよ。
2008.05.01

舎人と書いて「とねり」と読めるあなたはエライ。舎人ライナーとは、東京都荒川区の日暮里-足立区の見沼親水公園間9.7キロを結ぶ、先月30日に開通したばかりの新都市交通です。GW前半戦最終日、私達はこの舎人ライナーに沿って歩いて参りました。(乗らないのかよ)このような手頃な距離の路線に沿って歩くのは・駅が出てくる毎に励みになる・ゴールがあるので達成感を得られやすい・嫌になったらいつでもリタイヤできるという利点があるので気軽に臨むことができるといえるでしょう。私たちがこのように路線に沿って歩くのは・京王井の頭線(渋谷-吉祥寺)12.7キロ (2006年4月 週刊マリコベ編集長就任前)・都電荒川線 (早稲田-三ノ輪橋)12.2キロ (2007年3月3日)・江ノ島電鉄 (鎌倉-藤沢) 10.0キロ (2007年3月10日)・銚子電鉄 (銚子-外川) 6.4キロ (2007年5月26日)に次いで5番目。さて、出発はすっかり近代的になってしまった日暮里から。先ほど述べたように今まで何度か路線に沿って歩いて参りましたが、線路に道路がきれいに沿っていることはあまりなくて途中で見失ってしまったり大回りをしたりと路線の距離を大幅に上回ることが多く、総延長12キロのところを15キロも歩いたということもしばしばありました。しかし、舎人ライナーは幹線道路上の高架のため見失うことがなく、歩きやすいところが良いですね。駅間は比較的距離が短く、あっという間に次の駅がでてくるところが「終点へ向かうぞ」という気持ちを盛り立ててくれます。日暮里西日暮里赤土小学校前熊野前足立小台扇大橋高野江北西新井大師西谷在家舎人公園幹線道路沿いということもあり交通量が多く、排ガスで肺を真っ黒にしながら歩くことが果たして健康に良いのかどうかはわかりませんが、私は週刊マリコベ編集長。道路がある限り歩くのだ。あっという間に11の駅を制覇し、残りは2つ。怪しげなバス停を通り過ぎ(ちなみに1号から10号は見当たりませんでした)空気の読めないビルをも通り過ぎ、舎人、そして終点である見沼親水公園へ出発してから3時間弱で到着。(昼食時間含む)親水公園の名の通り、水と親しめる場所があるのですが、あまり親しみすぎると水難事故の恐れがあるので気をつけましょう。レールはここで見事にブッちぎれております。ここから少し先はもう埼玉県草加市。県境というと大抵峠や川が境になっていることが多いのですが、唐突に境があるここは極めて珍しいのではないかと思われます。島国ニッポンに生まれ育った私は国境のようないわゆる「ボーダー」に過剰に反応してしまうところがあり、この珍しいボーダーをちょっと調べてみようと住宅地へと潜入。この写真の道路を隔てて右側は東京都足立区舎人、左側は埼玉県草加市遊馬町となっています。お向かいさんなのに町内会どころか住所が大きく違ってしまうのが何とも面白いところ。車のナンバーも足立ナンバーと春日部ナンバーとに分かれています。さて、気を取り直していよいよ舎人ライナー初乗車です。無人の新交通システムゆえ先頭が乗客に解放されているのがいいところ。ここは何本か見送ってまで先頭の座席を確保して乗る価値が十分にあるというものです。しかし、先頭を狙っている人々の多いこと。ワタクシ編集長は争奪戦に敗れたので一番後ろの座席にしましたが、これでもなかなかのものでした。十分です。何と眺めが良いのでしょう。この路線のハイライトは何と言っても荒川を越えるところ。かなり高いところを通るのでちょっとした空中散歩の気分です。(足立小台駅付近)しかし自ら歩いてきた見覚えのある道を一気に戻るのは快感よ。(20分)この眺めの良さはただ乗って帰ってくるだけでも十分に価値があります。しかし、先頭の座席を確保したいがために終点で降りずにそのまま座席を移動してまた乗って帰るのだけは絶対にやめましょう。一旦下車してまた並び替えてください。私は昨日2回もそのような人々を目撃しました。(しかも子連れの大人だよ)多分開通以来トラブルもかなり出たことと思われます。マナーを守って楽しい空中散歩を。
2008.04.29

GWの谷間の月曜日、皆様いかが過ごされましたでしょうか。お仕事の方もおられたことでしょう。また、お休みの方もおられたことでしょう。我が家に生息しているサラリーマンの会社は休みで、前半4日、後半4日というスケジュールのGWでございます。さて、そんな平日とも休日ともつかない月曜日の昼下がり、たまたま日本橋にいた私達は思い立って皇居を一周する旅に出たのでした。まずは簡単な図ですが、一周約5キロといわれている皇居。こちらを大手門から出発してまた大手門へ帰って来ました。大手門を出発。この日は晴天でしたが暑くも寒くもなく歩くのにはもってこいの散歩日和。平川門。ジョギングする人の多い皇居周辺ですが、信号に邪魔されない上一周約5キロとタイムを計りやすいのがいいのでしょう。北桔橋門もちろん、散歩にだって最適です。おまわりさんが多いので最も安全な散歩道といっても過言ではありません。乾門すぐそばの欧風の美しい建物は国立近代美術館工芸館。大変交通量の多いところですが、この辺はこんもりと茂る皇居の緑のお陰で排ガスよりも緑の香りの方が強く、どこか遠くへやってきた来たような感覚に陥ってしまいます。おお、「大使館をめぐる旅」で以前にもマリコベに登場した英国大使館です。なかなか良い場所に建っていますね。半蔵門。ここを過ぎると間もなく右手に国会議事堂が顔をのぞかせます。桜田門を望む。そう、あの「桜田門外の変」の桜田門です。「桜田門外が変」なんて言ったら全然別の意味になっちゃうので気をつけて。桜田門を過ぎて間もなくすると右手には東京駅が見えて参ります。さて、大手門へと戻ってまいりましたが、所要時間は1時間10分ほど。とろとろ歩いて写真も撮ってのタイムです。あっという間に終わってしまったのでいささか物足りない気持ちもありましたが、山の手線内では貴重なたくさんの緑と周辺のビルの対比がなかなか面白くてなかなか良い散歩コースといえるでしょう。ところどころにトイレもあるので安心して歩くこともできます。(しかも、とても安全なトイレに違いありません。変なものを仕掛けられないようにしょっちゅう点検しているはず。)
2008.04.28

羽田空港の翌日は成田空港だなんて、冗談のような本日のマリコベです。いえいえ、昨日は予期せず羽田空港へ行ってしまっただけの話。この時期何故か私達は成田空港へ飛行機を見に行く習慣があり、そろそろ行こうかと思っていたところだったのです。昨年の4月16日のマリコベを見ると、ほら、やっぱり行っていますね。我が家はちょうど羽田空港と成田空港の中間地点に位置し、どちらへも乗り換えなしの1時間で行くことができるので思い立ったらひょいと気軽に行けるのがいいところ。さて、成田空港を存分に楽しむためには朝寝坊はいけません。何故なら色とりどりの各国の飛行機が往来するのは午前中に集中しているから。(特に欧州便)てなわけで6時に起きて支度して、「いざ出陣!!」とドアを開けたところ、ショワーっと雨が降り始めたでありませんか。昨日からどうもツイてない。それでも回復するとの天気予報を信じて雨の中出かける週刊マリコベ編集長。まずは空港の様子ですが、聞くところによると出国ラッシュは昨日とのこと。さほど混んでいる様子はありません。さ、まずは腹ごしらえですが、第一ターミナル出発ロビー脇にあるこちらのコーヒーショップに参りましょう。カウンターに座りゆるゆるとコーヒーなど飲みながらチェックインカウンターを覗き見。ファーストクラスの客とエコノミークラスの客の扱いの差を上から見下ろす趣味の悪い楽しみを味わうことができます。さ、腹ごしらえが済んだら今度は展望デッキへ移動しましょう。せっかくの飛行機を見逃してはいけませんからね。雨が上がりということで今日の写真はみんなぼやけておりますが、せめて普段あまり見ない飛行機を楽しんでいただければ嬉しいです。さて、ここにあります4枚の画像。全く同じ場所から撮影したにもかかわらず飛行機の高さがまるで違います。(ボケてて飛行機が見難いですが)この違い、マリコベ読者ならもうおわかりでしょう。そう、飛行機の重さの違いでこのような差が現れるのですね。一般的に燃料がたくさん要る長距離便は重く、近距離を飛ぶものは燃料が少なく済むので軽い。このことから目的地がわからない飛行機でも機体が浮き上がるのを見ていると大体どこら辺に行くか推測できるわけです。(詳しいことは2007年7月8日の記事へ)この目の覚めるようなブルーの飛行機はアムステルダムへ向かうKLMオランダ航空。何故にオランダ航空がKLMなのか。私はね、長年疑問に思っていたこのことをある時飛行機で隣合ったオランダ人に訊いてみたのさ。だって私は週刊マリコベ編集長。どんな疑問も放っておくことができないの。KLMとはKoninklyke ( Royal )Luchtvaart ( Air flight )Maatschappy ( Company )Royal Air flight Company のオランダ語の頭文字を取ったものだったのさ。みんな、マリコベで溢れんばかりの教養を身につけてデートで嫌われない程度にウンチク垂れて彼女から賞賛のまなざしを浴びてください。さ、飛行機のオンパレードですよ。エールフランスこのデザインの美しさに勝る飛行機はないと思うな。もう芸術と言ってもいいくらい。スイス航空オーストリア航空ムーミン航空違います。フィンランド航空です。ブリティッシュエアウェイズヴァージンアトランティック航空アエロフロート・ロシア国際航空西側の飛行機のようなカッコイイデザイン・・・なんて言ったらプーチンに怒られるか。同じアエロフロートでもこんな東側チックなデザインのも飛んできています。(ロシアにケンカを売っているのでしょうか)でんでん太鼓 違います。大韓航空です。スカンジナビア航空(右)とルフトハンザ(左)アリタリア航空「1セント(約1.6円)でいいから買って欲しい」と社長が訴えていた経営難のアリタリア航空。その後もあまり芳しくないようです。もしかしたらこれが見納めになるかもしれないので心をこめて撮ってきました。皆さんもこの美しい機体を目に焼き付けておいてください。午後になると駐機場はアメリカ便一色になります。デルタ航空ノースウエスト航空今日は半日飛行機を眺めていたりコーヒーショップから行き交う人々を見ていてたのですが、高揚した空気が流れる非日常の空間は旅に出ない者までにも心躍る時間をもたらしてくれます。羽田空港、成田空港と続いたGWの週刊マリコベ、明日は中部国際空港からです。(↑ウソです)
2008.04.27

皆様こんばんは。GW初日の今日、いかがお過ごしでしょうか。最近すっかり「歩きたい病」に侵されてしまったワタクシ。今日は浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールに沿ってひたすら歩こうと元気に家を飛び出し、以前浜松町から一駅だけ歩いて行った天王洲アイル駅(たった一駅だが、距離が長くて難儀しました)で腹ごしらえをし、「いざ出陣!!」と外へ出たところ、雨。ああ、私のこのヤル気と蓄えたエネルギーをどうやって発散させたらよいのか途方に暮れちゃったよ。というわけで遊び場変更。外を歩けない分、羽田空港の第一ターミナルと第二ターミナルをひたすら歩き回ってそのエネルギーを発散させてきたのでした。さて、GW初日ということでさぞかし混雑しているかと思いきや、さほどではありません。飛行機も満席の方が少ないくらいです。NHKのテレビカメラも見かけましたが、あまり迫力のある映像は撮ることができなかったことと思われます。羽田空港はJALANAJALANAJALJALANAANAたまにAIR DOJALANAたまにスカイネットアジアJALANA・・・と、成田空港に比べて飛行機のバラエティに欠けるところはありますが、やはり人々の夢を乗せて空の彼方へ飛んでゆく飛行機を眺めているのは実に楽しいもの。(点検にやってきたと思しきパイロット氏)屋内のベンチからの眺めはあまりいいものではなく尾翼しか見えないのですが、その尾翼がスーッと動いていく様はまるでジョーズのようではありませんか。尾翼が動くたびに私たちはジョーズのテーマを口ずさんでは楽しんでいたのでした。こんなバカな見学の仕方をしているのは私たちだけでしょう。かくしてバカモノ達のGW初日はあっという間に終わってしまったのでした。
2008.04.26

気がつけば久々に登場のこのシリーズ。しかも、「本日の」と謳っておりますが、すっかり出し忘れており実は2月のものだったりします。冬の野菜・ブロッコリーが頭のてっぺんからつま先まで丸ごと一匹入ったこの激しいスープ。じゃがいもも多めに入れてトロリとしたこれは、ブロッコリー嫌いにも文句は言わせないぜ~。***夫と仲良く連れ立って人間ドックに行ったのは二週間前のこと。手術着のようなものを着せられ二人でボヤ~と座っていたところで夫の会社の方にお会いしたのですが、お互いの格好が格好なので何ともマヌケなシチュエーション。お小水のカップを手にしているところではなかったのがせめてもの救いか。さて、その結果が送られてきましたが、大きな封筒にハサミを入れるのにずいぶん緊張します。これは、いわば自分自身の成績表のようなもの。果たして自分のやってきたことは正しかったのか否か、それがわかる一瞬だよ。さらに、この結果はゴハン係にとっても成績表といえるもの。体は正直ですからね。「お前のやってきたことはオレ達にはよくなかったんだぁ~」などと体から文句を言われることもあるわけです。オウ、何ということだ!私の子供時代の成績表と取り替えたいくらい好成績じゃないか~。「異常なし」を意味するAが26項目中20もついている。引っかかったのは私の持病である自己免疫疾患によるものなのでこれは仕方がない。先日火葬場で一同を驚かせたほど骨が丈夫だった私の祖父ですが、その孫であるワタクシの骨密度(カルシウム量)はというと、0.750(g/cm2)なのだとさ。(ちなみに昨年の数値は0.734)これは、同年齢の平均骨密度と比較すると、115%に相当。若年成人の平均骨密度と比較すると、116%に相当。だということです。おお、なかなかのものではないか。ちなみに私の母の骨密度も相当なもの。二人で頭突きし合ったらどっちが勝つかな。さて、夫の結果ですが、オウ、何ということだ!一体これは真面目にサラリーマンをやっている者の結果なのかと疑いたくなります。24項目中20がA。会社では要再検査の人間が多い中、上司に見せたら怒られちゃいそうだ。ひっかかったのは、ヤツの持病である喘息であったり、眼底検査が何度やってもうまくいかなくて判定不能になったり、白血球が僅かに少なかったり、肝臓がちょびっとフォアグラよ、というものなのだが、ヤツの場合、酒もタバコもやらない上、コレステロールも全く問題なく動脈硬化を引き起こす生活習慣にも当てはまっていないのでまずは放っておいても問題のない範疇のようです。さて、お互いに割と好成績を収められたと思われる理由ですが、私が思うにこれは普段からよく歩いているからではないかな。夫は以前渋谷に勤務していた時にはオフィスのある8階までは毎日階段を利用しており、現在は都営新宿線という深~い地下鉄を利用して通勤しているので、地下鉄を降りたらエスカレーターを一切使わず階段で地上に出て鍛えているのだとか。(さすがにオフィスまで階段は使えないらしい。疲れて仕事にならんと。)仕事に全身全霊を打ち込む1分1秒でも惜しいモーレツサラリーマンには、とてもじゃないができない芸当だ。私も普段からよく歩いており、歩いて10分のスーパーに買い物に行くのに大回りして1時間かけて行くこともしばしばです。二人で駅を利用する際には、エスカレーターを使う人々の横をこれ見よがしに階段を上ったり。(何の自慢にもならない)先日も何気なく散歩して、電車だとおおよそ10キロの距離・各駅停車で21分のところを(京成高砂-日暮里)歩いて行ってしまいました。忙しい現代において、歩くことにこれだけの時間を割くことができる。要するにヒマなのです。よって、私達はヒマがゆえに健康が維持できているということがよくわかります。
2008.04.25

雷とは、一般的に地表が太陽の熱で温められた際に発生した水蒸気が雲を生じさせ、その水蒸気がさらに上昇すると冷やされて氷の結晶となり、そしてその結晶が雲の中で互いに激しくぶつかり合うことによって引き起こされた静電気による自然現象のことをいうのですが、私はその雷を訓練次第で発生させることができるのだということを最近になって知りました。教官はやはりあの方でしょうかね。
2008.04.23

「肉の球」だからって、ミートボールではありませんよ。実家で飼っている犬の足のウラ。(私の足のウラなんか出した日にゃ、削除依頼が殺到するに違いありません)寒冷地で生きている犬がみんなそうなのかどうかはわかりませんが、この犬、冬になると肉球の間の毛がにょろにょろと伸びてくるのです。雪や氷、そして寒さから身を守るためなのでしょうけど、実際には外で遊んでいるうちに毛に雪がくっついてダンゴ状になることもしばしば。歩きにくそうなのでカットしてしまいます。果たして本当に必要な毛なのか。やっこさん、この夏を迎えると15歳。かなりの御高齢。歳をとってくるにつれて眉毛がどんどん伸び始め、長い眉毛がピローンと垂れ下がっているその顔は村山元首相を彷彿させます。やっこさん、大層な臆病者で世の中は怖いものだらけ。カメラなどという金属の箱からじーっと見られるのが大嫌い。いつもカメラを向けるとテッテケテ~と逃げてしまうので、至近距離で撮った良い写真はまずありません。やっこさん、最近すっかり耳が遠くなり、その嫌いなカメラを持って寝ている周りをカサコソ動き回って撮影しても、一向に気がつく気配がありません。
2008.04.21

3月末のことでした。大送別会(大と小があった)から帰宅した夫が「ほ~ら、オミヤゲだよ」と差し出した紙袋には包装紙に包まれた平べったい箱が。「おお、チョコレートか♪」と思って開けるとそこにはいわゆるカタログギフトと呼ばれるものが入っておりました。(以前会社の創立記念で電子辞書をもらってきた際にもチョコレートと勘違いしたいやしい私。)クジ引きで当たったらしいのですが、その日最も良いと思われる景品だったそう。最近では結婚式の引き出物の主流になりつつあるカタログギフト(以下カタログ)。そこに掲載されている商品ならば何を選んでも良いという、もらう側にとっては選択の余地があるなかなかよく考えられたものです。このカタログ、人によっては好き嫌いが分かれるようですが、私は大好き。何故ならば「制限された中で最大限の可能性を見出す」という作業が楽しいからだよ。グルメと品物の2冊に分かれたこのカタログ。これを手にした瞬間私はまず自分に問いかけます。「マリルレロ、お前は一体何を欲しているのだ?」その問いかけに答えるために私はしばしカタログの中を旅するのだが、「せっかくの機会にあんまり実用的なものをもらっても夢がないかなぁ」だとか、「滅多に食べられないような豪華なチョコレートセットもいいけど、一万円分ものチョコレートを食べてしまうというのもむなしいかなぁ」などとうだうだ考えるのは実に楽しいもの。毎晩寝床の中まで持ち込んで夫にあきれられたりもするけれど、先に述べたように「制限された中で最大限の可能性を見出す」ことは一種のレクリエーションのよう。ついつい熱中してしまいます。そんなこんなで選ぶのに10日ほどかけて我が家にやってきたものは、この美しい箱に入った2客の白いティーカップ。2月に北海道に行った際、帯広の菓子店でケーキと紅茶を頼んだのだけれど、その時のお茶があまりにもおいしくてすっかり「ダージリン」スイッチが入ってしまった私。しかも、その際平べったい紅茶専用のカップで香りを楽しみながら飲むという楽しみまで覚えてしまい、「いつかそのようなカップが手に入ったらなぁ」と思っていた矢先のカタログだったので、実はカタログを開いた瞬間にはもう欲しいものが決まっていたのでした。しかし、選ぶのに10日間もかけたのはやはりカタログの醍醐味、これを味わいたかったから。我が家にはそれこそ売るほどのカップ&ソーサーなるものはありますが、コーヒーやこってりとしたミルクティーが好きだった私の集めたものはみなどちらにも兼用で使えるようなタイプが多く、このように繊細な色や香りのお茶を楽しむものはなかったのでもう嬉しいやら。ティーカップとしてしか使えないというのがまた贅沢でいいこと。毎日これで一杯のダージリンを飲むのが最近の私のもっぱらの楽しみ。しかし、一杯だけというのがミソ。まだ飲みたいという気持ちを翌日に持ち越すのがたまらないんだな~。
2008.04.19

スーパー調査隊久々の活動です。もう2週間前のことになりますが、今回は静岡県は富士宮市で学会があったのでその機会を利用しての調査です。その学会ですが、私は発表する側ではなくてただひたすら研究成果を享受するだけだったのですが、これが実に素晴しかった。富士宮やきそば学会おそるべしだ!!(実在します。興味のある方はコチラを)***さて、富士宮で1軒、沼津市で2軒のスーパーを訊ねてきたのですが、足は公共交通機関と自前の足だけという私達のことなので限られた範囲でしかスーパーを探し出すことができず、大型スーパー(イオン)と駅近くのスーパーと比較的大きなスーパーしか見つけられなかったのが残念でした。調査対象としては街中から少し離れた小さめの店舗の方がよいのですが仕方ありません。いつも真っ先に調査対象にするお醤油ですが、これはほぼ関東と同じ濃口醤油が使われているようです。江戸の味・ヒゲタも見かけました。今回まず目に付いたのが即席めんのコーナー。自分が現在どこにいるのかわからなくなってしまうほど種類とメーカーが豊富です。味噌・塩・しょうゆの基本の味はもちろん、どこへ行っても(とはいっても3軒しか回っていないのだけど)とんこつや棒ラーメン、ちゃんぽんなどというありとあらゆる味のラーメンが並んでいるではありませんか。しかも、チャルメラ(明星食品)やサッポロ一番(サンヨー食品)の強い関東ではまずお目にかかることができないマルちゃん(東洋水産)の袋麺も並んでいます。これには驚きましたね。さらに驚いたことには、金ちゃんラーメン(徳島製粉)まで進出しているではありませんか。徳島製粉の名の通り、徳島県のメーカーのもので西日本まで行かないとお目にかかれないものです。人種の坩堝がニューヨークならば、静岡は差し詰め即席めんの坩堝といったところでしょうか。まるで即席めんの物産展が常時行われているようです。もうひとつ気がついたことがあったのですが、バラエティに富んだこれらの即席めんがバラ売りされていたこと。私が普段使うスーパーでは大抵の即席めんは5袋1パックで売られており、バラ売りされている種類は少ないのですが、静岡ではどうもバラ売りされている方が多いような。果たしてこれは気のせいなのか。即席めんの種類の多さとバラ売りの多さには果たして何か関係があるのか。いつもなら陳列されている商品を見るだけでその土地の住む人々の様子が手に取るようにわかるのですが(勝手に決め付けているだけなんだけど)、今回はさすがにちょっとわかりかねて唸ってしまいました。次にコーヒーのコーナーへ行くと、これまたあることに気がついてしまった私たち。一杯分ずつ個装されたレギュラーコーヒーをご存知でしょうか。取り出して広げてカップの上に載せてお湯を注ぐと一人分のレギュラーコーヒーが簡単にできるアレですよ。とにかくその形態のコーヒーの多いこと。ただのレギュラーコーヒーもインスタントコーヒーももちろんあるのですが、それを上回る多さです。「?」これは一体何を意味しているのでしょうか。ますます静岡県民気質がわからなくなってきました。それぞれの食べたいものを尊重する個人主義なのか?東海道線でも新幹線でも、通り抜けるまでかなり時間のかかる広い広い静岡県。富士宮と沼津のスーパーを訪れただけではわからないことだらけで、これはあらためて静岡県全域のスーパーを回らねば静岡県を語ることはできないと思ったスーパー調査隊でした。悔しいが、静岡編は一旦保留だ。***さて、今までの調査によると名古屋より西ではカゴメ、関東より東はブルドックとくっきりと分かれていたソースの世界。このたび調査隊はそのソースの境目がどうやら静岡県にあることを突き止めたのでした。ウスター・中濃・とんかつとカゴメが主で、ブルドックは中濃のみおかれているとか、或いはその逆でブルドックが主でカゴメの力が弱いというところもありましたが、静岡のスーパーにはカゴメもブルドックも両方仲良く並んでいるではありませんか。このことから、どうやらソースの会社の営業マンは静岡では厳しい戦いを強いられているようです。ブルドックとカゴメの営業マンがスーパーで鉢合わせをしてバチバチと目から火花を散らしあっている姿は静岡県民にとってはよく見かける光景なのかもしれません。ブルドックソースの横浜営業所と名古屋支店、そしてカゴメの静岡営業所。こちらの営業所または支店に異動になるということは、相当に見込まれて送り込まれる辣腕営業マンだということかもしれません。
2008.04.18

叔母(母の弟の奥さん)が密かにパン作りの技術を身につけていることを知ったのは昨年9月のこと。「今度食べさせて~」と言ったのを覚えていてくれたようで、先月私が北海道から帰ってくる時にたくさんのパンを持たせてくれました。お葬式の疲れもまだ完全に取れていないのにわざわざこねてくれたようです。しかし大量のパンでした。チョコレートのが1斤、レーズンとナッツの入ったのが1斤、そして角食1.5斤。パンも積もれば重い重い。結構な重量です。「チョコレートのはよーく切れる包丁で切ってね。フッフッフッ・・・」と意味ありげなことを言っていたので、わざわざ包丁を研いでからカットすると、ひゃー、びっくり。間違えてトラの子供を切ってしまったのかと思ってしまいました。これはチョコシートを使っているらしいのですが、きれいな模様を出すためのこね方があるのでしょう。しかしほんのり甘いパンの美味なこと。レーズンとナッツの入ったパンは「そのままでもおいしいけど、バターをつけるともっとおいしいのよねぇ~」なんて言うのでそれも忠実に守った私たち。ああ、レーズンの甘みとバターの塩気、そして胡桃の食感のいいこと。毎朝「こんな贅沢していいのかなぁ」とブ厚く切っては2色の味を楽しんだ私たち。***私はいずれ北海道の何もない原野でポツンと暮らすのが夢なのですが、そうなると、美味しいパン屋さんへパンを仕入れに行くには最低でも50~60キロくらい車を走らせないといけないでしょう。このようなパンを自らの手で生み出せる技術があったなら、スーパーど田舎での生活はかなり楽しいものとなるに違いありません。「イナカに引っ込む前にはパンの技術を身につけよ さもなくば充実した食卓はない」というところでしょうね。
2008.04.17

平素は週刊マリコベをお引き立ていただきまして誠にありがとうございます。さて、このたびコメント欄を閉鎖することにいたしました。唐突ではございますが、このところずっと考えていたことでした。よく「読み逃げしてすみません」というようなメッセージをいただくのですが、このように大したことなど書いていないものに貴重な時間を割いて読みに来て下さる方に妙な罪悪感を抱かせたくないとの思いからでございます。いつもコメントを下さる皆様にはこちらも大いに楽しませていただいたのですが、何でもかんでも興味の赴くままに書いているマリコベのこと。バカなことだろうが小難しいことだろうが何を書いても反応して下さることが非常にありがたい反面、もしかしたら「読んだからには何か書かなきゃいけない」というプレッシャーがあるのではと心苦しくも思っておりました。なので、最近では「このくらいのことでわざわざ人を呼びつけてはイケナイな~」と、私自身どうでもいいような記事を出せなくなってしまったところがあり更新が滞り気味となってしまった次第です。週刊マリコベのねらいは、新聞や雑誌を読むが如く、気軽に目を通してプッと笑っていただきたい、ただそれだけです。どうぞ、何も難しいことを考えずに気軽に読みに来て下さい。週刊マリコベは「読み捨て」です。「パソコンの向こうで今日も誰かが笑ってくれる」そう思うだけで私は次のネタを拾って料理する力が湧いてくるのです。コメント欄は閉鎖いたしましたが、記事に関する質問・御意見、または「読んだからには何が何でも一言書かねば気が済まない」「マリルレロをオモチャにして遊ばねば気が済まない」という方には掲示板を開放しておりますので、そちらをコメント欄同様に御自由にお使い下さい。これからも楽しいこと・バカバカしくてどうしようもないが笑えることを日常の中から発掘し、皆様から「次の更新が楽しみだなぁ」と心から待ち望んでいただける週刊マリコベであるよう努力を続けていく所存ですので引き続き今後もよろしくお願いいたします。週刊マリコベ編集長 マリルレロ
2008.04.17

未知なる世界をも恐れず果敢に飛び込んでゆく週刊マリコベ編集長、もう先週のことになりますが機会を得ましてこの度「氷川きよしコンサート」潜入を果たして参りました。私のおギボさん(義母)は氷川きよし(以下きよしくん)が大好きで大好きで、多分きよしくんとお義父さんが川に流されていたらまずはきよしくんを助けることでしょう。そんなおギボさん、先月大阪でコンサートに行ったいうのに、横浜で行われるコンサートのチケットまで押さえてあるというではありませんか。しかし、一緒に行く予定だった人の都合が悪くなりチケットを持て余していたので私がコンパニオンを買って出たのでした。何にでものめり込み易い私のこと、帰ってきたら家の壁にきよしくんのポスターが貼られているんじゃないかとうちの夫は心配しておりましたが、いくらなんでもそんなことはあるめぇよ。単なる好奇心、編集長魂ヨォ。***「本当に一緒に行ってくれるの?演歌よ、演歌っ。」と何度も念を押されながらも迎えた当日は、もう台風と呼んでも差し支えないような暴風雨。新横浜駅でおギボさんを拾って電車を乗り換え、ぐしょ濡れの髪はぼうぼうで神奈川県民ホールに飛び込んだ私たち。しかし、東海道線が70本も運休となったこんな日なのに、会場は満員で立ち見まで出ているではありませんか。しかも遅れる人は皆無で驚きましたね。予想はしておりましたが、やはりファンの年齢層はかなり高め。おギボさんの年齢が核になっているような感じです。さて、開演となりバンドが演奏を始めるとスルスルと緞帳が上がっていきます。緞帳を使うところが演歌らしく、演歌のコンサート初体験の私の期待は高まる一方。舞台は1階と2階に分けられ、真中に設置されている電飾の階段を使って行き来できるようになっています。1階の部分は階段を挟んで左右にバンドのブースがあるのですが、そのバンドは2×トランペット1×トロンボーン1×サックス兼フルート3×シンセサイザー(キーボード)1×ベース2×ギター1×ドラム1×その他パーカションという編成。演奏も半ばになってようやくきよしくんがその2階部分に下からスルスルと押し出されて登場。毛皮のショールをまとい、お嫁さんも真っ青の4メートルもの長いベールを引きずっています。その姿はまさにおば様たちの王子様。きよしくん登場に会場はもう大コーフン。1曲終えた後にファンの皆様にご挨拶をしたのですが、きよしくんが「愛してますから」なんていった日にゃ皆さんの血圧の上がる音が聞こえましたよ。救護班は待機しているのかと思わず辺りを見回してしまったほどです。私はきよしくんのファンではありませんが、きよしくんの歌唱力の高さはよく知っております。生で聴くきよしくんの歌のうまいこと。私はすっかりきよしくんに魅せられてしまい、おギボさんと共に「きよしぃぃ~~」と黄色い声を張り上げ手を振り120%楽しみました。しかし、きよしくんの歌(というか、演歌)は基本的にどれも旋法(五音音階)が同じなので、歌を知らない私にとっては調性が変わってもすべて同じに聴こえてしまうところが困りモノ。さて、そんな歌にあわせて暗い客席に浮かぶ無数のペンライトについているハート。ほとんどの人が持っているところを見るとこれはきよしグッズのひとつなのでしょう。(おギボさんのは壊れてしまったらしい)きよしくんから見た客席の図 ※イメージ私の隣のオバちゃんなどは法被を着てこれを両手に持ち左右ににブンブン振るものだから、私はいつこのハートが私の顔に直撃するんじゃないかと気が気でなかったよ。おもしろかったのが、お年を召したファンということでリズムを取るのが不得手な方が多いと思われ、手拍子をするにしても表拍を打つ人、裏拍を打つ人の両方が存在して手拍子なのか拍手なのかわからなくなってしまったこと。しかし、そんな手拍子でもきよしくんを応援する気持ちは誰にも負けません。それだけは私にも伝わってきます。途中きよしくんのトークなども交えながらコンサートは進行していくのですが、その際会場を出入りする人が多いのに気がつきました。お手洗いです。ファンの年齢層が高いということで、どうしても近くなってしまうのでしょう。しかし、きよしくんはそんな人々に「お小水、我慢しないで行って来てくださいね」と温かい言葉をかけてくれるではありませんか。我慢しないよう席を立ちやすい雰囲気を作ってくれるきよしくんに私はナミダが出たね。トイレから帰ってきたものの、自分の場所がわからなくなって右往左往する人も出てきますが、きよしくんはそれを温かく見守りつつも己の任務を全うしています。さて、コンサートでのアンコールというと、誰かが打っている手拍子に次々と手拍子が加わり、それが一体化して音量も厚みが増して頂点に達したと思われる時にアンコールが始まるものですが、そこはちょっとリズムを取るのが不得手なおば様の多いきよしくんのコンサート。いつまで経ってもバラランバラランと手拍子が揃わず、アンコールの掛け声も揃わないままアンコールへと突入してしまったのでした。しかし、一見無秩序に見えるこれらの光景ですが、きよしくんのためなら労力を一切惜しまないおば様方と、そして自分を支えてくれる人々に心から感謝するきよしくんとの間には傍の人間からはわからない強い絆と愛情から成る美しい秩序が存在していたのです。コンサートが終わる頃には私は感動すら覚えていました。私が思うに、発信する側と受信する側の両方が満足する「成功した」コンサートというものは、舞台と客席の間の見えない厚い壁が取り払われ、両者との間に目には見えないコミュニケーションが成立したものだと思うのです。この日のコンサートはまさにそれ。いや~、暴風雨の中傘をおちょこにしてまで行った甲斐がありました。あの日以来ずいぶんときよしくんに親近感を覚えてしまった週刊マリコベ編集長。NHKのきよし番組「きよしとこの夜」まで見るようになってしまいました。我が家にポスターが貼られるのも、時間の問題かもしれません。
2008.04.14

地球上に存在する全ての種類のはちみつを食べつくすまで終わらないこの壮大なプロジェクトは現在も続いております。皆様お忘れなきよう。ナビゲーターははちみつをめぐる旅人・マリルレロです。さて、あれはいつのことだったか。りんごのはちみつがあまりにも美味でフルーティーだったので感涙に咽びながら食べたことがありましたが、その味に酔いしれつつも私の頭にはある疑問が。果物のはちみつって、どれもみんなおいしいの?というわけで今回はワタクシ自ら体を張って皆様の疑問に答えたいと思います。(みんなの疑問というよりはお前の疑問やんけという感じですが)さて今回手に入れたのはスペイン産レモン (前列左)メキシコ産オレンジ (前列中央)山形県産さくらんぼ (前列右)カナダ産ブラックベリー (後列左)カナダ産ラズベリー (後列中央)カナダ産ブルーベリー (後列右)の6種類のはちみつ。 果物の花から採れたはちみつというのは、そのイメージも相まってどうしても過剰に期待してしまいがちです。例えば、レモンのはちみつなどはついつい「爽やかで甘酸っぱいのではないか?」と想像してしまったり。さて、想像通り・期待通りの味なのか、はたまた想像も期待も砕け散るのか。期待と恐怖が交差する一瞬です。まずはレモンからいってみましたが、香りは・・・しますよ、本当に微かだけどシトラス系の香りが。おお、これは驚きです。花から採れたものなのに本当に果実の香りがするなんて。サラッとした味わいのこのはちみつ、クセがなく軽いのではちみつ嫌いの人でも食べやすいと思われますね。りんごほどの感銘は受けませんが、これなら「フルーティー」といっても差し支えないでしょう。オレンジも同じくシトラス系の香りに軽い味わい。しかし、両方ともよく似た風味なので何も言われないとちょっと判別がつきかねます。ましてや、パンの上でバターなどと一緒になった際には一体何のはちみつであるかさえもわからなくなってしまうほど繊細で捉えがたい風味のはちみつですよ。さくらんぼのはちみつは、果実の香りはせず花の香りが強く、まるで飴をなめているようなこってりとした甘さ。舌にはしっかりとその甘みが残ります。ベリー系のはちみつの中で最も色の薄いブラックベリーは、これも微かだけどちゃんとベリーの香りがし、後味には酸味が残ります。さくらんぼの後にこれを舐めると、その甘さの違いが大きく感じられるのが面白いところ。色の濃いラズベリーはベリーの香りというよりは微かにシナモンのような香り。甘さはブラックベリーによく似ていてやはり後味に酸味が残るさっぱりとした味わい。しかし、はちみつのこの酸味というのは実においしいではないですか。口に甘さが残らないからなのでしょう。今回最も色の濃いブルーベリーですが、香りはラズベリーをもっと凝縮したようなやや強めの香りがします。食べやすいものが多いと思われるフルーツのはちみつの中ではかなり個性的なものといっていいかもしれません。あっさりして香りもそんなに強くないフルーツのはちみつは、使いやすく、万人受けするはちみつと言ってもいいでしょう。でも、これらのはちみつの持つ微妙な風味を味わうには、神経を集中させてそのまま味わうのが一番かも。果物のはちみつは「びわ」「柿」「梨」など他にも種類があったのでいずれまたあらためて検証してみたいと思います。***ところで、以前「咳にははちみつ」てなことを述べたことがありましたが、このはちみつという甘い液体、なかなかよく効くものなのかもしれません。大雪とお葬式騒ぎの疲れで一家全員がバタバタと体調を崩していた頃、痰がからんで長引くような咳ではないけれど、咳が出るようなことがありました。その時は咳のためにはちみつをなめたわけではなく、乾燥するシーズンだったので喉を守るためにたまたまはちみつをなめたところ、しばらくして「そういえば・・・」と咳が出ていないことに私は気がついたのでした。はちみつ、意外によく効くのかもしれません。「かも」というのは、軽い咳だったので本当にはちみつが作用したのか見極めにくいところですからね。どうせなら痰が絡んだひどい咳で試したかったのですが、その前に治ってしまったところが何事も自ら体を張って検証するヘンシューチョーとしては大変悔しいところです。
2008.04.09

2月に北海道を襲った爆弾低気圧が去った翌々日のこと。(私達が実家に到着した翌日)私と夫は長いダウンコートを着て長靴を履いて帽子をかぶってという重装備でコロコロになりながら森に散策に出かけました。除雪された歩道を二人でキャアキャアと大はしゃぎしながら森へ向かいます。コドモみたいだよ。もう雪かきで辟易しているこの辺りの人々から見ればただのバカです。森の入り口。冬場は歩くスキーのコースになっているここは、鳥獣保護区なので獣の私も安心して遊ぶことができます。ほーら見てごらん。吹雪が描いた絵だよ。京都の龍安寺の石庭みたいですなぁ。時に吹雪は面白いものを作ります。森の中の簡易トイレはアイスクリームになっちゃってるし。こっちは溶けたアイスクリームってとこかな。どんな場所にでももっこりと積もるから雪は本当に面白いんだよ。あっちにもこっちにも自然が作る偶然の産物がたくさん。解けて落ちてしまわないうちに見に行かないといけません。これなんか見事な雪玉になっているでしょう。ちょっと角度を変えて見てみるとこれも切り株に積もった雪。人間が手を加えたわけではないのにこんなにきれいに出来上がるなんて。実家の前の白樺。昨年秋にそれはそれは私を楽しませてくれたきのこ達は、この白樺の根元でまた今年も実りの秋がやってくるのをじっと待っています。雪の降る夜に生まれた私にとっては雪のない東京の冬が何とも物足りなくて、たまにこうして大雪を目にするともう楽しくてしょうがないのですよ。北海道出身の人が雪のないところで暮らすと、楽でもう戻りたくないという話をよく聞くのですが、私は違うんだな~。不便でもいいから冬は雪に埋もれていたいのです。私のそんな願いが天に通じたのでしょうね。この後またしばらくの間大雪に見舞われて今年はもうイヤというほど雪を堪能してきましたよ。
2008.04.02

ちょいとばかし生産的なことをしようと思い立ってワックスがけをしてみました。まぁ、春だからというのはこじつけですが、それでも寒い冬が終わって暖かくなってくると何となく活発に動きたくなるものです。さて、マリコベにぼちぼち登場しているワックスがけですが、2006年9月20日 2006年11月9日 2007年4月27日う~む、こうしてみると私はワックスがけが好きなのかもしれません。取り掛かる前は億劫な気持ちの方が大きいのですが、一念発起して家具をガラガラと動かし、床に這いつくばって一心不乱にワシワシと磨いているとこれがもう面白くって夢中になってしまうのだよ。毎日私にすり足で歩かれて(マンション暮らしなのでこんな癖がついてしまった)カサついている床が生き返っていくのを目の当たりするのは何とも気持ちがよく楽しいものだし、窓辺のよく陽の当たるところなどは他の場所に比べると傷みが大きく、紫外線の影響をもろに受けているのだなと実感したり。ワックスがけをしていると木は生き物なのだということをあらためて認識させられるのさ。ワックスがけとは〔 木との対話 〕 by マリルレロなのだよ。私はワックスがけをするたびに思うのだが、ワックスがけほど精神的充足感をもたらしくてくれるものはないのではないかと。おカネはほとんどかからない上(ワックス代くらいか)、一心不乱に取り組むことで頭を空っぽにできるし(これが普段の生活では意外に難しい)、達成感まで得られてしまうのだからね。ああ、つるつる・すべすべになった床の気持ちのいいこと。光の反射の度合いまでも違います。誰の言葉であるかは定かでないけれど、「一日幸せでいたかったら 床屋へ行きなさい 一週間幸せになりたかったら 結婚しなさい ・・・(以下省略)」このような言葉があるのだが、私だったら「1ヵ月幸せでいたかったら ワックスがけをしなさい」と言うなぁ。***さて、冬眠から目覚めた生き物の如くもぞもぞと動き出した私ですが、ワックスがけの前日には食器棚(吊り棚)の整理もしました。(どちらも先週のこと)椅子に上っては棚のものを下ろして、また上がっては下ろしてということを繰り返し、棚を拭き上げてから今度は出したものを椅子に上っては収め、また上がっては収めということをちまちまちまちま繰り返しておりました。ついでにこのたびカップを効率よく収納できるラックなども導入してみたところ、これがなかなかの優れモノでスペースを余分にとることができて上々ではないか。しかし悦に入っていたのも束の間、翌日何だかシリが痛い。シリから太ももにかけてがバキバキ。しかも、左側のみという何だか変な症状。どうやら椅子の上り下りで筋肉痛になってしまったらしい。何で左側かというと、左の足から上っていたらしいんだな。普段使わない筋肉を思いっきり使ったのでしょうね。もうトイレに入る際など毎回「ウッ」ですよ。中腰になる姿勢が一番ツライ。まぁ、次の日に筋肉痛がやってきたということでよしとしますか。
2008.03.31

皆様こんにちは。陸続きではない北海道に帰省するのに陸路で帰りたがるバカ者です。誰もがあきれるようなルートで帰ったことは前々回でお知らせした通りですが、上野から出発したということで察しのいい皆様はすでに「あれに乗ったに違いない」と思われたことでしょう。そう、上野発の夜行列車~♪といえば寝台特急☆北斗星3号。入線時間のしばらく前からホームでうろうろしていた怪しい私たち。だって、これから乗る列車のお迎えをしなければいけませんもの。バックしながらホームに入る北斗星。みんなパシャパシャ写真を撮ってまるでスターの如し。何てったって北斗星だもん、文字通りスターよね。上野駅19時03分発ですが、入線してから出発まであまり間がないので一旦荷物を置いてから急いで先頭車両まで走り御尊顔を拝見。(何やってんだか)いや~、いい表情をしています。はたらくオトコの顔だ。北海道まで頼むよ~。さて、落着いたところでこの日の私たちの寝床へ参りましょう。廊下。お部屋がいくつか並んでいます。ここが今宵の我がお部屋であるA寝台ロイヤル。ベッドは、座席の下から引っ張り出してガチャンと引き上げると二人で寝るのに十分な広さとなります。ここは一人利用でも二人利用でも可能なのでございます。椅子に座って車窓を眺めるもよし、寝転がって本を読みながら行くのもよし。道中ビデオ上映がなされていますが、どんなビデオよりも面白いのが車窓なんだな。もしもーし、電話ではありません。お部屋にはシャワーもついております。写真右手の上のツマミをひねってパタンと前に出すと洗面台が現れ、下のツマミをひねってこれまたパタンと前に出すとトイレが現れます。何と合理的に作られているのでしょうね。ちなみにトイレットペーパーは、シャワーでぬれないように小さな扉の中に収められているのですよ。さて、検札が済むと間もなくウェルカムドリンクが運ばれてくるのですが、北斗星の場合はミネラルウォーター・お茶・ウィスキー・ワインと盛りだくさんの飲み物がやってきます。太っ腹ですね。氷もふんだんに用意されています。これらをちびりちびりやって大宮を過ぎた頃、食事の支度ができたというアナウンスが。本来ならこのような贅沢な部屋を取った場合はお弁当で済ませるところですが、今回の食事は物欲というものが全くなくて何もあげる物がない夫への私からの誕生日のプレゼント。これなら私も便乗できて一挙両得ではないか。ちなみに夫の誕生日は結婚記念日でもあります。このために餓死寸前までお腹をすかしていた私たち。意気揚々と食堂車へ向かうと、柔らかな光の中テーブルにはクロスが敷かれ、たくさんのカトラリーがセットされています。北斗星の食事は予約制で、懐石御膳とフランス料理の2種類から選ぶことができるのですが、フランス料理の場合は予約券に「仏料理」と記載されるので、まるで仏事の食事のようで笑えます。この日は雪祭りも終わった平日の夜なので閑散としているかと思いきや、これがなかなかの盛況ぶりでした。テーブルには御丁寧にメニューも置かれていました。ちなみにこの日のメニューは・サラダ仕立てのオードブル ~アスパラ、フルーツトマト、ホタテと蟹のサラダバルサミコ風味・魚料理 ~平目の湯葉包み蒸 バジルのムスリーヌ添え 青森産ニンニクのクリームソース・肉料理 ~牛フィレ肉のソテー 温野菜添え 赤ワインソース・デザート ~特選デザートとフルーツの盛り合わせ・パンとコーヒーしかしまぁ、あらかじめ食材はある程度は調理されてはいるのでしょうが、これだけの料理を車内で用意できるのはすごいこと。食後は部屋へ戻り飲みなおしますが、珍しいことに普段は飲まない夫まで参戦。ヤツは夜汽車が何よりも好きなのでもう嬉しくてしょうがないのだよ。車窓に流れてゆくのは通勤客を乗せた電車や駅という日常の光景。それを非日常である空間に身をおいて眺めるという対比。夜汽車の楽しみというのはそのあたりにあるのかもしれません。***朝6時半ごろ。函館駅では結構な人数が下車していきました。目が覚めたら昨晩と全く空気が違う所にいるというのはなかなか楽しいもの。6時41分函館駅を発車して間もなく食堂車の営業が始まります。車窓がオカズの朝ごはん。気候も天気も良い時には駒ケ岳や大沼がダイナミックに見えるのですが、季節は冬。かろうじて見えるのは凍った大沼だけ。でも、雪がない冬が寂しくてしょうがない私にとっては最上のオカズです。私たちの取った部屋には新聞とモーニングコーヒーのサービスもあるのですが、コーヒーの時間はいつでもいいということで朝食後に部屋に運んでいただきました。今回私たちは終点である札幌までは乗り通さず苫小牧で下車。苫小牧までは約15時間の旅でしたが、乗ってしまえば早いこと。夢でも見てるかのあっという間の旅でした。長旅お疲れさん。札幌までがんばれ!!***さて、北斗星の切符の入手方法ですが、私の場合は乗車日一ヶ月前の発売日の午前10時に緑の窓口で取るという大変原始的な方法を取っています。しかし、これが簡単なようで大変ムズカシイのだよ。いくら飛行機が主流になったとはいえまだまだ人気の高い北斗星。しかもその中で僅か数部屋しかない個室はいまだにプラチナチケットです。9時50分頃みどりの窓口に行き、用紙に必要事項を書き込んで、お客さんの動向を見るのだが、とにかく10時ジャストに端末を叩いてもらわないと切符が取れないわけですから、並んでいるお客さんに左右されてしまうわけです。窓口に並ぶのは遅すぎてもいけないが早すぎてもいけません。「まだ早いよ」と突き返されてしまう可能性もありますからね。そこを見計らって並ばねばアカンのです。今回ラッキーだったのは、お客さんがあまりいなかったこと。なので、私は9時52分頃に窓口のお兄さんに北斗星の切符が欲しい旨をあらかじめ伝えておきました。その後お客さんがやってきたので場所を譲りましたが運のいいことに近距離切符を所望していた方だったのでさほど時間がかからずセーフ。9時57分。予約したい日時や列車を記載した用紙を窓口のお兄さんに渡すと、お兄さんは端末をカタカタ操作。どうやら用意はできたらしい。この時、私と窓口のお兄さんの間にはものすごい緊張感が漂っているわけですよ。9時59分。お客さんがやってきて私の後ろに並ぶ。10時まであと数十秒なのだけれど、この数十秒の長いこと長いこと。この機会を逃したらもう取れなくなってしまうので、私はいかにも発券を待っているようなフリをして財布からお金を出し入れしてみたりするのさ。お兄さんだって適当に端末をいじって作業しているように見せかけてくれているじゃないか。二人で黙ってたら後ろのお客さんに「何やってんだよ」って怒られちゃうもんね。10時00分。腕時計を見ていたお兄さんがジャスト00分に端末を叩く。3秒ほどしてめでたく指定券が発券されました。いや~、お見事。ここまで協力してくださったお兄さんに心からお礼を述べたところ、お兄さんは「いや~、大役を果たせて今日はもうこれで終わっても(業務を)いいくらいですよ~」なんて言ってたっけ。いかに手に入りにくいチケットかお兄さんもよく知っているので協力してくれたんだよ。寝台の個室を取るというのはなかなか大変なことなのです。
2008.03.26

北海道へと旅立った私ですが、今回そこで思わぬ旅立ちを手助けすることとなってしまいました。私が実家に到着して3日後のこと。同居していた91歳の祖父が天国にいる祖母の下に旅立ってしまいました。北海道の遅い春が来たら92歳になるところでした。あまりの微妙なタイミングで私がいることに親戚の人々はみーんな驚いていましたが、一番驚いたのは当の本人である私なのだよ。だって、あまりにも突然のことで出発前には予想し得えなかったからね。我が家はただでさえてんてこ舞いだった上に母まで具合が悪くなってしまったため「よく見極めてもう大丈夫だと思ったら帰っておいで」という夫の言葉に甘えて私はしばらく残っていたという訳です。***祖父が脳梗塞で病院に運ばれたのは私たちが帯広でグースカ寝ている頃のことでした。私がそのことを知ったのは実家に到着してからのこと。その後、トントンと階段を下りるように容態が悪化し、山梨にいる叔母(母の妹)の到着を待って逝ってしまったのでした。わずか3日くらいの出来事でした。私は祖父のこの逝き方に舌を巻いてしまいましたよ。祖父は以前からPPK(ピンピンコロリ)を目指してはいたものの、やはり突然逝ってはみんなとお別れもできないし、いろいろと大変なので3日くらい時間をかけたのではないかと。お陰でみんな心の準備もできて、大勢の人が来ると予想されるので家を片付けたり喪服の準備まで万端にできたのですから。さすがはPPKを目指していただけの事はあるよ。倒れたその日だっていつものように過ごし、いつものように父と晩酌して御飯もおいしく食べて、母に手伝ってもらいながらも入浴して床に就いたのですから。なかなかこんな風にはいきません。しかし、祖父は常日頃から「皆に迷惑をかけるから冬には逝きたくない」ということを言っていたのですが、病院に運ばれたのがなんとまぁ、猛吹雪の晩よ。救急車がやっとこさ入れる状態だったとさ。とにかくその頃は大変な大雪続きで、突然の病院からの呼び出しの際にもまずは雪をどうにかしないとすぐに車を出せない状態。そのことも手伝って一大事がもうその何十倍にもになって忘れられないような大珍事となってしまったのでした。山梨から叔母がやって来た時などは雪のため、その飛行機は降りられなかったら東京まで引き返すというギリギリの状態。その前後の便にいたっては欠航という。祖父が家に帰ってきたその日の午後からまた雪がモコモコと降り始めたのですが、静かに降る雪はよく積もります。家の窓から。翌日。松の木なんかこんなになっちゃってるし、鳥の餌台はかまくらになってしまいました。(小さい写真は昨年の冬のもの)折からの大雪で雪かきマシーンと化してた私の兄。人が集まるために車を置く場所も確保しなくてはならないし、何といってもお棺に入った祖父がちゃんと出ていけるようにしなければなりません。非常事態なのでもうフル回転していました。実家の玄関から道路へのアプローチ。祖父が倒れてから葬儀が終わるまで雪に翻弄された1週間でした。今思い出してもおかしいくらいの雪でした。雪がなかったら笑い話にはならなかったろうなぁ。***妙なタイミングでのこのこ帰った私ですが、本来ならもっと早く1月頃に帰る予定でいたのに、たまたま夫の仕事のタイミングが合わずにずるずるとこんな中途半端な時期になってしまったのでした。なかなか仕事の都合がつかなかった夫ですが、今回は一人で行けというようなことにならなかったのも不思議。お陰で二人で顔を見せることができました。多分祖父に呼ばれたのでしょうね。呼ばれたものだと信じて疑わない私はもう目いっぱい手伝ってきましたよ。当事者の家族というのはしばらくの間本当に目が回るほど忙しいので、裏方の助っ人としては最適だったろうよ。あと、私の両親はまだ健在で今までこのような経験をしたことのなかった私ですが、順番でいくと次は私が親を送る番。そんなときに慌てないようにこういう場を見せて経験させておこうという祖父の配慮だったのかもしれません。(今までは駆けつけた時にはすでにアレンジされているお葬式しか出たことがありませんでしたから)どうやら不思議な力は他にも働いていたようです。2月の初めにかつて机を並べて働いていた同僚が突然祖父を訪ねてきたのだとか。その方は弔辞を読んで下さったのですが、ある日突然今会わなければいけないような気がして祖父に会いに行ったのだそうです。最近特に衰えの激しくなった祖父は疲れるから滅多に人に会う気にはならなかったのですが、突撃訪問されては仕方がない。しかし、久々の再会に話が弾んで弾んでそれは楽しい時間を過ごしたのだとか。最近では人を見送る時は玄関で失礼してた祖父ですが、その時は珍しく外に出て見えなくなるまで車を見送っていたのだそうです。もしかしたら人間は、人生を終える前に計り知れないパワーを出して物事を動かしているのかもしれません。***6人も曾孫のいるお年頃ですから、祖父の旅立はどちらかというとおめでたいものの部類に入るものでしょう。祖父が一旦家に帰ってきた日、長いお付き合いのあるお坊さんがお経を上げにきてくれたのですが、お経の真っ最中に別の部屋に閉じ込めておいた犬が脱走してきて仲間に入れろとばかりに人の間から顔を出すではありませんか。もうその姿がおかしくてみんな肩が揺れていました。仮通夜では両親と叔母と私の3人で祖父の前で一杯やりながら「今だから言える話」などして大笑いをして過ごしましたが、本当にみんなよく笑いました。緊迫した状態から開放されたというのもあるでしょうが、思い出話をして笑えるのは大往生ならではのものでしょう。祖父は大正生まれにしては大きい方で、お棺の長さがギリギリでした。大きい上に頑丈な人で、普通だったら焼いてしまったら砕けてしまう頭蓋骨が標本の如くきれいに残っており、おまけに「歯もいっぱいある方だったんですね~」と焼き場のおじさんが感心していましたね。私も母も平均以上に骨密度が高いのですが、「ここからきていたか」とその時納得したよ。しかも骨の重いこと。骨壷にある程度入れたら係のおじさんが砕いて詰めていくのですが、骨が多すぎておじさんが一生懸命粉砕して粉砕してもなかなか入っていかなくておじさん焦っていましたね。明るくていいお葬式でした。***祖父が倒れる3日ほど前のこと、除雪車が我が家の桜の木をひっかけてしまったようで幹が裂けるように倒されてしまうという出来事がありました。その桜の木は喜寿に祖父が植えたもの。木が枯れたり、そのような尋常ではない状態になるのはただ事ではないと母は何か嫌な予感がしたそうで、とりあえず応急処置をしたものの結局はその予感が当たることとなってしまいました。しかし、残った枝を花瓶に差しておいたところ、日に日に蕾が綻んで二七日(ふたなのか)を過ぎる頃には花まで咲き始めたではありませんか。祖父は桜の遅い北海道で多分最も早い桜となったのでした。***さて、東京に戻ってきた私は早々に熱を出して寝込んでしまいましたとさ。次回はまた珍道中の続きです。
2008.03.19

3週間も留守にしていたところ、あんなに寒かった東京はすっかり春へと様変わりしており、先日まで北海道で大雪に埋もれていた私は冬眠から目覚めた動物のような気分でおります。さて、時間を先月の22日に戻してみましょう。***昨年の冬は、わざわざ一旦大阪まで行ってから北海道へ向かうという何とも酔狂な手段で帰省したものですが、いくら私たちでも今年はそんなバカなこたぁしません。素直に帰りますよ。北海道への玄関口といえばやっぱりここだよな。あゝ上野駅♪ (BY 井沢八郎)羽田空港じゃないのかって?普通の人はそうなんですか?で、この上野駅から私の実家のある札幌市のお隣の街まで帰ります。午後9時53分頃郡山を通過。このくらいの時間帯だと東京都内の駅はまだまだ人がたくさんいる頃なのですが、地方へ行くととんと人気(ヒトケ)がなくなるのですね。気がつけば函館。いよいよ北海道ですよ。長い道のりでした。北海道に入ると雪が音を吸って列車の走行音がぐっと静かになります。あ~、北海道だな~、と思う瞬間です。八雲駅の除雪のおじさんたち。お疲れさんです。登別。そう、温泉で有名なあの登別。温泉までは駅から結構距離があります。とめこめー。ここまできたら江別はもうすぐだよ。?!ここまできたらもう線路がなくなってしまったので今度はバスに乗り換えて実家へ向かったんだよ~。さすがに襟裳岬のバス停から乗るお客さんはいなかったねぇ。駐車場だってガラガラだよ。さて、気を取り直してバスは十勝へ向けて黄金道路をビュンビュンと飛ばすよ。(この道路を作るのに莫大な費用がかかったため黄金道路と呼ばれています)途中から吹雪き始めたけれど、ここの路線バスはそんなにヤワじゃない。3人しか載せていないバスは無事に広尾到着。ちなみにこれが私たちの乗ってきたバス。この後すぐにまた様似へと戻っていきました。ハードだねぇ。でも、私はこの道が大好きなのでむしろうらやましいくらいだわ。ここからまたバスに乗って帯広へ向かったのですが、乗車直前からものすごい雪が降り始めました。そのうち風も出てきて猛吹雪に。バス停で待っている高校生達などはすっかり雪ダルマ状態で、バスが来た時に自分がいることを積極的にアピールしないとわからないほどです。しかし、そんな猛吹雪もものとせずバスは十勝平野をずんずん走っていきます。さすがは十勝のバスだよ。頼もしいね。帯広へ到着した頃にはすっかり吹雪は止んでおりましたが、日もとっぷり暮れたのでこの日はここで一旦中断することに。***さて、私たちが帯広の街で英気を養っていたこの頃、私の実家のあるあたりは爆弾低気圧の影響で大荒れに荒れており、もう大変なことになっていたそうです。そんなことになっているとはつゆ知らず、私たちはまぁ暢気に過ごしていたわけですよ。***あゝ帯広駅♪ (そんな歌はありません)さて、実家へ向かって長い旅は今日も続きます。帰省ってのはなかなか大変なものなんだよ。この日は大雪の影響でダイヤが大幅に乱れておりもう大変なことになっていた様子。「なっていた様子」って、他人事みたいに言っておりますが、何故なら私たちはこーんなところを経由する鈍行列車に揺られていたから。帯広から札幌方面へ向かうのならば、普通の人は特急を利用して向かうでのしょうが、(石勝線経由。新得-トマム-南千歳などを経由する幹線)普通じゃない人々は札幌までえらく時間のかかるこちらを選んだというわけなのでございます。しかし、この日は千歳のあたりが猛吹雪に見舞われたため除雪が追いつかず、特急の走る路線は発車の見通しが立たない状態。私たちの選んだローカル線の方が時間はかかるものの、こちらの方が確実という予期せぬ展開となったのでした。(私たちはそんなことは意図せず、ただ単に最初からこの時間のかかる方に乗るつもりだったバカ者だったのですが)さて、列車は定刻に滝川到着。世間では大雪の影響で大変なことになっていることとはつゆ知らず、私たちはそこをうまーくすり抜けてここまでやってきたのでした。しかし、滝川と実家の最寄の駅の中間地点である岩見沢の駅で初めてその混乱を知ることとなりました。何故ならば大幅にダイヤが乱れており、乗り換える予定の列車がやってくる見通しが立たないから。いや~、世間は大変なことになっていたのね。それでも私たちは運のいい方で、岩見沢の駅で待ったのは1時間程度。家に到着したのは上野駅を出発して48時間と30分ほど経った24日の午後7時半。うちのかーちゃん、私たちがすっかりこの大雪の混乱に巻き込まれてしまったと思ってたらしい。「あんた達は一体どこで遭難しているかと思ったわよ~」そうだよなぁ。「22日に家を出て24日に着くから」としか伝えてなかったもんなぁ。おまけに私たちはケータイも持ってないし。帰省に際し、一部読者から「真っ直ぐ帰るわけがない。どこかに寄るはずだ、帯広だとか。」との鋭い御指摘を受けましたが、ハイ、全くその通りでございましたね。なかなかよく読み込んでいらっしゃる。実はこんな帰り方をするのは初めてじゃございません。何年か前にもこんな帰り方をしましたねぇ。(その時は帯広から三国峠を経由するバスで旭川まで出ました。楽しいバスでしたね。)さてさて、無事に実家へは到着したものの、予期せぬ目まぐるしい日々が私を待ち受けていたのでした。
2008.03.17
皆様こんにちは。週刊マリコベ編集長です。事前にアナウンスした営業予定日を大幅に過ぎてしまいました。一部週刊誌やスポーツ新聞・ワイドショー等で週刊マリコベ編集長死亡説が報じられておりましたが(ウソです)、ちゃーんと生きてます。保健所から週刊マリコベ営業停止命令が下されたわけでもありません。諸事情により昨日北海道から戻ってきたのですが、この時代に携帯電話も持っていないのでこのようにしばらく放置する事態となってしまいました。またクダラナイ記事をできるだけ早く皆様にお届けするよう努力いたしますので今しばらくお待ち下さい。また、3週間も留守にしていたらメールがあふれてしまい(迷惑メールのせい)、メールを受信できなくなってしまいました。3月8日の午後以降にメールを下さった方にはゴメンナサイをいたします。それ以前にいただいた方へは後日必ずお返事をいたしますので今しばらくお待ち下さい。
2008.03.15

皆様こんにちは。日本の養蜂家を支えるマリルレロです。(スペインの養蜂家も支えたりしていますがね)さて、はちみつを入れてみた。何に?これに。砂糖の分量を半分に減らして、そのまま食べるにはちょっとニオイがきついたんぽぽのはちみつを加えてみました。(砂糖と蜂蜜は糖度が違うのでどの程度置き換えたらよいのかわかりませんでしたが、適当にやってみました)せっかくのマフィンがプーンとくちゃくなったらどうしようと大冒険ではあったのですが、焼きあがってみるとあの香りはどこかへ飛んでしまったらしい。私の大好きなチョコチップマフィン。「大きいことはいいことだ、多いことはいいことだ」と信じて疑わない道産子の私は(注:北海道の人間がみなそうであるというわけではありません。)チョコチップをもうザラザラザラーッと入れちゃった。家の誰かに「マフィンの入ったチョコチップ?」と言われちまったくらい激しいマフィンなのさ。断面もお見せしたかったのだが、どう見ても天然痘の症例見本にしか見えないのでやめました。しかしたんぽぽの蜂蜜はニオイがきつい。食べる毎に鼻についてくるような気がする・・・。一説によるとたんぽぽの蜂蜜はビタミンが豊富らしいです。薬だと思ってがんばって消費するぞ~。***はちみつを入れてみた。何に?生姜焼きに。昨晩我が家では豚肉の生姜焼きをしました。いつもは生姜の絞り汁・酒。醤油そして醤油の角を取る程度のみりんでタレを作っているのですが、今回はみりんの代わりにりんごの蜂蜜をほんの隠し味程度に加えてみたのでした。りんごをすって入れる人もいるくらいだから、りんご蜂蜜が合うかもしれないという単純な考えからでございますね。豚のロースに小麦粉をはたいてフライパンで焼き、そこへ作っておいたタレをじゅじゅっと絡める。うまいです。だが、このうまさがどこからきているのかわからなくなっちゃった。何故なら、昨日はそりゃあ立派ないい有機生姜が手に入ったのですが、そのうまいこと。普段使っているものは何?というくらい風味も辛みも強いこと。見てくれだって「あなたはもしかして、漢方ですか?」という感じ。その絞り汁をふんだんに使ったのでそのせいかもしれないし・・・。いや、りんご蜂蜜が大いに働いたのかもしれないし・・・。わからん。はちみつの旅はまだまだ続くよ・・・~お知らせ~平素は週刊マリコベをお引き立ていただきまして誠にありがとうございます。編集長は22日より北海道へ帰省いたしますので、しばらくの間休刊とさせていただきます。次の営業日は3月6日の予定です。またのお越しを心よりお待ち申し上げております。
2008.02.20

見た目はただのフレンチトーストですが、何が「りんごスペシャル」なのかといいますと、りんごのブランデー・カルバドスで風味をつけて、りんごのはちみつをかけたから。りんごはちみつがあまりにも美味しいので思い立ってやってみたらこれが大当たりだよ。香りもいいし、とってもフルーティー。そのおいしさにもう朝からピーギャーピーギャー騒ぎながら食べました。ただ、私が「このくらいかな」と思う酒の量が我が家の誰かにとっては酔っ払うほどの量であることに気をつけねばいけないようだ。さて、私はわかっちゃった。風味付けに使うリキュールと上からかける甘みの組み合わせによって、様々なバリエーションのフレンチトーストができるではありませんか。今までやったことのあるのは・グランマニエ(オレンジのリキュール)& メイプルシロップ・ラム酒 & メイプルシロップこの2種類ですが、まだまだたくさんの斬新なフレンチトーストが誕生しそうだよ。さて、たんぽぽのはちみつも本格的に食べてみました。これは・・・香りが少々キツいですね。ツーンとする香り。たんぽぽをいっぱい集めてその中に顔を突っ込んだ香りがします。一番最初に「太陽の味だ」と感じたのはきっと、子供の頃に外で遊んでいた記憶がよみがえったに違いありません。まぁ味はいいので、この香りに慣れることだな・・・。***はちみつに興味を抱いた際にまず不思議だったのが、どうしてこんなに同じ花だけのはちみつが採れるのかということ。普通に考えると、いろいろな花の蜜が混ざりそうな気がするではないか。蜂ってのはひとつの花しか選ばないそうなのです。何故かというと、その方が効率が良いから。蜂は、採取した蜜をいくつかの作業を経て一定の糖度に高めるのだけれど、この際同じ花の蜜だとその作業を効率的に進めることができるからなのですね。こっちの蜜はもういい状態になったのに、こっちはまだまだ水分が多い・・・なんてことにならない。だから、最初は「オレは栗にしよーっと」と栗の花の蜜を吸っていたのだが、「やっぱ飽きちゃったからレンゲがいいなぁ」 ブ~ン・・・なんてことにはならんのだそうです。しかし蜂ってのはエライねぇ。誰が教えたのでもないのにこういうことがちゃんとわかっているのだから。だから、はちみつを食べる時は蜂に感謝しろよ。
2008.02.18

私のはちみつをめぐる旅も順調に続いております。順調というよりは、あっという間に食べ尽くしてしまったと云うべきか。はちみつというものは毎日少しずつ摂ることで効果が上がるのということなのですが、体にも良くておいしいはちみつを食べ続けたその効果は果たして私に表れているのでしょうか。例えば造血作用売られたケンカは買わなきゃ済まねぇ。「オイ、外へ出ろ!!」・・・どうも元々血の気が多いようでこれ以上造血しても困るかも。(違うだろ~)例えば整腸作用。元々が怪食怪眠怪便なので、これは効果のほどはあまりわからないなぁ。例えば花粉症予防夫も私も花粉症ではないのですが、これはいつ発症するかわからないもの。今のところは何ともありませんが、これははちみつ摂取を続けることによってどこまで逃げ切れるかどうかですな。さて、星の数ならぬ花の数ほどもあるはちみつから今回選んだのは、蕎麦・ローズマリー・りんご・たんぽぽの四種類。今回はクセの強いもの、ハーブ、果物、花のはちみつをバランスよく選んでみました。到着するなり早速利きはちみつ大会を開催。左が信州産の蕎麦。真中奥がスペイン産のローズマリー。真中手前が信州産のりんご。右が北海道産のたんぽぽ。蕎麦はその色の黒さにおののく人も多いでしょうが、これは味は大変いいです。こっくりとした甘みに酸味もあって本当にウマい。だが、風味のクセが強いですね~。「○○小屋にいる気分」という話をきいていたのだが(興味のある方は1月24日の記事のコメント欄をご覧下さい)、う~む、その通りかも。まぁ、慣れれば大して気にならなくなるのかなぁ・・・。たまたまお茶の残りがあったのでそれに入れて飲んでみましたよ。美味しいですよ。でも「○○小屋」ってのが頭から離れない・・・。はちみつをめぐる旅をしようと決めてから2日後のこと。新聞をめくっているとこんなタイトルの記事が目に飛び込んできました。「せき止め薬よりハチミツ」何とタイムリーな。米国の大学の研究チームの発表なのだそうですが、それによると、抗菌作用のあるはちみつは呼吸器疾患の一部の民間療法で使われていることから、咳の症状がある2歳から18歳の105人を対象に蕎麦のはちみつを使って代表的な咳止め薬の成分と効き目を比べてみたのだそう。そうすると、寝る30分前にはちみつを飲んだ子供は、はちみつ味をつけた咳止め薬の成分を飲んだ子供や何も飲まなかった子供に比べて明らかに咳が軽くなって寝つきもよくなる傾向があったとか。その研究チームのお医者さんは「効果に疑問があり副作用が心配される薬よりも、はちみつによる治療の可能性を知って欲しい」と言っているそうです。いや~、もっと早くこれを知っていたら。地団駄踏んじゃった昨年12月にに風邪ひいた際、もう咳が止まらなくて何日も苦しい夜を過ごしたのですよ。でも、それが身近にあるもので抑えることができたとは。鉄分もミネラルも多いこの蕎麦のはちみつ。今回私はこれを我が家の常備薬にすべく購入したのでした。だから「○○小屋」だって構わないんだ~、薬だから。ローズマリーはちょっと薬っぽい味。ハーブだからかな。私はこれをハーブティーに入れて飲んでみようと選んだのですが、これがですね、お湯割りレモンに入れると大層風味がいいこと。すっかり気に入っちゃったよ。もっぱらレモンばかりでハーブティーにはまだ入れていないけれど、これはきっとうまいに違いないなぁ。でも「パンには合うかな?」という感じ。たんぽぽはお日様の光を一杯浴びたような力強い風味。でも夫に言わせるとこれも薬っぽいのだそうだ。それぞれ感想がちがうのもまたはちみつの面白いところです。これはまだ本格的に食べてはいないので後日あらためて。そしてりんごですが、香りはさほどりんごという感じはしません。果物の花から採ったはちみつはついつい香りに期待してしまいがちですが、そんなに顕著にその果物の香りがするというわけではありません。が、実際食べてみるととってもフルーティー。昨日の朝のこと、私は果物を洗っており夫が先にパンに垂らして食べてみたところ「◎▼※☆#◇?!~」なにやらギャーギャー騒いでいる。はちみつのあまりの風味の違いに驚いたんだと。「どれどれ」私も食べてみたところ、何とフルーティーで美味なの。うまい~~!!とろけそうなみずみずしさ。今まで食べた中で一番かも。こりゃリピート確実だな。こんなの食べちゃったら、スーパーの安いはちみつになどもう永遠に手が伸びません。花が違うだけでこんなにも風味の違うはちみつ。私の旅はまだまだ続くよ~。※ 一切未満の子供にはちみつを与えてはいけません。はちみつは生モノです。***おっと、大事なものを忘れていました。今日はバレンタインデー。みんなにマリコベ恒例のあのチョコレートをあげよう。ちょっとかたいけど、私から愛をこめて。
2008.02.14

三連休の中日のことです。特に用事もない私たちは軽い気持ちで散歩に出かけたのですが、結論から先に言ってしまうと、江戸川に沿って歩いていた私たちは何と東京湾まで出てしまったのでした。葛飾区の●が出発地点の自宅、江戸川区の●が到着地点です。それまでも中間地点の大きな水門までは何度か訪れたことがあるのですが、そこまで到達するのにも結構な時間がかかっていたのでいつもそこで散歩を終えることになり、いつかこのまま海まで出てみたいというのが私たちの大きな夢でした。(小せぇ夢だ)その日は、翌日も休みであることだし、ちょっと頑張って今まで歩いたことのある距離の記録更新をしてみたいという気持ちがあったのでいつもの散歩よりは少しだけ気合が入っていたかもしれません。江戸川の土手には0.25キロ毎に表示があるのでそれを元に時速を計ってみたところ、最初の一時間の我々の時速は約5キロとなかなかのハイペースです。しかし、いささか飛ばし過ぎたのでしょうね。そのうち急にエネルギー切れを起こして何か食べようと思い立ったものの、江戸川沿いには家か工場ばかりで食べ物を調達する場所など全く見当たらない。へろへろになりつつようやく見つけたコンビニで肉まんなどを手に入れ、店の前で立ったまま貪り食べてまた歩く。(座る場所など無かった)コーヒーでも飲んで休みたいところだったけれど、カフェーなどというものもまず見当たらない。ようやく出現した公園のベンチと自販機が救世主のようでした。普段なら見向きもしない甘い缶コーヒーの美味しかったこと。この時点でもう目が回るくらい疲れていたのですが、この缶コーヒーのお陰で人の体を借りてきたかと思うくらいに回復してしまったのでした。ヘロインでも入っていたのでしょうかね。お陰でその後到着地点である東京湾まではノンストップ。そのうち前方に妙な形の山があるのに気がつきました。これは東京ディズニーランドにあるアトラクションのビッグサンダーマウンテン。ついにこんなものが見えるところまで歩いてきたものかと感慨もひとしおです。日没も近かったのですが、これを見て何が何でも歩いてやるぞと心が決まった私たち。そのうちにシンデレラ城の形までもがはっきりと見えるようになりました。さて、東京湾はいよいよ目の前。東京湾はこの鉄橋の向こうです。はるか遠くに見える美しいシルエットは富士山。これは大きな励みになりましたね。そして江戸川の土手はついに尽き、そこからさらに歩いて出たのは東京湾。左手に見えるのは東京ディズニーランドです。「お父っつぁん、ついに来たね」いや~、長い旅でした。自宅を出発したのが午後1時16分。江戸川の土手に上ったのが午後1時32分。そして東京湾到着が午後5時40分。休憩時間を含めて約4時間の旅でした。東京ディズニーランドの灯りが目にしみます。この後近くにあった駅まで歩き、そこからはバスを2本乗り継いで帰ってきました。普段ならこういう場合私はバスの中で居眠りしながら帰ってくるのが常なのですが、今回は偉業(?!)を成し遂げたという興奮のため、疲れは吹っ飛び目は冴える始末。この日は多く見積もっても17~18キロは歩いたに違いないというのが私たちの当初の見解だったのですが、その後夫があらためて計測してみたところ、歩行距離 21.1キロ(コンビニに寄った道を含む)歩幅を80センチと仮定すると 21,603歩消費カロリー 1,026kcalと出ました。消費カロリーは夫の年齢と体の大きさでの計算なので私に当てはめると若干違いがあるかもしれません。さらに平均時速を上回って歩いている私たちの消費カロリーはもう少し多いかもしれませんね。この日はいつも以上によく眠れるに違いないと思っていたのですが、何故かその晩私はハイになっており一向に眠気が襲ってこない。あのヘロイン入りの缶コーヒーが効いているのか、偉業を成し遂げた興奮が全く冷めないのか、それとも歩きすぎて血の巡りがよくなりすぎたか。交感神経が副交感神経に変わることはなく、結局ほとんど眠れずに朝を迎えたのでした。ツラかったよ。***さて激しく歩いた翌日ですが、足が痛いということもなく二人とも元気そのもの。で、「二日酔いには迎え酒」という論理の元に私たちは凝りもせずにまた歩きに出かけたのでした。墨田区をほっつき歩いていたのですが、この日の歩行距離は9.2キロ。しかし、感想としては「こんだけ歩いたのにこんだけか~」。きっと私たちの感覚はおかしくなってしまったに違いない。富士山
2008.02.12

本日散歩途中に私が目にした光景ですが、ただただ驚きました。現在の東京にこんなにも豊かな自然が残されており、そして動物達の楽園があったとは。象は水を飲み、カバは楽しそうに水中を泳ぎ、顔を出す。そして、こんなに珍しい亀も。まるで自分がガラパゴスにでもいるような錯覚を起こしてしまいました。コンクリートジャングルといわれて久しい東京ですが、まだまだ捨てたものではありませんね。この動物達を守るために自分には一体何ができるのか。それを常に頭において普段の生活送らねばと私は強く思ったのでした。
2008.02.10

ぐらタン。三連休前日の楽しい夜をみなさまいかがお過ごしでしょうか。急に思い立って本日はグラタンでした。エビとホタテとエリンギと玉ねぎが入っとります。このような場合、よく上にパン粉を振りかけたりするのですが、粉チーズによく似ているのに口に入れると味も素っ気もないというのが悲しくて私はパン粉はかけずに粉チーズを親の敵の如くぶっかけます。よく焼けたチーズは実にうまいねぇ。こんなのを食べた日にゃアレを引かなければいけません。コンダラ。重いやつをね。「コンダラ」がわからない方はコチラを。
2008.02.08

皆様こんにちは。勝手な論理でその土地の人々を枠にはめて遊んでいるスーパー調査隊です。さて、今回の調査対象となったのは島根県。山口と島根の県境に位置する津和野に降り立った際には僅かな滞在時間にもかかわらずスーパーを探し出し、出雲市では宿泊しているところからかなり離れたところにあるにもかかわらず何十分もかけて足を運び、松江から出雲までの移動途中には一時間に一本しかない電車を降りて観光地でもなんでもない町でわざわざ下車して雪の吹きすさぶ中スーパーを求めて歩きました。何とまぁ酔狂なことよ。とにかくスーパーを見ると調査隊の血が騒ぎ、黙って通り過ぎることのできない私たち。バスの中からいかにも地元密着型らしいスーパーを見つけては地団太を踏むこともしばしば。(公共交通機関で移動していたので降りるに降りられない)さて、今回私は真っ先に気がついたことがありました。それは醤油でもなくて魚でもなくて、お買い物をするおトウさんたちの姿。カゴをぶら下げ携帯電話を片手に商品を物色しているおトウさんたちの姿がハンパじゃなく多い。携帯電話を片手にしているのは奥さんと「今日は魚は何があるの?」「あ、タマゴもお願いね」などという会話をしながらの買い物なのでしょう。時間帯が時間帯なので夕食の買い物なのだろうが、それにしても多い。その後他のスーパーでも同じようにおトウさん率が高かったのだが、それはどうも偶然ではないような気がしてきたね。そこで私は・島根県ではイスラムの国のように外での用事は男の役割・島根の男性はよく家事を手伝う=共働き率が高いこのようなところだろうと仮説を立ててみました。はい、その後調べてみるとどうやら島根は福井県や富山県についで共働き率の高いことが判明。なるほど、島根のおトウさんたちは普段からよく奥さんのお手伝いをしているということです。以上のことから、結婚後もバリバリ働き続けたい女性は島根出身の男性を選ぶと家事の分担が比較的スムーズにいくものと思われます。さて、気を取り直していきましょう。いつものことながらスーパー調査隊の目が真っ先に向くのは醤油。島根のスーパーで見たものは甘口ほど甘くないはないが普通の醤油よりは甘い「旨口醤油」。私は津和野のスーパーでレジのおばさんに訊いてみたんだよ。あの辺りはやはり甘いお醤油が主流なのだそうです。これは九州の流れを汲んでいるのか、それとも富山でもそうだったように日本海側では甘いお醤油が一般的なのか?そんな疑問を抱えたまま次は即席めんのコーナーへ。一般的には味噌はオレンジ、醤油は赤、塩は白っぽいパッケージという色合いの即席めんコーナーには何やら普段見慣れない青や黄緑のパッケージがあるではないか。「とんこつ」です。他にも北海道育ちで現在関東在住の私にとっては見慣れぬ「マルタイ 棒ラーメン」もあるではありませんか。この棒ラーメンというヤツ、即席めんなのですが見てくれはそうめんの束そのもの。縮れていないまっすぐな麺。そう、それは縮れている北海道のラーメンとは対極にある九州のラーメンなのです。以上のことから、どうやら島根県は九州の影響を色濃く受けているらしい。そうだねぇ、山口県を抜けたらそこはもう九州だもんね。でも、甘いお醤油も九州の影響なのか?これは日本海側全般を調査してみないとちょっと答えが出ません。富山も島根も甘いということは、鳥取は?福井は?ということは、島根と九州に挟まれている山口県も甘いのか?甘いお醤油と辛い濃口醤油の境は?新潟?山形?スーパー調査隊はどうやらスーパーを調査する前に醤油の調査に乗り出さねば前に進めないようだ。う~ん。ライフワークは醤油。
2008.02.06

今日は東京に大雪が降りました。降り積もる雪を眺めながらお茶を飲みました。滅多に見ることのできない光景を見ながら飲むお茶は、とても贅沢だと思いました。***北海道生まれの私にとっては、このくらいの量は「大雪」とはいわないのですが、滅多に降らない東京ではやはり大雪です。天気予報で雪の予報が出ていましたが、今までそのような予報に大いに期待して何度も裏切られていたので今回も大した期待はしていなかったのですが、今朝目が覚めて真っ白な光景を見た時にはすっかり興奮してしまいました。北海道育ちならこんな雪などとうに見飽きているだろうと思われるでしょうが、いえいえ、冬になると雪に閉ざされるという生活を長年送ってきた私にとっては晴天が続く太平洋側の冬というのがなんだか物足りなくて、たとえ一冬に一度でもこのような日が来ることを心から待ち望んでいたのです。朝から降り続いた雪はかなり積もりました。東京ではかなり珍しい量でしょう。そのため公共交通機関は乱れて外は大混乱ですが、こんな日に家にいるほど楽しいことはありません。現在私は屋内に閉ざされて大変楽しい時間を過ごしております。
2008.02.03

「はちみつの次はメイプルシロップかよ~」と思われた方も多いでしょうなぁ。メイプルシロップ。その名のとおり楓の樹液を煮詰めたものですが、こんな美味しい液体を供給する楓という木は本当にエライ。私はこのシロップをパンケーキやフレンチトーストにシャバシャバふりかけてべしょべしょにして食べるのが大好き。サラッとした甘さなので、どんなにたくさんかけてもくどくならないところがいいんだな~。昨年の暮れのこと。外で食事をした後に甘いものが欲しくなったのですが、我々のお腹はもうすでに裂けんばかりの状態でとてもじゃないがケーキなど入らない。そこで、甘い飲み物はどうかとカフェに入り「メイプル・ラテ」なるものを注文したところ、うまい。香ばしさがラテを引き立てているじゃないの~。いや~、メイプルシロップにこんな活用法があったのか。私はすっかりその優しい甘さのトリコになってしまって、それまではパンケーキとフレンチトーストにしか使っていなかったそれを飲み物にもじゃんじゃん使うことにしました。あ、ちょっとそこのアナタ。そう、今「そんなことも知らなかったの?私なんかとっくに活用していたわよ。ププッ」と鼻で笑ったあなたですよ。アナタはエライ!!私ももっと早くに知りたかったよ~。ラテはもちろん、ミルクティーにそっと落としてもおいしいんだなぁ。それ一杯で甘いものを食べたような満足感が得られるのもいいし。おまけにメイプルシロップはカルシウムも豊富だということでこれもいいではありませんか。しかし、どこぞのコーヒーチェーンが始めて以来すっかりお馴染みになったこの「ラテ」という飲み物。私はどこへ行っても大抵普通のコーヒーしか頼まなかったのだけれど、昨年何日か福岡のホテルに滞在した際にたまたまホテルの入り口にあるコーヒーショップでラテを購入して部屋へ持ち帰って飲んだところ、すっかりこれに開眼。ミルクたっぷりのエスプレッソのうまいこと。万人に受けるのが今更ながらによくわかりました。マイルドなこれならコーヒーが少々苦手な人だって美味しく飲めるし。これはフンワリしたミルクの泡があるからいいんだね。泡のない、ただのカフェオレならばここまで普及することはなかったはず。飲んだ後は白髭をたくわえた爺の如しだがこれもイイ。すっかりハマってしまってエレベーターに飛び乗ってはラテを買いに出かけたのだけれど、ここで私はあることに気がついた。ラテとカプチーノは何が違うのか?そこで、カプチーノも買ってみたのだがラテとの違いがわからない。その後調べてみると、どっちも使うものは同じだけど牛乳の分量が違うんだとさ。エスプレッソと牛乳と牛乳の泡の比率がかなり厳密に決められているようです。エスプレッソに牛乳の泡だけだとこれは「マキアート」になるとか、かなりややこしい。すべてを覚えようと試みたらハラが減ってきました。我が家のラテもどきでも飲むか。
2008.01.31

週末にヲタの殿堂・鉄道博物館に潜入を試みようとした私達。鉄道博物館へは、JR大宮駅で埼玉新都市交通・ニューシャトル(以下ニューシャトル)に乗り換えて一駅なのですが、このニューシャトルという乗り物の面白いこと。(行く前からすでに面白い)上越・東北新幹線の高架部分を活用した全長12.7キロを走る公共交通機関なのですが、新幹線が飛ばしていくすぐ横をおもちゃの如き車両がゴトゴト走るという対比がいいのですね。さて、鉄道博物館(大成)駅で下車、改札口を抜けると新幹線開業当時の時刻表などが私たちを博物館へと導いてくれます。JR東日本のマスコットであるペンギン達の大歓迎を受けて中へ入るとそこはコドモは喜び、大人は懐かしむ鉄道のパラダイス。いやぁ、懐かしい。これらの特急を懐かしいと思う貴方は結構な歳だ。「JR」ではなくて「JNR」、そう「国鉄」ですよ。私はこの国鉄色といわれるこの色、大好きですねぇ。中に乗り込むことができるのですが、座っていると気分は発車を待つ旅人。座っているほかの人々もそりゃ楽しそうです。このテーブルを見てくださいよ。昔はみんなこうでした。懐かしいねぇ。こちらはまだ現役で走っているのと同じ機関車ですが、「鉄道博物館勤務を命ず」なんて辞令が出てこちらにやってきたのでしょう。「オレはもう走れないのか~」と飲めない酒を飲んで荒れたかもしれませんね。こちらの0系の新幹線は以前秋葉原にあった交通博物館にあったもの。この方もまた移動を命じられて大宮の勤務となったのでしょう。まあるい顔をしたこの新幹線。私などは新幹線というとまずこの顔が思い浮びます。昔は子供の絵本では「しんかんせん ひかりごう」などと英雄のように描かれていたこの0系新幹線、今年でついにすべて引退です。昨年10月にオープンしたこの鉄道博物館。まだ混雑して身動きが取れないのではないかと思っていたのですが、スペースに余裕のある建物なので十分に楽しむことができました。ジオラマの観覧や、ミニ列車の運転は長蛇の列です。その人気のミニ運転列車ですが、このような敷地内を埼京線や特急あずさ、成田エクスプレスのミニ車両を運転できるもの。う~ん、これは子供だけに運転させておくのはもったいない。こちらは広い敷地内でお客様を運ぶ無料シャトルの「はやて」(東北新幹線)なのですが、これがもう、ゆ~っくりゆ~っくり走っており、見ていると遅々として進みません。これはもはや「はやて」ではなくて「おそて」だわ。懐かしいものがたくさんあるこの博物館で、ある一定以上の年齢の人々の心を捉えて離さないのがこの「日本食堂」(現在は「NRE-日本レストランエンタープライズ」JR東日本のみ)。新幹線がコックさんの帽子をかぶっているこのマークに郷愁を覚える方も多いでしょう。現在食堂車というと一部の寝台特急にしかついておらず、おまけに値の張るディナーは予約しなければならないという気軽に利用できないものとなってしまいましたが、以前長距離の特急がたくさん走っていた頃はほとんどに食堂車が連結されており、発車して間もなくオープンしてから終点間近まで営業していて飲み物から食事までいつでも誰でも気軽に利用できるその存在は動くファミリーレストランのようなものでした。私も父が好きだったので子供の頃はよく連れられて行ってサンドウィッチなど食べたものですが、当時の食器はちょっとやそっとの衝撃では絶対に割れないような分厚く頑丈なものだったのを今でもよく覚えています。私は高校生の時に北海道から単身で青森の学校に行っていたので、夏・冬・春と五月の連休に自宅に帰省する際は本当によく鉄道のお世話になりました。私がヲタになったのはそのためかもしれません。当時はまだ青函連絡船の時代で、深夜に青森を離れる連絡船に乗り込むと函館到着は明け方。連絡船を降りるとまだ薄暗い函館駅のホームでは特急のヘッドマークがボヤーッと光っていたものです。特急の中ではよく隣の人と話をしました。妙ななぞなぞに付き合わされて寝たフリをしたこともありました。話をしているうちにしつこい相手(♂)に嫌気が差してきて乗換駅でとっとと逃げたこともありました。網走の自宅まで真っ直ぐ帰ればいいものを、とんでもない方向に寄り道しては帰ったこともしょっちゅうでした。目的地まで真っ直ぐ行かないのは現在も同じですが、この頃から何も変わってはいないのです。昔むかし、夫が北海道を一人で旅していたときのこと。とある駅でそれまで乗ってきた列車の切り離し作業が行われるので、夫は駅のホームで立ち食い蕎麦など食べることにしたそうです。ある方向へ行く列車は22分の停車時間、もうひとつの方向へ行く列車の停車時間は4分で、夫は自分の乗る列車の待ち時間が十分にあることを確認してお蕎麦を食べたらしいのですが、二口目をすすったところで自分の乗る列車(自分の荷物も置いてある)が急に動き出したので慌てて駆け寄ったところ、何とか停めてもらうことができて無事に乗車できたのだそうですが、夫は停車時間のカン違いをしていたのでした(乗るのは4分の方だった)。一口しか食べていないお蕎麦はそのまま置き去りにされたそうです。もう40年近くも前の話。当時高校の教員をしていた父は何かのために何人かの生徒を引率して網走から札幌まで行ったのですが、その帰りに途中の旭川の駅で停車時間があったのでホームに立ち食い蕎麦を食べに出たのだとか。発車のベルがなったので慌てて列車に駆け込んだところ、乗り込んだのは別の列車。網走行きの列車は無常にも生徒と父の荷物をのせて行ってしまったそうな。結局母に電話をして生徒と荷物のことを頼み、自分は旭川の駅で一泊して翌日帰ってきたそうな。今だったらクビになりかねないとんでもない話ですが、いい時代だったのでしょう。もう姿を消してしまった特急に、青森-大阪間約1000キロを13時間ほどかけて走る「白鳥」という特急がありました。乗りたいと思いつつも機会がなくて実現せぬままに終わってしまったのですが、こんなに心残りだったことはありません。「白鳥」の廃止が決まった時には驚いて真っ先に業務で一緒する鉄道好きの方に教えました。その方は現在私の夫だったりします。鉄道はドラマだ。
2008.01.28

皆様こんにちは。ただでさえ小さな脳味噌なのに、今やそのほとんどがはちみつに侵食されているマリルレロです。「良いはちみつは花の香りがする」なんてことを書いたら、「じゃあ、クサいんじゃないのか?」とあらぬ誤解を受けてしまった栗のはちみつをマドレーヌに入れてみました。私は本物の栗の花の匂いをかいだことはないので匂いに関しては何も言えないのですが、このはちみつがクサいなどということはまずありません。こっくりとしたいい香りがします。いや~、「まずいです」なんて断言するはちみつ屋さんもあるほどなので、そんなにエグいものなのかと私もドキドキしたのですが、そんなことはありません。どっしりとした甘さと風味を持つちょっと個性的なヤツというだけの話です。お、よく見ると同時に届いた5種類のはちみつの中でこの栗だけが白く結晶し始めています。はちみつには結晶しやすいものとそうでないものがあるのですが、ブドウ糖が果糖より多いものの方が結晶しやすく、また温度も関係があるそうで13度~14度くらいから結晶が始まるのだそうです。なるほど、最近寒い日が続いたし、このはちみつはブドウ糖が多いということなのか。結晶したまま食べても全く差し支えないけれど、溶かす場合は結晶を残しておくとまたすぐに結晶が始まるということなので、するなら結晶は完璧に消してしまいましょう。うまく型から外れなくて一部はげちょろけとなった家菓子の臨場感溢れるマドレーヌ。今回は焦がしバター(文字通りバターを焦がしたもの)を使い、おまけにはちみつもお砂糖もみんな茶色なのでかなり地黒です。甘み全体のうちはちみつは4分の1程度なので香りはほとんどしませんが、香ばしくておいしかったよ。でも、いつものと違いがほとんどわからない・・・。普通は膨らむことを考慮して型の八分目までしか生地を入れないのですが、ビミョーに余った生地を無理やり入れちゃったので、何とまぁ、耳のある貝ができちゃったよ。ほれ。きちんと作ろうとするよい子のみなさんは真似をしてはいけません。生地は常に八分目におさえましょう。そばの花から採ったはちみつはギョッとするくらい黒いはちみつなのですが、フランスでは焼き菓子に欠かせないそうです。いつかそれで試してみたいなぁ。
2008.01.24

さて私は、はちみつの旅に出るにあたり、どこかいいはちみつ屋さんはないかと探してみました。東京にもあることはあるのだが、小瓶で販売していないのがどうもね。大瓶を買ってもなかなか次に進むことができませんからね。かといって、試食だけで終わらせるなんて中途半端なことはしたくないし。はちみつをめぐる旅に出る前に、はちみつを探す旅に出なくてはなりませんでした。しかし、こんな私のニーズにばっちり応えてくれるような福岡のはちみつ屋さんを見つけちゃった。その名も「お試しセット」という、7種類のはちみつの中から5種類を選べるというもの。しかも90グラムの小瓶であるところが泣かせるよ。私のような「あれも食べてみたい」「これも食べてみたい」「自分に合ったはちみつを探したい」というワガママ女ののために作られたようなものではないか。さて、お休みの朝、我が家では届いた5種類のそれで早速「利きはちみつ大会」を開催したのでした。ちなみに今回選んだ蜂蜜はこの5種類。栗とみかんはわかるけれど、あとの3つは初めて耳にする名前の植物。「もち」は赤い実をつける黒金糯の花から採れたもの。「そよご」は冬に赤い実をつける冬青(そよご)の花から採れたもの。「ハゼ」はハゼの木から採れたもの。(他にれんげとアカシアという選択肢があり、つい最近になってお試しセットに「蕎麦」も仲間入りしたそうです。)まずフタを取って香りを楽しんでみたのですが・・・ヒャ~、みんな香りが違う。おまけに「スハ~」と吸うと「ゴフッ」とむせ返ってしまうくらい花の香りが強いです。お、ちゃんと書いてある。これらのはちみつは加熱濃縮など一切加工していないので花の香りが残るそうなのです。ホンモノのはちみつはこんなに強い香りがするんだ~。しかもこれらには花粉が入っているというではありませんか。「花粉だぁ?聞き捨てならねぇ言葉じゃねぇか」と思われた花粉症の方もおられるでしょう。しかし、栄養たっぷりの蜜蜂の花粉は花粉症やその予防に役立つらしいです。花粉症なのに花粉なんか取り入れたらショック死するんじゃないかと驚いたのですが、はちみつの情報を集めているうちに「花粉症には花粉(はちみつ)」というのに何度もブチ当たりました。私は専門家ではないので断言できませんが、まぁ、好きで食べてて花粉症まで緩和されたらめっけもんでしょう。私が花粉症だったら自ら人体実験できたのですが。さて、10本のスプーンを用意していよいよ利きはちみつ大会の開始です。ちょびっとすくって口に入れる。ヒャ~、みんな味が違う。今回ドキドキしつつも購入したのが栗のはちみつでした。あちこちではちみつを探している時に、栗のはちみつのことを「まずいです」と断言しているはちみつ屋さんもあったほど。色からもわかるように、栗のはちみつはミネラルが豊富なのですね。それだけにクセもあるわけです。夫はその情報にひるむことなく果敢にスプーンを突っ込んだのですが、口に入れた後の第一声は「うまい」。例えていうなら紅茶の飴(かつてあった「味覚糖の純露」という名の飴の中に入っていた)のような味がするのだと。そこで私も試してみたのだが、本当だ、飴みたい(私は「カンロ飴」みたいだと思いましたね)。飴を液体にしたような味だわ。はっきりと特徴のあるはちみつなので、はちみつが得意ではない人にはちょっと辛い味かもしれません。いわばはちみつ上級者の味ってとこでしょうかね。私は今回これを購入する際に口に合わなかったらどうするか考えましたが、その場合にはミネラル補給の薬として使えばいいや、なんて思っていたのでした。さらにこの栗のはちみつは、花の香りというよりはこっくりとしたまろやかないい香りがします。さすがは木の実のはちみつだわ。しかし、どれもこれも顕著に味が違います。面白いくらいです。夢中で次々とスプーンを突っ込んで味わいましたよ。一通り味を見てから、毎朝一種類をパンに塗って堪能することにしました。「みかん」はいい香りで爽やか。これは万人受けしそうですね。色の薄い「もち」「そよご」はあっさりしててはちみつ嫌いの人でもいけそう。(しかし、これらはパンに塗ると区別がつきません。)魚かと思ってしまった「ハゼ」は、はちみつらしいしっかりした風味。(旅が始まってまだ4日目なのでまだ栗はパンに塗っていません)どのような形で旅を続けようかと思いましたが、このように常時何種類か用意しておいて、その日の気分と体調で選んで食べることにしました。もともとはちみつはよく食べる方だし、小瓶なので一斉に開封して平行して食べてもカラになるまではそう時間もかからないでしょう。ま、時間がかかったとしても、はちみつは腐りませんからね。(実際に3300年前のピラミッドの中から変質してないハチミツが発見されたとか)よし、今後我が家では、ミネラル分豊富な薬としても使えるはちみつフルーツの花から採れたはちみつ花から採れたはちみつ珍しいはちみつというカテゴリの中から一ずつ選んで4~5種類常備しておこうっと。お客さんが来た際には我が家のエンターテイメントとして「利きはちみつ大会」もするんだ。これは楽しいぞ~。しかし、はちみつがこんなに香りが強くてこんなに味の濃いものだったとは。何百年も生きてきましたが、私は今回初めて本当のはちみつのおいしさを知りました。今まで食べていたものは一体なんだったのだろう。
2008.01.22

ニュージーランド土産にもらったはちみつによって人生を大きく変えられた女が、道連れと共に長い長い旅に出ることになったこのシリーズ。一体どんな旅になるのか見当もつきませんが、一度知ったらもう抜けられないはちみつの魅力と二人が繰広げる珍道中をどうぞお楽しみ下さい。一旦興味を持ったらとことんまでのめりこむ私は寝食を忘れて(・・・ウソです。毎日よく寝てメシも腹一杯食べています)はちみつのことばかりを追いかけていました。私の性格をよく知る相棒などは、そのうちベランダで養蜂でも始めてしまうのではないかとかなりヒヤヒヤしているらしい。しかし知れば知るほど驚くはちみつの偉大さ。これは有名な話らしいのですが、はちみつの中にチフス菌・大腸菌を入れると48時間、赤痢菌だと10時間で死滅するほどはちみつというのは殺菌力の高い食べ物なのだそうです。おまけにその殺菌力で虫歯の原因となる細菌をも殺してしまう働きもするので虫歯になりにくいのだとか。(「はちみつは虫歯にならない」と言い切る人もいます。どっちが正しいのかわからないけれど。)おまけにはちみつはミネラルを豊富に含んでいるので、ビタミンを摂る際に併せて摂ると格段に吸収されやすくなるのですね。(栄養素は単体だと吸収されにくい)なるほど。私はハーブティーも好きでよく飲んでいるのですが、大変ビタミンCが多いといわれるローズヒップとハイビスカスの真っ赤なお茶にはちみつを加えてたら効果倍増ではありませんか。今までは甘みなしで飲んでいたのですが、これを機会にはちみつを加えることにしました。味も甘酸っぱくて上々です。ミントティーも好きなのですが(食べすぎた後によく胃薬代わりに飲んでいます)、これにはちみつをたっぷり加えてみるとこれがまたなかなかおいしいではありませんか。モロッコではミントティーを甘~くして飲むらしいのですが、なるほど、この味は暑い日にもってこいです。「銀座から人が消えた」ことがあったほど酷暑の続いたある年の夏。滅多にできない口内炎ができて驚いたことがありました。「何でこんな時期に?」と思ったのですが、毎日滴るほど汗をかいていたのでいろいろなものが体から抜けてしまったのでしょうね。ああ、そんな頃にミネラルたっぷりのはちみつの存在を知っていたなら。はちみつには色の薄いもの、色の濃いものと、それはたくさんの種類があるのですが、一般的には色が濃いものほどミネラルの含有量が高いのだそうです。それだけにクセもあるらしいのですが、こうなるとはちみつは食べ物としてだけではなくて薬としても活躍してくれそうです。はちみつにはまだまだ驚くべき効果があるのですが、それはまた旅の途中で。乾燥が激しい今の季節、私はスプーンですくった少量の蜂蜜をそっと舌の奥に置いてから寝ています。そうすると舐めなくても飲み込まなくとも自然に喉に落ちていって乾燥から喉を守ってくれるのですが、これがすこぶる調子が良くて、最近ではお出かけ前にもいがらっぽい時にも、とにかくはちみつが手放せなくなってしまいました。前置きが長くなってしまいましたがはちみつの旅、いよいよ出発です。(明日へ続きます)
2008.01.21

誰のアンコールかって?私のだよ。以前残ったドライカレーにマッシュしたじゃがいもを加えたものをホットサンドの具にしたら大層美味しかったので今回は最初からホットサンド用にと作ったのさ~。みじん切りにしたピーマン・にんじん・玉ねぎ、そして挽肉を炒めてナツメグや塩こしょう、少量のワインとウスターソースとカレー粉で味付けをして、茹でて潰したじゃがいも加えてできあがり。いわばカレーコロッケの中身みたいなものです。前日に仕込んでおけば朝は冷蔵庫から取り出してパンに挟んで焼くだけ。手間がかからない上、ゴーカに見えるからこりゃいいわい。しかし、マッシュしたじゃがいもを加えると具の据わりがよくなるというか、安定感が出るのがいいですね。余分な水分を吸ってはみ出してこないのもいいです。今後マッシュポテトを混ぜ込んだ具を研究してみるというのもアリかも。今回は2日で食べきる分量だったのだけど、もっとたくさん作っておいて一食分ずつラップでぴっちり包んで冷凍しておくのがいいかもしれないなぁ。ポテトサラダを挟んで焼くと女性向きという感じがするけど、これは育ち盛り向きですな。私もいまだに育ち盛りなんだけどさ~。育ち盛りって一体いつ終わるの?
2008.01.18
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