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2018年に国立大学が50周年メモリアルに非常に力を入れた関係で、深く関わる事になったトラテロルコ事件。大学での「羽ばたき講義」と共に演劇製作、本出版にまで至りました。それ以来、毎年「羽ばたき」を記念碑にお届けしています。親しい友人曰く、集会の行われる現場となった広場 Plaza de las tres culturas は非常に重いエネルギーを感じる場所で、今日は何時になく疲労。ふと目の前にある教会に入ると素朴な売店で気になるペンダントを発見。それが驚く程の破格の値段で売られていたため(通常の半額程)今日の祈念に購入、新しい御約束と共に10月を歩みたい・・この前日は久しぶりに親しい文化関係者の皆様と合流。メキシコの郷土料理チレノガダを食べる事ができました。あまりに有名な料理ですが機会がなく、初の機会ということに皆さんもビックリ。チレというタイトルにキット辛すぎるもの・・と思いこんでいて、実は「優しく甘い」御料理でした。ザクロのばらまきも素敵ですが、このまろやかさに非常に合います。2年ぶりに皆揃って元気に再会、マスクをせず御食事できる幸運を噛みしめつつ・・とはいえ時は流れ、歳を重ね熟年な皆様の横顔。老後の計画などを伺っていてシミジミ・・ 1番年下の若者は60代を未だ想像することは出来ません。ただただ目の前の予定に向かうのみ。「皆さんを介護しますね」と冗談で笑われつつ。そんな翌日の特別な日。「羽ばたき」をお届けした後、皆さんに薦めて頂いた王宮芸術劇場で開催されているシュールレアリズムの展示最終日に駆けつけるも、デモ行進の特別警戒で入館することができず残念。せっかくの大事なメッセージを込めたデモ行進は、今や危険な破壊行為が横行してしまい、文化遺産を守る事に必至。大きなバリケードが街中に準備される状況です。それでもバリケードを押し破って破壊・・その修理に国民の貴重な税金が沢山使用されなければならない今日この頃。賛否両論がありますが、破壊することが許されるのは複雑な心境、破壊したものは罰金を支払うべきと個人的には思うのですが・・そんな翌日、超素敵なバラが開花。このバラにも御約束。この10月に成し遂げたいことがあります。佐野まり新しいフェイスブックページhttp://www.facebook.com/marisanocolibri日々更新・インスタグラムhttps://www.instagram.com/amistadmusical/
2022.10.02
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久しぶりに新作到着「虹の橋」というタイトルの「羽ばたき」。大学の精神衛生フェアに参加して下さった素敵な日本人女性・御一家の作品です。次のフェアに展示できる日を夢見つつ、入れ替わりで遅れていた患者さんの作品を返却。このように今後もリニューアルな形で進んでいけたら素敵です。そんな新規一転、新しい歳を迎える6月。今歳は近々まずアルゼンチン渡航から。5月渡航予定でいたが、色々な事が重なって延期になっていることから、今度こそな心持ちで準備を進めています。実に8年ぶりなので御無沙汰している間に多くの方の訃報も重なって「再会」できる「今」、1番の課題は高齢の友人お見舞い。息子さんが「きっと元気になる効果がある」と渡航を喜んで下さっているので、とにかく先ず「羽ばたき」を届ける旅を実施、停止している制作も現地で再開できるように・・そんな御挨拶ビデオ更新。https://youtu.be/BSIOb7UqOdo再び大学の映像学校より薦められた映画に衝撃。本当に学生さんは良い映画を制作しています。卒業制作の完成度の高さが半端ではなく、大学の援助も受け大きな発表の機会も得て、友人の甥っ子さんもそうでしたが多くの卒業作品は国立映画館で上映されていて、メキシコの誇る ENAC 国立芸術映像学校の作品に釘づけ。集中しなくてはいけない自分の任務が片付いたら、いつか字幕をつけて素敵な社会的テーマを持つENAC作品を特集して日本に御紹介できれば・・と夢。メキシコは未だ且つてない猛暑が続いていて、昼間は部屋が朦朧とする暑さで愛猫ヒメさんと共に屋根の上に避難。高地なので風は涼しくパンデミック時代に制作した祈りハウスが快適な避暑地となっています。佐野まりFacebook Mari Sano AleteoInstagram amistadmusical
2023.06.17
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正直、見たくなかったのですが大学関係者から「感想を聞かせてほしい」という依頼があり、避ける事ができず・・丁度、格安で見らえる水曜日、日取り的に尚気が進みませんでしたが、勇気を振り絞って義務的に鑑賞。非常に長い映画で3時間程・・内容は想像通り目を伏せずにはおられない、原爆が創られるまでの科学者のサクセスストーリー。最終的にはスパイの疑いを懸けられ干される中で、本人は行ってしまった活動を悔いてはいるものの、最終的には名誉を取り戻しての拍手喝采。 当時の大統領トルーマンの恐るべしコメント「京都は新婚ツアーで思い出深い街だからやめよう」や、原爆が完成した時の歓喜、その後に普通に何処かに運ばれていくのを見送る科学者、原爆が落とされた際の民衆の歓喜。全く人々の痛みや苦しみを想像できない科学者と政治家のやりとり、何よりも人々の「喜ぶ」姿と感覚に呆然。雑誌にも「原爆の父」と大きく掲載される「成功者」オッペンハイマーは軍の責任者と共に映画でも紹介された秘密基地 Los Alamos の記念公演に設置されています。破壊を目指した原爆の父、再生を願う原爆の子・・日本での上映予定は決まっていないとのことですが、キッパリ「上映するべきではない」と思います。既に物凄い興行成績をあげていて、オスカー賞の候補にもあがっているとのことですが、この映画の監督 Christopher Nolan が賞の盾を振りかざし喜ぶ姿は見たくありません。人間の戦争の過ちを考える意味では大切な事だと思うのですが、ただただ複雑な心境。帰り道、国立映画館の最寄り駅 Coyoacan 駅展示作品に癒されました。物凄い数の作品全てに平和への想いが漲っていました。Beatrith Contreras Salgado さんの個展 SINERGIA 「人生は誰かのために何ができるかが道を創る」8月に入って爽やかな気候と日差しの下、植物の輝きに囲まれています。久しぶり隣のバラ開花、持ち主の大お母さま102歳の追悼を終えたばかり。お仏壇に飾って頂けないものかと思いつつ、病み上がりで完全復帰とはいえないリハビリの身、太陽と花々にエネルギー頂いています。弁慶草は子宝を増やし続け、その数が既に100を超えています。62歳で亡くなったオッペンハイマーを追悼する気にはなれませんが、映画を見ていて、もしこの瞬間に誰かが止めていれば・・と何度も思いました。歴史は変えられませんが、正しい未来を創る事はできます。映画館に心から羽ばたきを一つ残しつつ御約束。佐野まりFacebook Mari Sano AleteoInstagram amistadmusical
2023.08.09
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