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天上天下
2008.12.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
第2章 裏世界の狩人 後編

ピーオー「来い、グスタ!」
ベルズ(グスタ・・・あいつの名前か。・・・聞いたことはないな。)
ホームストレートではノラヒカが観戦している。ノラヒカは闇レース組織の運営長と、わりと高い位についているため、レースは自由に見られるようだ。
ノラヒカ「すでに3位か、さすがだ。とりあえず、ザコのブロックは軽く避けられたようだな。しかし、グスタもこのレース出てやがったか。・・・気をつけろよ、ベルズ。」
グスタは実は勝利が目的でこのレースに出ているわけではない。
闇レーサーたちの間で、ハンターと呼ばれるレーサーたちがいる。ハンターは3人。全員かなりの実力の持ち主で、そうでありながら、1位を狙いにはいかず、相手を事故らせようとする。それも、速いレーサーばかりを狙う。
グスタは、ハンター3人組の1人である。もちろん、このレーサーで狙っているのはピーオー。なぜ、速いレーサーだけを狙うのか・・・。その真意は、ボスと本人達にしか知られていない。

グスタ(くそ・・・ピーオーにはまだ全然とどかねえか。闇レーサーでこんだけ練習してんのも、オレぐらいのもんだろうに・・・。)
彼には、どうしても成し遂げなければならないことがあった。そのため、ハンターの技術は常に磨いている。今や自他ともに認める闇レース界一の練習の虫だ。こんなひたむきな闇レーサーはそうはいない。
ピーオー「独走態勢に入れば、闇レースでもなんでも関係ねえ。」
ベルズ「あの頃よりさらにうまくなってるな、あいつ。」
いきなりグスタの耳元でささやくベルズ。
グスタ「な?おまえもいつの間にそんなところに。」
ベルズ「2周目に入ったから、ドンドンペースは上がってくぞ。」
グスタ(このベルズってルーキーもかなり上手い・・・。惜しいな、もうターゲットは5人、決めちまったからな。)
ベルズ(!・・・コイツ、ピーオーに引き離されて集中力が一旦落ちたと思ったら、またペース上がったな。)
ベルズに追いつかれたグスタはタイヤから巻き上がる土煙で後続の視界をさえぎり、ところどころでブレーキをかけてベルズの追突を狙う。しかし、ベルズのような腕前になるとそうは決まらない。視界は遮られていても、音でグスタのブレーキングを見極め、逆に追い抜きのチャンスに変える。
グスタ「しまった!」

ピーオー「ブルーペガサスが順位を上げたな。ちょっとペースを落として追いつかせるかな。」
2周目、最初のコーナーから華麗なドリフトを決めるベルズであるが、闇レーサーというのは基本的に追いかける方が得意である。自分の目の前のレーサーが減速してコーナーに突っ込んでいくところに体当たりをかますテクニックがあるからだ。
グスタ(狙えるぜ!)
ベルズのコーナリングの隙を狙う。コーナリングに必要な減速はベルズへの体当たりで行う。つまり、この体当たりを外してしまえばグスタはガードレールに直撃し、痛すぎるタイムロスを負うことになる。しかし、そこは闇レーサー、それも、ハンターである。狙った獲物は、一発で確実に仕留めるようなレーサーなのだ。ベルズは早速その脅威を体感することとなる。グスタが、仕掛けに出た。
ベルズ「な・・・!くそ、避けきれない。警戒しながらステア切ったんだが・・・。」

グスタ「喰らえ!」
ドオォン・・・!!・・・
ベルズ「く・・・・。」
体当たりを成功させ、スムーズなコーナリングのグスタ。一方、ベルズが受けたのはそれほど手痛いダメージではなかった。
ベルズ「へへ、ちゃんと闇レース用に、ゴツいシャーシつけてきてるんだぜ。」
ベルズはグスタに体当たりを喰らい、ラインは膨らんだがそこまでスピードは落ちなかった。2位グスタとの差は5mない。この程度の差はベルズならつめられる。
ベルズ「甘く見すぎてたか。自分のドリフトならぶちかましを喰らう事もないと、勝手に思ってたが。」
慢心を捨てたベルズはさらに力強く地面を蹴った。そして、かつてレーサーだった頃の勘を徐々に戻し、アグレッシブなコーナリングに正確さが際立っていく。
グスタ「体当たりに耐えやがった・・・。しかも、ダメージを与えたはずなのに、むしろさっきよりペースを上げてやがる。」
このコースの丁度中間点にある短めのストレート。ここに来る頃には二人にほどんど差はなかった。そんなとき、グスタが一枚の紙を落とす。
ぺちゃ・・・!
ベルズの顔に前から吹っ飛んできた紙が張り付く。幸い、ストレートなので素早く紙をむしりとるように剥ぎ取り、パッと捨てようとした、しかし、一瞬目に入ったその紙に書いてある情報にゾッとした。
ベルズ「リスト・・・?」
その『リスト』は表のようになっていて、左端に上からずらりと5つの名前が並んでいる。その中にはピーオーとノラヒカの名前もあった。そしてその横に『生存』と記されている。何を示すためのリストなのだろう。よく見ると、『死亡』となっているQも2台いる。その中に1人、よく知っているチョロQがいた。
マッドスペシャル――――死亡
ベルズ「え・・・・・・?」
次のコーナーがきた。紙を懐にねじ込み、ステアを切る。気持ちはなんとか、レースに戻したい。闇レースで下手をすると、あのリストの文字が『生存』から『死亡』に変わるのかもしれない。あの5台並んでいたQの名前は、おそらく闇レーサーの名だ。しかし、5台しか名前が書かれていないのはどういうことなのか・・・。
ベルズ「『デスネスト』は・・・やはり消し去らなくてはならない。本当に犠牲者が出てるなんて・・・!」
リストを見ていたせいで若干遅れをとったベルズであるが、次のコーナーは石柱が立ち並んでいる。咄嗟に追い抜きラインをイメージしたベルズはこれまでを遥か上回るペースでのコーナリングを試みる。
ベルズ「見えた。右コーナーからの切り替えし、おまえはそれが下手だ。」
グスタ「!そのルートを使うのか?」
ベルズ「オレには曲がりきれるぜ。」
そろそろ、闇レースとコースの特徴を掴んできた。それに伴い、本来のベルズの技術が浮き出ていく。グスタは敵ではない。それでも、ピーオーに追いつくことはできなかった。



第2章完。次から第3章。
マッドは死んだのか・・・?リストとは一体?そして、ハンターとは一体何のために集められたのか・・・?
謎が増えるばかりのブラックソウル。





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最終更新日  2008.12.13 23:42:59
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