趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

August 23, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
送靈■(「徹」のギョウニンベンをサンズイに変えた字。テツとよむ)上人

蒼蒼竹林寺、杳杳鐘聲晩。
荷笠帯夕陽、青山獨歸遠。
【韻字】晩・遠(上声、阮韻)。
【訓読文】
霊テツ上人を送る。
蒼蒼たり竹林の寺、杳杳たり鐘声の晩。
笠を荷(にな)ひ夕陽を帯び、青山独り帰ること遠し。
【注】

○蒼蒼 青々としたさま。草木の茂るさま。
○杳杳 深く暗いさま。
○晩 ゆうぐれ。
○荷笠 かさをかぶる。
○青山 樹木が青く茂った山。
【訳】
霊テツ上人さまがお帰りになるのを見送る。
青々とした竹林のなかの寺、梵鐘の音がひびく薄暗い夕暮れ。
笠をかぶって夕陽を浴びながら、上人様は一人で遠くの山寺へお帰りになる。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  August 23, 2005 04:22:36 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: