趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

November 7, 2005
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カテゴリ: 漢詩・漢文
清明後登城眺望 劉長卿
風景清明後、雲山睥睨前。
百花如舊日、萬井出新煙。
草色無空地、江流合遠天。
長安在何處(一作何處是)、遙指夕陽邊。
【韻字】前・煙・天・邊(平声、先韻)。
【訓読文】
清明の後、城に登りて眺望す。
風景は清明の後、雲山睥睨の前。

草色空地無く、江流遠天に合す。
長安何処に在りや、遙かに指す夕陽の辺。
【注】
○清明 二十四気の一。陽暦四月五日ごろ。
○睥睨 あたりを見回す。
○百花 さまざまな花。
○万井 区画が縦横に整然とした広いにぎやかな町。
○江流 長江の流れ。また、川の流れ。
○遠天 はるかな遠い空。
○長安 唐の都。今の陝西省西安市。
【訳】

なんといっても風景が素晴らしいのは清明節の後、あたりを見れば白い雲と青い山。
多くの花々がかつてと同様に咲き乱れ、町のあちこちからは炊事の煙がたちのぼる。
遠くどこまでも続く春の草原、長江が空のかなと接する。
長安はどこにあるのだろう、遠くゆびさすその夕日が沈みかかるあたり。





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Last updated  November 7, 2005 09:18:01 PM
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