趣味の漢詩と日本文学

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March 17, 2007
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カテゴリ: 漢詩・漢文
新息道中作 劉長卿
蕭條獨向汝南行、客路多逢漢騎營。
古木蒼蒼離亂後、幾家同住一孤城。
【韻字】行・営・城(平声、庚韻)。
【訓読文】
新息道中の作。
蕭条として独り汝南に向ふ行、客路漢騎の営に逢ふこと多し。
古木蒼蒼たり離乱の後、幾家か同に住む一孤城。
【注】

○道中 旅の途中。
○蕭条 ものさびしいようす。
○汝南 河南省汝南県。
○客路 旅路。
○漢騎営 漢のことに借りて唐の騎馬隊の野営をいう。
○古木 老木。
○蒼蒼 生い茂るさま。
○離乱 人々が離散するような戦乱。
○幾家 何軒の家。
○孤城 他から離れてぽつんとある町、とりで。
【訳】

ああひっそりとわれ独り汝南に向かう旅の途次、あちらこちらで騎馬兵の野営に出逢うこと多し。
老木のみが戦乱の終わったあとに生い茂り、さびしいとりでの町中は、かつての家々今は無し。





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Last updated  March 17, 2007 07:00:05 PM
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