PRIDE22 観戦記



2002年 9月29日

さてマソは出張という名目の沖縄りょこー(イヤ、ホンマに出張)の翌日、前から予定していたPRIDE22の観戦ということで、大学の後輩とともに一路名古屋へ。日曜夕方の試合ということで、昼1時すぎに新大阪を出発!!だいたいこういうイベントは、始まるまでがホントにたのすぃ~。が、今回はテンションが今ひとつ。だってぇ、8・28国立競技場での歴史的イベント「DYNAMITE!」と、次回11・24東京ドームの間の消化試合なんてことは、プロレス者(もの)なら、考えなくても分かるんだも~ん。え?分かっててなんで行くかって?そりゃ見に行ける距離でPRIDEの試合があれば、見に行かんと。プロレスファンの共通点、それは”優しさ”。他のプロ興行ならアイソつかしてるような出来事が起こっても、プロレスファンは耐える。そこに楽しさを見つけようとする。例えば、お目当ての選手の突然の来日中止(ケガならまだいいが、ケガとかぢゃない場合も多し。)例えていうなら、石川梨華が好きでモー娘のコンサートのチケット買ったのに、当日何の発表もなく欠場する。うーん、ちょと違うか。巨人戦を見に行って、松井のホームランが見たいのに、全ての打席敬遠された。うーん、TVの公開番組に当たって、収録を見に行ったはいいが、好きな芸能人が出るのは次回収録だった。うーん、(エンドレスなので以下略)
とにかく、プヲタ(プロレスファン)は優しいのである。


そんなこんなしながら、名古屋は新幹線でたかだか小一時間、あっという間に着く。ここで後輩の会社の同期のヤツと合流。彼とは前回のPRIDE21(さいたまスーパーアリーナ、6月23日)も一緒に見た。東京在住なのに、名古屋まで見に来る大バカ野郎である。え?さいたままで見に行くお前はって?そう、わしも大バカ野郎。しかもそのとき初めて自腹で「のぞみ」に乗り、その車両が500系(グレーで流線型のカッコエエやつね)だったというだけで、乗る前からワクワクした筋金入りの大バカ野郎でございます。

で、名古屋駅地下で腹ごしらえをし、(トンカツ屋に入った。メニューにえびふりゃー定食て書いてあった、さすが名古屋)JRで5駅ほどの「笠寺」駅に。降りると会場の名古屋レインボーホールは目の前。ここまで来ると、かなり高ぶるものがある。しかも会場外テントでは、ヴァンダレイ・シウバ(2度桜庭に勝った選手)とアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(PRIDEヘビー級王者)が撮影会をしている。わしはこういうものには全く興味がないのだが、楽しそうに集まっている観客を見ると、やはり興奮が高まってくる。一刻も早く中に入りたい!!しかし、いつも段取りが悪く、開場時間どおりに開場したためしがない。結局、入場の長蛇の列は、一時間ほど途切れることがなかった。

試合開始が16時30分で、15時30分頃に会場前に着いたのに、開場待ちの列のせいで、開始10分前くらいになってようやく会場内に入る。PRIDEは毎回スカパーでPPV(ペイパービュー)で生放送している。PPVとはスカパー加入者が、PRIDEの試合の度に、2000円で番組を購入して視聴する。というものである。つまり、意図的に見ようと思わないと見れない(具体的には、番組を選んで購入ボタンを押す)ものである。で、会場内には、音声および映像が大型ビジョンで流されている。これも興奮を高める要素。対戦者同士の生い立ちや、過去の因縁などがドラマティックに映像で流される。そんな中、会場は全体が暗転し、試合開始となる。

その前に、会場の名古屋レインボーホールであるが、収容人員は約10000人。さいたまスーパーアリーナ(25000人)横浜アリーナ(18000人)大阪城ホール(15000人)の次の規模の大きさですな。

さて、選手入場式。音楽をバックに各選手が出てくるのだが、このときの各選手の違いが面白い。ダンスを踊りながら出てくる選手、アイソを振りまいて出てくる選手、ただまっすぐ歩いて出てくる選手、自らグッズを投げながら出てくる選手。様々である。今回はPRIDEにしては珍しく、日本人選手の出場が多い。しかーし、これもあまり嬉しくなかったりする。PRIDEの日本人選手は最近負けてばっかし。頼みのサク(桜庭)もこの前の国立競技場でK-1選手ミルコ・クロコップに壊されてしまったし、いいとこがない。

いよいよ試合開始。・・・・するが最初の3試合はいずれも日本人の負け。しかもフルタイム戦っての判定決着。って試合進行は遅いし、決着がKOとかギブアップでつかないから、スカっとしないし、最悪!!わし、後輩、後輩の連れ、3人ともだんだんテンションが下がっていく。第4試合、やっとギブアップで決着!!するが日本人が負け。第5試合、アメリカ人(ヒース・ヒーリング) 対 ロシア人(コーチキン・ユーリー)が面白くてやや気分が直ったところで20分の休憩。

休憩後、リングアナの「この人の登場です!!」のアナウンスの後、出てきた人はもちろん、元倍賞美津子のダンナ、タバスコ輸入を一手に引き受けてた人(マジ、今はやっていない)、現在ロスに住む男、そうアントニオ猪木。颯爽とリングにあがり、マイクを握ると、次に出た言葉はもちろん、「元気ですかーっ!!」続けて、「今日は名古屋レインボーホールということで・・・・。」と散々レインボーを連呼したあと、「私はさきほどロスから日本に来ましたが、名古屋に着いた時間は2時(虹、レインボーといいたいらしい)でした。」とくだらないおやぢギャグを放つ。さらに、「国立競技場では、3000m上空から飛び降りまして・・・。」と、日本一目立ちたい、また似合わない裏方ぶりを発揮。当然、「1.2.3ダー!!」を叫んで帰っていった。いつもそうなのだが、昨日は試合がイマイチだったため特に、猪木が出てきたときが会場がいちばん盛り上がったときだった。なんでやろう?いい加減、試合がいちばん盛り上がるようになって欲しいのだが。大げさぢゃなく、10000人が一体化している。ある意味宗教ですな。教祖の有難い”おことば”に答える信者。まさにそんな感じ。

休憩明け第6試合。アンドレィ・コピィロフ 対 マリオ・スペーヒー。
これがわしが見たかった試合である。が、1Rでアクシデントにより、上くちびるが裂けてしまい、試合続行不可能。ドクターストップ。またしたもスカっとした気分になり損ねた。

そしてセミファイナル。イゴール・ボブチャンチン 対 クイントン・”ランペイジ”・ジャクソン。これはベテラン(ボブ)対若手(ジャクソン)で、わしはベテランを応援してたのであるが、勝負の世界は非情ですな。若手が終始圧倒してKOでしゅーりょー。またもやスカっと出来ず。

さらにメインイベント。大山(日本人柔道家) 対 ハイアン・グレイシー(もちろん、グレイシー一族)。何?大山を応援するんやろ?って。いいえ!!大山は前回のPRIDEで、ただ相手を挑発し続けるだけで試合を終え、なんとか判定で勝っただけなのに、マイクで「応援ありがとうございました!!」と絶叫するという、場の雰囲気を読めない、イタいやつなので、大キライなのである。今回もグレイシーにボコボコにして欲しい。
で、試合開始。わずか97秒で、ハイアンが腕を取っての腕ひしぎ逆十字。ひじの靭帯を極める関節技である。この技は完璧に極まったらずぅえったいにハズすことが出来ない。もちろんあっという間に大山はタップ(ギブアップ)。
我々3人(プヲタ)は大喜びである。しかも大山がギブアップしても、ハイアンはさらにグイっと力を入れ、もしかすると脱臼とか靭帯を伸ばしたとかいうこともありうる。

絵に描いたような快勝、秒殺に3人(プヲタ)はハイアンに惜しみない拍手。大山にはブーイングを送った。
・・・・のはよいのだが、結果的には日本人全敗である。外国人同士の試合も面白いのだが、トップコンテンダーに日本人が入ってこないと、さらに熱狂できない。サク以降の日本人エースが今は必要なんだが・・・。しかも日本人エースといえば、この人っていう人が存在するんだが。え?吉田?ちゃいます、ちゃいます、もちろん小川直也ですがな。あの体格193cm、110kgくらいで柔道元世界一でっせ奥さん!!弱い訳がないやないの。ただねぇ、本人がガチンコをイヤがってるんですな。現に今はプロレスのリング(橋本真也率いるゼロワン)に上がっている。おーい、おーがーわー、たまにはガチでやってくれーい。誰もアンタがプロレスしてるとこなんか見たくないでぇー。pRIDE日本人エースでやってくれーーーぃ。たのむーーーー。

なんか今回のPRIDEとわだんだん関係なくなってきたのでこの辺で。結局21時前の新幹線で、大阪、東京とプヲタ3人は帰っていくのであった



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