がらくた小説館

友人



 俺の友人で、やたらと自分の屁の匂いを人にかがせようとする変態野郎がいる。

 最近ではこちらも警戒するので、敵はすかしっ屁をしたり、握りっ屁をバレないように後ろに回りこみ、いきなり匂わせて来たりする。

 そしてこちらが臭がる姿を見ては、大変喜ぶ。まさに愉快犯による変態行為そのものだ。

 そんなある日、俺は何気ない気持ちで彼女に握りっ屁を喰らわせてみた。

 するとあの大人しかった彼女は、今まで見たことのないほどに怒りだし、俺のケツをかたいヒールでおもいっきり蹴りあげてきた。その次の時は、ヒールの踵で、また次の時は爪によるひっかき攻撃、往復ビンタ、さげずんだ目、卑猥な言葉を投げかけられたり…。


 以来、俺の体には生傷が絶えない。

 それもこれもあの変態野郎のせいだ!




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