雨風しのいで♪建物よろず物語

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コンクリート出来型

コンクリートは生きていますd(^^)!
最近、コンクリートの早期劣化が社会問題になっていますよね。

適切な管理を怠ればたちまち耐久性を失ってしまうデリケートな生き物です。工期をあせるあまり養生期間を待たずに型枠を脱型し次工程に移ってしまうと振動や荷重などの影響でクラック(ひび割れ)等が生じてしまいます。

早期の型枠脱型は強度確認が必要

どうしても早く脱型したい場合はテストピースによる強度確認を行うようにしてください。

型枠脱型後のコンクリートの肌はどんな感じですか?
・コールドジョイント
 先に打ったコンクリートと後に打ったコンクリートが一体化しないでできる現象。わずかな温度変化や微細なクッラク(ひび割れ)からコンクリートの剥落しやすい状況になります。

・ジャンカ
 コンクリートが分離してしまい砕石などが表面にゴツゴツと現れてしまう状態。構造耐力上、大きな問題となります。

・ひびわれ、空隙
 コンクリートを打設する際、鉄筋かぶり厚が少なく砕石などが引っかかり沈降差がうまれることで発生します。結束線や型枠を留めるフォームタイなんかが障害になることがあります。

・表面の気泡
 打ち込み速度が速いと気泡が抜け出せずに型枠に残る現象。表面に細かい穴が無数にある状態。型枠が木製なら気泡を吸収することがあるのですが鋼製型枠や樹脂製型枠には出現しやすいです。

モルタル等で化粧するまえには確認しておきたいですね。
また、セパ穴(型枠同士を留める材料の一部で表面に出てくる丸い穴)に鉄部が見えていると思います。防錆塗装でタッチアップしておきたいところです。

建物が完成してから・・
メンテナンスにみる許容最大ひび割れ幅

詳しくは荷重条件により変わりますが0.2mm(モルタル等で保護されている場合は0.3mm)が目安と言われています。これを超えると補修対策の対象になります。時折点検してみましょうd(^^)!
※ホームセンターにクラックスケールというのがあると思います。ぺらぺらのシート状のものでひび割れの幅がわかります。

メンテナンス性の高い中性化抑制剤の使用は効果的!

コンクリート表面はもろいものです・・最初から中性化抑制剤を塗布することで耐久性を高めておくとメンテナンスが楽になります。ご検討してみてください。

参考商品:ハイドロサーム http://www.amtec-jp.net/hydro/index.html
工務店に言って無料サンプルを取り寄せてもらうのもいいかもしれませんd(^^)!



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