きみと俺 南風一
きみが嫉妬するなんてことが
あったものかどうか
二人並んで降り立った駅で
ばったり出くわした女友だちと
嬉しそうに話す俺
きみと話すときより
楽しそうに見えたのかも知れないね
きみが隣りにいて嬉しくて仕方なかっただけなのに
二人になってからも
仏頂面していたきみ
本当は「私だけを見つめて」と訴えているきみの気持ちが痛いほど分かるのに
そっけない素振りで
きみを落胆させてしまう俺
会えば喧嘩して
やっと仲直りして会えたのに
やっぱり喧嘩する
想いと行動がいつもちぐはぐだったきみと俺
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