審美眼 南風一
俺の審美眼は多分ぶれぶれもぶれぶれ
大ぶれだったのだろう
昔一緒に仕事をした上司に「あの美人の某々さんが・・・」と話したとき
「ええ!そうかな?
南風くんの目は大分ぶれているから」と言われたくらいだから
だから俺が好きになったきみも
世間から見ればそれほど魅力的には映らなかったのかも知れないね
それならそれで俺の思う壺で
競争相手が減って万々歳とは想ってはみたものの
肝心のきみの方がなびいて来ない
それではどうしようもなかったね
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