来年の今日まで 南風一
一日なんて
顔を洗って朝飯をかきこんで仕事に出てしまえば
すぐに暮れてしまう
特に今日が海の日とか山の日である必要はない
何の日でも同じように思う
一日は365日の1日に過ぎないけれど
例えば1年毎に巡ってくる成人病検診の1日
ほんの数時間にしか過ぎないけれど
検査結果にどきどきしてしまう日
子どもたちにとっては
夏休みが開始する日は必ずあって
夏休みが終わる日も必ずある
間の一日なんてあってないようなものだが
朝顔日記の一日を飛ばすことはできない
一日を飛ばして
一か月もなければ
一年もない
きっちり一日が365回現れて
一年は暮れる
一日は人の営みの1ピース
大切な一日を無駄にすることはできない
一分一秒を無駄にすることはできない
さて来年の今日まで
可愛い娘よ
きみは今日のままでいてくれるかどうか
それは知らないけれど
また来年の今日までさようなら
ご機嫌よう
(詩集の宣伝)
「青春17切符+1」3月26日発売。
こちらからどうぞ
亡くなった人の話 2025/11/19
小さな棘の行方 2025/11/19
一歩ずつ進むということ 2025/11/18