襞の感触 南風一
目が覚めたとき午前5時だったので
トイレに行ってもう一度布団に潜り込んだ
5時半には起きようと思って
それまで目を瞑っていようと思っていたら
いつか二度寝をしていた
隣には3年前まで斜め前に住んでいた奥さんが
潜り込んで来た
私の指は確かに襞の感触を楽しんでいる
急いでズボンを脱なければと
焦るけれどもなかなかうまくズボンが脱げない
そこで目が覚めた
夢だった
指には確かに二枚の襞の感触が残っていた
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