南風一の世界

南風一の世界

2022/03/25
XML
カテゴリ:
  時の移ろい    南風一


少し書いておこう

彼女とは中学校まで同じで
高校は違ったけれど
大学が東京の方で近くになって
何回か会ったことがある

連絡し合って会ったのが1回か2回
偶然に喫茶店で会ったのが最後の3回目かな
最後のときは運が悪いことに

入った喫茶店だった

小学校以来の同級生の彼女が偶然その喫茶店を訪れていて
「あ・ら、デートですか?お似合いですね」とか
茶化されて
私も誘ったばかりの彼女というにはまだ早かった同学年の彼女の手前
小学校同級生女性の言葉は 大いにバツが悪かった

そんな小学校以来の彼女の長じた姿を見かけたのは
彼女と私が卒業した小学校の近くのコンビニにおいてであった
ちょうど私は姪の運動会を撮影するために
ハンディカムの電池を買うために
小学校近くのコンビニに立ち寄ったときだった


私は彼女の方へ笑いかけたつもりだった
けれども
彼女は私に気付くことなく
そのまま横を素通りして行った

私は彼女の麦わら帽子を被ったジャージ姿の

現実とはこんなもの・・・
となにやら砂のようなものがさらさらと崩れ落ちていくような感覚に
襲われた

彼女も私もまだ30代半ばだったから
二人にはまだ若い頃の面影はそっくりあったと思うのだが
鼻から彼女は俺がこんな処に居るはずないと思っているし
俺もまた彼女に会えるとは思っていなかったから
彼女が俺に気付かないことも尤もだ・・・
なんて自分を慰めていたっけ


「青春17切符+1」3月26日発売。
購入は、

こちらからどうぞ

詩が良かったと思う方は
人気blogランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022/03/25 09:53:11 PM
コメント(0) | コメントを書く
[詩] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: