楽しい南の島

無灯火のカフェ

無灯火のカフェ
8月5日・その4

街灯の無い真っ暗な道を、ビュンビュン猛スピードで走り抜け、
賑やかなクタの町へ、車は到着。

やっぱり、どう見てもクタの変貌振りは、桁違いだよ。
浦島気分を満喫~~~。

本当だったら、ここでお買い物をしてホテルへ戻るツアーの筈。
でも、タナロットでボーっとしていた時間が長過ぎた。
両替だけして、すぐに出発!

道の両側には、びっしりとお店が並び、
明るくて、人がとても多かった。
ブラブラするのは、楽しそう。
でも、特別目的がある訳じゃないので、
あっさりとクタを後にする。

あとは、ホテルに帰るだけね。なかなか楽しかったな。

「夕食は、どうなさるんですか?」
パセックさんに聞かれて、気が付いた。
どうする? 決めてないね。

「ジンバラン・カフェにいらっしゃいませんか?」
ふむ。
それはいいかもしれない。
ホテルからも、歩いて行かれるんだけど…。
滞在中に、一度は行こうと思っていたし。

「行きま~す! 連れていって下さい~!」
即! 返答する。
夫とチビ太は、呆気に取られる。
まぁ、いいからいいから。

ホテルの前を通り過ぎて、車は細い道に入っていく。
ほとんど路地。グニャグニャと曲がりくねった道。
対向車が来たら、どうするんだろう?
それどころか、人が歩いて来ても、すれ違う事が出来ないぞ。

なんとか路地を通り抜け、海沿いの道に出た。
ずらっとカフェが並んでいる。

ここが、噂のジンバラン・カフェなのね。
ワクワク。楽しみ~。

でも、ちょっと待って。
どうして、どのお店も真っ暗なの?

焦るパセックさん。
「少々お待ち下さい!」
運転手さんと2人で外へ出ていくと、お店の中へ入っていった。

やがて、慌てた様子で戻ってくると、
「すみません。今日はお祭りでお休みです。」
困った表情。

あらららら~。

バリは、お祭りが多い。
ひとつの集落で、1ヶ月に少なくとも3回はお祭りがあるんだとか。
火の神、水の神、風の神に対して1回づつ。

今日は、どの神様のお祭りだったのかしら?
ホテルで食べればいいんだし。気にしない気にしない。

ところがパセックさんは、責任を感じてしまったみたいなのよ。
「別のお店にご案内します。ヌサドゥアへ向う途中のお店です。10分あれば着きますから。」

え?
いいのに。ホテルは、そこなのに~~~~~~~!!!!
インターコンチネンタルの前を、猛スピードで走り抜ける。
ああああぁぁぁぁ。ここでもよかったのにぃ~~!!!

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続きは次ページ、 魚介類満載!!
どんな夕ご飯?


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