かえりみち

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2006/05/15

孤独な妄想。

(5)

カテゴリ：山ネタ

私には夢があります。
黒戸尾根（甲斐駒ヶ岳）を登ることです・・・嘘です。（嘘でもないが・・・）

高校生として山岳競技でインターハイに行くことです。
敢えて無理なのは分かっています。（100％有りえないから・・・）
私自身、インターハイのようなクライミング競技や山岳縦走競技は性に合いません。
と、いうか好きではない。
まったりとした山行をすることが趣味です。
しかし、私はなんとしてもこの夢をかなえたい。インターハイ出場の。

可能性がある限り夢を手放すワケにはいかない。
そのためにはまず、 4人パーティーが必要です。部員を入れないことには始まりません。顧問とともに勧誘用のビラを作りました。

隣の席の奴に言われました。
「そんなビラ貼ってもくる奴なんていないでしょ・・・」

やって駄目ならいいじゃないか。やらなくて駄目だったら努力が足りなくて、一生後悔するじゃないか・・・・心の中で自問自答。（実際は言い返した・・・）
我ながら鳥海山という孤峰で大きく成長したと思う。四月の段階ではそんな気持ちなんてなかった・・・・自分は甘かった。もはや恥も外聞も捨てた。一晩、泣きとおした・・・

ホゥィッチが何だ！！！発音なんて関係ねーだろ。考査が何だ！！点数なんて関係ねーだろ。
こうして私は自暴自棄になっていくのか。しかし強い者はいつか滅びる。

私なんぞ風の前のともしびとして思いっきり風速に耐えている孤独な存在と同一なものではないか・・・しかし、ともし火だっていつかは大火となり風をも跳ね返す大きな存在になるのではないだろうか・・・と、無駄な期待を求める我。

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