大学付属病院
蛍光眼底検査を大学付属病院で受けてきました。
この大学付属病院の先生をK先生と呼ぶことにします。
ちなみにその時のK先生との会話は英語でした。
K先生の方がしょっぱなから英語で話しだしたので、
『あぁ、英語の出来る先生かぁ。
専門用語とかよう判らんから助かったわぁ』
と安心していた私。
英語下手っぴぃな私から見ても、
お世辞にも流暢と言える会話ではなかったけど、
主人も言葉が通じる先生で安心したようでした。
でもその考えが甘かったと
次の診察時つくづく思い知らされました。
先週の診察時のK先生の言葉、
『出血はしていません。この病気には薬はありません。
でも心配しないで。これは good disease だから』
disease = 主に病気・疾病という意味なんだけど、
病気に良いも悪いもないだろう?
全部悪いんじゃないの???
と思った時に気がつくべきでした。
最初にA先生に再発したと診断され、
こうして紹介状を持ってきたわけですが・・・
と言っても譲らない大学付属病院の先生。
『出血はしていません』
って少なくとも力強く3回は繰り返しました。
で、今日蛍光眼底検査をしたら出血が確認されました。
なんなんだよぉ~!!!
『出血はしてなさそうですねぇ・・・』
『この時点では出血は確認できないので眼底検査で・・・』
って感じで語尾を濁すならともかくだよ!
ここ数日で主人の視力はがくんと落ちていたし、
視界の中心部は益々もやがかかった状態で、
出血している時と同じような状態だったのです。
だから先週にK先生に出血していないと断言された後
『じゃあなんでこんなに視界が悪くなっているんだ???』
って話になったんですよ。
将来出血につながる血管の傷、
それが大きくなれば視界が
悪くなることもあるそうです。
でもこの病気には薬がない。
唯一病状を食い止められるレーザーも
出血が始まっていなければ効果なし。
彼の視界が悪くなったのは、
傷のせいじゃなく出血でありますように!
と思わず祈ってしまいました。
出血していることを祈るなんて変な話だけど
出血していればレーザー治療という
手があるからね。
蛍光癌的検査で出血が確認された後
『出血はしていません』と断言していたK先生は
少しバツが悪かったのかもしれません。
『病状を説明しますね』と話し出してから
『ここに出血が認められます』と言うまで
10分以上かかりました。
丁寧な説明というより、
言葉に詰まって時間がかかったという感じ。
主人も途中でK先生が何を言いたいのか
よく解らない時もあったようで
『出血はしているのか? していないのか?』
と思わず聞きたい衝動に駆られたようです。
私も全く同じで、
『先に結果を教えてくれたら良いのに』
とヤキモキして聞いていました。
周りに若い医師や看護士が合計5人もいたので、
その手前というのもあったのでしょうか?
よく判りませんが、時間のかかること、かかること・・・
実はこの蛍光眼底検査の前日に、
再びA先生のもとを訪れました。
その際、日本でレーザーの治療が出来ないというのが
腑に落ちないとA先生はおっしゃっていました。
私達も意外だったけど、
確かに金曜日に大学付属病院のK先生はそう言いました。
蛍光眼底検査後の病状説明の時再び聞いてみると、
『出来ますよ。限られた病院だけですけど』との返事。
おい、あんた前回に無理って言うてたやないかぁ~!!!
思わず主人と顔を見合わせてしまった。
K先生勘弁して下さいよぉ~!
あんなにゆっくりとした口調で
『日本では』ってところ強調して尋ねたのにぃ~!
患者の質問は、聞き取れなかったら
ちゃんと聞きなおして答えて下さい。
勘で答えないで下さいよぉ~!
武蔵野の方の病院で、
ハーバードで勉強した日本人医師が
そのレーザーを扱っているらしい。
『紹介状を書きますね
来週には出来ていますから』
とのK先生に耳を疑ってしまいました。
来週中って事?
あんた医者でしょう?
いくら日本にない病気だと言っても、
病気について勉強はしているでしょう?
紹介状を待っている間に、
どんどん目は見えなくなってくるんだよ!!!
アメリカに住んでいる頃お世話になっていた病院は、
目に関することならアメリカで一番と言われるところ。
診察・治療を待つ患者さんでいつもでぎゅうぎゅう、
待ち時間で一日つぶれることなんて当たり前。
先生達もいつも忙しそうに働いている。
でも主人の担当医師は、
『出血したと思ったらいつでもいらっしゃい。
予約なんて取らなくて良いからね。
電話だけ入れてちょうだい』と言っていた。
それだけ病気の進行が早いってことなんです。
当然病院によってシステムは違うだろう。
でもこのくらいの姿勢でいてくれなきゃ、
患者としては安心できません。
こういう状態で紹介状を来週まで待つなんて
とてもじゃないけど考えられない。
そう思っていたら主人が先に喋りだした。
『もう少し早くなんとかならないですか?』
『えぇ~、そうですね。では今週中には・・・』
とK先生は答えるけど、私は納得いかない。
主人も困惑した顔だったのだろう。
K先生は主人と私の顔をチラッとみると、
『判りました。明日までには用意しましょう』
と答えました。
私はよく判らないのですが、
紹介状ってそんなに時間がかかるものなのでしょうか?
時間に余裕のある病状ならともかくですよ。
結局この日は、K先生に対する不信感を抱いたまま
遅い家路に着くことになりました。
武蔵野の病院には、A先生の方から
連絡をつけてもらうことにしました。
申し訳ないですが、K先生あてにならないです。
それにしても・・・
前回の診察の際、
K先生が出血の確認をしていたなら、
日本では治療できないなんて言われなかったら、
もっと早く治療が出来たはずなのに。
金曜日の午後から火曜日の夜、5日間のロス、
K先生はどう考えているのだろうか?
きっと何にも考えていないんでしょうね。
出血している=再発したということだけじゃなく、
日本では治療不可というK先生の言葉を信じたから、
週末はすごく凹んだのに、一体なんだったのでしょうか・・・
保険と諸事情の関係で、
まずはK先生のところで診てもらわなきゃ
いけないことになっていたのですが、
次からは直接武蔵野の病院にいくことにします。
K先生のところでも、
来年の春辺りから同じレーザーを扱うらしいですが、
お世話になることはないでしょう。