misty247

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2010.07.23
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 一昨年、完走するには力が足りないとわかっていたけど、どういう大会か知っておくために出場した。結果、8合目関門で2分オーバー。(そのレポートは こちら ) 悔しいという気持ちが半分、もう半分は正直ほっとした。足は痙攣でとうに終わっていたから、もう登らなくてもいいよと引導を渡されて救われた。

 持久力を養うこと。
 体重を落とすこと。
 この2点に的を絞って1年間鍛練。完走率五分にはもってこれたかなという気持ちで挑んだ去年。ところが悪天候で5合目で打ち切り。(そのレポートは こちら
 残念に思う一方で、『今年失敗したら意志の弱いお前は挫けるだろうから、来年もっと完走率を高めてから挑みに来い!』と富士山に言われたように感じた。

 鍛練を重ねることさらに一年。鍛えるべき持久力はより具体的に。「4時間半運動し続けることが苦にならない持久力」とした。
 LSDや長距離マラニックのメニューを多くこなし、スポーツクラブではステアマスター(自転車の立ちこぎをし続けるようなマシン)に長いときは3時間乗って足を動かし続けた。あえて疲労を残したまま次の練習をする場合も多かった。そんなときは最初からへろへろだった。でも、へろへろなままに粘りとおせたときは、持久力鍛練の成果を実感できた。
 よし、少々のことでは音を上げない脚を得た。
 今度は8合目から先に挑めるだろう。



▲AM6:55 富士吉田市役所前でエイ・エイ・オー

 7/23(金)、第63回富士登山競走開催。
 快晴。酷暑。5合目打ち切りでなければ、なんだってよい。
 第63回から、山頂コースにエントリーするには、過去の実績が必要になった。過去3年内に五合目2時間30分迄のタイムを持っていない者は、まずは5合目コースに参加してくれということだ。
 私はエントリーの資格をもっていたが、この条件は嬉しくない。なぜなら、この条件が付加されたことによって、山頂コースの参加者が一定のレベル以上になり、そのことはつまり、道のいっそうの混雑を呼ぶことになるからだ。ただし3000人という人数制限はそのままなので、むちゃくちゃな事態にはならないだろう。
 5合目コースは従来776人という人数制限があったが、これは解除された。ステップ式にした以上、5合目コースは広く受け入れねばならない。ちなみに776人という数は、山頂コースの3000人とあわせて3776人で、ちょうど富士山の標高3776mになるという洒落だ。
 で、実際、何人の選手がエントリーしたのか? 毎日jpの記事によるとエントリー5461人、出走4686人とある。これは山頂コースと5合目の合計である。スタート時間が90分ずれているので、山頂だけの出走が知りたい。調べても見つからなかった。仕方ないので完走率から割り出そう。「山頂男子1198人(完走率54.1%)女子48人(同39.0%)」とあったので、2338人だ。
 名簿を見ると山頂で3000人ほどいるからエントリーだけして走らなかった人が1/4弱もいる。開催日が平日だから、急な仕事で来れなくなる可哀想な人が多いのかも。
 ちなみに「エントリーだけして走らなかった人」をランニングの世界ではDNS(Did Not Start)と表記するが、IT業界にいる私は、DNSといえば'Domain Name System'以外に考えられないので、この略号をどうしても受け入れる気になれない。


▲金鳥居の奥の富士山、今年はくっきりだった

 R137を北上。普通に走れるところだ。左側が建物の影になる箇所が多いのでやや混む。私は日差しを気にせず右側端を、それもところどころ歩道も使って自分のペースで走った。
 道は混むから馬返しまで全力で行け、古来からのセオリーだ。その一方で、先は長いのだから、後半まで持つ足を残しておけ、ともいう。両方を満たすのは難しいが、ひとつ言えることは、フルマラソンで「最初の10キロは抑えに抑えてセーブした」というような戦法を少なくともここでは絶対に使うな、ということである。

 あの遠い遠い富士の頂。あそこまで本当に4時間半以内にたどり着けるのか? 眺めれば眺めるほど信じ難い、かなたの富士の高嶺である。  <つづく>




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Last updated  2010.07.27 01:04:52
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