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人間の体の中で鉄の含有量が多い細胞といえば、赤血球です。
マラリアはマラリア原虫が体内に寄生することで感染します。
体内に入ったマラリア原虫は赤血球に侵入し増殖し、ある程度の数になると赤血球を破壊し、外に出て来てまた他の赤血球に寄生します。
アルテミシニンは赤血球に含まれる鉄に反応し、フリーラジカル(分子の中にある、通常2つで対になって安定している電子が、ひとつだけ離れて存在すること)を発生させて、赤血球に寄生するマラリア原虫を死滅させます。
これと似たような働きがガン細胞にも期待できるといわれています。
なぜなら、ガン細胞が増殖するためには鉄が必要なため、ガン細胞には正常な細胞よりもたくさん鉄が含まれているからです。
マラリア原虫に寄生された赤血球とガン細胞では、「鉄を多く含む細胞」という共通点があります。
そのためアルテミシニンは、正常な細胞には働かず、鉄の多いガン細胞にのみ効果を発揮します。
寄生された赤血球と同じように、ガン細胞にもフリーラジカルを引き起こし、ガン細胞にダメージを与え増殖を抑制します。
アメリカのワシントン大学の研究では、 特定のガン細胞に従来のがん治療薬の1200倍の効果があったという研究結果が発表されています。
副作用は発疹、吐き気、嘔吐、ふるえ、肝機能障害などがありますが、従来のガン治療薬と比べて格段に少ない結果となっているようです。
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