13日、日経平均株価は再び最高値を更新した。世界的な人工知能(AI)株高を受けて投資家のリスク選好が止まらない。ところが全く波に乗れていない業種がある。NECや富士通といった国内IT大手がその代表格だ。市場の声に耳を傾けると海外勢の警戒シナリオが浮かんできた。
成長株への長期投資に定評がある米キャピタル・グループ。運用総額3兆ドル(約470兆円)の巨大投資家が今年に入ってNEC株と富士通株の「見切り売りに動いた」と話題だ。同グループの一角、キャピタル・リサーチ・アンド・マネジメント(ワールドインベスターズ)の保有するNEC株数は直近ピーク時から8割減った。 NEC株と富士通株は2025年末に比べて2割安に沈む。ともに13日は1%高と買われたが、本格的に反発する機運は乏しい。海外投資家の日本株買越額は4月に過去最大を記録したが、両社は完全に「蚊帳の外」のようだ。 足元の業績は堅調だ。両社とも日本企業のAI導入支援を成長分野の一つと位置づけている。それでも買われないのはなぜか。JPモルガン証券の綾田純也シニアアナリストは海外投資家との議論において「今後3〜5年程度の中期的な収益の継続性が焦点になる」と明かす。海外の市場関係者の間ではIT大手の成長を占う上で「FDE」がキーワードになっている。「フォワード・デプロイド・エンジニア(FDE)」の略で、顧客企業に自社のエンジニアを常駐させ、AIの導入から定着までを一貫して支援するサービスを指す。米データ分析大手が事業モデルを確立したとされる。
6万円相場、NEC・富士通は蚊帳の外 「AIに仕事も客も奪われる」 - 日本経済新聞
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