2006.02.14
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カテゴリ: METAL馬鹿
DARK TRANQUILLITY[Character]
「・・・なのに」ではなく「だからこそ」
「CHARACTER」 をヘヴィローテで聴いてる。

言うまでもなく、IN FLAMESとDARK TRANQUILLITYは同郷で
人脈的にもつながりが深い、いわば“兄弟バンド”だ。

事実12年前オレがIN FLAMESに出会った時のウリ文句は
「DARK TRANQUILLITYの元メンバーが参加するバンド」だった。
(“元メンバー”ってのはミカエル・スタンネのことで、
ご存知の通り実際は“ゲスト参加”。ま、輸入盤屋のPOPだし^^;)

・・・っていうのがオレの中では考えづらい。
音楽ってのは絶対的な指標がありえないものなので、常に比較対象を必要とする。
そういうイミでは、この両バンドは常にお互いの比較対照となる宿命を負っている。

そこで冒頭の話に戻るが、
「IN FLAMESが素晴らしいアルバムを作った」
「だからこそ」今このアルバムを聴く必要を感じるわけだ。

両者のスタイルは共に「イエテボリスタイル」と呼ばれる。
別名の「メロディック・デスメタル」という言葉に置き換えれば、その音楽性は一目瞭然だ。

北欧由来の叙情的な「哀メロ」が融合したもの。

~ただしARCH ENEMYのようにスラッシュ直系のストレートなデスメタルに
メロディアスなソロやインスト・パートが挿入されるタイプと
IN FLAMES、DARK TRANQUILLITYのようにリフ自体が哀メロというタイプがある。~

と、考えた上で聴き比べると。
「実はもうIN FLAMESは“イエテボリスタイル”ではないのではないか」と。

別にスタイルにこだわる“必要”も“意味”もないことを断っておくが
この「CHARACTER」こそ「イエテボリスタイル」の王道ではないだろうか。

アルバムは冒頭から疾走しながらも哀しいメロディを奏でるリフと
慟哭と言ってもいいミカエルのヴォーカルが津波のように押し寄せる。
ミドルテンポの曲はメランコリックな美しさを醸し出す。


このアルバムではそんな迷いを吹っ切った清々しさや、
「イエテボリスタイル」のパイオニアとしての自信や誇りが伝わってきて、貫禄すら感じる。

そんなところから
INFLAMESが「イエテボリスタイル」を出発点に新たな次元への進化を続けているのに対し
DARK TRANQUILLITYは「イエテボリスタイル」に磨きをかけ続けているように思えてならない。


どちらも良い音楽を作ることに一生懸命な愛すべきバンドだ。

(感想書くつもりが論文チックになっちまったい^^;)





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Last updated  2006.02.14 22:49:23
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