ruppaの河流れ

おはようございます

今起きました

今日はなんの予定もない為、人間はどれだけ怠けられるのかという実験を行った

壱：一日中部屋着でいること

弐：トイレ以外は部屋から出てはならない

参：電話が鳴っても出てはならない

四：極力ベッドの上で一日を満喫すること

五：昨日借りた東京ダイナマイトのＤＶＤは観てもよい（ただしバカ笑いはしてはいけない）

ＡＭ８時実験を開始

ひたすらゴロゴロするなんて楽勝じゃん、と高を括っていた私に最初の試練が訪れた

実験から２時間が経過したその時部屋のドアがガリガリを音を立てる

愛犬が「こっちは誰もいなくて寂しいよぅ～涼しいその部屋に入れておくれよぉ～」

と言っている

あ・・だめよだめ・・・今日はあなたと遊ぶ事も許されてないの

トイレ以外はこのドアを開けてはならないのよ！

そんな思いも知らず愛犬は必死に引っかき続ける

耳を塞ぎごめんなさい、ごめんなさいとドアの前で泣き崩れた

は！！この手があったわ・・・・

ガチャとドアを開けると玩具を銜えた愛犬がしっぽを振っていた

「抱きかかえてチュチュしたいのはやまやまだけど、私トイレなの」と言って

したくもないトイレへ向かった

トイレから戻ると私の聖域に足を踏み入れた愛犬がベッドの上で遊んでいた

あら、これはしかたないわね　ドアを閉め忘れたわ

一つの試練が終わった時にはお昼をまわっていた

ＤＶＤを薄笑いで鑑賞していたその時二つ目の試練が訪れた

プルルルル

プルルルル

家の電話が鳴っている

留守電に切り替わった

「ちょっとー携帯にでないってどういう事？映画行こうよ～デップ、デップ」

口に挟んでいた食パンが床に落ちた

全身の血液が逆流し汗まみれになった手が受話器に近づいていく

いけない！

右手で思いっきり自分の顔をひっぱたいた

「寝てるのかな・・？じゃ今度行こう・・・ガチャ」

床に何度も何度も拳を打ちつけた

今度っていつ！？今度っていつぅぅぅ！！

時計は１４時を回っていた

いくつもの試練を乗り越えようやく落ち着きを取り戻しＤＶＤをにやけながら鑑賞していた

すると隣のアパートの子供達の声がした

「おばちゃーん！」

「ばか！おねえちゃんって言わないとすんげえ怒られるぞ！」

「あ！そっか！　おねぇちゃぁ～ん！わんちゃんと公園においでよ～待ってるから！」

カーテンの隙間から除くと近所の子供が庭先で叫んでいた

ごめんね、今日ばかりはシャバにでられないの・・さようなら雄太・・聡・・・

枕を濡らしながら今日一日を振り返ってみた

怠ける事で得られたものは何だったのか

ヤマザキの食パンの品質の高さと抱き枕はニトリに限る　

近所の子供に「おばちゃん」と言われるようになったこの歳で二つ階段をのぼった