土曜日の書斎 別室

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May 21, 2023
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1927年

  大西洋無着陸横断飛行に挑戦し、 ニューヨーク市ルーズヴェルト空港から飛び立った チャールズ ・ リンドバーグ の操縦する単発機 スピリット ・ オブ ・ セントルイス号 は、 是の日・・・1927年5月21日。
  3600万哩の空路を経て、 目的地であるパリ市の上空へ到達。
  市郊外のル ・ ブルージュ空港に着陸した。
  単独飛行時間33時間39分20秒。
  不眠不休で成し遂げた前人未到の壮挙であった。
  それまで無名の存在でしかなかった米国人操縦士リンドバーグは、 一躍···空の英雄として、 全世界から熱狂をもって迎えられる事となる。



 いわゆるレシプロ機···。

 一対の翼に命運を託し、 無限の大空へ羽ばたく雄々しさが、 悠揚たるロマンとして胸に迫って来るのでしょう 。
  金属音を轟かせ、 雲海を切り裂いて行く超音速ジェット機の場合···。
  先進テクノロジーの粋を結集して天空を制圧するという不遜な願望と表裏を成している様でもあり、 操縦士が巨大メカニックの部品にしか感じられなくなってしまい、 ロマンとしての醍醐味が希薄なのかも知れません。
  無論、 優劣を論じるべきものでない事は重々承知しています。
  (超音速機の) 操縦士にとって、 コックピットがいかに精神の緊張と体力の消耗を強いられる苛酷な現場なのか、 常人の想像を絶するものがある事も٠٠٠·。
 然し、 自らの技量と勇気を恃みに、 人類が初めて空に羽ばたいた時、 依然として、 そこは聖域でした。
 レシプロ機の今一つ垢抜けないフォルムからは、 初期の飛行士達が大空に抱いた敬虔な感情と自然への謙虚さが伝わって来る様です。
 スペース ・ シャトルの時代になっても、 レシプロ機が愛好家を惹き付けて止まない大きな理由が示唆されていると云えるでしょう。





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Last updated  May 21, 2023 07:00:44 PM
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