アンティークライドのNEW WORLD

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56話~60話 ハイパーグランプリ(2)



アナウンサー「えー、ここはまさに灼熱の舞台ですね。第4戦、アッチッチケイブコース、まもなくスタートです!」
アンティーク「HG2のコースは、今回が初めてなんだよな。」
ムーン「俺もだけどな。」
ナイト「事前にジェイジェイからコースの特徴を聞いてきたから、多少はコツがつかめているはずなのだが・・・。」
マーブル「ナイト君らしいね。けど、僕もコースの特徴は調べてきたよ。」
マッド「お前ら・・・どこから集めてきたんだ・・・。」
ブラマリ「直線が多いコースなら、オフロードでも。」
ブルペガ「オフロードは歓迎だな。」

そして、レースがスタート!好スタートを決めたのは、エスペランザ。
エスペランザ「よし!前々でレースが出来る!」
ブラマリ「それでも前には行かせてもらう!」
マッド「いや、俺が先頭を行かせてもらう!」
ブルペガ「俺も忘れるなよ!」
アナウンサー「ブラックマリア選手、マッドスペシャル選手、ブルー・ペガサス選手が前を争うか!?・・・いや!さらに外から1台!」
ブラマリ「!?」
ペガース「スタートだけはね。」
アナウンサー「おっと!ペガース選手が外から3台を抜いて先頭を伺うのか!?」
コード「僕も前に行くよ!」
マーブル「僕も前々でレースをする!」
アニア「皆さん、速すぎですわ。」
ケーニヒ「意外に先行有利のこのコースなら、前でレースをするのが得策だな!」
アナウンサー「さあ!かなり多くの車が先行集団へと殺到しています!後ろに控えているのは、わずか3台のみ!」
ナイト「これまでより、明らかに超ハイペース。なら、この位置取りでいいはずだ。」
アンティーク「俺も控えたほうがいいと思ったがな。」
ムーン「どんなペースだろうと、俺は後ろからだけどな。」
アナウンサー「もう一度、前の集団を見てみましょう。混沌としている先行集団の中から、マッドスペシャル選手とブラックマリア選手、やはりこの2台が前を争う形となりました!」
ブラマリ「オフロードだからな・・・だが、私は負けない!」
マッド「(3戦目を勝ってから、かなり調子が上向いてないか?)」
アナウンサー「その後ろにいるのは、ブルーペガサス選手とエスペランザ選手、ペガース選手の3台!」
ブルペガ「ハイペースなら、マーク作戦で勝てるな。」
エスペランザ「怖いのは、やはり後ろの集団か・・・。」
ペガース「まあ、そうだけどな。」
アナウンサー「一本橋コースへと向かう12台。おっと!アニア選手がややバランスを崩したか!」
アニア「ミスをしてしまいましたわ!」
マーブル「仕方ないよね、ミスに限っては。」
コード「この後はオンロード地帯だけどね。」
ケーニヒ「駆け引きが勝敗を大きく分けるレースになりそうだな。」
前にいる9台から、300メートルほど離れている後ろの3台は、
ナイト「そろそろ一本橋コースだな。5周もあるから、あまりスタミナを無駄使いしないようにしないとな・・・。」
アンティーク「さらに俺は抑えていくか・・・。」
ムーン「アンティーク、さらに後ろに下がるのか?」
アンティーク「俺は俺のペースで行かせてもらうからな。せめて、お前には負けたくないからな。」
ムーン「今回も負けるものか!」

そのままレースは、2周目まで展開に変動がなく、3周目の中間で一気に前がめまぐるしく変わる。
ブラマリ「!?マッドが・・・いないだと!?」
マッド「先に行かせてもらうぞ。」
ブラマリ「何を!また抜き返す!」
ブルペガ「前の2台が早くも動いたか!?よし、なら俺も!」
エスペランザ「俺も行くか!」
ペガース「まだ早いと思うな・・・俺はまだ待つか。」
ケーニヒ「いや、私は行くぞ。遅くては仕方ないからな。」
コード「僕も行くよ!」
マーブル「僕もここからスパート!」
アニア「私も行きますわよ!」
アナウンサー「前の集団、ペガース選手以外の全員が早くもスパートを掛ける!」
ナイト「俺はまだ仕掛けないが・・・とりあえず、アベレージアップ。」
ムーン「俺はもう行くぞ!ライトニングダッシュ!」
アンティーク「俺はまだ抑えて、様子を見るか。」
アナウンサー「さあ、3周目を終えた地点での順位は、こちらです。」
   3周目終了地点での順位(括弧内はトップとの差)
  1位 マッドスペシャル
  2位 ブラックマリア(3メートル)
  3位 ブルー・ペガサス(70メートル)
  4位 エスペランザ(85メートル)
  5位 ケーニヒ(110メートル)
  6位 アンティークコード(120メートル)
  7位 ホワイトマーブル(125メートル)
  8位 アニア(140メートル)
  9位 ペガース(175メートル)
 10位 ムーンライトロード(340メートル)
 11位 ナイトブルー(360メートル)
 12位 アンティークライド(450メートル)

4周目。依然、先頭争いのブラマリとマッド。そこへ、
ブルペガ「よし!追いついてきたぜ!」
エスペランザ「このまま捕らえるぞ!」
ケーニヒ「さらに加速!」
コード「ケーニヒさんに置いていかれないようにペースを上げる!」
マーブル「ペースがさらに上がるよ!」
ブラマリ「!?ケーニヒ達が来たか!」
マッド「ああ・・・だが、まずはお前との勝負が先だな!」
ブラマリ「望むところだ!」
アニア「私は、置いてけぼりですか!?」
ムーン「まあ、そういうなよ・・・。だけど、すぐさま置いてけぼりだな。」
ナイト「何か、いじめているみたいで、嫌だな・・・。」
アニア「私をおいていかないで!」
ペガース「残念だけど、そうはいかないんだ。」
ムーン「後ろにまだアンティークがいるから、大丈夫でしょ。」
アニア「最低ですわ!女を一人きりにするなんて!」
ナイト「あのな・・・。」
そうは言いながらも、ペガース、ムーン、ナイトは抜いていった。
アンティーク「お前ら・・・というか、主催者が酷な条件を付けすぎなんだよ。」

ムーン「そろそろ、前が見えてくるはずなんだけどな・・・。」
ナイト「といいながら、コーナーはやはりペガースが一番上手だな。」
ペガース「負けられないからな。」
アンティーク「・・・あんまり、感傷的になるわけにはいかないからな・・・すまないな、アニアさん。トップバースト!」
アニア「別にいいですわ。情けは人のためならず、ですからね。」
アンティーク「何かもう、やけくそになってる感じだな・・・。」
   4周目終了地点での順位(括弧内はトップとの差)
  1位 ブラックマリア
  2位 マッドスペシャル(2メートル)
  3位 ブルー・ペガサス(20メートル)
  4位 エスペランザ(24メートル)
  5位 ケーニヒ(30メートル)
  6位 アンティークコード(35メートル)
  7位 ホワイトマーブル(36メートル)
  8位 ペガース(120メートル)
  9位 ムーンライトロード(140メートル)
 10位 ナイトブルー(150メートル)
 11位 アンティークライド(260メートル)
 12位 アニア(280メートル)

ファイナルラップの5周目。マッドがついにブラマリを抜く。
マッド「よし!これでトップだ!」
ブラマリ「まだまだ、抜き返す!」
マッド「さらに抜き返す!」
ブルペガ「さあ、並んできたぜ!」
ブラマリ「!?ブルペガ!ケーニヒ!もう追いつかれたのか!」
ケーニヒ「ここでさらに加速!フライトスパート!」
マッド「負けるか!MADスパート!」
コード「ウィンドバースト!」
マーブル「マーブルスピード!」
ブルペガ「ペガサススピード!」
ブラマリ「ワールドスピード!」
エスペランザ「レーシングバランス!(さっきの3台、みんな、特技にスピードがついてるな。)」
アナウンサー「さあ!前は大接戦だ!さらに後方集団から!」
ペガース「ライトニングスパート!」
ムーン「ムーンライトα!」
ナイト「瞬間の加速力!」
アナウンサー「ペガース選手、ムーンライトロード選手、ナイトブルー選手が先頭集団に追いついた!そして、さらにその後ろから!!」
ムーン「!?アンティーク!!」
アンティーク「ここからが本当の勝負だぜ!ソニックバースト!」
アナウンサー「さらに最後方から、アンティークライド選手の怒涛の追い上げ!」
ブラマリ「これは本当の大接戦だな!」
マッド「そろそろオンロード地帯だ!」
ブルペガ「俺は右だ!」
マーブル「僕は左を通る!」
コード「僕は右を通るぞ!」
ブラマリ「ブルペガとコードが右から来たな!」
ナイト「俺達も負けてないぞ!」
ムーン「ここでスパークドリフト!」
ペガース「オーバースピードでも、これがあるぞ!スピードグリップ!」
アンティーク「スウィングドリフト!差し切ってみせる!」
アナウンサー「さあ!これは分からなくなってきた!!!その中から抜け出してきたのは・・・ナイトブルー選手とアンティークライド選手!その後にケーニヒ選手とブラックマリア選手、マッドスペシャル選手やムーンライトロード選手、ペガース選手もこの争いだ!しかし、これは、ナイトブルー選手とアンティークライド選手の一騎打ちだ!!!」
ナイト「ここでこそ、あの奥義を使う時!奥義、プラズママックス!!!」
アンティーク「ならば、俺もあの奥義を!奥義、ドリームバースト!!!」
ナイト「はああぁ!!!」
アンティーク「うおおぉ!!!」
アナウンサー「2台、ほぼ同時にゴール!さあ!どちらが勝ったのか!?肉眼ではよく分からないぐらい、きわどくなりました!!!」
ナイト「・・・どっちだ??」
アンティーク「・・・分からねえな。」

ゴール前の写真を参考に、判定を始めてから10分後。
アナウンサー「今、写真判定が終わりました!1位は・・・アンティークライド選手です!ナイトブルー選手との差は、わずか、4mmの差です!」
ムーン「わずか4mm!?すごい競り合いだな・・・。」
ナイト「4mm差か・・・この分は、次で巻き返すぜ。」
アンティーク「次も勝ってやるからな。」
全着順の結果は、以下の通り。

   リザルト
  1位 アンティークライド +12P
  2位 ナイトブルー    +11P
  3位 ケーニヒ      +10P
  4位 ブラックマリア    +9P
  5位 ムーンライトロード  +8P
  6位 ペガース       +7P
  7位 ホワイトマーブル   +6P
  8位 マッドスペシャル   +5P
  9位 ブルー・ペガサス   +4P
 10位 アンティークコード  +3P
 11位 エスペランザ     +2P
 12位 アニア        +1P

   ランキング
  1位 ペガース      37P
  2位 ケーニヒ      36P
  3位 ナイトブルー    35P
  4位 アンティークライド 34P
  5位 ムーンライトロード 32P
  6位 マッドスペシャル  28P
  7位 ブラックマリア   27P
     ホワイトマーブル  27P
  9位 アンティークコード 23P
 10位 ブルー・ペガサス  15P
 11位 エスペランザ    14P
 12位 アニア        4P

ペガース「1ポイント差にはなったけど、まだトップはキープ出来てるね。」
ケーニヒ「何とか2位はキープか・・・次でトップになれるようにならなければ。」
ナイト「さらに1ポイント差で俺が3位。アンティークもさらに1ポイント差で4位か。」
アンティーク「一瞬でムーンを逆転だな。」
ムーン「次は再逆転してやる!」
ブルペガ「何か、全然調子が上がらないな・・・。」

第57話 日々の練習が肝心!?ハイパーグランプリ第5戦はロングサーキット戦

ナイト「ロングサーキットといえば、唯一、ハイパーグランプリに向けての練習が許可されていたコースだな。」
マーブル「つまり、ここで練習していた車のほうが有利なのかもしれないね。」
アンティーク「展開次第では、大きく変わるかもしれないがな・・・。」

アナウンサー「第5戦、ロングサーキット、唯一練習が許可されていたコースでもあります。つまり、ここでいかに練習していたかも、勝敗に大きく左右するかもしれません。さあ、いよいよスタートです!」
レーススタート!例によって、ブラマリとマッド、ペガースの好スタート。
ブラマリ「先手必勝!ここは勝たせてもらう!」
マッド「俺も負けない!」
ペガース「この2台をマークしていくか・・・。」
アナウンサー「有力候補の3台、やはり前へと行くのでしょうか!?ケーニヒ選手とブルー・ペガサス選手は6・7番手グループにいます。それから、アンティークライド選手は現在、早めの5番手にいます!これは何か理由があってのことでしょうか?」
アンティーク「一応、ムーンには痛い言葉かもしれないが、このコースは完全に先行有利だぞ。後方からでは、まず届かない。」
コード「その言葉、覆したいよね。一応、後方集団にいるから。」
ムーン「俺もそれに同意。ペース次第では、前の集団が総崩れにもなるからな。」
ナイト「それはないと思うがな・・・。」
アナウンサー「しかし、ペースは前レースのアッチッチケイブ以上のハイペース!これは、後方有利になりうるかもしれないぞ!」
ブラマリ「そうはいかないぞ・・・。」
マッド「簡単に超ハイペースにはさせないさ。」
ペガース「やはり、ペースを落としたな・・・エスペランザにとっては歓迎かもしれないな・・・。」
エスペランザ「ペースが落ちたな!いい感じで行けるかもしれない!」
ブルペガ「ケーニヒ、お前はどうする?」
ケーニヒ「私は自分のペースを刻むだけだ。」
アナウンサー「ペースが遅くなりました。これは、逆に先行有利の流れとなったのか!?」
コード「やば・・・微量にペースを上げないと・・・。」
ムーン「それでも、俺は末脚だけにかける!」
そのまま、レースは3周目まで変動なしだった。
   3周目終了地点での順位
   第1集団
  1位 ブラックマリア
  2位 マッドスペシャル
  3位 ペガース
   第2集団(第1集団から、約150メートル差)
  4位 ホワイトマーブル
  5位 アンティークライド
  6位 ブルー・ペガサス
  7位 ケーニヒ
  8位 ナイトブルー
  9位 エスペランザ
 10位 アニア
   第3集団(第2集団から、約170メートル差)
 11位 アンティークコード
 12位 ムーンライトロード

ブラマリ「よし、ここで一気にペースを上げるぞ!」
マッド「ならば、俺も!」
ペガース「俺も上がっていこう!」
マーブル「前の集団が動いた!よし、行くぞ!マーブルスピード!」
アンティーク「俺も動くぜ!トップバースト!」
ブルペガ「ペガサススピード!」
ケーニヒ「私はここではあまり特技を使わない!ファイナルラップにかける!」
ナイト「瞬間の加速力!ここでそろそろ前のほうへ・・・。」
エスペランザ「なら、俺も。レーシングバランス!」
アニア「コーナリングアベレージ!」
コード「ウィンドバースト!」
ムーン「届いてみせる!ライトニングダッシュ!」
   4周目終了地点での順位(括弧内はトップとの差)
  1位 ブラックマリア
  2位 マッドスペシャル(1メートル)
  3位 ペガース(4メートル)
  4位 ホワイトマーブル(30メートル)
  5位 アンティークライド(45メートル)
  6位 ブルー・ペガサス(55メートル)
  7位 ケーニヒ(60メートル)
  8位 ナイトブルー(80メートル)
  9位 エスペランザ(100メートル)
 10位 アニア(125メートル)
 11位 アンティークコード(160メートル)
 12位 ムーンライトロード(175メートル)

ファイナルラップ、5周目。
ブラマリ「このレース、私が勝たせてもらう!」
マッド「そうは行くかよ!」
ペガース「俺も負けられない!」
アナウンサー「さあ!前を行く3台の戦いか!?後続が追い上げるも、前には届きそうにありません!」
ブルペガ「くそっ・・・とどかねえな・・・。」
ケーニヒ「位置取りが悪かったな。」
アンティーク「マーブルも抜けそうにないな・・・。」
マーブル「3位ぐらいには入りたかったけどね・・・。」

ブラマリ「最後のストレート!勝利はいただいた!」
ペガース「いや!内側から抜く!」
マッド「俺は外側から差す!」
アナウンサー「3台の競り合いだ!ほとんど同時にゴール!態勢はブラックマリア選手が優位に映りましたが、勢いではマッドスペシャル選手がよかった!ペガース選手も、内から鋭く差し込んできています!」
ブラマリ「どうだ!?」
ペガース「分からない・・・。」
マッド「(いや・・・俺がわずかに抜けてた。間違いない。)」

アナウンサー「写真判定の結果、1位は・・・マッドスペシャル選手!きわどくなりながら、2位はブラックマリア選手、3位にペガース選手となりました。結局、前にいた3台がそのまま上位に入る形となりました。」
ムーン「結局、今までで最悪の10位・・・。」
コード「僕も9位・・・。」
アンティーク「だから言っただろ。先行有利だって。俺も結局は5位だけどさ・・・。」
ナイト「俺は8位だ。」
マッド「さあ、これで結果がどうなるのか・・・。」

   リザルト
  1位 マッドスペシャル  +12P
  2位 ブラックマリア   +11P
  3位 ペガース      +10P
  4位 ホワイトマーブル   +9P
  5位 アンティークライド  +8P
  6位 ブルー・ペガサス   +7P
  7位 ケーニヒ       +6P
  8位 ナイトブルー     +5P
  9位 アンティークコード  +4P
 10位 ムーンライトロード  +3P
 11位 エスペランザ     +2P
 12位 アニア        +1P

   ランキング
  1位 ペガース      47P
  2位 アンティークライド 42P
     ケーニヒ      42P
  4位 マッドスペシャル  40P
     ナイトブルー    40P
  6位 ブラックマリア   38P
  7位 ホワイトマーブル  36P
  8位 ムーンライトロード 35P
  9位 アンティークコード 27P
 10位 ブルー・ペガサス  22P
 11位 エスペランザ    16P
 12位 アニア        5P

ペガース「また突き放したな。よし、順調に来ている!」
ケーニヒ「このままではまずいかもしれない・・・。」
アンティーク「だが、まだ7戦残っているからな・・・。」
ムーン「アンティークにかなり離されたな・・・。」

第58話 怒涛の追い込みVSオフロードの鬼!ハイパーグランプリ第6戦、スノーパレスマウンテン(前編)

ムーン「雪道のコースは、全体的に先行有利なんだけどな・・・。」
アンティーク「だが、ハイパーグランプリでは、どんなコースになるかも分からないぞ・・・。」
ペガース「前回の雪道コースのような展開なら・・・。」
ブラマリ「またスノーのコースか・・・直線が結構長いだけましだろうか。」
ブルペガ「このあたりで上位を取らないと、先がつらくなるな・・・。」
アニア「私もですわ。ここでは負けられなくてよ。」
コード「雪道なら、一角崩しもありうるね。」
マーブル「第2戦のような流れなら、可能性としても、ありうるね。」

アナウンサー「ハイパーグランプリも、ここから中盤戦へと入っていきます。第6戦、スノーパレスマウンテンコース、まもなくスタートです!」
そして、レーススタート!好スタートを決めたのは・・・、
ブルペガ「よっしゃ!久々に前のほうでレースが出来るぜ!」
アニア「私も、いいスタートを切れましたわ!」
エスペランザ「俺もだ・・・あれ?いつもはペガースがいるはずだが・・・。」
アナウンサー「おっと!ペガース選手が今日はやや出遅れたスタート!意外にも、ペガース選手が出遅れてしまいました!」
ペガース「まずいな・・・早めに追い上げても、ここから届くかどうか・・・。」
アナウンサー「しかし!やはり先手を奪うのはブラックマリア選手!マッドスペシャル選手もこれについていく!」
ブラマリ「コーナーを以下にうまく曲がれるかがカギだな・・・。」
マッド「いったん、ブラマリの後ろに下げるか・・・。」
アナウンサー「ペースは予想よりもややスローな流れとなりました。さて、このコースの難関、3連続の湖の橋を渡るコース!湖に落ちてしまうと、上位入賞は絶望的だぞ!」
ブラマリ「ここは慎重に・・・。」
マッド「俺も慎重に行かなければ・・・。」
アニア「皆さんと別ルートを通ってみたらどうかしら?」
ブルペガ「それじゃあ、完全にコースロスだ。まあ、まだ1周目だがな。」
と、その時、
ナイト「!?くそっ・・・湖だ!」
アンティーク「何とか避けて・・・」
コード「兄さん、悪いね。」
アンティーク「!?コード!?うわあ・・・。」
アナウンサー「何と!?ここでナイトブルー選手とアンティークライド選手が落下!さらに!」
ペガース「何だ、ここは!?うわあ!」
アナウンサー「現在トップのペガース選手、まさかの落下だ!」
ムーン「あらら・・・やっちゃったね。」
ケーニヒ「全くだ・・・アンティークまでが落ちるとは・・・。」
エスペランザ「逆に言えば、これは上位進出のチャンスだな!」
マッド「みんな、そんなことを言っている暇があるのか?」
全員(ブラマリ、マッド以外)「何!?」
アナウンサー「先頭のブラックマリア選手と2番手のマッドスペシャル選手が後続を大きく引き離す!後続も負けじまいと追いかける!」
2周目は、湖に落ちた車もなく、順位にも変動はなし。だが、3周目の後半、
アニア「!?早めに動くべきですわね・・・コーナリングアベレージ!」
エスペランザ「レーシングバランス!早めでもバテないはず!」
ブルペガ「俺ももう、動くべきだな・・・。」
ケーニヒ「私はまだ動かないぞ・・・。」
マーブル「僕も早めに!マーブルスピード!」
コード「今動いたら、僕は持たないだろうね・・・。まだ動かない。」
ムーン「俺もまだ、仕掛けない。」
アナウンサー「さあ!ここで一部の車が仕掛けた!前の2台に迫る!」
ブラマリ「!?・・・後続が動いたらしいな・・・。」
マッド「俺は、自分のペースで行き続けて勝ってやる!」
ブラマリ「お前には負けない!」
今回のレースは波乱ムード。勝利するのは誰なのか!?後半へ続く。
   3周目終了地点での順位(括弧内はトップとの差)
  1位 ブラックマリア
  2位 マッドスペシャル(10メートル)
  3位 ブルー・ペガサス(140メートル)
  4位 エスペランザ(145メートル)
  5位 アニア(150メートル)
  6位 ホワイトマーブル(160メートル)
  7位 アンティークコード(180メートル)
  8位 ケーニヒ(183メートル)
  9位 ムーンライトロード(185メートル)
 10位 ナイトブルー(520メートル)
 11位 アンティークライド(525メートル)
 12位 ペガース(540メートル)
ナイト「俺たちはもう、上位圏外だな・・・。」
アンティーク「せめて、お前たちには負けたくないな。」
ペガース「当然だ!何とかして最下位を避けたいところだな!」
ナイト「負けるものか!」

第59話 怒涛の追い込みVSオフロードの鬼!ハイパーグランプリ第6戦、スノーパレスマウンテン(後編)

4周目。依然、トップ争いのブラマリとマッド。
ブラマリ「邪魔だ、マッド!」
マッド「それはこちらのセリフだ!」
アナウンサー「さらに2台のペースが上がった!このまま、2台のマッチレースとなるのか!?」
しかし、
ブルペガ「おらおら!!俺たちの存在を忘れるなよ!!」
エスペランザ「ようやくチャンスがやってきた!このチャンスを逃せるわけがない!」
アニア「私の真の力、見せてあげますわ!」
マーブル「雪道だからこそ、好勝負が出来るチャンス!負けられない!」
アナウンサー「早めに仕掛けた4台が、後ろから迫ってくる!さらに!」
コード「ここからが勝負!ウィンドバースト!」
ケーニヒ「私がこの勝負、勝たせてもらう!フライトスパート!」
ムーン「ライトニングダッシュ!このレース、俺が勝たせてもらうぞ!」
アナウンサー「さあ!9台ほどが200メートル以内でのきわどい争いとなりそうだ!ファイナルラップ、5周目へと入ります!」

ファイナルラップ。わずかに先頭はブラマリだが、
マッド「ここで抜く!」
ブラマリ「何を!また抜き返す!」
しかし、すでに後続が追いついていた。
ブルペガ「並んだぜ!」
アニア「負けませんわ!」
エスペランザ「俺もいるぞ!」
マーブル「僕もいるよ!」
さらに後ろからは、
ケーニヒ「よし!追いついた!」
コード「内から抜いてやる!」
ムーン「末脚勝負にかけるのみ!」
あの難所コースへとやってくる。ここで痛恨のミスをする車が2台。
マッド「くっ・・・何とか持ちこたえたが、差がついてしまったな・・・。」
ケーニヒ「よりにもよって、ここでやられたとは・・・仕方あるまい。」
アナウンサー「9台の争いから、マッドスペシャル選手とケーニヒ選手が脱落!そして、最後の湖のエリアを越えたところで!」
ブルペガ「よっしゃ!抜けてきたぜ!」
アナウンサー「抜けてきたのは、ブルー・ペガサス選手だ!しかし!」
コード「僕もいるぞ!簡単には勝たせない!」
ブルペガ「!?コードか!だが、負けるわけにはいかない!」
アナウンサー「さあ、最後のカーブを曲がって、残すは最後のホームストレート!ブルー・ペガサス選手か、それとも、アンティークコード選手か!?」
エスペランザ「俺を忘れるなあ!!」
アナウンサー「エスペランザ選手もこの争いに加わってきた!その後にアニア選手も来ている!」
アニア「最後の踏ん張りどころですわ!」
ブルペガ「だが、勝つのは俺だ!!!」
コード「いいや、僕だ!!!」
エスペランザ「俺が勝つんだ!!!」
アニア「いいえ、私ですわ!!!」
アナウンサー「4台が並んでゴール!!!わずかに、ブルー・ペガサス選手が態勢有利か!?」
ブルペガ「・・・勝ったな・・・。」
アニア「2位争いまでですわね・・・。」
エスペランザ「2位に上がれたかどうか・・・。」
コード「結構きわどかったからね・・・。」
全着順の結果は、以下の通り。

   リザルト
  1位 ブルー・ペガサス  +12P
  2位 エスペランザ    +11P
  3位 アニア       +10P
  4位 アンティークコード  +9P
  5位 ホワイトマーブル   +8P
  6位 ムーンライトロード  +7P
  7位 ブラックマリア    +6P
  8位 マッドスペシャル   +5P
  9位 ケーニヒ       +4P
 10位 ナイトブルー     +3P
 11位 アンティークライド  +2P
 12位 ペガース       +1P

   ランキング
  1位 ペガース      48P
  2位 ケーニヒ      46P
  3位 マッドスペシャル  45P
  4位 ホワイトマーブル  44P
     ブラックマリア   44P
     アンティークライド 44P
  7位 ナイトブルー    43P
  8位 ムーンライトロード 42P
  9位 アンティークコード 36P
 10位 ブルー・ペガサス  34P
 11位 エスペランザ    27P
 12位 アニア       15P

ペガース「やばい・・・俺、最下位だったからな・・・。」
アンティーク「俺もブービーだぞ?」
ナイト「ランキング的には、何とか上位集団に入るが・・・。」
ブラマリ「ようやく、上位集団に追いついたな。」
ブルペガ「まだ、上位争いには遠いな・・・。」
エスペランザ「まだまだ、これからだ。」
ムーン「前半戦を終えて、この位置取りなら、何とかなるかもしれないな。」
マッド「逆転の余地は、まだ十分にあるな。」

第60話 後半戦に向けての各車の思い

今日は、グランプリは休み。明日から後半戦が始まるのだ。
さて、現在トップのペガースは、現在11位のエスペランザと反省会をしている。
ペガース「思ったより苦戦しているよな、エスペランザ。」
エスペランザ「逆にお前はトップをキープしているよな。」
ペガース「あれは、みんながまだ本気を出していないんだよ。」
エスペランザ「しかし、グリップ走行で何故に速く走れるんだ?」
ペガース「それこそ、アージュ社の一番の長所だけどな。」
エスペランザ「(グリップ走行って・・・普通遅いよな・・・。)」

一方、アンティークはケーニヒ、ブラマリ、ブルペガと一緒に例のレストランへ来ていた。
アンティーク「ここでこう集まるのは、久しぶりだな。」
ケーニヒ「そうだな。さて、グランプリの内容だが・・・。」
ブラマリ「ブルペガは、意外と苦戦しているようだな。」
ブルペガ「まあ、すぐに巻き返してやるさ。」
アンティーク「俺はブラマリと同じで、ケーニヒが単独2位を保ってるな・・・。」
ケーニヒ「まあ、それも今のうちだけだ。油断はならないからな。」
ブルペガ「俺が今の位置から大逆転してやるさ。」
ブラマリ「そうはいかないぞ。」
アンティーク「俺たちも負けるわけにはいかないからな。」
ケーニヒ「・・・料理が来たぞ。とりあえず、食べよう。」
ブラマリ「そうだな。」

その他、ムーンは一人でくつろいでいて、ナイトはマッド、マーブル、コードとジムカーナで練習、アニアはムーンと似たようなことをしていた。
短いものの、次は後半戦へと移る。

 あとがき
アンティーク「いきなり代わったものの、何とか、代役を果たせたかな?」
ナイト「大丈夫だろ。前管理人の時より、好評になってるぞ。」
アンティーク「それはよかった。後半戦は、もっと混戦になると思うな。」
マーブル「その混戦で勝ってこそ、真の王者だよね。」
アンティーク「まあ、そうなるよな。それでは、後半戦をお楽しみに!」

アンティーク「あと、感想もBBSにて大募集中!」


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