アンティークライドのNEW WORLD

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2010ファイナルチャンピオンシップ

出走・・・12月27日 21時30分
  コース・・・チョロQシティ(5周)

番号    名前 脚質 ランク オッズ コメント
 1 ブラックナイト 逃げ   A  11.3 ルーキー堂々のトップ推薦。競り合う展開なら。
 2 マッドスペシャル 逃げ  SS  17.5 地元のアドバンテージあるも、相手が悪いか。
 3 アークビスティー 先行  +A  19.6 決め手勝負でも見劣りしない。逆転もある。
 4 ブラックルナライト 逃げ -SS  24.7 粘り強さは相当なものがある。展開一つで。
 5 エクスカリバー 追込   H   4.4 末脚勝負では届かないコース。どこで仕掛けるか。
 6 ディアブールブレイド 逃げ +SS   6.8 ここ最近の不調がどうか。実績は上位だが。
 7 ナイトブルー 先行  SS   4.2 好調キープ。ビッグタイトル連取へ視界良好!
 8 ベストメンバー 差し  +S   5.3 2ヶ月ほど勝ち星なしという事実が気になるが。
 9 モーニングスター 差し  -A  54.9 実力差は否めない。どこまで食らいつくか。
10 スカーレットライフ 先行 -SS  17.8 少し甘く見られすぎか。得意コースで復活を。
11 ブラックスター 先行   H   3.8 実績上位で安定感抜群!連覇の可能性十分!
12 ブラックウィル 自在 -SS   5.0 前走も見せ場は作った。決めにいくか。
13 シリウスナイト 先行 -SS  10.2 調子自体は良好そのもの。一発逆転があっても。
14 リンカーン 先行   H   4.6 コース相性は良い。王者に返り咲くか。
15 ミドルワールド 逃げ  SS  16.5 気分良く逃げられれば怖い存在。注意が必要。
16 ラインインペール 差し +SS   6.4 コース的に不安要素あり。攻め方次第では。
17 ドリームフライト 差し   P   5.7 昨年より調子は良い。そろそろ勝っても。
18 ロードストライド 追込   A  13.1 大外グリッドは微妙なところ。次点候補までか。


アンティークライドの決勝戦推測
 いや~、やってきたね。2010ファイナルチャンピオンシップ。今年は色々とレベルの高いレースを見てきたけど、このファイナルチャンピオンシップも例年と比べて全く見劣りしないメンバーが揃ったと考えていいはずだ。
 さて、肝心の予想の時間といきたい。コースはチョロQシティ、過去の傾向から見ても大体は逃げ・先行優位、差し・追込でもまくってくるレーサーは上位に台頭するケースが目立っている。そういうコースなので、各レーサーの特徴とコース相性を考えていけば、ある程度は絞れてくるだろう。
 まずは条件的に優位と考えられる逃げ・先行レーサーから見ていくと・・・意外なことにこの条件が向くレーサーが揃いに揃っているので困るのである。厳しいと見ていいのはコース経験の浅いアークビスティーとブラックナイトだが、どちらも初コースでそれなりの成績を収めている実力者。軽視は禁物だろう。逃げ争いも厳しくなることが予想され、先行勢もあえて後方に下げるようなことができるほど、このコースは甘くない。
 となると逃げ・先行勢の潰し合いとならないか。あえて条件的に不利な差し・追込レーサーの台頭もあると考えてそちらに焦点を絞ってみた。このコースで良績のある差し・追込レーサーは、エクスカリバー、ラインインペール、ドリームフライト、ベストメンバー。この内ラインインペールは良績はあるものの、元来このコースとの相性が今一つ。まくりが得意というメリットはあるが、ここではあえて切らせてもらう。ドリームフライトも良績と言うよりは安定して上位争いに食い込んでいる印象が強く、本命に推せるほどのインパクトはない。連下に置く程度が妥当なラインか。残る2台も強烈なインパクトはなく、本命に推すには心許ない感じなので厳しいだろう。
 となれば・・・このレース唯一の自在で末脚も切れるブラックウィルが台頭するケースが考えられないだろうか。ある程度前の方に位置取っても問題はないし、ここ最近のこのコースの成績は安定して上位にきているという強みもある。激戦になればなるほどこのレーサーの持ち味である勝負根性が生きるところも大きなアドバンテージとなるだろう。
 他のレーサーも実力伯仲で甲乙のつけようがない程度だが、最終的に俺の予想は以下の通りとなった。参考にはならないかもしれないが、予想例として掲載しておく。

  ◎:ブラックウィル(大崩れは考えにくく、末脚は確実性あり。今年は来る!)
  ○:シリウスナイト(上昇度ではこのレーサーが一番。ここでも十分通用する)
  ▲:ブラックスター(昨年の覇者。調子も依然として良好なので、逆転まで加味)
 △1:ナイトブルー(前グランプリでついに栄冠を勝ち取った勢いは侮れない。しかも地元)
 △2:マッドスペシャル(ナイトと同じく地元だが適性はこちらが上。展開次第では?)
 △3:エクスカリバー(展開の助けが必要だが、ハマれば間違いなく上位争い)
 △4:リンカーン(3年前の覇者。調子に落差がないので、連下としては申し分ない)
 △5:ディアブールブレイド(調子が下降線なのが不安。実力はあるが微妙なところ)
  注:スカーレットライフ(2年前に勝っていることもあるので、復活の勝利はありうる)



   2010ファイナルチャンピオンシップ リザルト
  1位:ベストメンバー(+S、差し)         6番人気:  5.3
  2位:エクスカリバー(H、追込)          3番人気:  4.4
  3位:シリウスナイト(-SS、先行)       10番人気: 10.2
  4位:ナイトブルー(SS、先行)          2番人気:  4.2
  5位:ブラックスター(H、先行)          1番人気:  3.8
  6位:マッドスペシャル(SS、逃げ)       14番人気: 17.5
  7位:ブラックウィル(-SS、自在)        5番人気:  5.0
  8位:ドリームフライト(P、差し)         7番人気:  5.7
  9位:リンカーン(H、先行)            4番人気:  4.6
 10位:ブラックルナライト(-SS、逃げ)     17番人気: 24.7
 11位:スカーレットライフ(-SS、先行)     15番人気: 17.8
 12位:ラインインペール(+SS、差し)       8番人気:  6.4
 13位:ディアブールブレイド(+SS、逃げ)     9番人気:  6.8
 14位:ロードストライド(A、追込)        12番人気: 13.1
 15位:ブラックナイト(A、逃げ)         11番人気: 11.3
 16位:ミドルワールド(SS、逃げ)        13番人気: 16.5
 17位:アークビスティー(+A、先行)       16番人気: 19.6
 18位:モーニングスター(-A、差し)       18番人気: 54.9
惜敗続きに終止符!ベストメンバー、2ヶ月ぶりの勝利がファイナル制覇に!
 2010ファイナルチャンピオンシップは昨年とメンバーこそそれほど大きな変化はないものの、相変わらずのハイレベルなメンバーによって行われた。そんな中1番人気に支持されたのは派遣勢の一角を担うブラックスター。昨年の覇者ということもあり、大一番で再び1番人気を背負うことになった。2番人気は2010エボリューションレーシンググランプリを優勝したナイトブルー。勢いも充実しており、既存勢の期待を背負っての参戦であった。その他もチャットグランプリなどで活躍しているレーサー達ばかりが集い、ハイレベルな戦いが期待された、2010年を締めくくる大一番の一戦。この一戦を制して2010年を締めくくったのは、6番人気の2年目レーサー:ベストメンバーだった。
 道中はミドルワールドがハナを奪うも、ディアブールブレイドとスカーレットライフがあまり離されずについていく展開となり、全体的に思ったよりもペースが速くなった。ブラックスターはペース的に絶好位の7番手に位置取り、ナイトブルーはその後ろを追走、エクスカリバーは末脚勝負に賭けて最後方待機。ベストメンバーは中団を追走する展開となった。元々超ハイペースが予想されていながらそれ以上に速いペースとなったので、スタートで立ち遅れ多分余計なスタミナを消耗してしまったアークビスティーや、独特のペースに慣れていないモーニングスターなどは早々に後退。ファイナルラップ早々にミドルワールドも脱落し、コース相性の良いディアブールブレイドやスカーレットライフも不調続きということもあってか早い段階で脱落してしまう。
 このファイナルラップは上位集団が完全に一団となる激戦区となった。前3台をかわして先頭に躍り出たマッドスペシャルに、並びにいったブラックスター、食らいついていたブラックルナライトにまくって進出してきたベストメンバー、さらに中団待機のシリウスナイトやリンカーン、ナイトブルーなどもこれに加わり、中盤の連続直角カーブは完全に混沌としていた。これを抜けて最後のホームストレートに差し掛かる時、一旦抜け出したのはマッドスペシャルとブラックスターだったが、これをホームストレート半ばで一気にかわして先頭に躍り出たのがベストメンバー。しかしゴール前に外から勢いよく差を詰めてきたのがシリウスナイトとナイトブルー。さらに道中は最後方にいたはずのエクスカリバーが最内を突いて怒涛の追い上げ。最後はこの4台が並んでゴールしたが、先に抜け出したベストメンバーが残る3台の追撃を何とか振り切って優勝。鋭い末脚を見せたエクスカリバーが2位となり、シリウスナイトが3位、ナイトブルーが4位となった。ブラックスターはその後の5位に敗れた。
 10月22日のレースを勝利して以来、実は勝利からずっと遠ざかっていたベストメンバー。キャリア2年目とまだまだ若手の領域にいるレーサーながら、安定した走りと抜群のレースセンスで昨年ルーキー枠でこのファイナルチャンピオンシップに出走して4位に入ったほどの実力者。マークが厳しくなった今年も素晴らしい成績を収めつづけていたが、ここ2ヶ月は2位こそ何度かあったものの勝利が一度もないスランプに陥っていた。それでも勝ち星のなかった2010エボリューションレーシンググランプリで準優勝になるなど、その安定感は実在のままだっただけに、オッズもトップとそれほど差のないところにいたのは確かであった。思えばベストメンバーの今年の成績は、チャットグランプリで準優勝2回、その他のレースでも不振な時こそあったが全体的にトップクラスと比べても見劣りしないほどに優秀な成績を収めており、今回の人気はむしろ軽視しすぎたと考えてもいいぐらいであろう。この結果、さらにマークが厳しくなるのは必至だが、次世代のレーサーを担う代表格として飛躍してくれるはずだ。
 惜しくも2位に敗れたエクスカリバーだが、後方勢が圧倒的に不利といわれているチョロQシティでトップのわずかの差の2位に上がってこれたのは、このレーサーの実力の高さを証明することにつながっただろう。今年はデビューから4年目ではあったが、チャットグランプリで既に優勝回数4回という驚異の実績の持ち主。今回のパフォーマンスを含め、今年はチャットグランプリでの優勝はなかったものの、年間MVPレーサーの可能性は十分にあると考えていいはずだ。その他のレーサーも実力を発揮し切れなかったところもあるはずだが、来年以降の活躍に期待したい。


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