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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2007.05.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
大人と子どもは背の高さが違います。ですから、一緒に歩いていても同じものを見ているわけではありません。

それに、同じものを見ても、背の低い子どもには大人より大きく見えています。

でも、子どもは大人と違って同じ目線だけでものを見ているだけではもの足りません。
ですから、高いところに上がったり、低いところに潜ったり、寝ころんだりしてその変化を楽しむのが好きです。そうすることで世界をマルチに感じることができるのが楽しいのでしょう。

その感覚の中に子どもの心が潜んでいます。
子どもはいつでも「冒険者」なんです。

冒険をやめてしまった大人にはその感覚は理解できないかも知れません。
でも、その感覚が分からないと子どもの心を感じることが出来ません。



お散歩の時、子どもが道ばたで何かを発見してしゃがんだらお母さんもしゃがんでみてください。それだけで周囲の世界が変わってしまうでしょう。
脇を通り過ぎていく他の大人達が別世界の存在になってしまうでしょう。

公園で子どもがジャングルジムに登ったり、木登りをしていたらお母さんも挑戦してみてください。
怖いかも知れませんが世界が変わることを発見することが出来るでしょう。それに、達成感も味わえるかも知れません。

野原で遊んでいる時にはベンチを探さないで地面に座ってみましょう。草の上に寝ころんでみましょう。
世界が変わります。

土管や穴があったら入ってみましょう。
不思議な感覚ですよ。

このような体験を通して、自然と子どもの心が見えるようになっていくのです。
そうすると、子育ても、しつけも楽になっていくのです。

さらには、他人の目に縛られなくなりますよ。



********************************

昨日、「世界まるみえ」というテレビを見ていたのですが、その中で「ナニーが行く」というアメリカの番組を紹介していました。
イギリスには「ナニー」という、実際に家庭の中に入って子育てやしつけのアドバイスをする職業が存在するらしいのですが、そのナニーをアメリカまで呼んで子育てのトラブルを解決してもらうという番組です。

昨日、ナニーが訪れた家庭では子どもが王様になってしまっていて暴れまくっていました。
その原因は、お父さんが子育てに無関心で、お母さんが子どものいいなりになっているからだとナニーは分析しました。

でも、ここでちょっと言いたいことはそのことではありません。

それは、ナニーがお母さんの添い寝も「悪いしつけ」として非難していたことと、番組のゲストや司会者までが添い寝を「甘やかし」というように言っていたことです。

でも、結論から言ってしまえば「添い寝」は悪いことではありません。「甘やかし」でもありません。
おんぶやだっこも同じです。
それが原因で子どもがおかしくなるのなら、昔の日本人はみんなおかしかったことになってしまいます。

「添い寝」は文化です。そして、欧米は添い寝を肯定する文化ではありません。それは欧米の様々な文化の中に通底する価値観の現れです。
ただ、それだけのことです。

この家族の一番の問題はお母さんとお父さんが善悪の基準をしっかりと持っていなかったことなんです。すべてを子どもの感情に合わせていたから子どもは混乱し、不安定になっていたのです。子どもは、はっきりと基準を示してほしいのです。それを学ばないと子ども自身が不安だからです。

じゃあ、何が善で、何が悪なのか?
お知りになりたいですか・・・・。

そんなこと人に聞くことではありません。
この世の中には、客観的に正しい善も、客観的に悪い悪も存在していないからです。
何を善として、何を悪とするのかということはその人の価値観、生き方の問題なんです。
自分の生き方をしっかりと持っている人は、「自分にとっての善・悪」を持っています。それでいいのです。
安易に善悪を人に聞く人は自分の生き方が定まっていない証拠でもあります。

それを自分も守り、毎日の生活の中で子どもにもしっかりと伝えていく、そうすると子どもは安定していくのです。
添い寝や、おんぶやだっこのせいにしてはいけません。
(自分でも守ることが出来ない基準を子どもに押しつけてはいけません。子どもは混乱します。)

ただし、昨日の番組の中でナニーが添い寝を禁止したのが悪い判断だったとも思いません。
しっかりと自分の基準を持つことの大切さを伝えるきっかけとして機能していたようですから。
それに、これはアメリカの話です。
私が気になったのは日本人のゲスト参加者まで同調して「添い寝は甘やかしだ」的なことを言っていたことです。

それと、お母さん達の話を聞いていてよく聞くのが「良いとこ取り」という言葉です。
「私は色々な子育て関係の本を読んで良いとこ取りをしています」というのです。
でも、実は「良いとこ取り」は一番難しい方法なんです。

それは、きちんと自分の基準を持っている人でないと良いとこ取りが出来ないからです。
当然のことですが、自分の基準がしっかりとしていないと、”良いことと”と”悪いこと”の分別ができません。
それで結局、ほとんどの人が”良いとこ”ではなく、”自分の都合に合ったところ”だけを”良いところ”と称して集める結果になってしまっているのです。
でも、それは核のないつぎはぎの価値観なので子どもを育てる力にはなりません。





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Last updated  2007.05.08 15:33:24
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