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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2007.11.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最初にワークショップのお知らせです。

子育てワークショップ in 茅ヶ崎
「2才から7才までのしつけ」
(気質と、子どもとのコミニケーションからしつけを考える)

日時: 2008年1月20日(日) 10:00~11:50
詳細は チラシ をご覧になって下さい。
講師は私です。
2才以上のお子さんの保育あります。


 7才までのしつけで一番大切なことは子どもとの間にしっかりとした信頼関係を築くことです。“あれをしてはいけない”、“これをしなさい”と子どもを追い立てることではありません。ましてやお母さんの言うことを素直に聞く子どもに育てることでもありません。
 それだけでは心配ですか?
 でも、お母さんとしっかりとした信頼関係でつながっている子は、優しくて、賢くて、精神的に安定しているものなのです。(但し、大人しいということではありません。気質の問題もありますから。)そして、そういう子は大人の言葉にも素直に耳を傾けることが出来ます。ですから必要以上にしつけで悩むこともないのです。
 それに対して、お母さんとの信頼関係が築けていない子は落ちつきがなく、大人の言葉を聞こうとはしません。それで、指示や命令が必要になり、しつけに悩むようになってしまうのです。

*******************************

さて、またまた続きです。

今回は、教育の場などで知識を教える時にその“ものがたり”の技法はどのように使うことが出来るのかということを書いてみます。

私は、「知識は終点であり、“ものがたり”は始まりである」ということを何回も書いてきました。
知識はそれ自体では終点であり、死なんです。
ですから、知識を詰め込めば詰め込むほど身動きが取れなくなり、生命力も萎えていきます。

それが子どもなら生き生きとした表情が消えて、閉鎖的になり、排他的になってしまうでしょう。


でも、知識は必要なものです。
ですから、私は知識を学ぶこと自体を否定しているわけではありません。
ただ、知識を死んだ状態で子どもに与えるなと言うことを言いたいのです。

どんな知識であっても、その知識を発見した人にはその知識は生き生きとして、ワクワクとしたものであったはずなんです。だから、これだけの知識が発見されてきたのです。

つまり、知識は終点だと書きましたが、その終点に至るまでにハラハラ、ドキドキし、時には喜び、時には落胆するような長い、長い“ものがたり”があったはずなんです。時にはそれは何百年も続いてきた“ものがたり”かも知れません。

そして、時には権力者に逆らい、生命を架けてまで真実を探ろうとする人たちがいるわけです。

でも、発見されてしまった真実はただの知識になってしまいます。
ガリレオが“地球が動いている”と言った時には命がけでした。それは、ガリレオが観測の結果やっとたどり着いた真実だったのです。でも、今では“地球が動いている”というのはただの知識に過ぎません。みんなただ知っているだけです。
そんなもの学んでも全然楽しくありません。

全ての知識の中には歴史が含まれているのです。
そして、その歴史をひもとく時、それは“ものがたり”に変換され、生き生きとした生命を得ることができるのです。そうすると、子どもたちの心に届くようになるのです。
それはつまり、知識を歴史のように扱うということです。
1+1=2を歴史のように扱ったらどのような“ものがたり”が見えてくるのでしょうか。
きっと子どもたちはワクワクするでしょうね。
勉強が楽しくなりますよね。

また、結論が出ていないような知識なら、なぜ結論が出ていないのか、という“ものがたり”を伝えればいいのです。
例えば、南京大虐殺と呼ばれる事件で殺された人の人数などにも様々な異論がありますが、異論があるならその異論の根拠も含めて色々な考え方を伝えてあげればいいのです。それが教育なのではないでしょうか。 一つの答えだけを教えようとするのは洗脳であって教育ではないと思います。

そのように知識を歴史的に扱うことで、子どもは自分の頭で考える力を身につけることが出来ます。
それを、“まだ結論が出ていないことだから教えない”という教育では子どもは成長できないのです。

また、もう一つ別の方法で知識から“ものがたり”を産み出す方法もあります。

これは過去に戻るのではなく、未来へと新しい“ものがたり”を紡いでいく方法です。
具体的にどうするのかというと、知識と知識をつなげてみるのです。
男性と女性が出会って子どもが生まれるように、知識と知識が出会う時、新しい“ものがたり”が産まれるのです。

それは同一分野の知識同士でも、また音楽と絵画、数学と音楽、歴史と科学、など異分野の知識をつなげる時も同じです。
その時、新しい“ものがたり”が産まれます。

子どもはそんな“ものがたり”を聞くことで、色々空想し生き生きとしてくるのです。

そして、知識への好奇心が目覚めるのです。

ちなみに、「教師宮沢賢治の仕事」(畑山博著・小学館)などを読むと、賢治はそういう授業をしていたようです。






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Last updated  2007.11.28 18:37:27
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