森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2008.02.27
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日は子どもは大人とは異なる生き物だということを書きました。

でも、心という視点で見ると非常に大きな違いがあるのです。

その事を知るためには、まず私達がこの世界をどのようにして認識しているのかと言うことを知る必要があります。

まず、“見える”、“聞こえる”ということとその音を聞き分け、見えるものを見分けその意味を知ることとは全く異なった回路で処理されているということを知ってください。
それはつまり、目が正常ならちゃんと見えて、耳が正常ならちゃんと聞こえるというわけではないということです。

それをコンピュータを例にとって考えてみます。
実は人間とコンピュータはその処理システムが似ているのです。というより、コンピュータは人間の情報処理システムに似せて開発されてきたのです。

コンピュータは二種類のソフトによって動いています。

これがないと実際的な活動が何も出来ません。

でも、コンピュータが正常に働くためにはもう一つ別のソフトが必要になります。それがOSと呼ばれるものです。そして、アプリケーションソフトは無数にありますがこのOSは基本的にウィンドウズとマックの二種類しかありません。SEと呼ばれる人たちがこのOSに合わせてアプリケーションソフトを開発しているのです。
このOSがアプリケーションからのデータを解析して、直接機械を動かしているのです。でも、OSだけでは何にもできません。OSだけしか入っていないコンピュータはただの箱と同じです。データの入力は出来てもデータの処理が一切出来ないからです。
人間の問題に話しを戻すと、このOSは遺伝子に相当します。

大人になると様々なアプリケーションソフトをいっぱい持つようになって、日常的な仕事の大部分をそのアプリケーションが自動的に処理してくれるようになります。自動的に考え、自動的に行動出来るようになるのです。
蛇を見ただけでからだがすくみ、梅干しを見ただけでツバが出てくるのもこのアプリケーションソフトの働きです。
考え事をしながらでも歩くことが出来たり、テレビを見ながら歯を磨くことが出来るのも、1+1が2であることが分かるのも同じです。勉強もアプリケーションソフトの一種です。

このアプリケーションソフトが壊れてくると、脳や心やからだが自動的に動かなくなります。脳が老化してくるとそういうことが起きてきます。歯ブラシを手に持ってもどうしていいのか分からなくなるのです。赤信号を見てもそれが何の意味だか分からなくなるのです。いわゆる“ボケ”という症状です。

簡単に言ってしまえば幼い子どもたちの状態はこのお年寄り達と似ています。
違うのはお年寄りはアプリケーションソフトが壊れ始めていて、子どもたちはそのアプリケーションソフトを作っている最中だと言うことです。
つまり、アプリケーションソフトがちゃんと働いていないということは同じでもその意味は全く異なるということです。だから、子どもたちはより多くの、そして多様なデータを集めるために一日中動き回っているわけです。


(私は25年以上も前からコンピュータを触っていますが、昔のコンピュータを動かすのは大変だったんですよ。自分の必要なソフトは自分で作っていたのですから。)

そして、そのそのアプリケーションソフトを作っているのは人間の遺伝子の中にOSの一部として組み込まれたSE(システムエンジニア)達がです。そのSE達はより優秀なアプリケーションソフトを作るために正確で多様な情報を必要としているのです。

その中でも一番重要な情報は人間に関するものです。子どもは大人との関わりを通して、大人が持っているアプリケーションソフトをコピーしているのです。これらのソフトが出来上がるまでに何万年もかかっているので、一々自分で作ることはできないからです。
このソフトがうまくコピーできないと、人間として困ったことになります。人間としてのアプリケーションソフトがうまく働かないことになってしまうからです。

そして、大人になりそのようにしてアプリケーションソフトが出来上がると今度はアプリケーションソフトによって自動的に動くことが出来るようになります。自動的に考え、自動的に感じ、自動的に行動するのです。だから効率よく作業が出来るのですが、でもその処理が気に入らなくても自分でその処理方法を変えることは出来ません。全部自動的に処理されてしまうからです。

虹の色は文化の違いによって7色になったり5色になったり、3色になったりします。
日本人が“R”の音を聞き分けることが苦手なのもそのせいです。

さて、問題はこのアプリケーションソフトを作っている最中の子どもたちはどのような処理回路で動いているのかと言うことなんです。そこには大人とは全く異なった処理システムが働いているのです。
実は、子どもの中でアプリケーションソフトを作っているSEが直接子どもの心とからだを動かしているのです。
より良いデータを集めるためにです。

<続きます>

明日はもっと分かりやすく書きますね。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.02.27 11:57:54
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: