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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.05.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日は、“勉強なんてどうだっていいじゃないか”というようなことを書きながら、一転、今日と明日とで“勉強の仕方”について書いてみます。なぜなら、この二つは矛盾するようで実はセットになっているからです。結論を先に書いてしまうと、勉強、成績と子どもを追い立ててしまうと本当の学力も、賢い子どもにも育たないということなんです。

確かに、成績にはあまり意味がありません。でも、“賢い”ということは大切なことなんです。人生の試練に苦しむ時、より良い仕事をする時、地域や、社会や、世界に平和を創り出すためにも賢さは必要だからです。そして、 その賢さは自分で学ぶことが出来る能力とつながっています。教えてもらったことを覚える能力ではなく、現実との対話を通して自分で発見する能力です。また、マニュアルなどなくても、他の人のやり方を見て、聴いて、理解出来る能力です。

でも、この“賢さ”はそう簡単にテストで調べることができません。成績の世界は正解を基準に決めることが出来ますが、賢さの世界には正解などないからです。 逆に言うと正解のない世界での生き方を知っている子が“賢い子”なんです。 だから、工夫することも、発見することも、自立することもできるのです。

正解のあるのは学校の中だけです。学校の外は正解のない世界です。ですから実は学校という世界は非常に特殊な世界なんです。その特殊な世界に過適応してしまっているのが今の子どもたちであり、親たちなのです。そして今、その学校の価値観に社会全体が巻き込まれようとしています。

その結果、子どもたちは社会に出ていくことが出来なくなってしまっています。
子育てでも、夫婦関係でも正解を求めてしまっています。
また、“自分探し”と言って、“正解の自分”を探し歩いて“今ここにいる自分”を受けいれることが出来なくなってしまっています。
そして、“こんなはずじゃないのに”と正解が見つからず途方に暮れています。



お母さん達はいつも子どもに“早くしなさい”、“やめなさい”と言っています。でも、そんな言葉に素直に従う子どもなんていません。いたずらを止めたとしても言葉を理解して止めたのではなく、お母さんの剣幕にビックリして止めただけです。その証拠に、年齢があがりお母さんの剣幕に慣れてきた子どもは全く言うことを聞かなくなってしまいます。

そういう言葉では子どもが動かないなんて事はお母さんだって充分知っているはずなんです。だったら、もういい加減他の方法を考えてみるのが常識的な考え方だと思うのです。でも、なぜかお母さん達は思考停止してしまって同じことを繰り返すばかりなんです。“他のやり方で試してみよう”という発想が生まれないのです。現実との向き合い方が分からないのです。

そして、それは子どもたちでも同じです。
うちは、自宅で造形教室をやっているのですがその現実との向き合い方が分からない子どもたちがいっぱいいます。“僕やり方知っているよ”と始めるのですが、現実は思い通りにはなりません。だから、そこで試行錯誤が必要になるのですが、多くの子どもたちが現実が自分の思い込みと違うと分かると現実を放棄してしまうのです。試行錯誤するということが出来ないのです。

但し、小さい時から長く来ている子はそんなことありません。自分で工夫して考えることができます。
先日も、ある小学校で「紙飛行機大会」があったそうですが、総合1位、2位を取ったのはうちに長く来ている生徒達でした。たかが紙飛行機、されど紙飛行機なんです。紙飛行機も奥が深いのです。

そして、そういう子どもたちとの触れ合いを通して試行錯誤出来ない子どもたちも少しずつ変わっていきます。子どもは大人の指導よりも子どもの影響を受けて育つのです。

実は、人間の知的な能力の成長には年齢ごとにちゃんと段階があるのです。その段階をすっ飛ばしていきなり結論を求めてしまうから、子どもの本当の賢さが育っていかないのです。


ということで続きます。





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Last updated  2008.05.21 18:36:08
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